
ルーフボックスがあればキャンプはもっと楽しい! 失敗しない選び方と三大ブランド
多くなりがちなキャンプ道具。持ち運ぶのに車内やトランクだけでは足りない……。そんな方におすすめしたいのが、車の上に荷物を積むことができるルーフボックスなんです。
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積載量の悩みを解決! ルーフボックスがあれば、キャンプ用品をガンガン積み込めます
キャンプ初心者だったころはドーム型テントと焚き火台があれば良いと思っていたのに、「テントはやっぱり2ルームが良いな」とか「快適な寝床作りにはフロアマットにラグも必要」とか、いつの間にか持っていくギアは増えていくもの。そしてギアが増えた結果、テトリスに例えるように、車のトランクルームに何をどう積み込むか結構頭を使うものです。そして必ず「あぁ、もうちょっとトランクルームが広ければなぁ」と嘆くんですよね。いっそ車ごと買い換えられればいいのですが……(笑)
そこでおすすめしたいのが、車の上に荷物を積むことができる「ルーフボックス」です。“荷室が2倍!”とまではいわないものの、積載量が拡大できれば、いままで諦めていたギアもフィールドに連れていけます。意外と場所をとりがちなシュラフやマット類なんかも、ルーフボックスに収納できれば、荷室のスペースが広がりますよ。最近フィールドで見かけるソファや焚き火テーブルだって積み込み可能。その上、これまでトランクには詰めなかった長物(例えば釣り竿や虫取り網、スキー板やスノーボードなど)なんかも持っていけて、アクティビティの幅も広がりますよね。
失敗しないルーフボックスの選び方。チェックすべき5つのポイント
ルーフボックスは走行時の風の抵抗を抑えるため、基本的に流線型をしていますが、サイズや形状は結構バリエーションがあります。以下で、どんな視点で選べば良いのか、そのポイントをご紹介します。好みで選ぶだけでなく、車との相性や、取り付けた後に知っておくべきポイントも選び方に影響しますのでぜひお見知り置きを。
ポイント1
積載物のサイズに合わせる
選び方の正攻法は「何を積むか」で選ぶこと。IGT(アイアングリルテーブル)やテーブル、チェア類を収納するなら、ルーフボックスの高さは30cm以下でも十分ですが、2ルームテントや冬用シュラフを巻いたまま積み込むなら高さ40cm以上のボックスが必要です。高さ調整可能なフレックスタイプを選ぶのも良いでしょう。
また、長物を積載するならボックスの全長を考慮する必要があります。長すぎるボックスは車にセットしたときにバランスが悪くなるので、取り付ける車のサイズにも注意しましょう。トランクを開けたときに干渉したり、フロントがボンネット上まではみ出したりするボックスはNGです。
ポイント2
車の高さに注意する
ルーフボックスを取り付けると高さが増す分、立体駐車場を利用するときなどには注意が必要です。ガソリンスタンドなどの自動洗車機も、使えるところと使えないところがあります。
車庫が自宅ガレージの場合は屋根に干渉しないか、マンションなどの立体駐車場の場合は、高さは一般的に2.0~2.1mに設定されていますので、出入り口の高さを把握しておきましょう。スーパーやショッピングセンターの場合はともかく、街中のタワー式立体駐車場では断られることを覚悟しておいたほうが良いでしょう。車高にルーフボックスの高さだけでなく、取り付けバーの高さも足すことを忘れずに。
ポイント3
ブランドで選ぶ
ルーフボックスの三大ブランドといえば、カーメイトの『イノー(INNO)』、PIAAの『テルッツォ(TERZO)』、そしてスウェーデンのキャリアメーカー『スーリー(THULE)』です。なかでも『スーリー』は輸入車のオリジナルルーフボックスも手掛けているだけあって価格とステイタスがワンランク上の印象です。
近年では小規模な海外メーカーを取り扱うショップも増えていますし、ネットで購入すれば人とは違ったボックスが取り付けられます。Amazonのオリジナルブランド『Amazon ベーシック』からもルーフトップカーゴがリリースされていて、なかなか評判も良いようです。
ポイント4
車のボディカラーに合わせる
ルーフボックスのカラーはそれほど種類はありませんが、たいていの場合、白、黒、グレーといったベーシックカラーです。車のボディカラーは同色なら問題ありませんが、色を揃えることができない場合、何色で合わせるかも考慮しましょう。
