
5本指の気持ち良さ。ビブラムファイブフィンガーズを履いてみない?
トゥが5又に分かれた姿は独特だが、一度足を通してみるとこれがハマるのなんの。イタリアの名門が作り上げた『ビブラム ファイブフィンガーズ』についてご紹介しよう。
まるで素足の履き心地。アスリートも傾倒する『ビブラム ファイブフィンガーズ』とは
以前から続く健康志向に加え、おうち時間の増加に伴う運動不足の解消にと自宅周辺を走りはじめる大人たちの数が右肩上がり。そんな彼らが、足元の新たな選択肢として加えた1足がある。そしてそれは、実をいうとプロアスリートの間でも我々が思う以上に浸透しているのだという。それが、イタリアの老舗・ビブラム社が2006年に開発した『ビブラム ファイブフィンガーズ』のことである。しかもその波は、ランニングシーンにとどまらず街やアウトドアフィールドにも拡大しているのだ。
それは、昨今ファッションにおいても山と街の境界線がなくなってきた流れを考えれば必然かもしれない。アウトドア出自のアイテムが街へと馴染むように、そしてランニングシューズとして一世を風靡したモデルが時を経てストリートのアイコンとなっていったように、『ビブラム ファイブフィンガーズ』のシューズもまた、街との親和性においては目を見張るものがある。単なる高機能シューズではなく、そんなポテンシャルを感じさせるルックスもまた同ブランドの魅力にほかならない。
『ビブラム ファイブフィンガーズ』がなぜ愛されるのか? その2つの魅力とは
過去、世界的なコレクションブランドが日本の足袋に感化され作り上げた名作は数多くあったが、それとは明らかに一線を画す『ビブラム ファイブフィンガーズ』。そんなこれまでの常識を覆した5本指のシューズが、フィールドの垣根を越え、着実に広がっている理由はどこにあるのか。掘り下げていくと、やがてはこの2つのポイントに行き着く。
魅力1
足本来の機能を高めてくれる
生活様式や身につけるアイテムの変化は、同時に人間本来のフォルムの変化を促し、それに伴い機能低下を引き起こすことも。ただ、その流れを回避し、本来の機能を見失わない1足があるとしたら? 『ビブラム ファイブフィンガーズ』は、シューズを履いていながらも感覚はほとんど素足。ゆえに、ソールのグリップ力だけに頼らず、地面をつかんで蹴り上げるというつま先本来の動きを感じながら走り、また歩くことができる。それがやがて姿勢にも影響を及ぼし、足本来の機能を高めてくれるといわれている。
魅力2
外反母趾の予防にも効果的
先述した現代人における体の変化の最たる例といえば、外反母趾や扁平足が挙げられるだろう。裸足感覚で履ける『ビブラム ファイブフィンガーズ』は、ある種そのリハビリとなりうる可能性を秘める。例えば、長時間窮屈なシューズを履き続けることで引き起こされる外反母趾。真上から見て、親指が付け根から“くの字”に曲がってしまう状態のことを指すが、指先が解放されることでその予防に効果を発揮するという。さらに、血行が促進され足のむくみを解消する副効果も期待大なのだ。
5本指シューズの筆頭株『ビブラム ファイブフィンガーズ』。好みのシューズをチェック
発売当初はその斬新な見た目ゆえに皆がザワついたものだが、それも今や昔の話。今ではあらゆるシーンで親しまれ、バリエーションも多彩である。ブランド設立当初からの大定番から、屋内外のトレーニングを視野に入れたモデル、さらにはトレイルランニングを想定したものなど、シーンに応じて使い分けられるだけの選択肢が揃っている。
アイテム1
KSO EVO
薄さ3mmのアウトソールは、地面に吸い付くようなグリップ力を備え、柔軟であるがゆえ足の動きに瞬時に対応。周囲を伸縮性に優れるメッシュ素材で覆ったアッパーは通気が良く、足にすんなり馴染んでくれる。フィットの調整はシューレースのアジャスタブルパーツによって自由自在なため、その着用感はほぼスリッポン。室内での使用も可能だ。
アイテム2
V-RUN
『ビブラム ファイブフィンガーズ』初心者なら、まずはこちらから試してみてほしい。同シリーズきっての人気モデルで、程良いソールの厚みはどんな温度でも安定した堅さを維持。進行方向と垂直に入れられた深い溝は足の動きに合わせた屈曲と接地の柔軟さを誘発する。クッション性も秀逸なだけにロードランニングやウォーキングにももってこい。
アイテム3
V-TRAIN2.0
フィットネスにランニングと屋内外を問わずオールマイティに活躍してくれるこちらのモデル。調整自在のシューレースとワンハンドで操作可能な面ファスナーにより足をホールド。ハードなトレーニングによる横の動きもしっかりフォローする。安定感とグリップ力に長けたソールは、ノンマーキング加工が施されているため室内でも安心。
