
趣味が良い、といわれる15本。ゴールド時計で着こなしにエレガンスを
おしゃれ上級者の間でにわかに脚光を浴びるゴールド時計。存在感や品の良さ、高級感を併せ持つ1本は、周囲を出し抜いて着こなしの格上げを約束するパワーアイテムです。
成金趣味……なんて昔の話。ゴールド時計を取り入れてワンランク上の大人に
腕時計の世界では長らくシルバーウォッチの単独政権が続いていました。しかし近年、ようやくゴールド時計の復権の兆しが見え始めています。街のファッションスナップしかり、セレクトショップのスタッフしかり、あえてゴールド時計を選ぶおしゃれ上級者たちが急増しているのです! その魅力はなんといってもシルバーをしのぐ圧倒的な存在感。たとえTシャツ1枚という“薄味”なスタイリングでも、腕元に金色に輝く腕時計を装着すれば、人目を引く新鮮なアクセントになるだけでなく、着こなし全体の風格やこなれ感が倍増するのです。
高い汎用性もゴールド時計の武器。きれいめな装いにはエレガントなエッセンスをプラスでき、カジュアルな着こなしにはラグジュアリーな抜け感を演出することができます。そもそもゴールドは腕時計においてもっともクラシックな素材&カラーであると同時に、日本人の肌にも馴染みの良い色。それに別の素材やカラーと組み合わせたコンビネーションカラーを選べば、簡単に着こなしへと取り入れることができます。スタイリングに1点投入するだけで、おしゃれ上級者のオーラを色濃く醸成可能。コレクションに加える価値は大いにある腕時計です。
色の違いで印象激変。ゴールドは大きく分けてイエロー・ピンク・ホワイトの3種
時計に使われるゴールドの種類はさまざま。主なものには、お馴染みのイエローゴールド、赤味がかったピンクゴールド、白い輝きを放つホワイトゴールドが挙げられます。色によってイメージが変わるので、それぞれの持ち味を理解したうえで選びましょう。
カラー1
我々が想像するゴールドといえば。華やかな空気を主張する「イエローゴールド」
他の素材と一線を画する風格や豪華さを纏うイエローゴールド。色合いや質感に関しても、やはり本物のゴールドに勝るものはありません。ただ、金の価格高騰などの影響もあり、近年は「ゴールドPVD」が駆使されたゴールド時計もポピュラーな存在になりつつあります。ステンレススチールの表面にゴールドカラーのコーティングを施す加工は、コストを純金より抑えることが可能。さらに近年はメーカーの加工技術が進み、本物のようなリアルな色合いや質感を持つモデルも増加し、ゴールド時計がより身近な存在になりました。
カラー2
我々の肌にも馴染みやすい「ピンクゴールド」は、上品な輝きを腕元に宿す
純金に他の素材を混ぜて作られる合金は、カラーゴールドと呼ばれています。なかでも人気の高いのが銅を混ぜることで赤味を出したピンクゴールド。華やかで上品なイメージに加え、ゴールドの中でも日本人の肌に近い色といわれており、意外なほど肌に馴染みます。ベージュやブラウンとの相性も抜群なので、秋冬シーズンのスタイリングにハマりやすいのもこのカラーの強み。また、近年はピンクゴールドより若干赤味が抑えられたローズゴールドも人気を博しています。
カラー3
ゴールド……? と疑惑は湧くものの、玄人こそその価値がわかる「ホワイトゴールド」
ホワイトゴールドとは、ピンクゴールドと同じカラーゴールドの1種。純金に銀やパラジウムなどを混ぜ、表面をロジウムでコーティングしたものが一般的です。シルバーとは一線を画す、温もりを感じさせる柔らかい輝きが持ち味であり、違いのわかる目の肥えた時計ファンの間で根強い人気を誇ります。本記事では主にイエローやピンクにフォーカスしていますが、ホワイトもゴールド時計の選択肢の1つとして知っておきましょう。
雲上ブランドから、実用派ブランドまで。おすすめのゴールド時計10選
