レッド・ウィングはオックスフォードも名靴揃い。鉄板の3モデルを徹底解説

レッド・ウィングはオックスフォードも名靴揃い。鉄板の3モデルを徹底解説

ワークブーツブランドを代表する『レッド・ウィング』ですが、オックスフォードと呼ばれる短靴もまた名靴揃いなんです。“らしさ”が息づく定番を見ていきましょう。

2022.03.19
SHARE
記事をお気に入り
遠藤 匠

執筆者

紺ブレもビーサンも守備範囲。雑食系服飾ライター

遠藤 匠
モノ雑誌と男性ライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーライターとしてメンズファッション誌、ライフスタイル誌、WEBを中心に執筆。ファッション遍歴は、渋カジから英国系テーラードを経て、再びアメカジに回帰。現在は無国籍状態に。 記事一覧を見る
...続きを読む

本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

ブーツだけじゃない。オックスフォードも、『レッド・ウィング』で

ブーツだけじゃない。オックスフォードも、『レッド・ウィング』で

refalt

refalt

お気に入り追加

“一芸に秀でる者は多芸に通ず”とはよくいったもので、ワークブーツにおいて絶対的な信頼を得ている『レッド・ウィング』は、オックスフォード(短靴)においても名靴と呼んではばかられない秀作を手がけています。オックスフォードとは本来、内羽根式の短靴を表す呼称。英国靴においてはドレス寄りの革靴に用いられてきたものです。しかし、そのくくりはアメリカにおいては非常にゆるく、短靴全般をオックスフォードと呼ぶことがほとんど。こうした文化的背景から『レッド・ウィング』のオックスフォードにはワークに根ざしたモデルが多く、その佇まいには短靴特有のドレス感というより質実剛健さと男らしさが宿っています。カジュアルな装いの足元を任せる1足なら、同ブランドに頼って間違いなしというわけです。

PICK UP

1着で4通り以上の使い方!? 平日から週末まで、“変幻自在アウター”をとことん着回そう

SPONSORED by ブラックレーベル・クレストブリッジ

PICK UP

おしゃれで快適、が新基準。リピーター続出の“スニーカーライク”な進化系革靴を履こう

SPONSORED by アシックス商事

アメリカブランドならでは。オックスフォードも『レッド・ウィング』なら男っぽさ満点

アメリカブランドならでは。オックスフォードも『レッド・ウィング』なら男っぽさ満点

WEAR

WEAR

お気に入り追加

『レッド・ウィング』のオックスフォードの持ち味は、それを取り入れた装いを見れば一目瞭然です。こちらはストライプシャツにワイドパンツを合わせた都会的な装いの足元に「#101」こと「ボストマンシューズ」を一点投下したスタイル。すっきりとしたワンピース構造のアッパーが街感の演出に一役買ってくれる一方で、実用に徹したぽっこりフォルムが足元の起点となる力強さももたらしてくれます。

アメリカブランドならでは。オックスフォードも『レッド・ウィング』なら男っぽさ満点 2枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

こちらは、復権中のストレートジーンズにアワードジャケットを合わせた王道アメカジスタイル。足元に投入したのは、『レッド・ウィング』らしさが宿るモックトゥの短靴「クラシック オックスフォード」です。ブーツほど足元にボリュームが生まれず、重厚な印象に傾き過ぎるのを防いでいます。ちょうどいい塩梅の男らしさを付与できていることが、うかがえるでしょう。

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて

refalt

refalt

お気に入り追加

『レッド・ウィング』のオックスフォードモデル、その顔として覚えておきたいのが「クラシック オックスフォード」です。「#8106」という品番で呼ばれることも多いモデルですが、実は日本発信。逆輸入的にアメリカでも発売されたという異色の経歴があります。

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて 2枚目の画像

THREE WOOD 楽天市場店

THREE WOOD 楽天市場店

お気に入り追加

同社のモックトゥブーツといえば8インチ丈の「アイリッシュセッター #877」が代表作ですが、日本では6インチ丈で白い厚底のトラクション・トレッドソールを搭載した「6インチ クラシックモック #875」が人気を博していました。こうした背景から、1980年代半ばに「#875」のローカット版が日本市場向けに発売されることになったのです。トラクション・トレッドソール採用の短靴自体は本国でも1950年代から存在していたようですが、モックトゥの短靴との組み合わせは、これが初めてのことだったのだとか。この日本市場向けモデルが、ウェルト変更などのマイナーチェンジを経て現在の「クラシック オックスフォード #8106」に。今では本国アメリカをはじめ、イタリアなどの世界市場で人気を博しています。

