
腰を据えて楽しみたい。ユッタニューマンのサンダルを履いて、わかること
気軽に履けるスポーツサンダルが旬ですが、時間をかけて育てるレザーサンダルも気になる。そんな趣向を解する大人の男性には、『ユッタ ニューマン』がドンピシャです。
サンダルはひと夏のものじゃない。数年かけて価値を知る『ユッタ ニューマン』
今年の夏も盛り上がりを見せるサンダルブーム。履き心地が楽ちんで、おまけに価格的にも手を出しやすいスポーツサンダルがそのブームの中心を担っています。ただこの手のサンダルは、高級感や大人っぽさ、耐久性という点においてやや物足りなさを感じることもあるでしょう。そうした不満を解消したいと考えるなら、ぜひ試したいのが『ユッタ ニューマン』のレザーサンダルです。まるで工芸品のようなオーラと上質なレザーが醸し出すクラス感、さらに長年履き続けられる丈夫さと味わいを増していく革の風合い。本記事では“サンダルのロールスロイス”と称えられる『ユッタ ニューマン』の奥深い世界をガイドします。
ドイツ生まれの職人が作るNY発の『ユッタ ニューマン』。そのモノ作りを知る
『ユッタ ニューマン』を創業したのはドイツ生まれの女性レザー職人、ユッタ・ニューマン。彼女は1980年代にニューヨークのレザー工房で修業を積んだ後、1994年にイーストビレッジに工房を併設した店を開きます。洗練されたデザインとハンドメイドによる高いクオリティを併せ持つアイテムの評判は口コミで広がり、著名なデザイナーやスタイリストたちがこぞって買いにくるようになりました。その後、1997年のニューヨークコレクションでナオミ・キャンベルがサンダルを着用したことがきっかけで大ブレイク。ワールドワイドなブランドへ急成長を遂げたのです。
長く履ける理由は、この2点にアリ。『ユッタ ニューマン』のサンダルの特長とは
『ユッタ ニューマン』がファンを虜にする理由の1つが、履き心地の良さ。レザーサンダルの域を超えたコンフォート性のカギを握るのは、履き続けるほどにしなやかさを増すレザーと、足の疲れを軽減する構造にありました。
特長1
長く愛してほしいから。オイルをたっぷり含んだラティーゴレザーの登用
『ユッタ ニューマン』のサンダルといえば、ラティーゴレザーと呼ばれる牛革。19世紀、西部開拓時代のアメリカで生まれたレザーは、もともと馬具用だけあって厚手で頑丈です。そのため履き始めこそ硬いものの、数日履けばだんだん柔らかくなり、足の形に馴染んできます。また、オイルをたっぷり含んだレザーは経年変化による味わいも絶品で、履き続けるうちに表面に透明感のあるツヤが生まれます。巷のスポーツサンダルでは味わえない、革ならではのフィット感と育てる楽しみ。これが『ユッタ ニューマン』が長く愛される理由です。
特長2
レザーサンダルには珍しい、分厚く取られたアーチサポート
「足が疲れにくい」。『ユッタ ニューマン』の愛用者はそう口を揃えます。ラティーゴレザー製の肉厚ミッドソールも快適な履き心地の理由の1つですが、疲れにくさの決め手となるのが土踏まず部分の「アーチサポート」。こんもり盛り上がったこのアーチサポートが足の土踏まずをしっかり支えるため、長時間履いても足が疲れにくいのです。ちなみにアウトソールは同じドイツ生まれの『ビルケンシュトック』製。軽さとグリップ力、クッション性に定評のある同ブランドのソールは張り替えが可能。長く履き続けられる理由はここにもあります。
良い意味で主張しない。品良く履けるのが『ユッタ ニューマン』だ
存在感があるのにシンプル。ゆえに『ユッタ ニューマン』のレザーサンダルは合わせる服を選びません。こちらは夏らしいラフなオープンカラーシャツに黒いショートパンツというコーデ。スポーツ系のサンダルでもハマりそうですが、あえて黒いレザーサンダルを合わせることで足元が引き締まり、かつ全体の大人っぽい印象がアップしています。
赤いボタンダウンシャツとブラウンのワイドパンツという旬の秋色コーデに、『ユッタ ニューマン』を。足元にサンダルならではの抜け感を演出しつつ、ラティーゴレザーの質感が着こなし全体を品良く演出。アメカジからきれいめ、モードまで、さまざまなテイストの服にマッチするのも同ブランドならではです。
押さえるべきはこの4型。『ユッタ ニューマン』のラインアップ
