
カルティエのサントス。“腕に巻く時計”の完成形に、最大限の敬意を
普遍的な価値や高いステータスを持つ、買って間違いのない腕時計。もし、そんな1本を求めているなら、『カルティエ』の「サントス」が最良の選択肢となるでしょう。
本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
腕時計を愛するなら知っておきたい『カルティエ』の「サントス」
高級腕時計のプレミア化と価格高騰が続く昨今。1つ言えることは、世の腕時計ファンの嗜好が保守派とアヴァンギャルド派で二極化しているということ。特に前者の傾向は顕著で、コロナ禍の影響が残る先行き不透明な時世だからこそ、トレンドうんぬんではなく、変わらない価値や高いステータスを持つ間違いのない1本を買いたい、という気持ちも強くなっているのではないでしょうか?
そんな中、『パテック フィリップ』や『ロレックス』『オメガ』といったビッグブランドの定番モデルとともに注目度が“垂直上昇”している1本があるのです。それが、『カルティエ』が1904年に生み出した「サントス」。”腕時計の始祖“とされるこのモデルは、トレンドを超越した、普遍的な価値を持つ腕時計の最たるもの。1世紀を超える歴史を持つ永世定番ウォッチが、今再びまばゆい輝きを放ちます。
ジュエリーメーカー『カルティエ』が手掛けた、“腕時計”の完成形。「サントス」とは
「サントス」を世に送り出した『カルティエ』の創業は1847年。創業者のルイ=フランソワ・カルティエ氏がパリで開いたジュエリー工房がルーツとされ、その精緻な細工が施された絢爛豪華なジュエリーはヨーロッパ中の王侯貴族を魅了しました。その声望は高く、英国国王エドワード7世からは“王の宝石商 宝石商の王”と称えられたほど。
その後、『カルティエ』はシガレットケースやポーカーセットといった実用品も手掛けるようになりました。しかしあるとき、3代目当主のルイ・カルティエ氏が友人のアルベルト・サントス=デュモン氏からある依頼を受けます。ブラジルの貴族の家に生まれ、発明家や飛行士として知られていた彼のリクエストは、「飛行機を操縦しているときに、操縦桿から手を放さずに時間を確認できる時計が欲しい」というもの。当時は懐中時計が主流で、時間を確認するには懐から時計を取り出す必要があったのです。
こうして1904年に誕生したのが「サントス」です。当時、すでに女性のジュエリーの世界には、「腕に時計を巻く」という発想が広まりつつありましたが、ラグとケースが一体化され、腕にしっかりと収まるモデルは他に類がなく、「サントス」は今日の腕時計の原型というべき形状を持っていました。その後「サントス」が市販されたことで、男性用の腕時計が急速に普及。そのため、このモデルは“腕時計の始祖”とまで呼ばれるようになったのです。以降、1世紀以上の年月を経た現在もブランドのフラッグシップとして君臨し続けています。
「サントス」はデザインもまた型破りでした。丸型が主流だった当時の時計としては珍しいスクエアケースを採用。ベゼルとブレスレットにあしらわれたビスは、飛行機のボディに使われるパーツにインスパイアされた意匠です。そんな斬新なディテールを備えながらも、「サントス」のイメージはあくまでエレガント。ローマ数字のインデックスにブルースチール針。加えてフィットしやすい薄型のケースが採用されているため、フォーマルなスーツスタイルの腕元にもマッチします。そう、「サントス」が“ドレスウォッチの代表格”といわれる理由は、アールデコ様式にも通じる気品に満ちたデザインにあるのです。
始まりはレザーブレス。しかし、今狙うべきは独創的なメタルブレスだ
ブレスレットは腕時計の印象を大きく左右する重要なパーツ。「サントス」においては、1911年の市販化以降長らくレザーブレスが主流でした。しかし、1978年にステンレススチール(SS)製のメタルブレスモデルが登場すると、たちまち人気が爆発。たしかにメタルブレスが装着されることで、ケースからラグ、ブレスの一体感が高まり、スポーティなイメージが際立ちました。加えてジュエリーメーカーならではの造形・加工技術が駆使されたブレスレットはジュエリーのような造形美を感じさせます。
また、従来よりも大きいビスモチーフや7角形のリューズが採用されたり、画期的なステンレス×ゴールドのコンビモデルがリリースされたりしたのもこの年。実際、腕時計玄人の中には「1978年はサントスの第2の誕生年だ」と考える人も少なくありません。「サントス」の完成形を味わうなら、メタルブレスを選ぶのが近道といえるかもしれません。
素材・カラー・文字盤。多種多様な『カルティエ』「サントス」の現在