好みにもよりますが、赤や青など鮮やかな色の車にはグレーより白か黒のボックスでコントラストを利かせたほうが美しく映えます。またツヤありのタイプとツヤなしのタイプがありますが、ボディにマットカラーの樹脂パーツが取り付けられているオフロード系の車の場合、ツヤなしのほうがハマることがあります。
ポイント5
収納場所を用意しておく
ポイント2で少し触れましたが、ルーフボックスを取り付けていると街中の立体駐車場が使えなかったり、ルーフ部分の洗車がしにくかったりしますので、使わないときは取り外しておくことを考える方もいるでしょう。その場合は、収納場所についてもしっかり考慮しておくこと。ルーフボックスは見た目よりかなり大きく、シングルベッド1つ分ぐらいのスペースを必要とします。
ルーフボックスの取り付け方も知っておこう
ルーフボックスは、車のルーフに取り付けた「バー」に取り付けます。バーは「フット」と呼ばれるパーツで「ルーフレール」にセット。このバーとフットを総称して「ベースキャリア」と呼びます。車にルーフレールがない場合、「フック」というパーツを使って、ボディに直接取り付けます。よほど特殊な車両でない限り、取り付けできますのでディーラーやカー用品店で相談してみましょう。
三大ブランド別にセレクト。ルーフキャリアのおすすめ12選
それではおすすめのルーフキャリを見ていきましょう。今回は主要3ブランドから、人気モデルを中心にご紹介します。容量や取り付け方なども考慮して選んでみて下さい。
▼ブランド1:ルーフボックスのステイタスブランド『スーリー』
スウェーデンの『スーリー』は世界最大のカーキャリアメーカー。ルーフボックス以外にも、自転車やカヤック用のキャリアを多数手掛けています。ヨーロッパの自動車メーカーの多くが、自社ネームのルーフボックスを『スーリー』製にしているほど信頼性の高いメーカーです(ちなみに同ブランドでは、ルーフボックスではなく「ジェットバッグ」と呼びます)。クオリティも高いですが、価格も同様。その分、ステイタスがあるので、キャンプ場でも一目置かれますよ。
モデル1
『スーリー』ベクター L
『スーリー』の最高級モデルがこのベクターシリーズ。内部にはフェルトが敷かれているため、荷物を傷つけることがなく、人感センサーを内蔵したLEDライトも設置されているので、夜間でも懐中電灯いらずで荷物の積み下ろしが可能です。ブランド独自の「パワークリック・クイックマウントシステム」により、安全な取り付けを実現。クリック音で適度な強度まで閉めることができるダイヤル式で、着脱もスムーズです。
■DATA
取り付け:パワークリック・クイックマウントシステム
開閉:左右両開き
サイズ:231.5×59.5×35.5cm
容量:420L
重量:30.1kg
モデル2
『スーリー』フォース XT
『スーリー』のルーフボックスの中では比較的小型で、コンパクトカーや軽自動車にもフィットする「フォースXT」。ルーフ前方にセットできるので、5ドアのコンパクトカーの場合でも、リアハッチに干渉しにくくなっています。このサイズでマットカラーという精悍なデザインに加え、しっかり高さがあるので、大きめのコンテナを積載できる収納力も使いやすさのポイントです。
■DATA
取り付け:パワークリック・クイックマウントシステム
開閉:左右両開き
サイズ:190×84×46cm
容量:450L
重量:18.7kg
モデル3
『スーリー』モーションXT M
『スーリー』のルーフボックスの中では最も高さがある大容量モデル。ボディは「フォースXT」がマットな質感なのに比べ、ツヤのあるグロッシーな素材なので一般的な車のボディと合わせやすいともいます。前方まで高さがあるため積載物の搭載がしやすく、左右両開きなので荷物を下ろす側を問いません。
■DATA
取り付け:パワークリック・クイックマウントシステム
開閉:左右両開き
サイズ:175×86.5×46cm
容量:400L
重量:17.5kg
モデル4
『スーリー』ツーリング L
『スーリー』のモデルの中では比較的安価なカテゴリに属し、エントリーモデルともいわれますが、軽さと容量のバランスが良く、女性でも1人で設置できるなどおすすめしやすいルーフボックスです。ダイヤルを回してちょうど良い締め加減でクリック音が鳴るパワークリック・クイックマウントシステムや、集中ロックなど、同ブランド標準の機能はすべて搭載されています。
■DATA
取り付け:パワークリック・クイックマウントシステム
開閉:左右両開き
サイズ:196×78×43cm
容量:420L
重量:15kg
▼ブランド2:軽自動車やニューモデルへの対応が早い『テルッツォ』
