
定番人気のクワズイモと個性派揃いのアロカシア。上手に育てておしゃれに飾ろう
観葉植物の中でも人気の高いクワズイモと、同じ属で個性派が揃うアロカシア。ともに存在感抜群の品種揃いで、部屋のインテリアグリーンとしてもおすすめなんです。
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観葉植物の中でも存在感抜群。クワズイモってどんな植物?
クワズイモは、サトイモ科アロカシア属の熱帯植物。原産地は東南アジアや中国、日本でも沖縄や鹿児島に自生しています。地上に突き出たイモの先から茎が出て、ハート型の大ぶりな葉を付ける特徴的なルックスでインテリアグリーンとして人気があります。ちなみに園芸店やホームセンターなどに流通している大きいクワズイモは「アロカシア・オドロ」という種類です。
畑でサトイモの葉を見たことがある人は気付くかもしれませんが、科目からわかるようにサトイモによく似た葉をしています。
基部は太くどっしりとしていて、葉と同様にサトイモのようですがもちろん「クワズイモ」という名前の通り食べることはできません。また、すべてがクワズイモのようにイモを持つとは限らず、同じ仲間のアロカシアは地面から茎が出ます。葉姿、シルエットなど多種多様なんです。
またクワズイモは白い花が咲くこともあります。写真は同じサトイモ科のアンスリウムの花ですが、これに似た花が咲きます(もう少し棒状でクリーム色に近いイメージ)。ちなみに必ず咲くというわけではなく、ある程度大きく成長して健やかに育っている場合に見られます。
豊富な種類が魅力。クワズイモ&アロカシアの品種を知ろう
ここではクワズイモに加え、同じ属のアロカシアの品種も併せてご紹介。アロカシアは葉や茎が特徴的な個性派揃いで、クワズイモ同様に人気が高いんですよ。アロカシアはクワズイモより寒さに弱いため、室内でも10度以下にならない暖かい環境で管理してください。
種類1
シマクワズイモ
パッと見はクワズイモと同じような「シマクワズイモ」ですが、学名は「Alocasia Cucullata」で全くの別物です。特徴としてはクワズイモよりコンパクトで、葉はうねりが少なく葉先がシャープ。元から小型の種類のため、出窓やシェルフなど限られたスペースにも飾りやすい点がポイント。大きく育てたい場合は、クワズイモのほうが大きくなります。
種類2
アロカシア・バンビーノ
ツヤやかな深緑の葉に彫刻刀で彫ったような強く太い葉脈がくっきり目立つ「アロカシア・バンビーノ」。アロカシアの中でも丈夫な種類なので、観葉植物ビギナーでも育てやすいです。冬は室内の暖かい場所で管理をしてください。よく日に当てたほうが、色ツヤ良く締まった株に育ちますよ。
種類3
アロカシア・グリーンベルベッド
その名の通り、ベルベットのようなマットな質感と上品な光沢がある葉が特徴で、落ち着いた雰囲気の品種です。濃いグリーンの葉には、ネオンのようなはっきりとした葉脈が走っています。とにかく美しくインテイリアグリーンとして人気が高い1本。
種類4
アロカシア・クプレア
「クプレア」の楕円に近いシルエットをした葉は、メタリックな色味で凹凸がありゴワゴワしています。葉裏は濃いボルドーで妖艶さもあり、他にはない独特な雰囲気が魅力です。日照を好むアロカシアの中でもクプレアは比較的耐陰性が高いので、窓から離れた場所など日当たりが悪い場所でも育てることができます。冬は水やりを控えめにしてください。
種類5
アロカシア・エレーン
造花と見間違えてしまいそうなルックスの「エレーン」。落ち着いたいぶし銀のような色味の葉に、型押しされたかのような葉脈が印象的です。葉裏はメタリックなボルドー。クワズイモのようにどんどん大きく成長する品種ではないので、シェルフの上に飾るのもおすすめです。日当たりを好むので、できるだけ日によく当ててください。
種類6
アロカシア・ゼブリナ
明るいグリーンの矢の羽のような葉に目が行きますが、注目ポイントは葉軸。なんと葉軸にゼブラ模様が入っています。また、スラリと伸びた背の高いスレンダーなシルエットも特徴的です。日光が足りないとひょろっと間延びした姿になりやすいので、できるだけ日に当てて育てるのがコツ。寒さには弱いので、冬の窓際に置く際は、気温に注意してください。
種類7
アロカシア・ラウテルバキアナ
ギザギザした葉がスタイリッシュな「ラウテルバキアナ」。葉が長く、全体的に縦長シルエットの品種です。濃いめのトーンで落ち着いた雰囲気があるので、大人なインテリアとも好相性。大きく育つと株元もどっしりとして、より存在感が増しますよ。かっこいい観葉植物探している人におすすめ。
種類8
アロカシア・シルバードラゴン
シルバーグリーンの葉に濃いダークグリーンの葉脈が目を引く「シルバードラゴン」。表面だけではなく、葉裏にも注目を。赤い葉脈が入り、また別の表情を見せてくれます。表裏どこから見ても美しい人気のアロカシアです。
クワズイモ&アロカシアの育て方や管理方法のポイント
クワズイモとアロカシアを育てるポイントをまとめました。どちらも熱帯の植物なので寒さにそんなに強くはありません。冬の水やりなどの管理方法から、気を付けたい害虫、症状をまとめました。
ポイント1
直射日光を避けた日当たりの良い場所に置く
クワズイモやアロカシアは日光を好むので、日当たりの良い場所で管理をしてください。ただし、直射日光に当てすぎると葉が焼けてしまうため、室内で日光が強い場合はレースカーテン越しに置くのがベスト。一度葉焼けするとその部分は戻りませんので気を付けましょう。春から秋は屋外でも育てられます。寒さに弱いので冬は室内へ取り込んで暖かい場所で冬越ししてください。
ポイント2
水やりは土が乾いてから。季節に合わせて変えよう
基本は、土が乾いてから鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。しかし、成長がゆっくりになる冬は水やりを控えめに。春~秋より回数を減らし、昼間の気温の高い時間に水やりをしてください。夏は土が乾くのも早いので水切れしないように。
水やり後に、葉っぱから水が出る……?