ゴールド時計の唯一無二の魅力がわかったら、実際に人気のモデルを見ていきましょう。本物のイエローゴールドやピンクゴールドが使われた高価なものから、手の届きやすいゴールドPVDコーティングまで、さまざまなバリエーションと価格帯のモデルをラインアップしました。
1本目
『ロレックス』サブマリーナ デイト
1953年に登場したダイバーズウォッチの金字塔「サブマリーナ デイト」。2020年に登場したこちらのモデルは、ケースやバンドに18Kイエローゴールドが使用されたラグジュアリー仕様に。“ゴールド・ロレックス”ならではの貫禄を放ちつつも、漆黒のセラミックベゼル&ダイヤルによる引き締め効果によって普段のスタイリングに取り入れやすい表情に仕上がっています。新型の自社製ムーブメント、3235を搭載。YGケース、サイズ41mm、自動巻き。
2本目
『チューダー』ヘリテージ ブラックベイ
フラッグシップの「ヘリテージ ブラックベイ」の中でもプレミア化が加速している1本が、イエローゴールドとステンレススチールがコンビ使いされたこのモデル。伝統のダイバーズ時計のスタイルにやや黄色味が抑えられたシャンパンゴールドがラグジュアリーなエッセンスをプラスします。ゴールドのリューズにはアイコンであるチューダー・ローズがレリーフされています。自社製ムーブメントのMT5612を搭載。YG×SSケース。サイズ41mm、自動巻き。
3本目
『グランドセイコー』ヘリテージコレクション
ケースをはじめ、ダイヤル、バンド、針まですべてがゴールド一色! 『グランドセイコー』が誇る最上級クォーツムーブメント、9Fキャリバーが搭載された「ヘリテージコレクション」の1本は、ケースとバンドに贅沢に使用された18Kイエローゴールドが辺りを払うオーラを放ちます。そのインパクトを生かして、ストリートなスタイリングのハズしとして使うのもオツ。裏蓋には獅子の紋章がレリーフされています。YGケース、サイズ35.5mm、クォーツ式。
4本目
『ブルガリ』オクト
スクエア(四角)とラウンド(円)を組み合わせたオクタゴン(8角形)ケースが特徴的な「オクト」。ローマ帝国のマクセンティウス公会堂からインスピレーションを得たというケースのフォルムは、110もの面を持ち、光の照射角度によってまるで宝石のように表情を変えます。さらにこちらのモデルではケースの素材に18Kピンクゴールドを贅沢に使用。力強さと優美さが溶け合う1本に仕上がっています。PGケース、サイズ38mm、自動巻き。
5本目
『ロンジン』レコード
『ロンジン』の多彩なラインアップの中でも、もっとも上品な表情を持つコレクション「レコード」から。ケースは18Kピンクゴールドで、サンレイ加工が施されたシルバーダイヤルやアプライドインデックスと相まってエレガントなイメージを強めています。クセのないシンプルな顔つきはスーツやジャケットスタイルと好相性。モノクリスタルシリコン製ヒゲゼンマイを備えたキャリバーL888.4を搭載。PGケース、サイズ38.5mm、自動巻き。
6本目
『ハミルトン』ベンチュラ
世界初の電池式腕時計として時計の歴史に名を刻む「ベンチュラ」。こちらのゴールド×ブラックは1957年デビュー当時の姿を再現した復刻モデルです。映画『ブルー・ハワイ』でエルヴィス・プレスリー氏の腕元を飾った1本としても知られ、蛇腹式のフレックスバンドは彼が自身の「ベンチュラ」をカスタマイズしたことがきっかけで誕生しました。アメカジからスーツまで腕元にゴージャスな抜け感を演出します。SSケース、サイズ32.3mm、クォーツ式。
7本目
『シチズン』アテッサ エコドライブ
