
100年近く不変のデザインコード。IWCのポルトギーゼは、美しい
ファッション業界人の間でも高い人気を誇る「ポルトギーゼ」。『IWC』のフラッグシップはデザイン性、機能性、ステータス、あらゆる面で買って間違いのない1本です。
『IWC』の代表作。クラシックの極致を表現する「ポルトギーゼ」
コレクターはともかく、高級腕時計を買うなら“買って間違いのない時計”が欲しいのが人情でしょう。世の時計愛好家たちにそんな腕時計を問うたとき、必ずといって良いほど上位にランクインするモデルが『IWC』の「ポルトギーゼ」です。高い精度、優れた視認性、洗練されたシンプルデザインを兼ね備えたこの腕時計は、名門のフラッグシップたる高いステータス、時代や流行に左右されない普遍的な価値、幅広いスタイリングにマッチする汎用性など、数々の美点を併せ持つ特別なモデル。『IWC』の機能美を体現するタイムピースは腕元に存在感を持って収まり、知性と品格を漂わせてくれます。
80年以上変わらない普遍。『IWC』の「ポルトギーゼ」という腕時計
『IWC』は1868年、アメリカ出身の時計師でありエンジニアでもあるフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ氏によって設立されました。本拠地はスイスの北部に位置するシャフハウゼン。設立後は時分をデジタル表示する懐中時計や女性用時計のムーブメントを使った腕時計など、画期的な時計を次々と世に送り出します。1915年にはブランド初となる腕時計用ムーブメントを開発し、1936年には英国空軍向けのパイロットウォッチを発表しました。
本拠地のシャフハウゼンがドイツとの国境近くということもあり、『IWC』のデザインにはかの国のプロダクトに通じる質実剛健な気風が漂います。華美な装飾は排除され、複雑機構を持つモデルであっても印象はあくまでシンプル。そのスタイルはスイスの時計ブランドの中でも異彩を放つものでした。そんな『IWC』が「ポルトギーゼ」を生み出したのは1939年のこと。「航海中でも正確な時を刻む時計を」というポルトガルの時計商からの依頼に応え、高い精度を持った懐中時計のムーブメントを搭載した腕時計を製作しました。当時としては大きな42mm径のケースを持つ「ポルトギーゼ」は、当時の時計界で唯一無二の存在感を放ちました。
「ポルトギーゼ」の特徴をチェックしましょう。まずは針のデザイン。リーフ針と立体的なアプライドインデックスが時刻をわかりやすく示します。文字盤も特徴的で、クロノグラフの場合は、6時位置にスモールセコンド、12時位置に30分積算計が上下対称に配置されています。さらにインデックスに干渉するほど拡大されたインダイヤルが縦1列に配され、アウターベゼルの内側には鉄道の線路を思わせるシェマンドフェールというレイルウェイ分目盛りが。こうしたディテールが織りなす完璧なバランスによって、クロノグラフとは思えないほど印象がすっきりし、時間もひと目で読み取ることができます。優れた視認性と高い精度、無駄のない洗練されたデザイン。『IWC』が重んじる3つの要素が渾然一体となった姿こそが「ポルトギーゼ」の唯一無二の魅力なのです。
そもそもなぜ『IWC』? 高価な1本が、損をさせない理由
「ポルトギーゼ」はもっともベーシックな「オートマティック」でも大体70万円台から……と決して安くはありません。ただ、『IWC』は永久修理を保証するブランドの1つゆえ、安心して末永く使用することができます。アンティーク時計の修理は部品やノウハウの保管などコストがかかるため、実施しているのはごく限られたブランドのみ。なかでも『IWC』は、創業以来製造したすべての時計の修理を受け付けており、すでに製造が終わってしまったパーツでも再び製造して修理を行います。「ポルトギーゼ」が“買って間違いのない腕時計”といわれる理由は、オーナーに付与される永久修理保証という特権にもあるのです。
ミニマル3針から、複雑機構まで。『IWC』の「ポルトギーゼ」8選
長い歴史を持つモデルだけあって、「ポルトギーゼ」のバリエーションは多彩。ミニマルな3針のオートマティックをはじめ、上下2つのインダイヤルを持つクロノグラフ、パーペチュアルカレンダーなどもラインアップされています。また、針はゴールドカラーの「金針」とブルーの「青針」があり、印象が変わります。ドレッシーさや風格を重視するなら金針を、カジュアルにもマッチするスタイリッシュなイメージを重視するなら青針を選ぶといいでしょう。
1本目
ポルトギーゼ オートマティック40
「ポルトギーゼ」の原点というべきタイムピース。1939年に発売されたオリジナルモデルをベースに、レイルウェイトラックやアプライドインデックスによって視認性に磨きがかけられています。このモデルは、時分針は金針で、サブダイヤルの秒針のみが青針になっているというさりげない微差もポイント。他のモデルよりもコンパクトな直径約40mmのケースはドレッシーなスーツスタイルとの相性も抜群です。SSケース、40.4mm、自動巻き。
2本目
ポルトギーゼ ハンドワインド・エイトデイズ 150イヤーズ
『IWC』創業150周年を記念し、1930年代当時のオリジナルモデルを再現した1本。ホワイトラッカーで仕上げられたエナメル質のダイヤルにブルースチールの針が鮮やかに映え、スタイリッシュなイメージを強めています。約192時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きムーブメントCal.59215を鑑賞できるシースルーバック仕様やイタリア・サントーニ社製のアリゲーターストラップも所有欲を刺激します。SSケース、サイズ43.2mm、自動巻き。
3本目
ポルトギーゼ クロノグラフ
