タフなのがお好き。リュックだってミリタリー仕様がメンズに刺さる
選択肢が多く、行き詰まりがちなリュック選び。そんな状況に潔くケリをつけてくれるのが、ミリタリーリュックの存在です。見た目と機能の両面で頼りがい十分!
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リュック選びに行き詰まったら。“ミリタリー”が活路を切り開く
今やハイブランドも本腰を入れる群雄割拠のリュックは、もはやレッドオーシャン状態。選択肢が多すぎるがゆえに、選ぶこと自体がひと苦労です。さらに、シーズンごとにリリースされる新作を追いかけたり、リュックは名刺代わりといわんばかりにブランドものを自慢げに持ち歩いたりすることに息切れしまった……。そんな方も少なくないのではないでしょうか。
そうしたときにこそ手に取りたいのが、ミリタリーリュックなんです。ブランド力や装飾性に頼ることなく、愚直なまでにタフさと機能性で勝負したその作りは、まさしく潔さの塊。軍が求めるスペック面の高い要求を満たしたすべてのディテールが実用に根ざした設計だけに、実用性の高さは折り紙付きです。迷えるリュック難民と化した男たちに、一本筋の通ったスタイルと使い勝手の良さをもたらしてくれる。そんな骨太で頼れるリュックにこそ、今照準をロックオンすべきときなのかもしれません。
ミリタリーリュックの魅力を深掘りする前に、そもそもミリタリーリュックとは何かという素朴な疑問を解消しておきましょう。実はアメリカをはじめとする各国の軍隊とリュックの関係自体は非常に長く、現在アウトドア用リュックを手がけているブランドの多くが、軍隊のサプライヤーとして要求を満たすリュックを開発、装備品として納入してきた歴史を持っているんです。アウトドア派の皆さんがよくご存じの『グレゴリー』や『ミステリーランチ』『カリマー』といった老舗がその好例でしょう。
こうしたブランドと軍隊がタッグを組んで開発されたリュックには、特殊部隊の任務を遂行するために必要とされるスペックが盛り込まれていますが、当然ながら過酷な自然環境に立ち向かう登山家のニーズに応えるために磨き上げられた機能性や耐久性も存分に生かされています。ブランド力に頼るまでもなく、軍と登山をバックボーンに研ぎ澄まされたスペックでガツンと違いを印象付けられる。そんな確かな存在感を備えたリュックであることは、間違いありません。
ラフに背負うのがサマになる。ミリタリーリュックのスタイリングサンプル
ここではミリタリーリュックをいつもの着こなしに一点投下する際のヒントを見てみることにしましょう。ガチ過ぎて普段使いが難しいと思われがちですが、それは誤解です。リュック自体に力強さがあるものの、装飾性をそぎ落とした質実剛健なデザインゆえ、意外とスタイルを問わず取り入れることが可能なんですよ。
着こなし1
シンプル極まりないロンTの装いも武骨さみなぎるリュックで頼れる後ろ姿に!
白サーマルロンTにジーンズというごく普通のアメカジの後ろ姿が力強く見えるのは、バンジーコードが張り巡らされたミリタリーリュックのタフさのおかげ。リュックが迷彩柄の場合、合わせる服は無地にしたほうが柄同士のケンカを避けられ、リュック自体が放つワイルドなオーラを効果的なアクセントとして引き立てることができます。
着こなし2
カーゴパンツとのリュックの2点使いでラギッドな装いの男らしさを底上げ
リュック自体が黒なのでわかりにくいかもしれませんが、ミリタリー顔リュックはカーゴパンツの引き立て役としても絶大な効果を発揮してくれます。ただし、コーデに占める軍モノの比率が多すぎると見た目に偏りがちなので、このコーデのように2点くらいに抑えるのがベターです。チェックシャツのようなアメカジアイテムを挟んであげると、軍モノの圧力がちょうどいい塩梅でやわらぎ、程良い男らしさを醸せます。
かっこいい! ……だけじゃない。ミリタリーリュックの長所とは
ミリタリーリュックの強みは、タフさみなぎるその見た目だけではありません。まず、ストリートと非常に親和性の高い佇まいであることは、90年代から2000年代初頭にかけての裏原ブランドを通過した世代であれば、おそらく身をもって体験しているはず。加えて、そのタフな見た目も当然ながら丈夫さや耐水性という意味でも高いパフォーマンスを発揮してくれます。街使いはもとより、アウトドアのようなアクティブな使用シーンにおいても、大船に乗ったつもりで出かけられます
長所1
ストリートスタイルに好適。ミリモノならではのワイルドな色&柄
王道のウッドランド系やデザート系に加え、近年はデジタルカモ(ピクセルカモと呼ばれることも)といった選択肢が豊富な迷彩柄は、このタイプのリュックの専売特許。これらがストリートスタイルの後ろ姿の仕上げに絶大な効果を発揮してくることは、皆さんもよくご存じのはず。サンドベージュやカーキといった保護色系の定番カラーも、同様に良い意味での土くささで男らしさをブーストしてくれるでしょう。
長所2
過酷なフィールドワークにも耐える、高いタフネスと防水性
