
一生使える逸品揃い。エイアンドエフはアウトドアグッズの殿堂だ
まだアウトドアという言葉さえ一般化していなかった1970年代に誕生した「エイアンドエフ(A&F)」。日本のアウトドアカルチャーは、このショップ抜きには語れない!
1本のナイフから始まった。アウトドアショップの草分け『エイアンドエフ(A&F)』
『エイアンドエフ(A&F)』の創業は1977年。無類のアウトドア愛好家であった創業者の赤津孝夫氏は、当時、優れた道具を求めてアメリカ中を旅行していた。そんな旅の道中で、稀代のカスタフナイフメーカー『R.W.ラブレス』のナイフに出会い、衝撃を受ける。その1本のナイフをきっかけに、海外の優れたギアを日本に紹介するアウトドアセレクトショップ「エイアンドエフ」の活動が始まった。以降『グレゴリー』や『ヘリノックス』など、本場のアウトドアスピリットを伝えるさまざまな名ブランドを発掘。現在に至るまで日本のアウトドアシーンをリードし続けている。
赤津孝夫氏は優れたギアを求めるアメリカの旅の途中、立ち寄ったナイフ工房でライフタイムギャランティー(生涯保証)という言葉に出会い、感銘を受ける。「長い時間をともにすることで道具は唯一の宝物になる」。そんな赤津氏の思いは「エイアンドエフ」のブランドラインアップにも通じている。兵士やハンターといった過酷な環境下で活動するプロフェッショナルから信頼を得る『ミステリーランチ』のバッグや、親から子へと受け継がれる『ロッジ』の鉄鍋など、そのプロダクトは末永く使い続けられるモノばかり。社内にリペア部門が設けられているのもそうした信念の表れだ。
“あったらいいな”を形に。「エイアンドエフ」のオリジナルアイテムから名品を厳選
ショップであると同時に、ギアメーカーとしても高い評価を獲得している「エイアンドエフ」。同店で働くスタッフたちの豊富な経験をフィードバックさせたギアは、ユーザーたちが抱く”あったらいいな”をカタチにした優秀品揃い。フィールドではもちろん、都市生活においても高いパフォーマンスを発揮するギアも盛りだくさんだ。
アイテム1
ブラスWホイッスル
遭難や滑落、ケガで動けなくなったときに救助を呼ぶ。遠く離れた仲間へ合図を送る。そんなときに役立つのがホイッスルだ。アウトドアショップにはさまざまなモデルが販売されているが、なかでも登山愛好家たちから高い評価を得ているのが『エイアンドエフ』のオリジナル商品。音程の異なる2つの音をユニゾンで発するというユニークな構造で、楽器を思わせる独特の音色はどんな状況下でも聞き分けやすいと評判だ。ボディは丈夫な真鍮製。6.8×1.3cm。
アイテム2
SOSカプセル
予期せぬ危険が潜むアウトドアフィールド。SOSカプセルは万一のために用意しておきたいアイテムだ。頑丈な真鍮でできた完全防水仕様のカプセル内には名前や生年月日、血液型、連絡先、健康保険番号など緊急時に必要な情報を書き込める防水紙が収められている。カギやバッグ、ウェアのジップなどに付けておけば、いざというときも安心だ。都会で使用しているユーザーも多く、子供や高齢者に持ってもらうのもアリ。MADE IN JAPAN。4cm。
アイテム3
サバイバルストーブ
過酷なアウトドアフィールドでサバイブするためには火の確保が欠かせない。『エイアンドエフ』が開発したストーブは、レーシングカーのエンジンから着想を得たスーパーチャージャー機構によるパワフルな火力がウリ。本体の底部に搭載された小型モーターが火元に多量の空気を送り込み、燃料を完全燃焼させることで高火力を実現する。燃料は生木・木片・紙・炭など燃えるモノなら何でもOK。ボディは錆びにくいステンレス製。直径12.6×9.2cm。
アイテム4
バーベキューシェフ ペティー ♯004
創業時から世界各国のアウトドアナイフの取り扱いを続ける『エイアンドエフ』。その知見が生かされたオリジナルのバリエ―ションも豊富で、料理用の「バーベキューシェフ シェフペティー ♯004」は使いやすさに定評のある1本だ。ブレードは錆びにくい440Cステンレスで、ハンドルには硬くて丈夫なタガヤサンの天然木が使われている。手のひらに収まるコンパクトなサイズ感や片手でクイックに展開できるライナーロック式もポイント。全長22.5cm。