日本のカー用品メーカーPIAA社のオリジナルブランド『テルッツォ』は、国産自動車メーカーのニューモデルへの対応が早いことで知られています。特に日本特有の軽自動車は、ボディのフォルムもさまざまですが、『テルッツォ』ならきっと対応するルーフボックスが見つかるはず。特に全高が低く風の抵抗を抑えるローライダーシリーズは、2.1mの車高制限ある駐車場でも使えると評判です。
モデル1
『テルッツォ』ローライダーフレックス・スリム EA439
全高が低いため、高さのあるミニバンやSUVに設置しやすいローライダーシリーズ。通常使用時は全高30cmですが、カバー裏のブラケットやダンパーの取り付け位置が可変式なのは、このモデルならでは。高さを5cm、容量で約70L拡大できます。キャンプに行った現地で買い物したり、食材を使い切って荷物を減らしたりしたときなども対応できるため、遊び方も変わってくるのではないでしょうか。
■DATA
取り付け:U字金具
開閉:左側片開き
サイズ:ダウン/230×70×30cm、アップ/230×70×35cm
容量:ダウン/280L、アップ/350L
重量:17.5kg
モデル2
『テルッツォ』エアロクロスライダー EA164
エントリーモデルとして、コンパクトカーや軽自動車にも似合うサイズ。ボックス内の手締めボルトでU字金具を締め上げるので、バーの形状を問わず取り付け可能です。コンパクトながら折りたたみ式のベビーカーも収納できることをうたっているので、キャンプギアの収納も心配無用。バネ式ダンパーも備えているので、開け締めが快適なのもポイントです。
■DATA
取り付け:イージークランプ
開閉:左右両開き
サイズ:185×70×30cm
容量:520L
重量:20.5kg
モデル3
『テルッツォ』オルカ EA520
『テルッツォ』の大容量モデルといえばこのオルカシリーズ。全高が41cmあるので、クーラーボックスの積載も可能です。両開きなので、運転席側、助手席側、どちらからでも荷物の出し入れができるのはとっても便利。ダイヤルを回して固定するイージークランプで、バーの太さや形状を問わず設置できます。カーボン風のエンボス表面のマットブラックは、控えめながら個性のあるルーフボックスです。
■DATA
取り付け:イージークランプ
開閉:左右両開き
サイズ:210×85×41cm
容量:520L
重量:20.5kg
モデル4
『テルッツォ』バミューダフレックス EA570
ルーフボックスとルーフバッグの良いところを併せ持つ「バミューダフレックス」。たたむとサイズによってスノーボードからサーフボードぐらいの大きさです。内側にパイプ構造を立ち上げることでテントのようにルーフボックスが完成します。ジップで開閉できるうえ、キーロックも完備。表面は撥水加工が施されているので、多少雨が降っても安心ですが、完全防水ではないので、積載物はボックスや防水ケースに収納してからのほうが良いでしょう。
■DATA
取り付け:イージークランプ
開閉:左右両開き
サイズ:190×15×41cm
容量:570L
重量:22kg
▼ブランド3:『イノー』はルーフボックスのイノベーション
「INNOVATION」を語源に持つ、カー用品メーカー・カーメイトのオリジナルブランド。軽量素材を採用することで大きさの割に軽量化を実現しているので、女性1人でも設置が可能です。ワンタッチレバーで装着できるメモリクランプは、ボックスの付け外しが容易なので、使わないときは取り外しておきたい方にも便利。リーズナブルな価格帯も魅力的です。
モデル1
『イノー』リッジトランク240 BRW240
価格もリーズナブルな「リッジトランク240」。全長140cmとコンパクトなので、軽自動車やコンパクトカーにセットして簡単に積載量を増やすことができます。カバーがしっかり閉じないとキーが抜けないセイフティロック機構付きなので、きちんとキーが抜ければ走行中にカバーが開く心配もありません。
■DATA
取り付け:U字金具
開閉:左側片開き
サイズ:140×70×34cm
容量:220L
重量:9kg
モデル2
『イノー』ルーフボックス BRM320
全高27cmと薄手のタイプは、テーブル類の積載に。全長181cmとロングなので、ミニバンやステーションワゴンなどルーフの長い車にも似合います。ダイヤル調整で一度セットすれば、レバーでワンタッチ設置できるメモリクランプは取り外しも簡単。頻繁に着脱したい方にも最適です。
■DATA
取り付け:メモリクランプ
開閉:左側片開き
サイズ:181×81.5×27cm
容量:250L
