
ケルティはバックパックのパイオニア。70年の歴史が生んだ名品を知っておこう
バックパックの原型を作った始祖といえば『ケルティ』。創業70周年を目前に、守備範囲はウェアやギアにまで拡大中です。多岐にわたる名品たちの魅力を読み解きましょう。
本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
1人の先駆者的アウトドアマンが作り上げたブランド『ケルティ』とは
稜線を描いた三角ロゴとブタ鼻(ピッケルホルダー)がトレードマークとなった温故知新なリュックが、世代やフィールドを問わず愛されている『ケルティ』。1952年の創業以来、アウトドアカルチャーの良き相棒であり続けたきた同社も、来年で70周年という大きな節目を迎えることになりました。改めてその足跡と名品に目を向けるには絶好のタイミングなのではないでしょうか。
創業当初の『ケルティ』は、今でいうところのガレージブランドの草分け的存在。建築家であり、アウトドア愛好家でもあった創業者のディック・ケルティ氏が、自宅のガレージで理想のバックパックを自作したことに端を発します。 現代のバックパックの基本構造は、ショルダーハーネスとウエストベルトを備え、これらによりかかるテンションでフィット感を高めて荷重を分散させるところがキモとなります。ですが、実はこの構造自体がケルティ氏の自作バックパックが原型になったもの。ケルティ氏が、“バックパックの父”と呼ばれる所以はここにあります。
1960年代後半から70年代にかけてアメリカでバックパッキングブームが巻き起こった際は、トレイルを闊歩するハイカーたちが『ケルティ』のバックパックをこぞって背負うという現象も。実は同社はアルミフレームを採用したバックパックの生みの親でもあり、当時のハイカーたちはそのスタビリティの高さの虜になっていたのです。現在はその製品ラインアップがグッと広がり、アウトドア黎明期の世界観を体現するタイムレスなスタイルを、多彩なバッグやアパレルに加え、タープに代表されるキャンプギアでも楽しめるようになっています。どうりで街でも自然の中でも、あの三角ロゴを目にする機会が増えているわけですね。
『ケルティ』の“軸”、バックパックをはじめとしたバッグ類はどれも白眉
現代のバックパックの雛形を作ったパイオニア的存在だけに、現在も『ケルティ』のモノ作りの軸足はバッグに置かれています。そのラインアップは多岐にわたり、1970年代のアメリカで一世を風靡したリュックやデイパックに加え、その世界観をタウンユースに落とし込まれたアーバンラインや原点回帰した「80’sライン」といった主役級が揃い踏み。いずれもタイムレスなスタイルのバッグゆえ、街でもアウトドアでも良き相方になってくれます。
アイテム1
ワイド デイパック
『ケルティ』の看板アイテムといえばティアドロップ型のデイパックですが、こちらは定番よりマチ幅を広げ、ワイドシルエットに仕上げられた兄弟モデル。容量は定番が18Lなのに対し、こちらは22Lとたっぷりめです。特徴的なピッケルホルダーをあえて省いた“ブタ鼻レス”なデザインも、コロンとした愛嬌のあるフォルムを引き立ててくれます。
アイテム2
マウンテニア・フレーム・パック 3
初期から存在するオールドスクールなフレームパックの佇まいを、現在に受け継ぐのが本作。背面にアルミフレームが取り付けられた上下二気室構造で、フレームのボトム部には寝袋やマットをストラップで取り付けることが可能。ショルダーハーネスは、フレームに取り付けるためのピンの位置で幅を変えられる設計なので、体型に合わせたフィッティング調整をすることができます。
アイテム3
80’sファニー
「80’sライン」にラインアップされたこちらのボディバッグは、80年代に使用されていたイエローロゴと当時のタープやテントを彷彿とさせるバイカラーのノスタルジックさがたまらない出来栄え。50mm幅という太めのストラップを採用することで荷物が重くなったときに体に食い込みにくくするなど、快適な使用感を担保する作り込みが散りばめられています。