アイテム5
キーリリース
NASAのテクノロジーが駆使されたキーリングは、突起を軽く押して引っ張ると、両端のリングが2つに分離する仕組み。片方のリングをバッグに取り付けて、もう片方にライトや温度計、キーなどを取り付けておけば、必要なときに簡単に取り外すことができる。普段は玄関キーとガレージキーのように2種類のキーをまとめておけば、必要に応じて別々に機能させることができる。約20kgもの引っ張りに耐えるタフさも自慢。真鍮製。7.4cm。
アイテム6
バレットライター
野山で火を起こそうと思ったものの、雨風のせいでなかなか火がつかない。そんなときは『エイアンドエフ』のバレットライターの出番だ。その名の通りバレット(弾丸)のような独特のフォルムを持つライターは密閉度が高い完全防水仕様のため、オイルが蒸発しにくく、雨風にも強い。緊急時のライターとしてはもちろん、キーホルダーとして使うのもおすすめ。真鍮の塊から削り出されたボディは使い続けるうちに独特の雰囲気に。直径1.7×5.6cm。
審美眼が冴え渡る。「エイアンドエフ」の取り扱いブランドからおすすめを厳選紹介
「エイアンドエフ」が日本のアウトドアファンにもたらした最大の功績。その1つが、海外の優れたギアを日本に紹介してきたインポーターとしての功績だ。現在、同社が輸入総代理店を務めるブランドは膨大な数にのぼり、そのラインアップには本場のアウトドアスピリットを宿した永世定番ブランドが一堂に会している。
▼その1:バッグブランド
フィールドにおいてバッグが求められるプライオリティ。それは、荷物を安全に運ぶことだ。「エイアンドエフ」が取り扱っているのは、そんなアウトドアバッグとして原点を感じられるブランドのみ。頑丈で軽く、収納力に優れた機能美バッグは、通勤や旅行など、フィールド以外でも重宝する名品揃い。
ブランド1
ミステリーランチ
"究極のバックパック"と名高いアメリカブランドは、特殊部隊などでも使用される卓越した機能性が身上。人気モデルの「1デイアサルト」は、デイリーユースを意識したサイズ感とアイコンともいう前面のY字ジップが特徴だ。小物の収納&取り出しが便利なトップのリッドポケットや内部の吊り下げ式PCスリーブなど、収納力も抜群。体形に合わせて背面長を無段階調節できるフューチュラヨークシステムも搭載。W30×H46×D13cm。
ブランド2
パックセーフ
旅における荷物の安全性を追求したバッグブランドから。定番の「バックセーフ バイブ25」には簡単にロックができるルーバー・スポーツ・ロッキングシステムや切り裂き強度に優れたエグゾメッシュスラッシュガード、スキミングを防ぐRFIDセーフ搭載のポケットといったセキュリティに配慮したディテールが随所に。ボディには廃棄漁網を再利用したエコニル社の320デニールナイロンを使用。13インチのPCスリーブ内蔵。W28×H48×D19cm。
アイテム3
エスノテック
ベトナムのホーチミンに拠点を置くブランドはエスニックなデザインと機能性を融合させたバッグが人気を博す。ハイエンドモデルの「ラージャパック46L インディア9」はインドのラバリ族がアップリケの手法で製作したファブリックが印象的。頑丈な防水バリスティックナイロンのボディをはじめ、雨が浸入しづらいうえに間口が広くなるロールトップ、自立をサポートするフラットな底面など、気の利いた作りも人気の理由だ。W38×H56×D22cm。
ブランド4
ウルトラスパイア
2011年にアメリカ・ユタ州で設立された『ウルトラスパイア』は、トレランやウルトラマラソン用の高機能バッグを生産するブランド。看板モデルのトレラン用バックパック「サイゴス4.0」には、走行の反動を抑えて着脱を容易にするアタッチメントシステムやアクセス容易なフロントポケット、水分の温度をキープするアルミ断熱材入りポケットなど、レースからフィードバックされた機能が満載。454gという軽量性もポイントだ。W35×H39×D7cm。