チタニウム時計のパイオニアブランドには一風変わったゴールド時計が存在します。素材の表面を硬化させることでキズなどから時計を守る独自のテクノロジー、デュラテクトMRKのニューカラーに彩られた1本です。月の光を思わせる落ち着いた印象のアッシュゴールドがブラックとのコンビカラーによって上品さが一層際立っています。陽光で時計が動き、電池交換も不要なエコドライブを搭載。スーパーチタニウムケース、サイズ44mm、クォーツ式。
8本目
『オリス』クラシック デイト
上品なゴールド時計がお望みなら、『オリス』が擁するスタンダードモデルを。合わせる着こなしを選ばないシンプル顔の3針モデルは、ギョーシェ彫りがドーナツ状に施されたシルバーの文字盤や視認性に優れた立体的なインデックスが特徴です。狙い目はローズゴールドPVD加工が施されたステンレススチールケースを持つこちら。ほんのり赤味を帯びた金色がクラシックスタイルに華やぎを添えています。SSケース、サイズ42mm、自動巻き。
9本目
『エドックス』クロノオフショア 1 クロノグラフ スペシャルエディション
“海のF1”ことパワーボートレースの世界観が表現された人気コレクションの1本。高い防水性をはじめ、耐傷性に優れたセラミックベゼル、軽く強靭なカーボンファイバーダイヤルといったタフなディテールを纏ったモデルは、チャンピオンナンバーである“1”のインデックスがアイキャッチ。そんなラグジュアリースポーツの名作にPVDコーティングによるゴールド×黒のコンビカラーが男っぽい色気を付与しています。SSケース、サイズ45mm、自動巻き。
10本目
『パテックフィリップ』カラトラバ
「いつかはカラトラバを」と数多の機械式時計ファンを惹きつけてやまない世紀のマスターピース。イエローゴールドが王道ですが、品の良さなら、ケースやベゼルに18Kローズゴールドが使用されたこのモデルも引けを取りません。ピンクゴールドよりも若干赤味が抑えられたローズゴールドによって、「カラトラバ」の持つ気品が一層引き立てられています。ケースバックは開閉式のハンターケースに。RGケース、39mm、自動巻き。
ゴールド時計の醍醐味を味わえる。アンダー10万円の秀作5本
本物の金が使用されたゴールド時計は当然値が張りますが、PVDコーティングやIP仕上げによるゴールド時計であれば、アンダー10万円の秀作も少なくありません。ゴールド時計のファースト・チョイスや,カジュアルに楽しみたいという人におすすめの5本をご紹介。
1本目
『ティソ』ヘリテージ バナナ
1916年に誕生した『ティソ』の名物ウォッチ。ユニークなネーミングの由来は手首に沿ってバナナのようにカーブするフォルムから。ブランド誕生100周年を記念したこのモデルは、ダイヤルに配されたクラシックロゴやアール・ヌーボーの気風漂うスペード針、デフォルメされたアラビア数字のインデックスが特徴。さらにイエローゴールドPVDコーティングが施されたケースがレトロなイメージを強めます。SSケース、サイズ49×27mm、自動巻き。
2本目
『ブローバ』クラシック
アメリカの名門が擁する定番ウォッチは、立体的なローマ数字インデックスといい、ムーブメントの姿が覗くスケルトンダイヤルといい、5万円台とは思えないほどのラグジュアリーなルックスを誇ります。さらにPVDコーティングによるローズゴールドとネイビーのコンビカラーがエレガントなムードを醸成。42時間パワーリザーブを持つ自動巻きムーブメントの姿を鑑賞できるシースルーバックもポイント。SSケース、サイズ43mm、自動巻き。
3本目
『Gショック』AWM-500
1989年に誕生したGショック初のアナログ・デジタルコンビネーションモデル「AW-500」をフルメタル化。表面に金属の皮膜を蒸着させるIP(イオンプレーティング)加工が施されたステンレススチールケースをはじめ、ミラー&ヘアライン仕上げが施されたベゼル、なめらかな曲線を描くバンドと相まってレトロフューチャーなムードに仕上がっています。カシオ独自のソーラー充電システム、タフソーラーを搭載。SSケース、サイズ51.8×44.5mm、クォーツ式。
