
室内で四季を楽しむミニ盆栽。育て方と初心者向けのおすすめ12種
雄大な自然の風景を鉢の中で作り出せる盆栽ですが、より手軽に始められるミニ盆栽が今注目されています。花が咲いたり実がついたり、室内で四季の変化を楽しめますよ。
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盆栽よりも手軽に始められると人気の「ミニ盆栽」とは?
ミニ盆栽は手に収まるくらいのサイズ感のものが多く、コンパクトなため置く場所を選びません。また、盆栽と聞くと、何十万、何百万円と高価なイメージがあるかと思いますが、ミニ盆栽はリーズナブル。丈夫なものが多く、初めての方でも挑戦しやすいとあって始める人が増えているんです。洋風なインテリアに馴染みやすいのも人気の理由でしょう。
難しくない? ミニ盆栽の育て方についてポイントを解説
ミニ盆栽を育て始める前に、まず気になるのが育て方。ここでは置き場や水やりなど、基本の育て方から留守時の水やり対策などを簡単にまとめました。
ポイント1
基本は外で管理が理想。鑑賞するときに室内へ入れる
1日を通して日光と風が当たる場所に置くと、ミニ盆栽は健やかに育ちます。そのため基本は外での管理が理想。春~秋は鑑賞したいときに日中室内に飾って楽しみ、夜は外に出して管理することをおすすめします。冬は昼間の気温の高い時間に外へ出し、日光と風に当てるようにすると良いでしょう。
ポイント2
水やりはできるだけ同じ時間に、やさしく与える
水やりのタイミングは土の表面が乾いてからが目安ですが、苔や化粧砂が乗っていたらいまいちわかりにくいですよね。目安として春・秋は毎日、乾きやすい夏は朝と夕方の2回、冬は様子を見て2~3日に1回、できるだけ同じ時間に水やりをすると良いですよ。ハス口を上向きにつけたジョウロでやさしいシャワー状の水をふんわりとかけるようにしましょう。
ポイント3
留守時などは乾燥対策をお忘れなく
家を数日留守にする場合は、乾燥対策をしてください。鉢底皿などに水を張り、盆栽を浸けます。鉢全体が水に浸かるのは避け、鉢の4分の1が浸るくらいに。濡れタオルの上に置くのも乾燥対策になりますよ。置き場は直射日光は避け涼しい場所に置いてください。
ポイント4
夏の直射日光と熱に要注意。涼しい場所で管理を
真夏の直射日光と暑さは盆栽にとって避けたいもの。強い日光と暑さは葉焼けの原因になります。できる限り遮光するか、やさしい光の場所に置いてください。木陰などもおすすめです。ベランダなどコンクリートの上に直接鉢を置くとコンクリートの熱で熱くなってしまうため、棚やスタンドなどを使うようにしましょう。すのこなどの上に置くだけでも違いますよ。
ポイント5
冬は霜に注意。種類に合わせて管理する
観葉植物との大きな違いとして、盆栽には四季を感じさせることが重要。つまり寒さも必要なんです。暖房の効いた部屋は避け、鑑賞するとき以外は基本は外で管理します。とはいえ、霜や冷たい風に当てすぎも良くないので、発泡スチロールなど保温性のある箱に入れて管理してください。種類によっては寒さに弱い樹木もあるので、種類に合わせた管理を心掛けましょう。
初心者におすすめ。丈夫で育てやすいミニ盆栽12種
盆栽と名がつくとやはり難しそうな印象……という方もいるでしょう。ここでは初心者向けの丈夫で育てやすい種類をピックアップしました。育てやすいだけあって、比較的ポピュラーで手に入りやすい種類です。花が咲いたり、実がついたり種類もさまざまありますので好みのものを見つけて、ぜひ育ててみませんか?