1990年代にリリースされたクロノグラフは、「ポルトギーゼ」の大ヒットのきっかけを作った立て役者的な存在です。その特徴はなんといっても、縦に並んだ二つ目デザインにあります。12時と6時のアラビアンインデックスを覆うようにレイアウトされたインダイヤルは、デザインのアクセントになるだけでなく、視認性アップにも一役買っています。このモデルでは時分・クロノグラフ針は金針で、秒針のみが青針に。SSケース、サイズ41mm、自動巻き。
4本目
ポルトギーゼ クロノグラフ
「洗練」や「上品」といったワードで語られることが多い「ポルトギーゼ」ですが、こちらのモデルは一味違います。ピンクがかったきらめきを放つローズゴールドケースに加え、ゴールドの針&インデックスが映えるスレートグレーダイヤルが大人の色気を醸し出します。ストラップは「ポルトギーゼ」の定番というべき黒のアリゲーターストラップ。全体の色数が抑えられているため、華美な印象は見当たりません。RGケース、サイズ41mm、自動巻き。
5本目
ポルトギーゼ ヨットクラブ ムーン&タイド
2010年にデビューした水陸両用のスポーツウォッチタイプである「ポルトギーゼ・ヨットクラブ」に『IWC』初のタイド機能を追加。6時位置にレイアウトされたサブダイヤルが満潮と干潮の予想時刻を表示します。さらに12時位置のダブルムーン表示は大潮と小潮に加え、潮流の強さに関する情報も表示。ケースはローズゴールドで、パワーリザーブ約60時間を誇る自動巻きムーブメントを搭載。3気圧防水。18kRGケース、サイズ44.6mm、自動巻き。
6本目
ポルトギーゼ アニュアルカレンダー
通常のカレンダー機構は月末に調整が必要ですが、年次カレンダーと呼ばれるアニュアルカレンダーなら、その手間が不要。年一度、2月の最終日だけ調整を行えば、その他の月は時計が自動的に進めてくれます。こちらは『IWC』初となるアニュアルカレンダー搭載モデル。約7日間のロングパワーリザーブを実現したムーブメントが、オーナーのカレンダー合わせの手間を軽減します。パワーリザーブ表示付き。RGケース、サイズ44.2mm、自動巻き。
7本目
ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー 42
パーペチュアルカレンダーとは、月、日、曜日の表示とムーンフェイズを備え、毎月末だけでなく、4年に一度のうるう年も調整の必要がない複雑機構のこと。また、通常のパーペチュアルカレンダーは再調整に手間がかかりますが、このモデルに搭載されているムーブメントはリューズの操作ですべてのカレンダー機能を連動させて1日進めることができるため、容易に調整が可能です。ケースはローズゴールド。RGケース、サイズ42.4mm、自動巻き。
8本目
ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー ダブルムーン
北半球と南半球の月相を同時に示す機構を備えた「ダブルムーン」と呼ばれるコンプリケーション時計。漆黒のダイヤルに2つの黄金の月が浮かぶ姿は壮観です。また、パーペチュアルカレンダーは腕時計が止まると再調整に手間がかかることもあり、このモデルには約7日ものロングパワーリザーブを誇るムーブメントを搭載。4桁の西暦表示など『IWC』の技術の粋が息づく究極の「ポルトギーゼ」です。ローズゴールド。RGケース、サイズ44.2mm、自動巻き。
ファン垂涎のディテール! 筆記体ロゴを持つ限定「ポルトギーゼ」
昔からの『IWC』ファンの間で人気の高いモデルが筆記体ロゴの「ポートフィノ」です。『IWC』は2000年代に入ると筆記体ロゴを廃止し、現在の明朝体ロゴに変更したため、筆記体ロゴは“昔ながらのIWC”、すなわちオールドインターらしいディテールとしてコレクターたちの間で珍重されているのです。
そして、そんなレアなロゴを持つ「ポルトギーゼ」が過去にリリースされていたのをご存じでしたか? 誕生75周年を記念して発売された限定モデルは「ポルトギーゼ」が誕生した1930年代をイメージしたもの。大きなリーフ針や3・6・9のアラビア数字、6時位置のスモールセコンドなどがあしらわれ、ロゴは筆記体に。世界限定750本のため、入手は簡単ではありませんが、じつに所有欲をくすぐる1本です。こちらはユーズド品。SSケース、サイズ43mm、自動巻き。
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『IWC』 ポルトギーゼ オートマティック40
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『IWC』 ポルトギーゼ ハンドワインド・エイトデイズ 150イヤーズ
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『IWC』 ポルトギーゼ クロノグラフ
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『IWC』 ポルトギーゼ クロノグラフ
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『IWC』 ポルトギーゼ ヨットクラブ ムーン&タイド
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『IWC』 ポルトギーゼ アニュアルカレンダー
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『IWC』 ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー 42
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『IWC』 ポルトギーゼ パーペチュアルカレンダー ダブルムーン
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