いうまでもなく、バリスティックナイロンやリップストップナイロンといった高強度な素材は、ミリタリー向けに開発されたもの。それらがいの一番に採用されてきたのも、ミリタリーリュックです。止水ファスナーや開口部から雨風を浸入させないためのロールトップといったウォータプルーフ仕様も、同様に軍モノ由来のスペック。本家本物ならではのタフネス溢れる設計と防水性の高さは、タウンユースでもアウトドアユースでも無敵です。
長所3
たくさん入る、は大前提。“いかに分けるか”の収納力がミリタリーリュックの魅力
多彩なギアを収納しなくてはならないミリタリーリュックは、収納力の高さにおいても群を抜いています。内部の収納スペースの充実ぶりはもちろん、アメリカ軍のモールシステムのような拡張性を高める仕組みも付加価値として備わっています。ただたくさんの荷物が入るというのではなく、いかにして効率良く仕分けられるのかという点にまで留意した設計には、素直に脱帽です。
安心を得たいならまずはココ。二大ブランドから厳選したミリタリーリュック6点
ミリタリーリュックにおいて、双璧を成す作り手といえば、『ミステリーランチ』と『カリマーSF』。前者はアメリカ軍、後者はイギリス軍に対し、装備を供給してきた実績があり、アウトドアの世界でも絶対的な信頼を得ている点でも共通点があります。
▼ブランド1:米軍の特殊部隊も採用。バッグ業界の天才が手がける『ミステリーランチ』
『デイナ デザイン』のデザイナーとして頭角を現したデイナ・グリーソン氏が、そのバックパック作りの哲学を純粋培養したブランドとして揺るぎない評価を獲得している『ミステリーランチ』。ですが、実はそのバックボーンにはアメリカ軍の特殊部隊のためのリュック開発があります。2004年にネイビーシールズ(アメリカ海軍特殊部隊)から特別仕様のパック製作を依頼されたことをきっかけにミリタリー分野との親交が深まり、よりテクニカルな商品開発に注力することに。それまで登山家たちの声に耳を傾けてきたのとの同じように、特殊部隊員からのフィードバックをリュック作りに反映してきました。荷物へのアクセスを容易にするY字型の3ジップデザインを筆頭に、数々の革新的なディテールを生み出しています。
アイテム1
スリーデイ アサルト
米軍特殊部隊に納入実績のあるリュックの代表格といえば、こちら。本体両サイドに施されたモールシステム対応のウェビングベルトや、背面長を調節してフィット感を高められるフューチュラヨークシシテムといった、同社のミリタリーリュックを特徴付けるディテールが満載です。容量30L。
アイテム2
エイサップ
短期間のミッションのために開発された本モデルは、「スリーデイ アサルト」を小型化し、ディテールを必要最小限に抑えた設計が特徴です。3ジップアクセスはそのままに、モールシステム対応のウェビングベルトを張り巡らせ、内部には無線機や給水用のハイドレーションパックの収納を想定したポケットを用意。容量20L。
アイテム3
ブラックジャック
一般部隊向けに開発されたこのモデルは、「スリーデイ アサルト」より一回り大きい中型リュック。3ジップデザインではなくトップローディング式を採用しており、フロントにウェビングベルトを備えた収納力の高いアウトポケットを配置することで取り出す頻度の高いギアの収納に対応しています。左右に走る縦ジップからも、内部にアクセス可能。容量50L。
▼ブランド2:英国軍のための特殊仕様。機能美も備えた『カリマーSF』
『カリマーSF』のSFは、Special Force(特殊能力)という意味合いで付けられた名称。同社のラインアップの中では、イギリス軍や警察の特殊部隊のために開発された特別仕様のリュックを開発するためのラインに位置付けられます。世界各国の遠征隊に使用されてきた実績を持つ同社の技術力を軸に、より過酷な使用条件に対応できるスペックを追求した同ラインのリュックは、2007年にイラク戦争にイギリス軍が出兵した際に一兵士として派遣された英国王室のヘンリー王子も使用していたことでも有名になりました。
アイテム1
セイバー30
イギリス軍のアフガニスタン派遣部隊の装備品として採用された実績を持つ『セイバー30』。45Lサイズのものはベルギー軍でも使われています。トップローディング式の雨蓋、その中にある主室の開口部にドローコードを採用しているのは、ファスナーの場合壊れたり凍ったりするリスクがあるからなんだとか。容量30L。
アイテム2
セイバー デルタ 25
市街地パトロールでの使用を想定して開発された「セイバー デルタ 25」。本体はシリコンコーティングで防水性を高めたナイロンツイル製で、止水ジッパーにより雨や水濡れから荷物を守る設計となっています。フロントにクロスさせたコンプレッションストラップで絞り込み、フィット感を高めることで歩行時の横ブレを低減することも。容量25L。
アイテム3
プレデター パトロール 45
3段のモールシステムに加え、通信機器の携行にも対応したのがこの1品。こちらも、イギリス軍アフガニスタン派遣部隊採用モデルです。天蓋を取り外すと、開口部をドローコードで絞り込むだけのミニマル設計となり、より身軽に行動することが可能に。内部にはハイドレーションシステム対応の内部収納も用意されており、両サイドのジッパーを開くとマチ幅を拡張することもできます。容量45L。
