
メインシーズンは、一年中。ダウンケットを賢く使って心地良い睡眠を
最近、寝具の定番になりつつあるダウンケット。肌触りが良くて軽量、かつ適度な保温性があり、一年中快適に眠れます。そんなお役立ち寝具のポイントを解説しましょう。
ダウンだけど、夏にも活躍。ダウンケットのやわらかさに包まれたい
そもそもダウンケットとは、中材に羽毛が使われている肌掛け布団のこと。気温の高い季節でも蒸れにくく、快適な温度を提供してくれます。羽毛掛け布団とも呼ばれていますが、冬用の羽毛布団と比べると、1/3ぐらいの薄さ。ネーミングからもわかる通り、ダウンとブランケットのいいとこ取りをした寝具なので、薄く軽く、しなやかかつやわらか。ダウンジャケットのイメージから暖かさを連想する人もいるかと思いますが、ダウンケットはそこまで羽毛が入っておらず、1枚だと冬はちょっと物足りないぐらいの保温性です。
実は、ダウンケットが主に活躍するのは夏。熱帯夜でエアコンをつけたまま寝る家庭が増えていますが、エアコンが効いた部屋で寝冷えしないためには、ダウンケットが最適なのです。同じような理由で、ちょっと肌寒さが残る春先や晩秋にもダウンケットは活躍します。また、冬も羽毛布団と重ね使いすれば暖かく眠れます。最近の季節感は春と秋が短めな傾向があるので、ブランケットは実質1年を通して使える便利アイテムといっていいでしょう。
基本の考え方は、ジャケットと一緒。ダウンの比率が高いモノを選ぶべし
ダウンケットに使われているダウンは、アヒルが使われているダックダウンと、ガチョウが使われているグースダウンがあります。ダックダウンは羽根が小さく、リーズナブル。羽毛特有のにおいがするのが特徴です。一方でグースダウンは羽根が大きめで軽く、においも少なめ。空気を多く含むため保温性に優れています。また、ダウンケットを選ぶ際はダウンがどれぐらい使われているかを示すダウン率も重要です。ダウン率は高いほうが軽く保温性があります。できれば90%に近いほうがダウンケットの長所を堪能できますが、ダウン率が高いほど高価になります。
ダウンを包む生地も重要。肌触りで選ぶ、コットンとポリエステル
ダウンケットで直接肌に触れるのは、ダウンを包む側生地になります。いくら良いダウンを使い、ダウン率が高いものを選んでも、肌触りが良くないと快適な寝心地は得られません。生地素材はコットンとポリエステルがありますが、それぞれに長所短所があるので、自分に合ったほうを選びたいところです。
素材1
基本の“き”。肌触りに優れ、中のダウンの抜けも少ない「コットン」
コットンは通気性に優れ、軽量でダウンケットと相性良し。吸湿性にも優れているので、湿気が多い季節でも快適に使用できるのがメリットです。サラサラとした肌触りが心地良く、ダウンが抜けにくいので長く使えるのもいいところ。ただし、ポリエステルより高価になります。細かいですが、コットン100%も生地の密度によって肌触りや軽さに違いが出るのもポイント。密度は番手という単位で表され、数が多くなるほど肌触りが良くなりますがさらに高価になります。
素材2
夏場がメインならこちら。速乾性とお手入れしやすさを考慮するなら「ポリエステル」
幅広いシーンで使われている合成繊維ポリエステル。丈夫で軽く、なめらかな肌触りで、しかもリーズナブルなのが特徴です。丸洗いできるウォッシャブルタイプのダウンケットがありますが、それはポリエステルの丈夫さを生かしたものだったりします。速乾性にも優れており、コットンと比べてお手入れがしやすいのもポリエステルの長所です。ただし、吸湿性が低いため蒸れやすいのが短所。そのため、カバーを掛けて使うのを推奨するモデルが多い傾向にあります。
素材2
悩んだなら、いいとこ取り! コットンとポリエステルの混紡素材も検討を
コットンかポリエステルか、決断できないときは、混紡素材を検討するのも1つの手です。混紡素材は、タグにポリエステル○○%・コットン○○%と表示されている通り、丈夫で軽量なポリエステルと通気性に優れるコットンを組み合わせた素材。肌触りが良いうえにシワになりにくく、体に沿ってきれいにフィットします。価格と品質のバランスが取れているので、お得感があるのもメリットです。
ダウンながら、洗える製品が多数! 数年に1回はダウンケットを洗濯しよう
快適に使うならダウンケットのお手入れは不可欠です。ウォッシャブルタイプなら洗濯機で丸洗い。洗えないタイプは基本的には陰干しして湿気を取ります。ただ、高級モデルは別として、洗えないモデルでも手洗いコースなどでやさしく洗えば洗濯機が使えるようです。もちろんメーカーは推奨していないので、あくまで自己責任で。洗濯の頻度は、ウォッシャブルタイプなら汚れが気になったタイミングと、あとは季節に1回。洗えないタイプはクリーニングに出すにしろ自分で洗ってみるにしろ3~5年に1回が目安のようです。
いかんせんぬぐえない“寝具感”。おしゃれさはカバーでカバーすべし
高機能で便利なダウンケットですが、デザインだけは昔懐かしい王道のデザインであることが多いです。青とピンクの花柄だったり植物モチーフだったり……。それが部屋の寝具と合わないようなら、カバーを掛けて使うのがおすすめです。メーカーごとにまちまちですが、吸湿性が低いポリエステル素材や洗えないダウンケットはカバーを掛けて使うのが推奨されている場合もあり、ダウンケット用カバーも比較的簡単に手に入ります。一般的な布団カバーでもOKですが、コットン100%を選びましょう。
上質なモノだけをピックアップ。ダウンケットのおすすめ6選
以上を踏まえて、おすすめのダウンケットをセレクトしました! ダウンを独自の加工でパワーアップさせていたり、洗えないタイプでも側生地やダウンに防菌消臭加工が施されていたり……。各ブランド、機能的で使いやすい工夫が詰め込まれています!