プレミアムなレザー製で、一点一点が職人のハンドメイド。ゆえに『ユッタ ニューマン』はサンダルにしては少々値が張ります。だからこそ、モデル選びは自分の好みにぴったり合う1足を選びたいもの。代表的なモデルを挙げると、創業時から展開されている「アリス」、シンプルなワンストラップの「シモーネ」、甲のストラップがクロスした「フランク」などが売れ筋。流通数が少ないので、マイサイズが見つかったら入手はお早めに。
アイテム1
アリス
「アリス」は『ユッタ ニューマン』の名を世界に知らしめた大定番サンダルです。最大の特徴は親指を通すループ状のレザーストラップ。ロングパンツと合わせた際に、裾からチラ見えするこのパーツが『ユッタ ニューマン』のサンダルであることをさりげなく主張します。甲をホールドする肉厚のストラップをはじめ、インソールもラティーゴレザー。ヒール部分にはアイコンである黒猫のロゴマークが品良くデザインされています。
アイテム2
シモーネ
「アリス」と並ぶ人気を誇る定番モデル「シモーネ」。アッパーは甲をホールドするためのワイドストラップ1本だけ、という装飾性のそぎ落されたデザインが魅力的です。超がつくほどのシンプル顔ゆえに汎用性が高く、「アリス」以上に幅広い着こなしにマッチするほか、ラティーゴレザーの経年変化をばっちり堪能できます。シャワーサンダルのようにサラッと合わせられるのに、スタイリングが大人っぽくまとまるのも人気の理由です。
アイテム3
フランク
「フランク」の特徴はレザーストラップがクロスするアッパー。スタイリングのアクセントになるデザイン性もさることながら、親指から甲にかけてのフィット感が高くなるため、歩きやすいのもこのモデルのストロングポイント。また、ダークブラウンのラティーゴレザーには、黒いレザーよりも経年変化がわかりやすいというメリットもあり、レザー好きには狙い目のカラー。アウトソールは他のモデルと同じくビルケンシュトックソールです。
アイテム4
ジェームズ
一転し、シンプルな出で立ちのトングサンダルとなる「ジェームズ」。ブランドの代名詞であるラティーゴレザーは、トング部分やフットベッドにもしっかり採用されています。作りなシンプルな分、フットベッドに打たれた釘もクラフト感のあるアクセントとして機能。こちらのモデルのように、経年変化が楽しめそうなナチュラルカラーのレザーを使用した1足も良いですね。
アイテム5
シモーネ スエード
「シモーネ」には素材バリエーションが存在します。例えば、ストラップがスエードにアレンジされたこちらの「シモーネ スエード」。ベルベットのような毛並みを持つブラックスエードが足元をエレガントに彩ります。また、スエードならではの柔軟性もポイントで、おろしたその日からしなやかな履き心地を楽しめます。
オールレザーゆえ。『ユッタ ニューマン』のサンダルに必要なケアを知っておく
お手入れは基本的に革靴と同じ。ブラッシングでほこりやゴミを払い、しつこい汚れはステインリムーバーで落とします。その後シュークリームで油分を加えましょう。ただ、シュークリームはブラシや布でしっかり馴染ませて、表面に残らないようにするのが肝心。もともとラティーゴレザーにはオイルがたっぷり含まれているため、表面に油分が残ると、カビが発生しやすくなります。
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『ユッタ ニューマン』 アリス
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『ユッタ ニューマン』 シモーネ
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『ユッタ ニューマン』 フランク
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『ユッタ ニューマン』 グレタ ラウンド
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『ユッタ ニューマン』 シモーネ スエード
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