
黒コーデを極めよう。洗練された着こなしへの近道をポイント別に解説
スマートで大人っぽい印象を生み出せる黒コーデは我々にとって揺るぎない鉄板。ワンランク上の装いを実現させるための9つの格上げテクニックを伝授していきます!
スタイリッシュな装いへの近道。黒を使ってコーデの洒落感向上を目指そう
洗練された雰囲気をいとも簡単にアピールできるとあって、不動の支持率を得ている黒コーデ(=黒を基調とした着こなし)。ハズさない“鉄板”のスタイリングとして、1年を通じて頼っている人も多いのではないでしょうか。ただしその一方で、変わり映えせず単調な感じに見えやすい……という弱点も頭に入れておく必要があるでしょう。本記事では、弱点を解消してワンランク上の洒脱な黒コーデを叶えるためのテクニックをレクチャー。おしゃれな大人たちの着こなしをサンプルに、即座に実践できて格上げ効果抜群な9つのワザを一挙ご紹介していきます!
季節問わず頼りになる“黒”だから。コーデのポイントを押さえておしゃれに着こなそう
それでは早速、実用性満点な有用テクニックをナビゲートしていきましょう。シーズン不問で活用できるオールラウンドな定番色だからこそ、さまざまなテクニックが存在。自分に合ったテクを見つけ出し、普段の着こなしに取り入れてみましょう。
▼ポイント1:黒ワントーンはシルエットで緩急をつける
上下とも黒で足並みを揃えるとクールな印象は強まりますが、その半面、味気なく見えてしまうリスクが高まります。そのウィークポイントを打破したいのであれば、シルエットでメリハリを出すのが良策。トップスとボトムスに対比感を出しても良いですし、あるいはタックインを取り入れるのもアリです。
着こなし1
ボリュームダウン×ほっそりパンツでリズミカルに
マットな風合いの生地を使った『ピレネックス』のダウンは、羽毛がたっぷり詰まっていてボリューム感たっぷり! そこにほっそりとしたスキニーデニムを合わせることで、リズム良いシルエットを生み出しています。最小限のアイテム構成でもメリハリはちゃんと出せるという好例ですね。
着こなし2
Aラインシルエットで脚長効果にもアプローチ!
先程のコーデとは逆で、上コンパクト×下ボリューミーという着こなし。足元に向かって徐々に広がっていくAライン状のシルエットに仕上げることで、脚長効果を創出しているのも技アリです。カットソーやニットキャップなど、リラックス感あるアイテムを織り交ぜて旬度を高めるテクにも注目を。
着こなし3
タックインすればそれだけで抑揚感が大幅アップ!
トップスのタックインも緩急を打ち出すうえで非常に有効的なテクニック。Tシャツ×ワイドパンツのいたってスタンダードな装いも、それだけで一味違うあか抜けたムードに帰結します。また、着こなしのトレンド感もグッと強まるので、まさしく一石二鳥なアプローチといえるでしょう。
▼ポイント2:異素材を取り入れてコーディネートを立体的に
シルエットに加えて、素材も着目したいポイント。のっぺりとした印象に仕上がりがちな黒ワントーンのコーデも、いくつかの素材を組み合わせれば立体感あるスタイリングへと導けます。コーデュロイやフリースのような起毛素材や、高級感を纏ったレザーなどが特に効果テキメン!
着こなし4
表情豊かなコーデュロイで温もり感を創出
クールさが色濃いだけに、秋冬においては温もり感が不足しがちな黒コーデ。しかしながら、ほっこりとした風合いのコーデュロイセットアップを主役に据えれば、ウォーム感も同時にカバーできます。インナーにはスウェットパーカーをチョイスし、今っぽいスポーツテイストもひとさじ!
着こなし5
コンビ素材のフリースで狙う“脱・あっさり”
フリース×ナイロンのコンビネーション素材となった『ザ・ノース・フェイス』のトップスをメインアイテムに抜擢。それ1着で立体感の入手に成功しています。ニットキャップ&メガネやキャッチーなマフラーもモノトーンコーデのあっさり感を払拭する一助に。
着こなし6
リッチ感あるレザーシャツが大人アメカジの良き相棒!