アイテム4
V-TRALI2.0
トレイルランニング向けに開発されたこともあり、不整地を走る際でも足を徹底ガード。とはいえ、単にサポート力が高いだけでなく、足の保護機能を必要最低限にとどめながら足の動きに対する素早い反応を実現。そのため、地面をつかむ感覚を敏感に感じながら走ることができる。特殊なソールは濡れた地面も難なくつかみ、衝撃を分散してくれる役割も。
アイテム5
V-ALPHA
街・スポーツ・アウトドアとあらゆるシーンで活躍が見込めるポテンシャルを秘めたオールラウンダー。抜群の耐久性を誇るアウトソールはあらゆる障害から足を守り、優れたグリップ力は濡れた路面をものともしない。通気性に富むアッパーはいやな臭いも軽減してくれるなど、足を通せば薄手のソールに対するさまざまな不安が一気に解消されるはず。
アイテム6
V-TREK
シリーズでは代名詞とも呼べるメガグリップソール。同モデルは4mm厚のものを採用し、その優れた柔軟性・グリップ力・耐久性はハイキングやトレッキング時にも頼もしく思えるほどに質が高い。ウールと化学繊維を同比率で混成した生地はやさしく足を包み込み、温もりもしっかり感じられる。防臭効果が期待できる点も何げにうれしい。
アイテム7
V-AQUA
水辺周辺でこそポテンシャルを発揮する、外遊びにもってこいな1足。素足感覚やグリップ力など、アウトソールは他モデル同様高いレベルで維持するが、さらに内部の水が抜けるように工夫されている。極薄素材のアッパーも相まって濡れてもすぐに乾く仕様だ。甲とかかとに据えたストラップでフィット感を調整できるため、不意に脱げる心配もない。
アイテム8
CVT HEMP
今やアクティブシーンだけにとどまらず、街での使用も視野に入れられるようになった『ビブラム ファイブフィンガーズ』。であれば、特にこちらをすすめたい。気軽に普段履きができるように開発された同モデルは、素材にヘンプをMIX。持ち前の耐久性と素足感覚はそのままに、軽量かつ通気性に優れているためいつでも快適な履き心地を約束してくれる。
アイテム9
EL-X
こちらで採用されているソールは3mmと薄め。そのため、より素足に近い感覚で履くことができる。シューレースも面ファスナーもストラップもない、シンプルな出で立ちは、さまざまなスタイルに落とし込みやすく、伸縮性のあるメッシュ素材はスリッパのような気軽さながらもフィット感は十分。もちろん、持ち前のグリップ力は健在だ。
アイテム10
CLASSIC
今では多彩なラインアップを誇る『ビブラム ファイブフィンガーズ』のオリジンこそこのモデル。発表当時から異彩を放つビジュアルと類い稀なグリップ力、あらゆる動きに対応する柔軟性などからスポーツ、フィットネスなどあらゆるシーンで愛用されてきた。唯一足の甲の部分がオープン化されたモデルだが、フィット感はヒール側のドローコードで調整できる。
この記事の掲載アイテム一覧(全10商品)
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 KSO EVO
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 V-RUN
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 V-TRAIN2.0
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 V-TRALI2.0
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 V-ALPHA
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 V-TREK
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 V-AQUA
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 CVT HEMP
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 EL-X
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『ビブラム ファイブフィンガーズ』 CLASSIC
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