
憧れの一生モノ。メンズもハイブランドの財布で格上げを狙おう
ふと取り出したときその手に何を持っているかで周りからの印象が大きく変わる財布。静かに存在感を発するハイブランドのアイテムは、所有者の格を高める特効薬になる。
ハイブランドの財布は大人の証し。その高級感に酔いしれよう
時代が移り変わろうとも、大人にとって身だしなみに気を使うのは当たり前。となれば、意識は必然的に服装へと向きがちだが、実は、差が現れる重要な要因は見えないところにあるもの。細部に気を配れるかどうかで、大人としての器量やセンスは大いに変わってくるのだ。最たる例は、周りの目に触れる機会は少ないが、おざなりにできない財布。そのなかでも絶大な存在感を発揮するのが、そこはかとなくエレガントさを纏ったハイブランドのアイテムである。しかも、格式と上質感を湛えた財布は大人としての威厳を発するだけでなく、所有欲をも存分に満たしてくれる。手にすることで得られるものは思いのほか大きいのだ。
財布でハイブランドのクラス感を存分に味わうなら、レザー製がおすすめ
財布は本来、金銭やカード類などを収める道具である。ただ、嗜好性が現れる点でいえば名刺代わりにもなるともいえるだろう。最高の道具であり、心を満たす嗜好品。その双方を兼ねてこそ優秀といえるが、その点でいえばハイブランドのそれはまさにドンピシャ。なかでも手に取りたいのは、やはりレザーメイドだ。素材にもこだわりをほのめかすブランドたちが扱う革は、選び抜かれた希少で最高品質のものばかり。それをなめし“作品”へと仕上げる職人の技も一級品。長く愛したいと思わせる所以である。
持つ人の人となりを雄弁に語る。味方につけたいハイブランドの財布15傑
ときに名刺代わりになり、ときには自身の格上げにも一役買ってくれる――。ファッション小物である財布は脇役ではあるが、ことハイブランドのそれに関しては大人にとって頼もしい武器となってくれるのだ。となれば、ぜひとも味方につけておきたいところ。トップメゾンが誇る優秀な財布たちをここに厳選してご紹介していこう。
ブランド1
『エルメス』MC2 フレミング
馬具メーカーに端を発するトップメゾンは、その背景からもわかるように取り扱うレザーから仕上げる職人の腕まで超一流。「オータクロア」や派生系の「バーキン」「ケリー」など名作バッグはよく知られるところだが、財布も名品揃い。スリムにして機能的な「MC2」シリーズは、ビジネススーツへの収まりを考え導き出されたサイジング。希少な革のアリゲーターも高級感抜群。何より、アインシュタインの理論などを背景とした知的なネーミングセンスにもグッとくる。
ブランド2
『カルティエ』マストドゥカルティエ 二つ折り
『カルティエ』のあらゆるアイテムにさりげないエレガンスさを感じるのは、やはりベースに高級宝飾メゾンとしての出自と矜持があるからに違いない。もちろんそれは、財布においても同様である。「マストドゥカルティエ」シリーズは、時代に翻弄されない普遍的なデザインのスモールレザーグッズコレクション。ボルドーカラーのカーフスキンやゴールドフィニッシュのメタルコーナーはラグジュアリーで、前に出すぎることのないエンボス加工によるドゥーブルCロゴも好印象だ。
ブランド3
『ルイ・ヴィトン』ジッピー ウォレット ヴェルティカル NIGO(R)
アイコニックなモノグラムデザインと、紙幣やカード類を一手に受け止める頼もしい収納力。“実”を兼ねた人気シリーズだが、2022年プレスプリングコレクションにラインアップされたこちらはいささかいつもとは様子が異なる。それもそのはず。こちらは日本が世界に誇るデザイナー、NIGOが同シリーズを独自に再解釈して仕上げたもの。伝統柄を乗せたデニムと上質なトリヨンレザーの組み合わせは斬新で、ハート型ラベルもキャッチーだ。
ブランド4
『プラダ』ジップアラウンド財布
イタリアを代表する皮革ブランドの名門は、今や映画の題材にも取り上げられるほどの人気と知名度を誇る。それを支えるのは素材への飽くなき挑戦だろう。「ポコノ」というナイロン素材が使われたバッグはその良い例。財布でいえば、やはり牛革に型押し加工を施したサフィアーノレザーか。こちらでは、エレガンスにしてタフさもある同素材を存分に使い、象徴的なあのエナメルメタルのトライアングルロゴをあえてハズして同系色でまとめたシックな佇まいに気品を感じさせる。
ブランド5
『グッチ』GGスプリーム ラウンドファスナー長財布
アレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブディレクターに就任したのは2015年。その人知も及ばない類まれなセンスをして“鬼才”と称される彼の手により、歴史あるブランドに革命がもたらされ、伝統と革新の融合が図られた。例えばこちらの財布。ご覧のように素材は、50年以上も変わらぬ人気を誇る、“GG”のロゴがあしらわれたGGスプリームキャンバス。ただ、その中央へ大胆にフランスでは幸福の象徴とされるハチのモチーフを描いた。これぞ真骨頂といった佇まいである。