4本目
『ベーリング』スカンジナヴィアンソーラー
デンマークの冒険家、レネ・ケルスコフ氏が設立した『ベーリング』のソーラーウォッチをアップデート。立体感のあるすり鉢状のダイヤルとバーインデックスを持つミニマルデザインは北欧ブランドならでは。ローズゴールドカラーのケースや18mm幅のメッシュバンドも日本人の腕元に馴染みやすい理由です。キズの付きにくいサファイアガラスやアレルギー反応を起こしにくい医療用ステンレススチールを使用。SSケース、サイズ39mm、ソーラー式。
5本目
『ニクソン』ファセット コレクション
ゴールド時計をサクッと楽しみたいなら、アメリカ西海岸生まれの『ニクソン』が展開する「ファセット コレクション」がおすすめ。スポーティテイストと高級感を併せ持つモデルは、立体的なカット加工が施された硬質ミネラルクリスタルガラスと左側に配されたリューズがアイキャッチ。ピンクがかったゴールドカラーは肌馴染みの良さも抜群です。パートナーとシェア使いもできるユニセックスモデル。SSケース、サイズ42mm、クォーツ式。

腕時計・ウォッチ
メンズが腕時計を選ぶ5つの基準。機能、ルックス、それともブランド力か
腕時計は実用品であると同時に、着用者の人物像やセンスを反映する装飾品。ここでは機能と見た目、そしてブランドなど、さまざまな面から腕時計の選び方を解説します。
夏目 文寛
2021.08.13

腕時計・ウォッチ
高級腕時計ブランド46選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い
生涯をともにできるアイテムは意外と少ないもの。そのなかでも腕時計は、最も身近な存在ではないでしょうか。長く愛用するに足る逸品の選び方と、傑作をご紹介しましょう。
夏目 文寛
2022.07.24

腕時計・ウォッチ
その腕時計おしゃれだね、といわれたい。センスを主張するおすすめ36本
メンズにとって数少ない装飾品である腕時計。うまく活用すれば驚くほどおしゃれな印象を与えられるアイテムでもあります。そんな腕時計選びの条件とおすすめ品をご紹介!
夏目 文寛
2022.07.06

バッグ・ファッション小物
品格と、少しのラグジュアリー。ゴールドのアクセサリー1点で見違える
気品と高級感を兼備するゴールドアクセは、それ1点で装いを格上げしてくれるアイテム。いつもの着こなしに投入すれば、グッと洗練された雰囲気が手に入ります。
山崎 サトシ
2019.09.05

バッグ・ファッション小物
ゴールドネックレスで胸元にリュクスな輝きを。選びの基準はこの2つ
ゴールドカラーのネックレスは、大人のコーデをクラスアップするのに適役。派手見えしないアイテムの選び方から、タイプ別のおすすめ品までご紹介するので、ぜひ活用を!
平 格彦
2021.09.03
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『ロレックス』 サブマリーナ デイト
-
『チューダー』 ヘリテージ ブラックベイ
-
『グランドセイコー』 ヘリテージコレクション
-
『ブルガリ』 オクト
-
『ロンジン』 レコード
-
『ハミルトン』 ベンチュラ
-
『シチズン』 アテッサ エコドライブ
-
『オリス』 クラシック デイト
-
『エドックス』 クロノオフショア 1 クロノグラフ スペシャルエディション
-
『パテックフィリップ』 カラトラバ
-
『ティソ』 ヘリテージ バナナ
-
『ブローバ』 クラシック
-
『Gショック』 AWM-500
-
『ベーリング』 スカンジナヴィアンソーラー
-
『ニクソン』 ファセット コレクション
掲載アイテムをもっと見る(3商品)
KEYWORD関連キーワード