アイテム1
『東京西川』プレミアム ダウンケット
人の手によって厳しく管理育成されたポーランド産のグースダウンを90%使用し、抗菌防臭効果があるサニタイズ加工が施されています。側生地はコットン100%。やわらかなラムコ超長綿の生地は肌触りが良く、60番手のサテン織りのため上品な光沢もあります。側生地にも抗菌防臭加工が施されているため、においうつりなどを気にせず使えるのもうれしいポイント。
アイテム2
『SNOWMAN』洗えるダウンケット
ダックのダウンを80%使用したウォッシャブルなダウンケット。業界基準の洗浄度合いの2倍の基準で洗浄することにより、ダウンのにおいを極力抑えています。シングルサイズより一回り大きいシングルロングサイズなので、ゆったりと使えて重さも感じず快適な使用感。側生地は丈夫なポリエステル100%。タテ8マス×ヨコ6マスのキルトが施されており、長く使ったり洗濯したりしてもダウンの偏りを防いでくれます。
アイテム3
『タンスのゲン』ダウンケット
ポーランド産のホワイトマザーグースのダウンを95%使用。マザーグースとは長期間飼育された親鳥のことで、一般的なグースより保温性と耐久性に優れたダウンが取れます。そのマザーグースダウンを国内の工場で不純物を取り除き、特殊スチーム加工でかさ高を上げてパワーアップ! より軽く暖かい仕上がりとなっています。側生地はコットン100%。消臭・抗菌効果があるアレルGプラス加工が、羽毛にはオゾンスペシャルエイドにより除菌・防臭・防ダニ・防カビ加工が施され、長く使っても清潔感をキープ。
アイテム4
『ロマンス小杉』羽毛肌掛けふとん
良質なダウンが採れるダウンベルトに位置するフランス産のダウンを90%使用。羽毛量は一般的なダウンケットの0.2~0.3kgよりも多い0.5kg。ふっくらとした肌触りが心地良い睡眠へいざないます。さらに、ダウンは独自のパワーアップ加工が施され、より清潔でにおいも抑えられており使用感も上々。側生地はコットン100%のダニプルーフ生地を採用。花粉や汚れもつきにくいので、花粉症の人にもうれしい1枚です。
アイテム5
『日本寝具通信販売』洗える羽毛肌布団
ヨーロッパで羽毛の生産量が最大規模のハンガリー産ホワイトダックダウンを93%使用。側生地は丈夫なポリエステルを採用し、洗濯機で丸洗いできます。洗濯ネットが付属しているので、別途買い足す必要がないのがうれしいですね。側生地は立体キルト加工で仕上げられており、洗濯してもダウンの偏りを防ぎます。羽毛にはハウスダスト・ダニ・花粉などのアレルギーやウイルスの原因を除去しにおいを抑え、抗菌作用のあるアレルGプラス加工が施されています。
アイテム6
『昭和西川』羽毛肌掛けふとん
良質なダウンが採れるダウンベルト地帯に属するドイツ産ダウンを93%使用。平均的な羽毛の約1.2倍の大きさの羽毛が使われており、保温性に優れています。さらにダウンを丁寧にすすぎ洗いし、一般的な規格の2倍以上の清潔さに仕上げることで、においが抑えられて保温性も高められています。側生地はポリエステル85%、コットン15%の混紡素材。スポーツメーカーでも採用されている抗菌防臭技術・オリジン加工が施され、長期間にわたってにおいの発生を抑え、清潔&快適に使えます。
この記事の掲載アイテム一覧(全6商品)
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『東京西川』 プレミアム ダウンケット
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『SNOWMAN』 洗えるダウンケット
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『タンスのゲン』 ダウンケット
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『ロマンス小杉』 羽毛肌掛けふとん
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『日本寝具通信販売』 洗える羽毛肌布団
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『昭和西川』 羽毛肌掛けふとん
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