ブランド6
『ベルルッティ』三つ折りウォレット
フランスの高級紳士靴として名高い『ベルルッティ』。それゆえ、レザーにおけるこだわりも他を圧倒するほどに深くて熱い。世界の名だたる慧眼の持ち主たちがこぞって称賛するのだからその実力はやはり相当で、財布においても同様である。こちらでも、独自の製法でなめしたヴェネチアレザーを採用。パティーヌと呼ばれる染色技法により施された陰影はアイテムに深みを与え、18世紀の手書きの原稿からインスパイアされたというスクリットと呼ばれる技法で施したカリグラフィがより特別感をあおる。
ブランド7
『ブルガリ』ビー・ゼロワン マン
アメリカに『ティファニー』、フランスに『カルティエ』があるように、イタリアには『ブルガリ』がある。130年を優に超える宝飾品ブランドは、数多の名作を世に送り出してきた。例えば、ローマの有名な円形競技場のコロッセオからインスピレーションを得た「ビー・ゼロワン リング」。財布で使われているダークルテニウムとパラジウムプレートブラスの特徴的な装飾は、そこから着想を得ている。外側はカーフレザー、内部はナッパレザーのコンビも秀逸だ。
ブランド8
『ボッテガヴェネタ』ジップアラウンドウォレット
『ボッテガヴェネタ』は今でこそファッションシーンの最前線に君臨し、イタリア発のラグジュアリー皮革ブランドとして広く知られる存在だが、ブランド名に“ボッテガ(工房)”と入っていることからもわかるように気質は職人ブランドでもある。代表的なのが、短冊状に裁断したレザーを編み込んでいくイントレチャート技法。それをいつもより大胆に仕上げたのがこちら。コンパクトながらカードスロット6つ、コンパートメント4つを備える収納力も質実な気概を感じさせる。
ブランド9
『クリスチャン ルブタン』パネトーネ
女性に強さと自信を植え付ける靴として、『クリスチャン ルブタン』のシューズは多くの人々を魅了し、瞬く間にシーンの注目の的となった。その顧客は、マドンナをはじめダイアン・フォン・ファステンバーグ、カトリーヌ・ドヌーブなど多士済々の豪華な顔ぶれ。その特徴として挙げられるのがアウトソールの鮮烈な赤だろう。こちらの財布では、そのアイコンカラーをファスナーに取り入れ、“らしさ”溢れるアバンギャルドなテイストを財布の前面にあしらったスタッズによって表現している。
ブランド10
『フェンディ』ロングウォレット
ローマのとある夫婦がはじめた皮革製品の店が、今や世界的なファッションブランドとして知られるようになった。そんなブランドの発展は、1965年に就任したカール・ラガーフェルドの存在なしには語れない。エナメル加工、大胆なステッチワークなど斬新なアプローチで数々の驚きを提供。そんな彼の功績の1つに今やアイコンとなっているダブルFを組み合わせたズッカ柄がある。こちらでもあしらったストラップを大胆かつ繊細に中央へ。スマホも余裕で受け止める大きさゆえクラッチバッグ感覚で持ち歩ける。
ブランド11
『ジバンシィ』刺繍ロゴ入りレザーロングウォレット
『ジバンシィ』のファッションとしての長きにわたる成功は、創業デザイナーの類い稀なるクリエイティビティによるところも大きいが、歴史に安住しないさまざまな革新的挑戦もまた見逃せない。タグエフェクトプリントによる多様なデザインをあしらう手法も最たる例。こちらもでは、レザーへ施すブランドロゴを大胆にもコットン刺繍で表現するという離れ業をやってのけた。それでいて同色で馴染ませることであえて主張させないところもバランス感に秀でたブランドらしい。
ブランド12
『ロエベ』シグネチャー バイ フォールド コインウォレット
名実ともにトップクラスのブランドとして世界へと名を轟かせているスペイン屈指のブランド『ロエベ』。2013年にはジョナサン・アンダーソンがクリエイティブディレクターに就任。彼が重視するのはクラフトマンシップであり、伝統に対しモダンなイノベーションを取り入れることで、これまでにないコレクションを生み出している。こちらでは、スムースカーフスキンとソフトグレインカーフスキンで全体を構成。レザーマルケトリーで作られたツートーンロゴが新鮮さとともにオリジナリティを放っている。
ブランド13
『ディオール オム』二つ折り長財布
2001年秋冬より『クリスチャンディオール』は、以前に展開していた『ディオールムッシュ』を改めメンズライン『ディオール オム』をスタートさせる。そして、天才エディ・スリマンの手により大きく飛躍を遂げ、現在のクリス・ヴァン・アッシュへと引き継がれた。現在は、伝統へのオマージュが各所で見て取れるアイテムが揃っている。こちらは幾重ものカードホルダーや大柄なファスナーポケットを完備。何より外側を覆うジャカード織りで表現したディオールオブリークがブランドの持つ風格を静かに物語っている。
ブランド14
『ジョルジオ・アルマーニ』二つ折りウォレット