重量:17kg
モデル3
『イノー』ルーフボックス BRM466
『イノー』で最も大容量の500Lを誇るルーフボックスは、トランクルームを倍増させるにふさわしいモデル。大型の2ルームテントや、クーラーボックスも収納できます。両開きなので、車の右側、左側問わず設営作業ができるのは本当に便利。
■DATA
取り付け:メモリクランプ
開閉:左右両開き
サイズ:200×95×45cm
容量:500L
重量:22.5kg
モデル4
『イノー』ルーフボックス WEDGE 660
カバー底部が曲線を描くカットラインは、車のルーフとの一体感を表現したデザイン。コンパクトカーやスポーツカーなどの流線型のボディと相性が良く、美しいラインを描きます。サイドガーニッシュ(取っ手部)はクロームメッキ仕上げで高級感溢れるモデルです。
■DATA
取り付け:メモリクランプ
開閉:左右両開き
サイズ:203×84×28cm
容量:300L
重量:19kg
ちなみに、「ルーフラック」や「ルーフバッグ」という選択もアリ
ルーフボックス以外に、浅いカゴ状の「ルーフラック」や、袋状の「ルーフバッグ」を取り付けることもできます。
直接ルーフに固定できる「ルーフラック」
ルーフラックはオフロード系のSUVに似合うキャリアシステム。取り付け方法は、ベースバー不要で直接ルーフに固定できますが、専門的な技術を要する場合もあるので、専門店に相談したほうが良いでしょう。ただし設置すると取り外しは基本的にできないので、屋根の清掃がしにくいというデメリットがあります。また雨などには積載物が雨ざらしになるので、ボックスやカバーなどを用意するほうが良いでしょう。
形状問わず積み込める「ルーフバッグ」
ルーフバッグはベースバーに取り付けなくても、車の窓枠上部から室内をぐるりと巻き込む形で設置できるので、ルーフレールなしでも簡単にセットが可能です。長物は苦手ですが、形状問わずバッグに放り込めば良いので、テトリス作業が苦手な方にも使いやすいでしょう。ただし風の抵抗を受けやすいので風切り音が気になるかもしれません。
ルーフラックもルーフバッグも、ともに積載物をしっかり固定するため、ロープやベルト、ネットなどを用意する必要がありますが、コンテナやクーラーボックスなども積載できるので、ルーフボックス代わりに検討するのもアリです。
この記事の掲載アイテム一覧(全12商品)
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『スーリー』 ベクター L
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『スーリー』 フォース XT
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『スーリー』 モーションXT M
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『スーリー』 ツーリング L
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『テルッツォ』 ローライダーフレックス・スリム EA439
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『テルッツォ』 エアロクロスライダー EA164
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『テルッツォ』 オルカ EA520
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『テルッツォ』 バミューダフレックス EA570
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『イノー』 リッジトランク240 BRW240
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『イノー』 ルーフボックス BRM320
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『イノー』 ルーフボックス BRM466
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『イノー』 ルーフボックス WEDGE 660
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