アイテム4
アーバン フラットポーチ
「アーバンライン」にお目見えしたこちらは、同ライン特有のブラックアウトしたロゴが黒ナイロンボディに溶け込む街顔サコッシュ。バリスティックナイロンの使用により強度を高め、フロントのジップポケットと内側にある3つの仕切りポケットで収納性にも配慮した作り。長財布も収まるサイズ感で、ストラップを外せばクラッチ使いも可能です。
アイテム5
コンバーチブル
こちらは、国立公園で自然環境の保護活動に従事するレンジャーの世界観を表現した「レンジャーライン」のボディバッグ。コットンライクな風合いのポリエステルボディの上部を開き、中の袋を外に出すとデイパックとしても使える二刀流デザインを採用。これがあれば、出かけた先で想定外の衝動買いをしまったときも慌てずにすみそうです。ボディバッグで使用する際のストラップは、中にスッキリと収納可能。
アイテム6
イーダイ ミニトート
サステナビリティに対する取り組みの1つとして誕生したのが、環境に配慮した染色を施したイーダイという生地を採用した「イーダイ シリーズ」。このミニトートにも使われているその生地は、一般的な染色に比べて水の使用量を85%減らせるうえに、化学物質を90%、CO2を12%それぞれ削減することが可能なんです。色落ちもしにくく、ご覧の通り鮮やかな発色を楽しめる染色でもあるのだとか。
『ケルティ』が培ったモノ作りのノウハウは、ウェアにも息づいている
『ケルティ』がバックパック作りで培ったノウハウは、アパレルにおいても十分に発揮されています。しかも、同社がけん引してきたシーンはアルパインクライミングを頂点とする旧来のエクスペディション系アウトドアではなく、ハイキングやキャンプを通じてより身近な自然の中に身を置くバックパッキングという70年代発祥のスタイル。加えて、ここ数シーズンは各セレクトショップとのコラボも軒並み増加傾向で、街映えするウェアもますます充実。街と自然を自由に行き来するデュアルライフの中で快適さを求めるには、うってつけの一品が揃っているブランド。そういっても過言ではありません。
アイテム1
『シップス』別注 ウェザークロス メッシュ ノーカラー ジャケット
『シップス』別注によるこちらのアウターは、ポリエステル65%、コットン35%の混率でブレンドした65/35ウェザークロス仕立て。撥水性に優れる一方、ノスタルジックな風合いを楽しめるボディに、フィッシングジャケットを彷彿とさせる多ポケットのギア感もよく映え、手ぶらになりたいキャンプシーンでも強い味方になってくれます。
アイテム2
『フリークスストア』別注 ワンポイント ヴィンテージロゴ リップストップカーゴパンツ
これは、『フリークスストア』別注のカーゴパンツ。採用した生地はコットンポリエステルなので、ガチな軍パンらしいギチギチに目の詰まったコットンツイルとは異なり、はき心地はすこぶる軽快。織り自体はリップストップゆえ、タフさも申し分なしです。骨太なシルエットと思いきや膝下はすっきりとテーパードさせているので、野暮ったく見える心配もなさそうです。
アイテム3
『シップス』別注 リバーシブル ビッグシルエット キルトブルゾン
裏返すとキルティングボディでも着られるリバーシブル中綿ブルゾンはインラインにも存在しますが、それを『シップス』による別注でビッグシルエットに落とし込んだのが本作。表地は撥水性に富むウェザークロスで、裏返すとひょうたんキルトを備えたミリタリージャケットのライナー風の顔立ちにチェンジ可能。キルティングジャケットとして着用する際は、左袖口のロゴワッペンでさりげないブランドアピールも叶います。
満を持して登場。『ケルティ』の「キャンピング アクセサリーライン」を知ってる?