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて 3枚目の画像

ブーツタイプのモックトゥが2枚の革をU字状に縫い合わせているのに対し、オックスフォードの場合は、一枚革の甲部をつまんでステッチを施す“飾りモカ”を採用しています。ブーツのモカ縫いと比べて凹凸感はやや控えめで、装飾的な意味合いが強い仕様となっています。その一方で採用している“23番ラスト”は、「6インチ クラシックモック #875」や「アイリッシュセッター #877」といったブーツと同様のもの。甲部に高さを持たせた、安定感あるフォルムは健在です。

男の相棒。レッド・ウィングのアイリッシュセッターと、今一度向き合う

男の相棒。レッド・ウィングのアイリッシュセッターと、今一度向き合う

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて 4枚目の画像

refalt

refalt

お気に入り追加

同社の靴のトレードマークでもある白くて分厚いトラクション・トレッドソールは、フラットな底面が路面をしっかりグリップ。また、衝撃を吸収し、弾むようなクッション性で歩行をアシストしてくれます。上記の特徴から、本国では工事や建設現場において長時間履いても疲れにくいソールとしてワーカーからの信頼を得ています。

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて 5枚目の画像

refalt

refalt

お気に入り追加

製法としては、靴本体とアウトソールをつなぎ合わせる役割を持つウェルトを周囲にぐるりと一周させるオールアラウンド グッドイヤーウェルトを採用しています。コバの張り出したウェルトと出し縫いの糸が放つ特有の存在感は、ワークブーツ由来のもの。あっさりとした印象になりがちな短靴の足元も、この特徴的な意匠のおかげで印象的に見せることが可能なのです。

『レッド・ウィング』の短靴といえばこれ。「クラシック オックスフォード」のすべて 6枚目の画像

refalt

refalt

お気に入り追加

アッパーに採用したブラック・クローム・レザーは表面に厚い塗膜が形成されているため、内部に浸透させたオイルが抜けにくいのが特徴。一般的なオイルドレザーほど頻繁にオイルを塗布する必要がなく、日常的なブラッシングで汚れやほこりさえ落としておけば、たまにミンクオイルなどを薄く塗布するだけでOK。そんなイージーケアな革でありながらしっかり水を弾いてくれるため、よほどの豪雨でもない限り雨天を気にせず履くことができます。

PICK UP

今ビジネスマンが指名買い。あの“売れ筋メガネ”の限定モデルがお仕事コーデを格上げする

SPONSORED by ポリス

PICK UP

袖ありかベストか、それが問題だ。タイオンに学ぶ“使える”インナーダウンの選び方

SPONSORED by タイオン

「ポストマン」に「ミルワン」。『レッド・ウィング』のオックスフォード名作選

「クラシック オックスフォード」以外のオックスフォードにも、履いてみる価値のあるモデルが揃い踏みしています。「ポストマン」や「ミルワン」といった知る人ぞ知る名靴からゴアテックス搭載のハイスペックモデルまで、現在手に入るモデルをご紹介します。

1足目

ミルワン ブルーチャー オックスフォード

ミルワン ブルーチャー オックスフォード

THREE WOOD 楽天市場店

THREE WOOD 楽天市場店

お気に入り追加

アメリカ軍のオフィサーシューズ用に開発された“Mil-1 (ミルワン) ラスト”を採用した、外羽根式のプレーントゥ。美しい光沢を放つアッパーの革はエスカイヤレザーと呼ばれるもので、ヘファーハイド(若い未経産の牝牛の皮)をなめし、染色後の表面に樹脂をコーティングしています。履き込む過程で生まれる細かいシワさえ美しく、撥水性にも優れるこの革の採用で実用面にも抜かりない作りとなっています。

ミルワン ブルーチャー オックスフォード 2枚目の画像

Powwow Trading Post

Powwow Trading Post

お気に入り追加

アウトソールは、レザーに半張りしたラバーによって反りの良さと衝撃吸収性を兼備した設計に。ラバーソールの部分のパターンは、1920年代に『レッド・ウィング』が好んで使用していたグロコードソールを再現。元々はハンティングフィールド用に開発されたソールゆえ、耐久性とグリップ力の高さは折り紙付きです。

2足目

ポストマン・オックスフォード

ポストマン・オックスフォード

クリックマーケット

クリックマーケット

お気に入り追加

1954年に開発され、USポスタルサービス(アメリカ合衆国郵便公社)の指定靴に採用された実績を誇るのが「ポストマン・オックスフォード」。側面に安全基準をクリアした靴の証しである“SR/USA”刺繍のタグが、その名残として現在も施されています。外羽根式のプレーントゥアッパーは、1950年代当時の警官やポストマン、駅員の制服に合わせても遜色のないドレス感を表現したもので、レザーには加工レザーの一種であるブラック・シャパラル・レザーを使用。ガラスレザーに近い作りですが、ひび割れのような細かいシワが発生しにくく、美しいツヤと耐久性を兼備した革に仕上がっています。