種類1
ヤマモミジ
秋になると紅葉が美しい「モミジ」は、カエデ科の落葉樹です。モミジは、葉の切れ込みが5~6つあり、しかも切れ込みが深いのが特徴です。落葉後と、5~6月くらいに肥料を施してください。秋に美しい紅葉を楽しむためにも春~秋はよく日に当てることが大事ですが、直射日光に当たると葉が傷みますのでやさしい日光がよく当たる場所に置くようにしましょう。
種類2
ピラカンサ
「ピラカンサ」はバラ科の常緑低木。常緑なので冬場の緑が少ないときに彩りを添えてくれます。春に白い小花が咲き、秋には赤い実をつけます。とても丈夫な種類ですが、冬は霜に当てないよう管理してください。春に葉や枝が込み入った部分は剪定して風通し良くするように。
種類3
ギボウシ
初夏に白や紫色の花が咲く「ギボウシ」。葉、花ともに美しいです。斑入りの種類などもあります。とても丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。直射日光が苦手なので木陰など、特に夏の高温時は涼しい場所で管理すると良いでしょう。冬は休眠期で葉は落葉し、春にまた芽吹きます。軒下で管理してください。
種類4
トキワシノブ
切れ込みの入ったライトグリーンの葉にもふもふした根茎が特徴的で、耐陰性のある観葉植物としても人気のある「シノブ」はシダの仲間です。環境に対応し、乾燥にも寒さにも過湿にも強く丈夫なことも人気の理由の1つ。直射日光が当たらない半日陰の場所でもよく育ちます。冬は5度くらいまでなら屋外でも越冬できますよ。
種類5
クロマツ
海岸沿いにも自生するくらい、風に強く強健な「クロマツ」。お正月の門松などにも使われています。硬い針状の葉と荒れた幹肌が特徴的で、樹形を美しく保つために芽を摘み取る作業や剪定が必要になります。暑さ・寒さにも強い丈夫な種類なため、初めての1鉢にもおすすめです。丈夫ですが、冬は軒下に置いたり発泡スチロールに入れたりするなどして霜には当てないように。
種類6
長寿梅(ボケ)
早春から鮮やかな花を咲かせる「ボケ」。丈夫なこともあり、庭木としても人気があります。花の色は赤・ピンク・白などがあり、次々に咲くので長期間楽しむことができます。毎年花を咲かせるためには、春と秋に肥料を施すことが大切。水を好むので、水切れには要注意です。暖かい時期に葉が落ちる場合は水が不足している可能性がありますので、サインを見逃さないように。剪定は花が咲いた後の4月~5月と秋に全体のバランスを見て行ってください。
種類7
ツタ
「ツタ」はブドウ科ツル性の落葉樹です。春はフレッシュグリーンの新緑を、夏には小さな花が咲き、実がなって、晩秋には葉が赤く色付いて紅葉するなど、季節ごとに変化があって育てることが楽しくなる種類です。剪定は休眠期の冬に行います。ツルがよく伸びるのでお好みで切って形を整えてください。冬は風と霜が当たらないように管理してください。
種類8
トウカエデ
生育旺盛で、カエデの中でも特に丈夫なのが「トウカエデ」。中国原産で漢字では「唐楓」と書きます。夏の葉色は明るい緑ですが、11月くらいから鮮やかな赤に紅葉します。成長期にはグングン成長するため、適宜切り戻しを兼ねて剪定するほうが全体によく日が当たり美しい紅葉が楽しめるでしょう。
種類9
南天
メギ科の常緑低木の「南天」。“難を転じる”といわれ縁起物としても親しまれている植物です。縁起物ということと冬に赤く色付くのでお正月にはクロマツ同様出番が増えます。日陰でも育ちますが、日当たりの良いところでたっぷりと日光に当てることで紅葉が美しくなります。
種類10
紅紫檀(ベニシタン)
「ベニシタン」は中国原産のバラ科の低木です。葉も実も小ぶりな作りで、初夏に花が咲き、結実して秋に実が紅くなります。暑さにも寒さにも強いので初心者でも育てやすい種類です。ただし寒さに強いとはいえ、冬は霜に当てないように軒下で管理を。剪定は春に、花芽がない伸びた枝を剪定して姿を整えましょう。
種類11
スギ
幹が真っ直ぐ伸びる「スギ」は、日本原産の常緑針葉樹です。部屋の中で小さな森を味わえるような出立ちが素敵ですね。水を好む性質なため、水切れには気を付けましょう。水切れは葉焼けの原因になります。丈夫ですが寒さにはそこまで強くなはいので、冬は軒下など霜と風が当たらない日当たりの良い場所で管理してください。
種類12
ガジュマル
観葉植物として人気の「ガジュマル」も仕立て方次第では盆栽になります。丈夫な性質なので育てやすいですが、寒さにはそこまで強くはないので冬は室内の日が当たる場所で管理をしてください。成長期は生育旺盛で成長が早いです。初夏~秋に剪定して整えるのがおすすめ。剪定した枝を挿し木にして増やすこともできますよ。
ミニ盆栽をリビングで楽しむ、おしゃれな飾り方
ミニ盆栽を健やかに育てるうえで、鑑賞するときは室内に飾り、育てるときは外に出すというメリハリある管理が重要。ここでは室内で鑑賞する際の素敵な飾り方をご紹介します。
飾り方1
観葉植物と一緒に窓辺に飾る
盆栽を室内で楽しむときは、一時的とはいえ、真っ暗な部屋ではなく日光と風が入る場所が理想的。他にも観葉植物を育てているなら、こんなふうに一緒に飾って鑑賞するのも良いでしょう。よく見ると、ミラーの前にさりげなくトキワシノブが飾ってあります。トキワシノブのように、観葉植物としても育てやすい種類のミニ盆栽なら、一緒に管理ができるというメリットがあります。
飾り方2
シェルフに並べて、シンプルに飾って楽しむ
ミニ盆栽単体の美しさを存分に楽しみたいなら、シンプルに飾るのが1番。このようにシェルフを活用して、ミニ盆栽専用のスペースを作ってあげると良いでしょう。いくつか盆栽があるならば日ごとにローテーションで飾るのも良いですね。デスクから見える場所に置いて、仕事の休憩にじっくり鑑賞なんていう楽しみ方もできます。盆栽の鑑賞は、正面を見て、下から仰ぎ見ます。自然の中にいるような気分が味わえるはず。
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ヤマモミジ
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ピラカンサ
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ギボウシ
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トキワシノブ
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クロマツ
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長寿梅(ボケ)
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ツタ
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トウカエデ
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南天
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紅紫檀(ベニシタン)
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スギ
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ガジュマル
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