バッグが主軸のブランドだからといって侮るなかれ。ラインとしては後輩的な位置付けの「キャンピング アクセサリーライン」も、培ったノウハウをフル動員しての全力投球です。そのラインアップにはテントやタープに加え、クーラーボックスや保冷バッグ、チェアといった必携ギアが揃い踏み。テントサイトをマルッとお任せできそうな充実ぶりです。ギアのテイストを統一することは、絵になるサイトの近道。温故知新な『ケルティ』色で彩るのも一興です。
アイテム1
ウェイポイントタープ
車のリア側に、ワンポールで簡単に設営できるカーサイドタープ。左右のリアホイールにウェビングベルトを通したら、付属のスチールポールを1本立て、天幕を張るだけで設営完了です。オールドスクールなブロックカラーの天幕は、SUV車との親和性も抜群。テールゲートを活用するオートキャンプは、荷物の積み下ろしの手間も省けて楽ちん。その快適さをこのタープで味わってみてはいかがでしょう。
アイテム2
フォールディングクーラー 45リットル
使わないときは、本体をペタンとたためるセミハードタイプのクーラーボックス。カップホルダー付きの天板はテーブルとしても使え、ハードタイプとソフトタイプをいいとこ取りした使用感が魅力です。2サイズ展開で、これは350ml缶を最大で70本収納できる45Lサイズですが、25本収納可能な25Lも用意があります。
アイテム3
サンシェード ウィズ サイドウォール
3本のポールを本体のスリーブに通し、サイドウォール端の穴に差し込むだけで設営できる自立式のサンシェード。3面のうち、1面にだけ日差しを遮るためのサイドウォールが付いており、時間帯によって変化する日差しの方向にこのサイドウォールを移動させることが可能です。もちろん、ガイドラインを張ってペグ打ちすれば風が強い日も安心。
アイテム4
キャッシュ・ボックス・ラージ
樹脂パネルを天板とボトムに採用した、ラウンドジップの多目的ギアボックス。付属の面ファスナーの仕切りは収納するものによって位置を調節できるので、一眼レフカメラとレンズをちょうどよく収めることも。カトラリーや調味料といった散らかりがちなものの収納にも便利です。メッシュポケットは収納したものが一目瞭然で、必要なときはすぐに取り出すことが可能。
アイテム5
ビッギーブランケット
こちらは、大判サイズ(W203×H208cm)の中綿入りブランケット。ピクニックマットとして使用したり、二つ折りにして寝袋の下にマット代わりに敷いたり、とマルチな活躍が期待できます。重量は0.7kgほどで、専用のスタッフバッグに収納すれば車の荷室に積みっぱなしでも邪魔にならないコンパクトサイズ(直径17×H30cm)に。
アイテム6
シングルストーブケース
シングルバーナーは、OD缶と呼ばれるガス缶を、予備燃料も含めて何缶か一緒に持っていくのが基本。ですが、これがバラバラだと探すのが面倒なことも。そんな不便さも、こちらのバッグにひとまとめにすれば解消できます。容量調節自在なロールトップ式で、シングルバーナーと一緒に250gのOD缶を最大で4缶まで収納可能。開口部だけでなく、どこからでも荷物にアクセスできるセンターファスナーも、使ってみてありがたさが実感できるディテールです。
アイテム7
キャンピングエプロン2.0
度詰めのコットンキャンバスで仕立てたこちらのエプロンも、薪を運ぶログキャリーとしても使える多目的設計。テントやタープを収納したスタッフバッグなど、手で持ちにくい荷物を運ぶキャリアーとしての活躍も期待できます。エプロンとして使用する際のウエストストラップは、サクッと着脱できるバックル仕様。結んだり解いたりする手間さえ不要です。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『ケルティ』 ワイド デイパック
-
『ケルティ』 マウンテニア・フレーム・パック 3
-
『ケルティ』 80’sファニー
-
『ケルティ』 アーバン フラットポーチ
-
『ケルティ』 コンバーチブル
-
『ケルティ』 イーダイ ミニトート
-
『ケルティ』×『シップス』 別注 ウェザークロス メッシュ ノーカラー ジャケット
-
『ケルティ』×『シップス』 別注 リバーシブル ビッグシルエット キルトブルゾン
-
『ケルティ』 ウェイポイントタープ
-
『ケルティ』 フォールディングクーラー 45リットル
-
『ケルティ』 サンシェード ウィズ サイドウォール
-
『ケルティ』 キャッシュ・ボックス・ラージ
-
『ケルティ』 ビッギーブランケット
-
『ケルティ』 シングルストーブケース
-
『ケルティ』 キャンピングエプロン2.0
掲載アイテムをもっと見る(3商品)
KEYWORD関連キーワード