長い歴史を持つ「サントス」ですが、ブランドの“聖域”というべき存在ゆえか、派生モデルはそれほど多くはありません。しかし、近年は2018年に「サントス ドゥ カルティエ」、2019年に「サントス デュモン」と新モデルが相次いでリリースされ、話題をさらいました。クロノグラフやスケルトンなど、ますます磨きがかかる『カルティエ』の技術力にも注目です。
1本目
サントス ドゥ カルティエ LM
2018年に登場した「サントス ドゥ カルティエ」。オリジナルのデザインコードを受け継ぎつつも、より流麗になったベゼルがモダンな雰囲気を醸成しています。また、特許技術のクイックスイッチシステムと呼ばれるベルト交換システムも「サントス ドゥ カルティエ」の特徴で、工具を使わずにワンタッチでベルトを交換可能です。黒いベゼル&ダイヤルが精悍なイメージを醸し出すこちらは2020年に登場した新モデル。サイズ:39.8mm、SSケース、自動巻き。
2本目
サントス ドゥ カルティエ MM
同じく「サントス ドゥ カルティエ」ですが、本作はホワイトダイヤルにローマンインデックス、ブルースチール針というより「サントス」らしさを感じさせるクラシックスタイル。また、イエローゴールドで彩られたベゼルやベルトのビスに加え、6時位置のデイト表示が省略されることで一層エレガントなイメージが強まっています。ケースサイズは上の「LM」よりも小ぶりな「MM」。サイズ:35.1mm、SS×イエローゴールドケース、自動巻き。
3本目
サントス デュモン
『サントス』誕生のきっかけになったアルベルト・サントス=デュモン氏の名が冠されたモデル。オリジナルのクラシックデザインを受け継ぐ1本は極薄ケースと革ベルトが特徴です。2019年に登場したこちらのクォーツモデルは約6年バッテリーが持つという高い実用性が自慢。また、従来よりもベゼルが薄くなり、ラグも細くなったため、持ち前のドレッシーなイメージが強まっています。サイズ:43.5×31.4mm SS×ピンクゴールドケース クォーツ。
4本目
サントス ドゥ カルティエ スケルトン
「サントス ドゥ カルティエ」には、トレンドのスケルトンウォッチもラインアップされています。まるで宙に浮いているように見えるムーブメントはローマ数字をモチーフにしたスケルトンブリッジが存在感を放つ手巻き式の“キャリバー9611MC”。シースルーバックになっているため、ムーブメントの精緻な動きを裏からも鑑賞できます。薄型設計ながら、日常生活防水性能は100mと実用性も確保。サイズ:39.8mm、SSケース、手巻き。
5本目
サントス デュモン ウォッチ カレンダー&パワーリザーブ
12時位置にカレンダー、6時位置にパワーリザーブインジケーターがデザインされた「サントス デュモン」は、『カルティエ』の時計製造技術の高さを示すタイムピースです。デザイン面でのハイライトは、ラグとケースが織りなす曲線的なフォルム。ピンクゴールドの色味と相まって、エレガントなイメージを強めます。ダークグレーのダイヤルに白いローマンインデックス&針という組み合わせは視認性にも優れます。サイズ:38×48mm、PGケース、手巻き。
6本目
サントス100 MM
2004年に「サントス」誕生100周年を記念してリリースされたアニバーサリーモデル。厚いケースや大きなベゼルが特徴で、従来のモデルとはひと味違う骨太なオーラを放ちます。すでに生産は終了しているものの、今なお人気は絶大。入手するのは少々難しいですが、「男っぽいサントスが欲しい」という人に最適。バリエも多彩で、こちらはピングゴールドのベゼルがラグジュアリーなムードを醸し出す1本です。サイズ:34mm SS×18KPGケース、自動巻き。
7本目
サントス ガルベ XL
1987年に誕生した「サントス ガルベ」。フランス語で“曲線”を意味する名を持つモデルは手首にフィットしやすい湾曲したケースが特徴です。こちらは2005年にリリースされた「サントス ガルベ XL」。シリーズ中もっとも大型のケースを持つモデルはスクエアケースと相まって数値以上の存在感を放ちます。また、「ガルベ」はクォーツが主流ですが、こちらは珍しい自動巻きムーブメント搭載モデル。サイズ:46×35mm、SSケース、自動巻き。
この記事の掲載アイテム一覧(全7商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『カルティエ』 サントス ドゥ カルティエ LM
-
『カルティエ』 サントス ドゥ カルティエ MM
-
『カルティエ』 サントス デュモン
-
『カルティエ』 サントス ドゥ カルティエ スケルトン
-
『カルティエ』 サントス デュモン ウォッチ カレンダー&パワーリザーブ
-
『カルティエ』 サントス100 MM
-
『カルティエ』 サントス ガルベ XL
掲載アイテムをもっと見る(-5商品)
KEYWORD関連キーワード