
ユニークで不思議なリトープスとは? 集めて愛でたい個性溢れるおすすめ10種
植物なの!? と思わず目を疑うような姿のリトープス。海外ではリビングストーンともいわれ、石のような見た目をしている多肉植物です。そのユニークなルックスが今人気!
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ユニークなルックスで愛でていたくなる。リトープスってどんな植物?
「リトープス」は南アフリカ、ナミビアに自生するハマミズナ科の多肉植物です。岩砂漠のような土地に自生し、動物に食べられないように岩や石に擬態しているため、石のような見た目をしています。葉っぱらしい葉の姿も枝も茎もなく、とても個性的でユニークな姿ですよね。ちなみに、地上に顔を出しているのは葉の一部。葉の色は赤、緑、グレーなどさまざまです。
リトープスの葉の大半は土に埋まっていますが、葉の上部には「天窓」といわれる透き通った部分があり、そこから日光を取り込み光合成をしています。また年に1回脱皮することも大きな特徴。脱皮を繰り返し、徐々に大きくなります。春先に脱皮し、新しい葉が出てきます。
石のようなルックスとは裏腹に菊に似たとてもかわいらしい花が咲くのもリトープスの特徴です。時期は暑さが落ち着いて成長期に入るくらいの秋口あたりに中央から花芽が出てきます。花色は白、黄色。花は種を取らない場合、咲き終わったら早めに摘みましょう。
リトープスは、交配が比較的しやすいという特徴もあります。交配して種を作ることもでき、その種から増やすことも! 種は非常に細かく、発芽してからもゆっくり成長します。ぷっくりと膨らんだ幼い姿も不思議でかわいいですね。種から育てる際は温度、日当たりなどの管理が必要ですが、一から育てる楽しみを体験してみるのも良いものです。
リトープスの最大の特徴といえる「脱皮」って何?
前述の通り、リトープスは脱皮をするという珍しい特徴があります。1年に一度脱皮をして大きくなるのです。脱皮がいつ起きて、その後どうなるのか? リトープスを育てるうえで知っておきたい大事なポイントや、さらに脱皮後の株分けについても簡単にご紹介します。
脱皮は春~初夏にかけて行われます
脱皮といっても皮が剥けるのではなく、葉が剥けます。その姿がまるで爬虫類や昆虫の脱皮のようなことからそのように表現されているのではないでしょうか。リトープスの脱皮は、外の葉がしおれて中から新しい葉が出てくる、植物の新陳代謝のような働きをしています。
脱皮後の新しい葉を株分けして増やせます
株によっては2つになって新しい葉が現れることもあります。そういった場合は株分けをして増やすこともできます。その際は葉をつかんで、引っこ抜かずに鉢から取り出しましょう。脱皮した皮、花がらを取り除き、根がどちらの葉にも残るようにハサミで切ります。根を切っているので、すぐには植えず数日間切り口を乾かしてから植えます。
リトープスの成長期は冬。育て方や管理方法のポイント
リトープスは成長期に合わせた管理が大事です。普段の水やり、置き場、鉢に植えるときのポイントなど、リトープスを育てるために知っておきたいことをまとめました。
ポイント1
脱皮後は水やりを控えめに。秋以降に再開しよう
リトープスの成長期は秋~冬。夏は休眠のため、3月くらいから徐々に成長はゆるやかになってきます。脱皮が始まったら休眠のサイン。脱皮が終わってからは水やりを控えましょう。ただし完全に断水するのではなく、月に1~2度くらい土の表面が湿る程度の水やりをしてください。秋~冬は鉢底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしてくださいね。
ポイント2
置き場所は日当たりの良い場所
できるだけ日当たりと風通しの良い場所に置いてください。ベランダ、庭など屋外のほうが好ましいです。ただし外で管理する場合は、雨があたらないようにしてください。写真のような簡易温室などを使うのもあり。室内で楽しむ場合は換気をしたり、サーキュレーターを使ったりして風通しを意識してください。
ポイント3
冬が成長期でも、寒さに強いわけではない
冬が成長期だからといって、決して寒さに強いわけではありません。屋外で管理する際、5度を下回る場合は室内へ取り込んでください。朝晩は特に冷え込みますので、最低気温を確認して夕方に取り込むようにするのも良いでしょう。霜が降りるくらい寒い日は、凍ってしまうこともあるので要注意。
ポイント4
植えるときは土に埋めすぎない
不思議な姿ゆえに、一体どこまで植えるのかちょっとわかりにくいかもしれません。目安として葉の1/3くらいが埋まる程度。軽石などで固定してもOKです。自生地を想像して化粧石でアレンジしても素敵ですよ。なお、上の天窓が見えれば問題ないと葉全体を土に埋めるのはおすすめしません。
ポイント5
脱皮後は無理に葉を剥かない
春先に脱皮が始まったら、その様子が気になると思います。脱皮はうまく剥けないで皮のように残ってしまうことも。パリパリに乾燥している場合は手で取り除いても問題ありませんが、脱皮の途中に無理に剥くのは新しい葉を傷つけることもあります。自然の流れに任せて気長に様子を見守りましょう。
個性溢れるリトープスのおすすめ10種
ユニークな見た目のリトープス。色や姿もよく見ると違うところがたくさんあります。それぞれの特徴や花の色などを簡単にまとめました。その魅力に気づいたら集めてみたくなるに違いありません!