ブランド5
『チコバッグ』
エコバッグの名品といえばこのアメリカブランド。ゴミ処理場を埋め尽くす使い捨てビニール袋にショックを受けたカリフォルニア在住のアンディー・ケラー氏が2005年に設立。その原点というべきモデル「チコバッグ オリジナル」は丈夫なポリエステル製で、折りたたんでミニポーチに収納できるパッカブル仕様。ポーチにはバッグなどに取り付けられるようアルミのカラビナが付いている。全6色のカラフルな色バリエ―ションも魅力的。W10.5×H8cm。
▼その2:シューズ&ウェアブランド
豪雨や突風、急激な気温の変化、滑りやすい岩場など、フィールドにはさまざまなリスクが潜んでいる。そんなとき、身を守る“鎧”となるのがウェアやシューズだ。「エイアンドエフ」が手がけるのは、過酷なフィールドで高い機能性が証明された本格ブランドのプロダクトのみ。街で映えるスタイリッシュなデザインも人気の理由だ。
ブランド6
チャコ
1989年、北カリフォルニアでリバーガイドをしていたマーク・ペイジェン氏が靴職人の経験を生かしたアウトドアサンダルの製作を開始。「オデッセイ」は『チャコ』の代名詞である「Zサンダル」が持つコンフォート性と、伝統のウェビングシステムを継承した水陸両用モデルだ。素足感覚のフィット感と速乾性を実現したエンジニアドメッシュアッパー、軽量で高反発の新型フットベッド、グリップ力に優れたアウトソールと履き心地の良さは文句なし。
ブランド7
カブ-
1990年代にシアトルで誕生した『カブー』の名物といえば、なんといっても「ストラップキャップ」だ。創業者がサーモン漁で被るために開発したサンバイザーをルーツとするキャップは、強風に飛ばされないよう丈夫なウェイビングベルトが頭囲に巻かれている。他にも強い日差しと照り返しから目を守るためにツバの裏に黒い布があしらわれていたり、ツバのエッジがキャンバスのパイピングで補強されていたりと、技ありディテールが随所に。
ブランド8
アウトドアリサーチ
1980年代に登山家でもある物理学者、ロン・グレッグ氏が設立した『アウトドアリサーチ』。「ヘリウム レインジャケット」はその叡智が結集された1着だ。ダイヤモンド・ヒューズ・テクノロジーが駆使された30デニールのパーテックスナイロンは卓越した耐引き裂く強度と軽量性を誇り、さらに透湿性を兼ね備えたハイテク素材。シームテープ加工で防水性も盤石だ。たたんでチェストポケットに収納できるパッカブル機能や微調整できるフードも便利。
ブランド9
ダーンタフ
米国バーモント州で3代続くソックス工場のプライベートブランド。“Darn Tough(=驚くほどタフ)”の名の通り耐久性に定評があり、デザインから生産、出荷まで工程のすべてを自社工場で行う。メリノウールを使った「1991 ライトハイカー 1/4 ライトウェイト クッション」は独自のニット技術によって高いクッション性を実現した人気モデル。長時間の歩行による足の疲労を軽減する。快適なはき心地を実現するため、つま先はシームレス構造に。
▼その3:ギア&アクセサリーブランド
フィールドで過ごす時間を快適にしてくれるギアやアクセサリー。他のアウトドアアイテムと同じく、タフさや高い機能性が求められるが、「エイアンドエフ」が重視するのはそれだけではない。ブランドの持つ歴史や職人の技が息づくデザイン。いかにユーザーの気持ちを豊かにしてくれるかが同社のセレクトの基準だ。
ブランド10
ペンドルトン
20世紀初頭に米国オレゴン州で創業し、ネイティブアメリカン向けの毛織物を生産していた『ペンドルトン』。その大ヒット作が名物のウールブランケットの柄を落とし込んだタオルブランケットだ。表はベロア調、裏はウール織りの綿100%の大判タオルはタオルケットやソファカバー、野外でのシートなど幅広い用途に使える。キャニオンランドやチーフジョセフといった名作柄の豊富なバリエもコレクション心をくすぐる。約W102×約H178cm。
ブランド11
