
短丈で小粋に。バブアーのトランスポートに熱視線
英国生まれの永世定番ブランド『バブアー』。「ビデイル」や「ビューフォート」が有名ですが、今っぽく装うなら昨今復刻された「トランスポート」こそが筆頭候補でしょう!
古着愛好家が歓喜した復刻。『バブアー』の「トランスポート」とは
さまざまなジャンルの復刻モデルが話題をさらう昨今のファッションシーン。その中でも2020年、特に世の服好きたちから脚光を浴びたのが『バブアー』の「トランスポート」でした。『バブアー』のベーシックなアイテムを軸にした「ホワイトレーベル」から復刻された同モデルは、大定番の「ビデイル」や「ビューフォート」と比べると、どちらかというと知る人ぞ知る存在。しかし、長過ぎず、かつ短過ぎない“ちょうどいい短丈”は、幅広い着こなしにマッチするうえ、軽快なイメージは今の気分にもマッチ! コーチジャケット感覚で“カジュアルに着られるバブアー”としてブレイクを果たしたのです。本記事ではそんな『バブアー』の魅力を深堀りします。
▼歴史:販売期間は約10年間。弾数も少ない希少な『バブアー』
「トランスポート」の魅力を語る前に、まずは『バブアー』の歴史をおさらいしておきましょう。英国をはじめ、世界中のアウトドアマンに愛される『バブアー』のルーツは、1894年にイングランド北東部のサウスシールズ港で生まれた防水防寒衣料メーカー。独自のワックスで加工されたコットンが使われた防水ジャケットが有名で、エリザベス女王、エジンバラ公、チャールズ皇太子という3つのロイヤルワラント(英国王室御用達)の栄誉に浴する名門中の名門ブランドです。代表モデルは「ビデイル」や「ビューフォート」「ボーダー」など。それぞれデザインやディテールは共通する部分が多いのですが、モデルによって着丈が異なるため印象がガラリと変わります。
今回注目する「トランスポート」はそんなラインアップの中でも隠れた名作。しかし展開時期が1990~2000年代と短いこともあって、知名度はそれほど高くなく、ヴィンテージ市場でも入手が難しいレアモデルとなっています。『バブアー』好きの間でも「名前は知っているけど、実物を見たことがない」という人も少なくありませんでした。
▼特徴:「トランスポート」の丈感は、「スペイ」以上「ビデイル」未満
「なぜ今、トランスポートが良いのか?」。その最も大きな理由は、前述したように着丈にあります。インラインで展開される「トランスポート」の着丈は65cm(サイズ38)。乗馬用に開発された「ビデイル」は75cm(サイズ38)で、フライフィッシングの際に水に浸かりにくいよう設計されたショート丈の「スペイ」は60cm(Mサイズ)。この“スペイ以上、ビデイル未満”の着丈が絶妙の塩梅で今のスタイリングにぴったりハマるのです。
「トランスポート」が今の気分にしっくりくる理由は着丈の他にも。例えば、左右にあしらわれたハンドウォーマーと直線的な裾のデザイン。こうしたコーチジャケットを思わせるスポーティなディテールのおかげで、きれいめなトラッドスタイルだけでなくストリートなカジュアルスタイルにも違和感なく合わせることが可能なんです。加えて全体的にゆったりとしたシルエットも今どきのスタイリングとの相性も抜群。つまり、「トランスポート」は『バブアー』の数あるモデルの中でも汎用性がずば抜けて高い、といえるのです。
レイヤードに最適。「トランスポート」ならではの短丈をどう着こなすか
『バブアー』の「トランスフォート」がスタイリングにもたらす恩恵を検証しましょう。このモデルをメインアイテムにした3体のコーディネートをピックアップしました。存在感を生かしてシンプルに着こなすもよし、短い着丈を生かしてレイヤードするもよし。万能アウターというべきその実力をご覧ください。
着こなし1
トレンドのワイドパンツを合わせ、大人のモノトーンスタイルを構築
コーデュロイ襟やワックスドコットンなど、もともと存在感がある『バブアー』はシンプルなスタイリングでも十分サマになるパワーアウター。この着こなしではハイネックの無地のニットとワイドなカーゴパンツで旬のエッセンスを取り入れています。加えて全体の色数を抑えたカラーコーデによって大人の落ち着きを表現。重くなりがちな冬のモノトーンコーデも、「トランスポート」の絶妙なショート丈のおかげで軽やかに映ります。
着こなし2