種類1
福来玉(ふくらいぎょく)
全体的にマットで白みがかった灰褐色の葉は、石と見間違いそうな見た目をしています。天窓はやや褐色がかっていて全面を覆っているのが特徴。秋の生育期に白い花を咲かせます。全体的に彩度が低く、落ち着きのある大人っぽいリトープスです。
種類2
オリーブ玉
きれいな半月が向き合ったような葉姿をした「オリーブ玉」。その名の通り、オリーブグリーン色をしています。半透明の窓は模様があまりなく、シンプルな見た目。葉の色は灰色が強かったり、赤みがかったものがあったりと個体差があります。中心が白で先端に向かって黄色のグラデーションが美しい花を楽しめます。
種類3
巴里玉(ぱりぎょく)
灰色がかった赤茶色の葉に、赤褐色の細かい網目の天窓が目立つ「巴里玉」。サイズはリトープスの中では中型とされています。ちなみに巴里玉の学名は「ハリー」。発見した園芸家の名前が由来とされているそう。花の色は白色です。
種類4
大津絵(おおつえ)
リトープスの中でも中サイズの種類です。葉は半円というよりは、丸みを帯びた三角に近いシルエットをしています。ざっくりとした大きな窓が特徴的。葉が隠れるほどの大きな黄色い花が咲きます。葉の色味はグレーが強いものからグリーンのものまで、個体差があります。
種類5
朱唇玉(しゅしんぎょく)
色鮮やかな葉が特徴的な種類です。名前の通り、肉厚で赤い唇を連想させるような見た目をした「朱唇玉」。白い花が咲きます。朱唇玉は2枚面の写真の「カラスモンタナ」の改良種とされていて、比べてみると朱唇玉のほうが赤みが強くなっているのがわかります。
種類6
日輪玉(にちりんぎょく)
灰色と赤を混ぜたような色をした葉で全体的に丸みが強く、どっしり感があるのが「日輪玉」。他のリトープスと比べても割れ目が浅いのが特徴です。天窓は細かめ。葉が隠れるくらいの黄色い花が咲きます。丈夫で育てやすい品種です。
種類7
黄微紋玉(きびもんぎょく)
黄緑色した葉色が美しい「黄微紋玉」。天窓は網目というよりは細かいドット模様が重なり合ったようです。割れ目は浅め。白い花が咲きます。黄微紋玉は薄茶色をした「微紋玉(びもんぎょく)」の突然変異した種類とされています。
種類8
白薫玉(はくくんぎょく)
全体的に白っぽく、他のリトープスとちょっと様子が違うのが「白薫玉」。模様は本当にうっすらと弱く凹凸があるくらいで、つるんとした見た目をしています。植物というより石っぽい印象です。白い花が咲きます。
醜類9
トップレッド
赤色の葉が印象的な「トップレッド」。グリーンや灰色など他の種類と並べても目立ちますね。フラットな窓は、暗めの濃いえんじ色。白い花が咲くため、開花時は紅白が美しく華やかな印象です。ちょっと変わった色の植物を探している人にもおすすめ。
種類10
菊章玉(きくしょうぎょく)
日本で作出されたリトープスが「菊章玉」です。ラインが細く、細かい模様の天窓が特徴です。葉の色は灰色が強い赤茶色。個体によっては、赤みが強かったり灰色が強かったり、また窓部分の線の細さも異なります。日本で作られた品種なので、比較的育てやすいです。
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福来玉(ふくらいぎょく)
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オリーブ玉
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巴里玉(ぱりぎょく)
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大津絵(おおつえ)
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朱唇玉(しゅしんぎょく)
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日輪玉(にちりんぎょく)
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黄微紋玉(きびもんぎょく)
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白薫玉(はくくんぎょく)
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トップレッド
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菊章玉(きくしょうぎょく)
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