センスある大人は北欧デザインの腕時計を持っている

センスある大人は北欧デザインの腕時計を持っている

歴史ある老舗が放つ威厳たっぷりの腕時計は大人垂涎の代物。が、いかんせん投資額からして簡単に手にできるものでもない。そこで、オススメしたいのが北欧の腕時計だ。

菊地 亮

2018.11.26

腕時計
北欧

スタイリッシュな北欧デザインが、手元のランクアップにひと役買う

手元に添える1本が、煌びやかな高級時計ならがぜんハクがつく。休日ならシーンをわきまえた高性能時計が好ましいだろう。ただ、ON、OFFで胸を張れる万能な1本があればそれほど心強いものはない。シンプルで合わせやすく見た目もスマート。インテリアだけではない、北欧デザインの1本がいざという時の秘密兵器になる。

大自然と生活環境、そして歴史によって紡がれた“北欧デザイン”を紐解く

元来、大自然と雪に囲まれてきた北欧諸国にとって生活の主戦場は屋内。必然的に快適な生活=室内生活レベルの向上に主眼が置かれ、手工業も盛んだった。そして高い技術を要する職人も数多生まれたのである。彼らが生み出すアイテムはシンプルながら機能的で美しいものばかり。その根底には自然素材を大切にする信念がある。

欧州の後進国エリアが手にした唯一無二の宝物

18世紀半ばからイギリスでおこった産業革命は、従来の生産システムや市場原理に大きな影響を及ぼした。ただ、後進国エリアだった北欧はその波にさほど影響を受けず、これまで培ってきた伝統技術と手作業の良さを継承。その結果、シンプルで温もりに溢れ、自然美の際立った独特なデザインが誕生し、語り継がれてきたのだ。

北欧デザインの繁栄とミッドセンチュリー

戦後、欧州各国は外貨獲得のため米国市場向けの家具などの輸出を開始。1950年代から巡回し始める「デザイン・イン・スカンジナビア展」の後押しもあり北欧デザインが注目の的になる。そして、近未来的で鮮やか、かつ人間工学に基づいたミッドセンチュリーなるスタイルが流行していた米国で広く受け入れられるようになった。

キーパーソンとなるのが、アルネ・ヤコブセン

北欧デザインの大物は数多いるが、その先駆けと言える存在がデンマークデザインの父、アルネ・ヤコブセン。北欧デザインの原型を作ったとされる彼は、オックスフォードのセントキャサリンズ・コレッジ、ラディソンのロイヤルホテルといった建築物からセブンチェアに代表されるインテリアまで数多くの名作を生み出してきた。

20世紀の北欧デザインを代表するアルネ・ヤコブセンがデザインした腕時計

“ステーション”に代表されるように、アルネ・ヤコブセンの作品には、彼が手掛けた建築物と合わせて製作したウォールクロックも決して少なくない。この原型となった“ローマン”もそのひとつで、もとは1942年に手掛けたデンマーク市役所のウォールクロックとしてデザイン。それを、腕時計へとフィードバックしたものだ。

北欧ならではのデザインを楽しむのにうってつけなブランド3選

Brand1『スカーゲン』

“デザインの美しさと品質の高さは必ずしも高価である必要はない”との哲学のもと1989年に誕生したスカーゲン。2004年に開催された世界最大の時計展バーゼルフェアでは、創設してまだ15年ながら、腕時計ブランドとして第10位の知名度を獲得する快挙を達成。そのモダンでシンプルな表情に北欧デザインの粋が結集されている。

『スカーゲン』233

数あるスカーゲンのコレクションの中でも、代表的な作品がこの233。ブラックを基調に文字盤を瑞々しいブルーで彩った絶妙な配色は、手元をグッと大人っぽく仕上げてくれる。そのボディは金属チタニウム製。PVD加工を加えミクロ単位の粒子でコーティングされているため、超合金と同等の強度を備え、耐摩耗性にも優れている。

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Brand2『フレミング バー ホーセン』

『フレミング バー ホーセン』の時計は、「むだがなく欠落もない」と言われるほどに完成されている。そのカギを握るのは、パルテノン神殿やモナ・リザなどにも見られる黄金比1:1.618。北欧デザインの一端が垣間見える同作のシンプル美は世界的にも認められ、ニューヨーク近代美術館の永久展示収蔵品にも認定されるほど。

Brand3『ベーリング』

誕生は2010年とまだ間もないが実力は本物。デンマークの冒険家、レネ・ケルスコフが創設し、アイテムは北極からインスピレーションを受け製作されている。このウルトラスリムセラミックシリーズは、ボディに優雅な光沢を放つ高級素材のハイテクセラミックを採用。堅牢さと上質感を備えた北欧デザイン新時代の旗手と言える。

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