この匿名性が心地良い。まだある、その他のミリタリーリュックおすすめ5選
ブランド力に頼るまでもなく、プロユースギア特有の骨太さだけで勝負できるのも、ミリタリーリュックの特権。実際、一般的な知名度こそないものの、各国の軍やセキュリティ業界からは絶対的な信頼を得ている作り手が数多く存在します。
アイテム1
『タスマニアンタイガー』ファーストレスポンダー ムーブオン
同社は、ドイツ連邦軍をはじめとする欧州各国の軍隊・警察に納入実績のあるドイツのタクティカルギア専門ブランド。本モデルは、本体と分離して単体でも使用できるフロントのデイパックを頑強なジッパーで連結した設計が特徴です。本体内部には面ファスナーの仕切りが備わっており、収納する荷物に応じて自在なアレンジを見せます。容量40L。
アイテム2
『タスマニアンタイガー』コンバットパック MK2
『タスマニアンタイガー』におけるベストセラーといえば、デイパックサイズのこちら。主室のほかに、容量4Lの大型ポーチがフロントに2つも付いており、見た目以上の収納力が期待できます。左右のウエストベルトに取り付けられた小型のジップポーチは、必要に応じて着脱できる面ファスナー仕様なのも便利。容量22L。
アイテム3
『コンドルアウトドア』160 ベンチャー
『コンドルアウトドア』は、アメリカ軍や法務機関、民間警備会社に対して20年以上の販売実績を持つカリフォルニアのタクティカルギアブランド。サバゲー界でも知る人ぞ知る存在です。本モデルはフロント側に5段のウェビングベルトを備えた大容量のポケットを装備。内部には、15インチのノートPCの収納に対応したパッド入りのスリーブも備わっています。容量27.5L。
アイテム4
『ハザード4』パトロール サーモキャップ デイパック
『ハザード4』は、ノートPCケースや楽器用バッグなどを手がけているシヴィリアン・ラボ社が、司法機関や軍隊向けに立ち上げたタクティカルギアブランド。本モデルはパッド入りの熱成形ポケットがフロント上部に備わっており、サングラスや双眼鏡といった光学機器を衝撃から守ることが可能です。背中に当たる面も同じく熱成形素材によるもので、これを生かした背面側のスリーブにノートPCを独立して収納することも。容量約40L。
アイテム5
『ロスコ』トランスポート パック ミディアム
最近はセレクトショップでも見かけることが多い『ロスコ』。同ブランドも、1953年の創業から60年以上にわたり米軍をはじめとする世界各国の陸軍・海軍に向け、衣料品やタクティカルギアを供給してきた有数のサプライヤーです。こちらのプロダクトは内側の背面に面ファスナー付きの大型ポケットが備わり、給水用のハイドレーションパック、あるいはタブレット端末&ノートPCのどちらでもブレなく収納可能。筆記具や充電ケーブルといったビジネス小物の収納に役立つオーガナイザーも、昨今うれしい装備でしょう。本容量約30L。
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『ミステリーランチ』 スリーデイ アサルト
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『ミステリーランチ』 エイサップ
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『ミステリーランチ』 ブラックジャック
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『カリマーSF』 セイバー30
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『カリマーSF』 セイバー デルタ 25
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『カリマーSF』 プレデター パトロール 45
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『タスマニアンタイガー』 ファーストレスポンダー ムーブオン
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『タスマニアンタイガー』 コンバットパック MK2
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『コンドルアウトドア』 160 ベンチャー
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『ハザード4』 パトロール サーモキャップ デイパック
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『ロスコ』 トランスポート パック ミディアム
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