冬は肉厚ニットと合わせて、段差レイヤードを楽しみたい
他の『バブアー』同様、「トランスポート」も秋冬アイテムとの相性は抜群。厚手の畔編みニットをインナーに仕込んだこちらのコーデも、ワックスドクロスならではの温かみのある表情が生きています。また、短丈シルエットもニットとの段差レイヤードの構築に寄与。ただブルゾンを羽織るだけでは生まれない、ファッション巧者のムードを醸し出せます。
着こなし3
ブルゾン代わりにさらり。いつものアメカジを大人っぽく格上げ
アメカジアウターの代わりに『バブアー』を羽織る。これが1番今っぽい「トランスポート」の着こなし方でしょう。こちらのスタイリングもしかり。ネイビーのカレッジ調スウェットに白いバギー風ワイドパンツとくれば、コーチジャケットやブルゾンがアウターのセオリーです。そこにあえて「トランスポート」を合わせることで、スタイリングが大人っぽく格上げされる、という算段。このモデルのようなフード付きなら、よりカジュアルとの親和性が高まります。
有力セレクトショップがこぞって注目。『バブアー』の「トランスポート」別注3型
いかに「トランスポート」が旬なのか。そのことを如実に表すのが別注やコラボモデルの多さです。毎年、各セレクトショップは『バブアー』の別注モデルをリリースしますが、昨今は「トランスポート」も大豊作。インラインとはひと味違うモダンな顔立ちは、街使いにもってこいです。
1着目
『バブアー』×『シップス』ナイロン トランスポート
『バブアー』といえば、ワックスドコットン生地が代名詞。しかし、『シップス』別注の「トランスポート」は高密度ナイロンを使用しています。軽量で撥水性・防水性があり、春・秋・冬の3シーズンの着用が可能です。さらにカラーは『バブアー』では珍しいホワイト。鈍い光沢感と相まって、お馴染みのグリーンやカーキとはひと味違う上品な雰囲気に。WEB限定という希少性も所有欲をくすぐるポイントでしょう。他に鮮やかなイエローのモデルもラインアップ。着丈は66cm(サイズ38)。
2着目
『バブアー』×『417 エディフィス』トランスポート フーデッド
その名の通りフードがプラスされた、『417 エディフィス』の別注モデル。ドローコードで大きさを微調整できる立体的なフードが着こなしのスポーティなアクセントになります。さらにボタンで簡単に着脱できるため、着こなしや気分に合わせて2通りの着方が楽しめます。ボディはストレッチ性と撥水性のある高密度ポリエステル。繊細なピーチ加工が施されたタフタ素材がコットンのようなナチュラルは風合いを醸し出します。着丈はやや長めの69cm(サイズ38)。
3着目
『バブアー』×『グリーンレーベルリラクシング』別注 トランスポート ジャケット
『グリーンレーベルリラクシング』が別注で提案したのは、丸みを帯びたシルエット。背面にアンブレラヨークを追加することで、バックルックにも変化を付けています。また、襟もやや小さく設定することですっきり見えも実現。シックな見た目に合わせ、裏地にもアレンジを加えています。
KEYWORD関連キーワード
PICK UP
編集部の注目
こだわる大人の毎日を格上げする、タオル!? 男心をくすぐるライフスタイルコレクション登場
愛用品に囲まれた生活を送る大人の男なら、毎日何げなく使っているタオルにもこだわりたいもの。『育てるタオル』には、そんなニーズに応えるプレミアムな逸品が揃います。
SPONSORED by 英瑞
続きを読む
腕元に宿るソリッドな質感。オリエントスターの新作スケルトンは理想のオン・オフ兼用時計だ
ビジネスにもカジュアルにもマッチする時計が欲しい。であれば、『オリエントスター』の新作を。オン・オフ兼用できる万能さに加え、所有する喜びも感じられる逸品です。
SPONSORED by エプソン販売
続きを読む
趣味の一人時間を最高のチルタイムに誘う、新感覚のボタニカル系麦焼酎とは?
落ち着いた気分へと誘う新感覚のボタニカル麦焼酎「チルグリーン」。趣味人が好む穏やかな一人時間との相性を探るべく、ごく私的なリラックス空間にお邪魔しました。
SPONSORED by 濵田酒造
続きを読む
STAFF STYLING
スタッフスタイリング
VIDEO
注目動画
ACCESS RANKING
アクセスランキング
ITEM RANKING
アイテムランキング