
街から家まで、半纏でぬくぬく。大人が羽織りたいおしゃれな逸品を厳選
日本の伝統着、半纏(はんてん)が現在ファッションシーンで密かに注目されています。気軽な防寒着としてはもちろん、旬なリラックス感を演出するうえでも適役なんです!
じわじわ人気上昇中の注目株。そもそも半纏って何?
人気ブランドやセレクトショップからもリリースされるなど、現在旬モノとして注目度を高めつつある半纏(はんてん)。そもそも同アイテムは江戸時代に生まれた防寒着で、庶民の間で広く愛用されていました。よく似たものとして法被(はっぴ)がありますが、こちらは上流階級である武士の羽織として生まれたアイテム。もともとは庶民の間でも法被が着用されていましたが、武家と一般庶民の身分を明確にするために“羽織禁止令”が発令され、庶民は法被を着ることができなくなりました。その後、法被の代替品として半纏が作られるようになり、庶民の生活に根付いていきました。
襟を返して着る法被に対して、襟を返さないデザインとなっているのが半纏の特徴。そして生地は袷(“あわせ”=裏地の付いた二重の生地)となっており、脇部分にはマチがありません。また、裏表の生地の間に中綿を封入して保温性を高めた“綿入れ半纏”と呼ばれるモノも非常にポピュラーです。ここ最近のファッションシーンではざっくり着られるリラクシングなアイテムが旬ということもあってか、気負わず袖を通せる半纏の支持率が急上昇! 中綿入りの半纏ならば防寒性も大いに期待できます。普段の着こなしにマンネリを感じているなら、今季は“キャラ立ち”した半纏を取り入れて差別化を狙ってみるのはどうでしょう? もちろん、楽ちんな部屋着として活用するのも◎です!
リラックス感を演出できる半纏に今、街の洒落者たちも虜になっているんです
昨今のリラックストレンドを追い風に、ストリートでも着用者が増えている半纏。どう着こなして良いかわからない……という人は、まずは街行くファッショニスタたちのスタイリングを参考にしてみましょう。意外にも普段のワードローブと相性が良いということがよくわかるはず!
着こなし1
モノトーンで統一すればスマートさも欲張れる!
サクッと羽織れて抜け感たっぷりな半纏ですが、全体を落ち着いたモノトーンで揃えてあげればスマートさにも同時にアプローチできます。インナーにコントラストカラーのホワイトを持ってくることで、シンプルながらメリハリ良く仕上げている点もGOOD!
着こなし2
半纏型ダウンなら初心者もトライしやすい
ド直球な半纏は少し抵抗がある……という場合は、今冬人気の半纏型のダウンで攻めてみるのも良手。半纏の個性的なフォルムを楽しみつつ、ダウンならではの安定感も両得できます。いつものパーカーの上に重ねるだけで、洒脱なコーディネートの出来上がり!
着こなし3
主張ある柄半纏で個性をアピール!
こちらの着こなしではインパクトある総柄仕様の半纏を投入。難度が高いように感じるかもしれませんが、インナーと同系色で揃えれば悪目立ちすることなく装うことが可能です。デニムジャケットやデザートブーツといったアメカジアイテムとのマッチングで、男っぽさ全開に!
シーン別に選ぶ。大人メンズが羽織りたくなるおしゃれな半纏15選
注目の流行アイテムだけに、さまざまなブランドからリリースされている半纏。ここからは、「街着」と「部屋着」という2つのカテゴリで、今すぐ買えるおすすめアイテムをピックアップしていきます。外へ繰り出す日から、くつろぎのおうち時間まで、この冬は半纏に頼ってしまいましょう!
▼半纏デザインのアウターでトレンドのリラックス感を取り入れる
まずは、街着におあつらえ向きのこなれ顔な半纏アウターをセレクト。メインアウターとして申し分ないポカポカモデルから、インナーとしてもこなせる万能選手まで幅広くお披露目していきます。デザインもシンプル顔にお目立ち系にと、実にバラエティ豊か!
アイテム1
『ナンガ』コットンダウンハンテン
国内ダウンブランドの雄『ナンガ』が手掛けた半纏型のダウンジャケット。半纏ビギナーでも挑戦しやすい、ベーシックなデザインに仕上げられています。フィリングには高品質なリサイクルダウンが採用されていますから、防寒性も文句ナシ! 表地にコットンを使うことで、ナチュラルな風合いを描き出しているのもこだわりです。
アイテム2
『ファーストダウン』ハンテン ダウンジャケット
このモデルもダウンジャケット×半纏のハイブリッドデザイン。ジップが胸元までの長さなので、さまざまなインナーとのレイヤードも楽しめそうです。ブランドが得意とするリアルツリーカモをプリントして、“らしさ”も隙なく好演! 中には700フィルパワーの良質羽毛が封入され、インナーが薄着でも十分に暖かく過ごせます。
アイテム3
『コロニー2139』撥水中綿ハンテンコート
機能性やミニマルなデザインを指針とする「コミューン2139」シリーズより。伝統的な半纏をモチーフとしつつ、撥水ストレッチ生地を使うことで現代的なスペックにもアプローチを掛けています。コート型の程良くシックなデザインも大人にとって好都合で、きれいめのボトムスとも相性良好!
アイテム4
『フリークスストア』アウトドア ハンテン
オニオンキルトのナイロン生地を使い、ほんのりとミリタリーテイストに。裏地との両A面デザインなのも見どころで、コーデやシーンに応じて表裏をアレンジできます。スタッフサックに入れて小さく携行できるパッカブルタイプの半纏ジャケットにつき、アウトドアやトラベルといったアクティブシーンの相棒としても優秀!