ロッジ
アメリカが誇るキャストアイアン(鋳鉄)調理器具のトップブランド。120年あまりの歴史を持つ「スキレット 10インチ LC10SK」はシェフからのフィードバックを元に開発されたプレミアムラインの1品。全体が5mm厚の鋳鉄製スキレットは蓄熱力に優れ、焼く・蒸す・炒める・煮るなどあらゆる調理法に対応し、食材の旨味を最大限に引き出す。カーブした握りやすいハンドルや、かき混ぜやすいラウンドボトムなど、使いやすさにも定評がある。IH対応。
ブランド12
クリーンカンティーン
カリフォルニア州北部の町・チコで、発明家のロバート・シールズ氏によって設立されたボトルブランド。その名を世界に知らしめたのが、真空断熱構造によって優れた保温保冷効果を実現した「インスレートクラシックボトル20oz」だ。洗浄しやすい広い飲み口をはじめ、飲み物の香りが残りにくいステンレススチール、キズや欠けに強い表面のパウダーコーティング、漏れ防止機能のある付属のキャップなど、細部に至るまで合理性が追求されている。
ブランド13
ベアボーンズ
機能性だけでなく、愛着の湧く“風合い”にまでこだわるギアを生み出すのが、アメリカの『ベアボーンズ』だ。人気アイテムの「レイルロードランタンLED」はかつて北米の鉄道会社で使われていたランタンをモチーフにLEDライトにアップデートされたモノ。マットな鉄製シェードや気泡の入ったガラスのホヤ、フィラメントを思わせる光源がヴィンテージライクなムードを演出する。ハイモードで3.5時間、ローモードで100時間の連続使用が可能。
ブランド14
ヘリノックス
アメリカのアルミポールのリーディングカンパニー、DAC社を母体とするキャンピングファニチャーブランド。そのミリタリーラインの「タクティカルチェア」は品薄が続く超人気アイテムだ。頑丈なポリエステル生地と強靭なアルミフレームからなる組み立て式のチェアは、収納袋も技あり。使用時は座面の下のフレームに付けておけば、小物入れとしても使える。背面の両側にはスマホなどを収納できるポケットも装備。W53×H67×D52cm。
アイテム15
ヘネシーハンモック
アメリカやカナダなど世界各国で特許を取得したハンモックは岩や水たまり、傾斜のある場所でも快適な居場所を即座に作り出せる優秀ギア。ベーシックな「リーフハンモック」は特許を取得したアシンメトリーなフォルムとリッジラインが特徴で、設営の簡単さと快適な寝心地がキャンパーの間で評判を呼んでいる。本体の重量は533gと軽量にもかかわらず、114kgもの耐荷重を実現する。シートは70デニールナイロン。スタッフバッグ付き。
この記事の掲載アイテム一覧(全21商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『エイアンドエフ』 ブラスWホイッスル
-
『エイアンドエフ』 SOSカプセル
-
『エイアンドエフ』 サバイバルストーブ
-
『エイアンドエフ』 バーベキューシェフ ペティー ♯004
-
『エイアンドエフ』 キーリリース
-
『エイアンドエフ』 バレットライター
-
『ミステリーランチ』 1デイアサルト
-
『パックセーフ』 バックセーフ バイブ25
-
『エスノテック』 ラージャパック46L インディア9
-
『ウルトラスパイア』 サイゴス4.0
-
『チコバッグ』 チコバッグ オリジナル
-
『チャコ』 オデッセイ
-
『カブー』 ストラップキャップ
-
『アウトドアリーチ』 ヘリウム レインジャケット
-
『ダーンタフ』 1991 ライトハイカー 1/4 ライトウェイト クッション
-
『ペンドルトン』 オーバーサイズ ジャガード タオル
-
『ロッジ』 スキレット 10インチ LC10SK
-
『クリーンカンティーン』 インスレートクラシックボトル20oz
-
『ベアボーンズ』 レイルロードランタンLED
-
『ヘリノックス』 タクティカルチェア
-
『ヘネシーハンモック』 リーフハンモック
掲載アイテムをもっと見る(9商品)
KEYWORD関連キーワード