エレガンスな素材感を持ち味とするレザーも、メリハリ出しにうってつけ。カーゴパンツ×プリントTというオーソドックスなアメカジスタイルも、レザーアウターを羽織れば一気に大人顔な雰囲気へと生まれ変わります。足元にもレザーを持ってきて、一体感を強めているのもGOOD!
▼ポイント3:小物で挿し色アイテムを一点投入
黒コーデの魅力であるクールさや大人っぽさは失いたくないけど、どこかにちょっとしたアクセントは作りたい……。そう考えているなら、小物を頼るのも1つの手です。洋服よりも気軽に強めのカラーを取り入れられて、なおかつ着こなしの持ち味を邪魔することもないので、まさしく願ったり叶ったり!
着こなし7
チラッと覗くカラーソックスが何とも小粋!
コート・ボトムス・シューズ&キャップまで一貫してブラックでまとめているからこそ、ソックスでの鮮やかな挿し色が一層鮮明なモノに! これくらいのさりげないアクセントカラーであれば、ビギナーでもサクッと挑戦できるはずです。派手色以外に、柄ソックスを取り入れてみるのもおすすめ。
着こなし8
スポーティな装いにはキャップでの挿し色が◎
トラックパンツにコーチジャケット、スケートシューズなどスポーティなアイテムで固めたスタイリング。だからこそ、小物はアクティブ感あるキャップが好相性を発揮します。取り入れたのは『チャンピオン』による逸品で、鮮やかなイエローが着こなしを程良くトーンアップ!
着こなし9
ミニマルな装いを鮮烈ストールでキャラ出し!
上下ともブラックというストイックなコーディネート。そこに鮮烈な配色のストールを一点投入し、着こなしに華やぎをプラスしています。抵抗ある人も多いであろうビビッドカラーですが、いつでも脱着できるストールであれば気負いなくトライできそうですね。
▼ポイント4:黒コーディネートの味出しに一役買う“スミクロ”にも注目
このところファッションシーンで旬色として支持を集めている“スミクロ”をご存じでしょうか? その名の通り墨汁のような少しくすんだブラックで、いわゆる普通の黒よりもコクのある表情なんです。周囲と差のつくブラックコーデを狙うなら、サンプルコーデをお手本にぜひ挑戦してみては?
着こなし10
スミクロパンツでニュアンスのあるワントーンをメイク
ブラック×ブラックのワントーンスタイルですが、ボトムスにスミクロのシェフパンツをチョイスすることで上下に絶妙な濃淡を描出しています。また、足元に抜擢した軽快なトングサンダルも、淡白さを打破するためのキーアイテムに。シンプルに見えて、ちゃんと計算されたスタイリングです。
着こなし11
ヘビーなコートスタイルもスミクロなら重々しく見えない
スミクロカラーのコートをメイン使い。その適度にくすんだ色味は、ブラックアウターにありがちな重々しさをイイ感じで緩和してくれます。さらに、ボトムスも同じくスミクロを選んで一体感を底上げ。インナーの白カットソーをやや広めに覗かせて、ほんのりと抜け感も封入しています。
▼ポイント5:アウトドアスタイルも黒が基調なら都会的!
ラフ&アクティブなイメージが強く、一歩間違えると子供っぽさが先行してしまうアウトドア系ファッション。ですが、ブラックを基調にしてコーデメイクすればその心配は無用です。強みである機能性はそのままに、都会に溶け込むモダンなスタイルが完成します!
着こなし12
ワントーン&スリムでアーバン感を強調
ウェアからシューズまで『アークテリクス』のアイテムで揃えた着こなし。そのまま外遊びに繰り出せる機能性を入手しながら、黒基調の色使いやすらっとしたサイズバランスでシックな雰囲気も両得しています。これこそ、アーバンアウトドアの模範解答!
着こなし13
オーバーなサイジングでストリート風味に
『エカル』の撥水ナイロンコートに『パタゴニア』のシェルパンツを合わせた本格アウトドアスタイル。それでいて街っぽさも漂わせるのは、今季らしいオーバーなサイジングでストリート風味に仕上げているからです。足元はフットワーク軽く動ける『ヴァンズ』のスケシューで!
▼ポイント6:レイヤードで着こなしにこなれ感を出す
着こなしに奥行きを生み出せるレイヤードテクニックを駆使すれば、こなれ感は飛躍的に向上。焦点となるのは“どう重ね着するか”ですが、同系色同士の組み合わせならばほぼ確実に好相性です。つまり黒コーデにおいては、モノトーン同士のレイヤリングが吉!