アイテム5
『レアセル』2トーン半纏カーディガン
真冬はインナーとして、それ以外のシーズンはメイントップスとして活用できる半纏型カーディガン。ボタンをオープンして着こなせば、鮮やかな裏地がちらりと覗きます。素材には和歌山のニッターに別注を掛けたスウェット生地を抜擢しており、その着用感はすこぶる柔らか! おまけに、型崩れにも強いんです。
アイテム6
『ワークノットワーク』120/3タイプライターハンテンシャツ
春夏秋冬オールシーズン着回せる半纏型シャツは、コーディネートの振り幅を拡大してくれる好アイテム。丈夫なコットンタイプライター製ですので、ヘビロテも余裕でこなしてくれます。小物収納に便利なビッグサイズポケットがあしらわれ、手ぶらで出かけたいシチュエーションにもおあつらえ向き!
アイテム7
『衣櫻』スエード半纏
シンセティックスエードを表地使いした意欲作。リアルスエードさながらの細やかな毛羽感で、スタイリングに洒脱なイメージを呼び込んでくれます。ワイドパンツと合わせてゆるく着こなすも良し、スラックスと合わせて上品に装うも良しと、自分なりのスタイルで楽しめる1着です。おまけに、人工皮革なので普段のケアはいたって楽ちん!
▼おうち時間を充実! 部屋着にぴったりな昔ながらの半纏はコチラ
続いて、自宅使いにぴったりの半纏を一挙レコメンド。高い保温性と動きやすさを兼ね備えているので、より充実したおうち時間を過ごせること請け合いです。ルームウェアとしての役割はもとより、ワンマイルやアウトドアシーンでも活用できるモノが数多くお目見え!
アイテム8
『エフノア』ファインウェル コーデュロイ ハンテン ジャケット
こちらの半纏型ジャケットは、見た目にも暖かなコーデュロイ素材で仕立てられたもの。ゆったりとしたシルエットに加えて生地はストレッチ仕様となっていますから、実にコンフォータブルな着心地です。細畝の品良い生地につき、タウンユースしても違和感ナシ。水牛のホーンを使ったトグルボタンをあしらうなど、ディテールにもこだわっています。
アイテム9
『スノーピーク』サーマルボア フリース ハンテン
軽くて保温性にも秀でるポーラテックフリースを駆使した、アウトドアウェアブランドらしい1着。部屋着としてもキャンプ服としても活躍が見込めるので、費用対効果は抜群です。汚れた際に家庭洗濯できるイージーケアな一面も、フリース素材ならではの特性といえるでしょう。
アイテム10
『シザーマン』倉敷帆布 中綿はんてん
しっかりとした肉感を持つ倉敷産の帆布生地を使ったモデル。インディゴ染料による製品染めでフィニッシュされていますから、コクのあるエイジングを堪能できます。裏地やポケット口をアーガイル刺子で切り替えて、さりげなくメリハリ感を演出しているのも印象的。サイジングはかなりゆったりめで、厚手のインナーの上にも羽織れます。
アイテム11
『ウィークエンダー』L7 ダンテン
両サイドのジップポケットや裾のドローストリングスなど、ミリタリーウェアのディテールが巧みに落とし込まれた今作。ブルゾン感覚なデザインなので、自宅のみならずワンマイルシーンにおいても躍動してくれそうです。フロントがダブルジップになっていて、自分好みにニュアンス付けできる点もGOOD。
アイテム12
『六花』岡山デニムはんてん
“MADE IN 岡山”の生地を使用したデニム半纏。高級綿として名高いギザコットンを用いたデニムボディゆえに、程良い光沢感としなやかな風合いを備えています。ジーンズと同じく着込むほどに味が出るので、愛用による経年変化も楽しみです。職人の手作業でたっぷりと中綿が充填されていますから、保温性に関しても上々!
アイテム13
『オレゴニアンキャンパー』難燃マイヤーパーカー
半纏のディテールをMIXしたフリースパーカーは、ばさっとラフに羽織れるのでおうちでのくつろぎ時間にもってこい! 難燃素材となっているため、キャンプシーンのお供としてもぴったりです。しかも、裏地も起毛仕立で暖かさは“毛布級”。フロントには大型ポケットを装備し、収納力にも長けています。
アイテム14
『和粋庵』真綿半纏
シルク真綿を贅沢に使用した最高級の半纏は、本物志向の大人にぴったり! 上質な生地感を有するだけでなく、綿切れ・型崩れを起こしにくいなど機能面でも多彩なメリットがあります。言わずもがな着心地も極上で、まるでやさしく包み込まれるかのよう。自分用としてはもとより、ギフトとしても喜ばれそうな逸品です。
アイテム15
『宮田織物』ロング丈半纏
100年以上の歴史を持つ老舗織物メーカーから登場。半纏を作るためだけに織り上げた特別なテキスタイルを使い、グラデーションの効いた美しい七宝柄を表現しています。赤面とのリバーシブルとなった、1着で2度オイシイ仕様も大きなポイント! 薄手ながらも中綿入りですので防寒面も信頼できます。なお、着丈は95cmとかなり長めで、ロングコート感覚で着用可。
この記事の掲載アイテム一覧(全12商品)
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『ナンガ』 コットンダウンハンテン
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『フリークスストア』 アウトドア ハンテン
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『レアセル』 2トーン半纏カーディガン
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『ワークノットワーク』 120/3タイプライターハンテンシャツ
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『衣櫻』 スエード半纏
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『エフノア』 ファインウェル コーデュロイ ハンテン ジャケット
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『スノーピーク』 サーマルボア フリース ハンテン
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『シザーマン』 倉敷帆布 中綿はんてん
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『六花』 岡山デニムはんてん
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『オレゴニアンキャンパー』 難燃マイヤーパーカー
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『和粋庵』 真綿半纏
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『宮田織物』 ロング丈半纏
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