“モードの帝王”。ジョルジオ・アルマーニについたその異名は、イタリアファッション界に残した多大な功績と今なお第一線で活躍するパワフルさを見れば誰もが腑に落ちるだろう。70年代に提唱したアンコンジャケットをはじめ、彼が提案するのは自由にしてエレガンスである。こちらのウォレットでは遊び心を感じさせるリードプリントがあしらわれ、それでいてきめ細かいカーフスキンレザーが上質さを伝える。小銭入れをあえて排したプロポーションの良さは、軽快にポケットへ招き入れてもスマートさを演出するのだ。
ブランド15
『ドルチェ&ガッバーナ』二つ折り財布
1985年のミラノコレクション初デビュー以降、常にセンセーショナルなコレクションを発表し続ける『ドルチェ&ガッバーナ』。財布においてもその気概は感じられ、実に楽しいデザインが多い。こちらでは、3種類のボックスロゴをコラージュさせ、スパイシーなウォレットチェーンを付属した。とはいえ、上質なドーフィンカーフレザーを採用し、単に奇をてらうだけではない、持ち前のエレガンスさもしっかり覗かせているところにブランドのポテンシャルが垣間見える。
長く愛用したいハイブランドの財布。メンテナンスも抜かりなく
トップメゾンの財布が世界中で愛される理由。それは、エレガントさや前衛的デザインといった見た目だけではない。選び抜かれた上質な素材がそれを支え、長いときをともに過ごすことを可能にしているのだ。とはいえ、革靴を想像してもらえればわかりやすいが、やはり天然皮革製品はケアが大切。それは、各ブランドもよく心得ていて、専用キットなどを合わせてラインアップしているところも珍しくない。ここでは、ケアの基本の「き」について解説しておこう。
準備するのは、革用ケアクリーム、馬毛ブラシ、専用クロス(柔らかいコットン生地でも良い)。まずは軽く全体をブラッシングしながら小さいゴミや埃を払い落とす。ステッチ部分はたまりやすいため、特に入念に行いたい。その後、クロスに専用クリームを取り財布全体に馴染ませていく。大量に塗ってしまうとべたつきが残り、汚れの原因となるため少量ずつ塗布していくことをおすすめしたい。その後はきれいな乾いた布でカラ拭きをすればOK。時間にして10分程の作業なのでぜひとも実践し、財布を長く愛用してほしい。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『エルメス』 MC2 フレミング
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『カルティエ』 マストドゥカルティエ 二つ折り
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『ルイ・ヴィトン』 ジッピー ウォレット ヴェルティカル NIGO(R)
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『プラダ』 ジップアラウンド財布
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『グッチ』 GGスプリーム ラウンドファスナー長財布
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『ベルルッティ』 三つ折りウォレット
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『ブルガリ』 ビー・ゼロワン マン
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『ボッテガヴェネタ』 ジップアラウンドウォレット
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『クリスチャン ルブタン』 パネトーネ
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『フェンディ』 ロングウォレット
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『ジバンシィ』 刺繍ロゴ入りレザーロングウォレット
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『ロエベ』 シグネチャー バイ フォールド コインウォレット
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『ディオール オム』 二つ折り長財布
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『ジョルジオ・アルマーニ』 二つ折りウォレット
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『ドルチェ&ガッバーナ』 二つ折り財布
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