
初級者向け。ブッシュクラフト風キャンプの楽しみ方と持って行くべき10のギア
キャンプ好きの間で注目度を高めているブッシュクラフト。便利なグッズを活用した快適なキャンプとはひと味もふた味も違う、新しいアウトドアの楽しみ方が広がります!
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今話題のブッシュクラフトって、何だ?
ブッシュクラフトとは、最低限のギアだけ携えて野山でキャンプする遊び方。本格的な人はナイフとシェルター(タープ)1枚でサバイバルのようなキャンプを行います。わかりやすいのは『アイ・アム・冒険少年』のあばれる君でしょうか。無人島を脱出するまで、ナイフ1本で寝床を作り、火を熾し、水を得て、料理をこなす――アレこそがブッシュクラフトです。要は便利なギアはすべて家に置いていって、できるだけ自然を利用する究極のアウトドアといってもいいでしょう。
とはいえ日本では、その辺の野山に勝手に入ってキャンプすることは禁じられています。趣味が講じて山や雑木林を購入した、というならブッシュキャンプはやり放題ですが、一般的に本格的なブッシュクラフトは難しいのが現状です。キャンプ場でならOKなので、あえて設備が整っていないキャンプ場を選ぶのが手です。ファミリーキャンプとは対局にある、不便を楽しむことが目的なので、お湯の出るキッチンも、ウォシュレット付きのトイレも、電源サイトも使いません。できるだけ自然を使ってキャンプにトライしてみましょう。買ってきた薪ではなく、ナイフを使って枯れ枝を削ったり、ライターの代わりにファイヤースターターで火を熾したりするだけでも十分自然を楽しめますよ。食事はガスバーナーの代わりに焚き火で料理を。テントの代わりにシェルターを作るのはハードルが高いので、テントだけは愛用しているものを使うのがおすすめです。
ブッシュクラフトは自分のキャンプレベルに合わせて自由に楽しめば良いのです。そういわれると「ブッシュクラフトってハードル高そう……」と思っていた人でも、できそうなことがたくさんあることに気づくはずです。本記事では、初心者でも楽しめるように、一部だけ自然を利用するブッシュクラフト風キャンプをご提案! 自分なりにアレンジして、キャンプの楽しみ方を広げてもらえれば幸いです。
初心者向け。ブッシュクラフトなキャンプはこう楽しむ!
寝床、調理、ライフラインなど、まずはできそうなところから始めてみるのがポイントです。以下でいくつか楽しみ方を提案します。
楽しみ方1
火熾しをブッシュクラフトしてみる
ブッシュクラフトでは火熾しをするのにマッチやバーナーを使いません。木の棒を擦り合わせたり、ファイヤースターターで火花を熾したりして着火します。小枝や枯れ木をナイフで削ったくずなど、燃えやすいものに火を移して徐々に炎を大きくし、燃えやすくしてから太薪をくべていくのがコツ。薪は枯れ木を集めるのが本格的ですが、適したものが見つからない場合もあるので購入した薪でもOKです。
火熾しするための道具は「ファイヤースターター」を使います。火打ち用ストライカーで火打ちロッド表面を擦り火花を散らして、小枝や木のくずに着火します。このように、着火剤を使わず薪に火を付けることが至難の業だとわかるだけでもブッシュクラフトの入り口を体験することができるはずです。
楽しみ方2
料理をブッシュクラフトしてみる
本格的なブッシュクラフト料理を目指すなら、食材は狩猟・採取したいところですが、さすがにハードルが高いので、スーパーなどで買い揃えていきましょう。調理にはバーナーを使わず、ファイヤースターターで熾した火を使います。クッカーを使うと煤で真っ黒に汚れるので、スキレットなど直火使いできる調理器具がおすすめ。鉄板を直接焚き火に掛けたり、野菜など串に挿して火で炙ったりしてもおいしく食べられるのでトライしてみてください。
また調理だけでなく皿や箸、スプーンやフォークを手作りするのもブッシュクラフト流。しかし突き詰めていくとかなりレベルが高くなっていくため、手持ちのアウトドア調理器具や食器を活用するので良いと思います。
楽しみ方3
テントをブッシュクラフトしてみる
ハードルが上がりますが、ポールと幕体を使うテントではなく、1枚の巨大な布と落ちている枯れ木を使ってシェルターを作るのもブッシュクラフトの醍醐味です。布はタープを利用したり、防水布や帆布を縫い合わせて持参したりする上級者もいます。1枚の布をどのように木と組み合わせれば、雨風をしのげるシェルターが作れるのか、試行錯誤してみるのも良いですが、動画などでプロの技を確認してから出掛けるようにしましょう。
なんとかシェルターが作れても硬い地面の上で快適な睡眠は取れませんので、インフレータブルマットやシュラフ(寝袋)、ブランケットやラグマットなどは必須です。いろいろ持って行くのはブッシュクラフト風ではないと思われるなら、ハンモックを使う手もあります。またシェルターでは雨風は防げても、室内を温かく保つことはできません。テントをブッシュクラフトするなら夏場に行うか、完全武装の雪山用寝袋&寝床のセットのご用意を。
ブッシュクラフトなキャンプに持って行くべき10のギア
普段のキャンプで使っている便利な道具類はひとまず置いて、最小限のギアだけで行うのがブッシュクラフトの基本です。完全なサバイバルはさすがに現実的ではないので、キャンプ場の設備をできるだけ使わないよう、持って行くべき10のギアを厳選しました。