クワズイモやアロカシアを育てていてよくあるのが、なぜか周りが濡れていて、よく見ると葉先から水滴が出ているということ。特に水やり後によくあります。これは根から吸い上げた余分な水を出している自然現象で、病気などではありませんのでご安心ください。水やり後は水滴が当たるとまずいものを近くには置かないことと、鉢底皿の上に置いて飾ることをおすすめします。
ポイント3
初夏~夏の気温が高い時期が植え替えシーズン
クワズイモは生育旺盛なので、成長に合わせて植え替えが必要です。最適な時期は5~8月。市販の観葉植物専用の土を使うのが手軽でおすすめです。植え替え時に葉が折れ樹液が出ることも。樹液にはシュウ酸が含まれていてかぶれる場合がありますので、グローブを使って行いましょう。手についた場合は水で洗い流してください。
ポイント4
茎が腐った場合は切除して殺菌を
“クワズイモあるある”をもう1つ。それは水のやりすぎや病気が原因で茎が腐り、ブヨブヨになってしまうことです。そうなった場合は、鉢から抜いて、腐っている部分を切り取りましょう。切り取った断面には殺菌剤を塗布して、乾かしてから清潔な土に植えます。うまくいけば復活することもありますので、諦めずトライしてみてください。
ポイント5
カイガラムシ、ハダニ、アブラムシに要注意
風通しや日当たりが極端に悪い場所は害虫が好む環境になります。ハダニは乾燥を好みますので、乾燥予防に葉に霧吹きをして湿度を保つようにしましょう。カイガラムシやアブラムシは隙間や葉裏など見えにくい部分に発生しやすいので、こまめにチェックするように。もし発生していたら、放置せず予防もできる殺虫殺菌剤などを使って早めに対処しましょう。
クワズイモの毒性に注意を!
クワズイモは不溶性の「シュウ酸カルシウム」を多く含んでいて、その結晶による刺激によって食中毒を引き起こします。茎だけではなく、樹液にもシュウ酸カルシウムは含まれています。観賞用として葉や茎に触れる程度なら大丈夫ですが、樹液が手についた場合は速やかに洗い流すようにしましょう。
インテリアグリーンとして取り入れよう。参考にしたいおしゃれな飾り方
雑貨屋やインテリアショップなどにも並ぶ手のひらサイズから、デスクやテーブルにちょっと飾るのにちょうど良いもの、リビングの主役になるような大きさまで、クワズイモはサイズが豊富。どこに置くのか、どんなサイズが適しているのかをイメージしやすいよう、飾り方のサンプルをご紹介します。
飾り方1
窓辺に大きめの1鉢置いて、彩りをプラス
大きめサイズのクワズイモは、葉も大きくボリュームがあります。そのためたくさん鉢数がなくても存在感抜群です。こちらの部屋は、白とウッドのナチュラルなカラーリングの中に、クワズイモの濃いグリーンをアクセントにした好例。シンプルな無地のカーテンでも窓辺が華やかな雰囲気になります。強すぎる日光よりやさしい日光を好むのでレースカーテン越しがベスト。
飾り方2
複数の植物を飾る場合は、鉢カバーでトーンを揃える
複数の鉢を並べる場合は、鉢の色がポイントです。バラバラだとごちゃっとした印象になりがちのため、揃えることで統一感を出しましょう。ただし、鉢をすべて変えるのは大変ですよね。そこでおすすめしたいのが鉢カバー。鉢よりも手軽に変えられ、色や素材を統一するだけでまとまりが出ます。クワズイモを入れている麻袋のように、高さを変えられる袋タイプは何かと便利です。
飾り方3
コーナーに置いてデッドスペースを生かす
なにか物足りないけれど、収納を置くには狭い……と空いてしまっているスペース。そんな場所に観葉植物を飾って見るのはいかがでしょうか。こちらは冷蔵庫横のスペースにうまく取り入れた好例。窓際に彩りをプラスし、明るい印象に仕上げています。ただし、窓辺が遠く、あまり光が入らない暗めのコーナーはできるだけ避けてください。ある程度日光がしっかりと届く範囲のほうが健やかに育ちます。
飾り方4
葉や樹形のシルエットが違う植物と合わせて飾る
広めのワンルームなど、区切りがない空間で観葉植物は効果的。空間の間仕切りのように、鉢を並べてみるのもおすすめです。あえて葉、樹形、葉色を揃えずに異なる植物をセレクトするとメリハリが出てGOOD。明るいパキラの葉と、濃いグリーンで小さめの葉をしたシェフレラに、大きな葉のクワズイモ。それぞれの個性が際立っています。
この記事の掲載アイテム一覧(全8商品)
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シマクワズイモ
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アロカシア・バンビーノ
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アロカシア・グリーンベルベッド
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アロカシア・クプレア
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アロカシア・エレーン
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アロカシア・ゼブリナ
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アロカシア・ラウテルバキアナ
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アロカシア・シルバードラゴン
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