着こなし14
大胆なロンT挿しで、街映えするモノトーンスタイルに
ベーシックな黒無地シャツに挿したのは袖幅広めなロングスリーブカットソー。フラットになりがちなモノトーンスタイルも、丈感&色味に変化をつければ存在感ある着こなしへとスイッチできます。スニーカー&ソックスでカットソーの白を拾っているのも印象的。
着こなし15
黒の重厚さをいなしてくれるちょい見せホワイト!
パーカーにダウンベストをレイヤリングした量感のあるコーディネート。その重さを、中からチラ見せした爽快な白カットソーや足元のスニーカーで巧妙にいなしています。レイヤードテクは黒の弱点をフォローするうえでも非常に有効というワケですね。誰でも即座に真似できてかつ効果絶大なので、ぜひお試しあれ。
▼ポイント7:ロールアップして足元に軽さをプラス
くるくるっとボトムスの裾をロールアップすれば、それだけで軽やかさを宿したあか抜けブラックコーデの出来上がり。大人っぽく装いたいならばソックス見せが好手ですが、リラックス感重視なら素足見せでも良いでしょう。ちなみに、ロールアップの代わりにアンクルパンツやクロップドパンツを使うのもOK!
着こなし16
品行方正なコーデをロールアップで軽やかに料理
ステンカラーコート&タートルニットの重ね着にボトムスはテーパードジーンズと、品良いアイテム盛りだくさんでコーデ。そのままだと生真面目なスタイルですが、ボトムスを軽くロールアップすれば良い塩梅の脱力感を落とし込めます。端正な革靴でなく、楽ちんなスニーカーを合わせているのもナイスセンス!
着こなし17
各所の素肌見せでちょいリラクシングに
無地のモノトーンアイテムで全体をまとめた着こなし。リラクシングな仕上がりなのは、ボトムス&カーデのロールアップで上手に素肌を見せているためです。ただ捲るだけでグッと雰囲気が増すとくれば、このテクを積極活用しない手はないでしょう。
▼ポイント8:シューズを目立たせるには絶好といえる黒コーデ
ストイックさ際立つブラックコーデは、お気に入りのシューズを目立たせるのにおあつらえ向き! 清々しい白スニーカーを持ってくるもよし、派手色のインパクトスニーカーを持ってくるもよしと、自在に足元で遊べるのは定番色である黒ならではのメリットです。
着こなし18
全身黒だからこそ引き立つ足元の白スニーカー
ナイロンセットアップにスウェットを合わせたストリート系コーデは、黒ワントーンの洗練された色使いで大人感も隙なく両立。また、黒で全体を呼応させたことで、足元に持ってきた白スニーカーの清々しさが一段と引き立っています。この計算された引き算コーデはさすが上級者!
着こなし19
派手色スニーカーがきれいめコーデに効く
コートやロングシャツ、チノパンといったきれいめ感あるアイテムで構築したスタイリング。その中で一際インパクトを放つのが、ネオンカラーを纏った色鮮やかな『ニューバランス』です。ボリューミーなシューズに対して細身のパンツを合わせ、コントラストをより強めているのも心ニクい要素!
▼ポイント9:プリントアイテムで遊び心を加えてみる
遊び心を打ち出したい際には、ほのかにポップ感を宿したプリントアイテムを加えてみましょう。落ち着きある黒ベースのプリントものであれば、着こなしが変に野暮ったく見えることもなくすんなりと取り入れらますよ。
着こなし20
潔いロゴプリントなら大人っぽさもキープ可能
昨今トレンドとなっているビッグプリントものを着こなしに投下。主張ある1枚ですが、シンプルなロゴデザインにつき装いが幼く映ってしまう恐れはありません。そしてプリントを最大限に引き立てたい場合には、このようにスタイリングをさっぱりとまとめるのがセオリー。
着こなし21
スリーブプリントの1枚で90’sテイストを注入
大胆にスリーブプリントが散りばめられた1枚は、どことなく90’sストリートな雰囲気。後ろかぶりしたキャップや足元のスリッポンもアクティブなテイストを促進します。一方で、ブラックワントーンならではのスマートさも大きな美点に。ラフさとアーバンさが共存する、理想的な大人ストリートスタイルです。
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