アイテム1
サバイバルの必需品「ナイフ」
まずはナイフ。初心者が使うなら錆に強いステンレスやカーボンブレードがおすすめです。山へ分け入ったり、薪を削ってフェザースティックを作ったり、調理用に食材を刻んだり、大抵の作業がこなせます。食事の際に箸やスプーン、フォークなどを作るのにも使えます。
アイテム2
大切な焚き火の燃料となる薪作りに「斧」
ブッシュクラフトでは薪は自然界から手に入れるもの。ならば薪割り用に手斧やノコギリを持って行きたいところなのですが、生木では火が付きにくいので、薪は購入するのもやむを得ず。その代わり、手斧で細かく割って火が付きやすくしたりする作業をお忘れなく。
アイテム3
火を熾すのはマッチより「ファイヤースターター」
マッチやバーナーを使わず、自らの手で火を熾すのがブッシュクラフトの醍醐味でもあります。その際、使うのは木の棒と板とを擦り合わせるか、ファイヤースターターで火の粉を飛ばすか。着火しやすいように麻ひもを解いたものなども用意しておきましょう。
アイテム4
直火禁止の場所では「焚き火台」を使う
日本では個人所有の山林で勝手にブッシュクラフトをすることではできません。となると自然の多いキャンプ場が現実的。直火ができるキャンプ場なら石を組んで竈を作りますが、直火不可のキャンプ場では焚き火台がマストです。焚き火台を使ってブッシュクラフト? と思われるかもしれませんが、逆をいえば高規格キャンプ場でもマナーさえ守ればブッシュクラフトを体験できるのです。
アイテム5
炎を使いこなすための「焚き火五徳」
直火の焚き火は竈に五徳を置くことで、鍋を置いたり食材を焼いたり、さまざまな調理ができるようになります。焚き火台の上に直接乗せてもOK。長さのあるシンプルな五徳は必ず用意していきましょう。
アイテム6
調理道具は炎に直接掛ける「スキレット」
ブッシュクラフトではバーナーを使いません。焚き火の炎を使って調理しますので、調理器具は炎に強いものを用意しましょう。鉄製のダッチオーブンやスキレットが間違いないですが、スキレットが使いやすいと思います。また直火に強い焚き火フライパンを用意しても良いでしょう。
アイテム7
テントを使わず寝るなら「タープ」
テントを使わず、1枚布のタープを使い、ロープワークで立ち上げたシェルターで過ごしたい方は必須。専用のアウトドアタープもありますが、スクエアタープなら手持ちのものでOKです。設営の仕方はさまざまあるのでYouTubeなどで探してみてください。
アイテム8
快適な寝床には「インフレータブルマット」
できるだけ自然の環境でキャンプするのがブッシュクラフトですが、寝るときぐらいは快適な環境で横になりたいもの。そのためマットやシュラフは、普段のキャンプと同じレベルのものを持って行きましょう。季節が良ければ、シュラフの代わりにブランケットでも良いでしょう。
アイテム9
水の確保は「ウォータータンク」で
川の水を飲んで顔を洗うワイルドライフを目指したいところですが、水場を当てにしないブッシュクラフトにウォータータンクは必須です。テントの脇に置いておいて、川から汲んできた水のつもりで使うことで気分を盛り上げましょう。
アイテム10
万が一に備えて「救急用具」
便利な道具を使わず、自然の木々を使うブッシュクラフトでは、なにかと小傷は付き物です。消毒液や絆創膏、虫刺されの薬などもお忘れなく。
この記事の掲載アイテム一覧(全10商品)
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『モーラナイフ』 アウトドアナイフ
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『フルターフォッシュ』 万能斧 ハチェット・オールラウンド
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『ザ フレンドリー スウィード』 木製ハンドルファイアースターター
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『アニュージュアル』 焚き火スタンド
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『ディーオーディー』 秘密のグリルさん コンパクト
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『ペトロマックス』 グリルファイヤースキレット
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『DDハンモック』 DDタープ
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『フューチャーフォックス』 インフレータブルマット
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ウォータータンク
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『セーフティライフ』 ポイズンリムーバー
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