ポストマン・オックスフォード 2枚目の画像

クリックマーケット

クリックマーケット

お気に入り追加

この靴の心臓部といっても過言ではないのが、開発当初はクッションクレープソールと呼ばれていた黒くて厚手のトラクション・トレッドソールです。元々はハンティングブーツに採用されていたもの。軽量かつ適度なクッション性が得られる一方、特徴的なフラットな靴底はポストマンたちが芝生の上を傷つけることなく歩くことに貢献していたようです。

そのデザインに理由あり。ポストマンもやっぱりレッド・ウィング

そのデザインに理由あり。ポストマンもやっぱりレッド・ウィング

3足目

フォアマン オックスフォード

フォアマン オックスフォード

靴のヒカリ ビッグサイズ専門店

靴のヒカリ ビッグサイズ専門店

お気に入り追加

フォアマン オックスフォード 2枚目の画像

靴のヒカリ ビッグサイズ専門店

靴のヒカリ ビッグサイズ専門店

お気に入り追加

耐久性の高いコルクソールを、同社で初めて採用したオックスフォードモデルが本作です。工場などで働くワーカーのために設計された靴ゆえ、ワークブーツと同様の甲部にゆったりとボリュームを持たせたラストを採用。アッパーのチョコレート・クローム・レザーは、「クラシック オックスフォード」の革と同じ製法で表面に厚い塗膜が形成されているため水や油などに強く、ワーク向けオックスフォードにふさわしい作りとなっています。

フォアマン オックスフォード 3枚目の画像

靴のヒカリ ビッグサイズ専門店

靴のヒカリ ビッグサイズ専門店

お気に入り追加

本作のトレードマークであるコルクソールは、一般的なコルクソールでは使われないミッドソールを追加しているのが特徴です。靴底自体に厚みがあり、頑丈な底周りに仕上がっています。 なお、このコルクソールの正式名はニトリルコルクソールと呼ばれ、ラバーソールの軽量化とグリップ力向上を図るために細かいコルク片が混ぜられており、耐久性と耐油性にも優れています。1950年から80年代にかけてよく見られたソールですが、現在はワークブーツのメインストリームから姿を消し、温故知新な佇まいを楽しめる意匠として愛されています。

4足目

ポストマン オックスフォード ゴアテックス

ポストマン オックスフォード ゴアテックス

アルカヤ靴店(928ウイング)

アルカヤ靴店(928ウイング)

お気に入り追加

『レッド・ウィング』のポストマンシューズの特徴的な製法であるワンピースヴァンプ(つま先からかかとまで一枚の革を継ぎ目なく使って吊り込む製法)を生かし、内側にゴアテックスを貼り合わせることで完全防水を実現。採用しているラストは「ポストマン オックスフォード」と変わらず、防水シューズっぽさをまったく感じさせることなくクラシカルな短靴として履くことが可能。アッパーの革はブラック・ユーコンと呼ばれる牛革で、なめし段階で防水加工を施す一方、ゴアテックスの特徴である透湿性能を損ねないよう通気性はしっかり保たれています。

ポストマン オックスフォード ゴアテックス 2枚目の画像

GMMSTORE

GMMSTORE

お気に入り追加

ゴアテックスファブリクスのライニングとして採用したのは、耐摩耗と吸汗速乾に優れるキャンブレルと呼ばれるナイロン不織布。インソール表面にはクッション性に富むポロンという素材を使い、断熱素材のシンサレートを加えることで快適さも担保した作りとなっています。

メンズブーツブランド厳選20。国内外から名門メーカーばかりを選別

メンズブーツブランド厳選20。国内外から名門メーカーばかりを選別

KEYWORD関連キーワード

PICK UP

編集部の注目

おしゃれで快適、が新基準。リピーター続出の“スニーカーライク”な進化系革靴を履こう

革靴は重くて硬い……そんな常識は『テクシーリュクス』には当てはまりません。正統派の顔付きながら、軽くてしなやかな履き心地。進化系革靴が多大な恩恵をもたらします。

SPONSORED by アシックス商事

続きを読む

1着で4通り以上の使い方!? 平日から週末まで、“変幻自在アウター”をとことん着回そう

オンとオフの境界線がなくなりつつある今、必要なのはどちらにも対応するアウター。そこで出番となるのが『ブラックレーベル・クレストブリッジ』が誇る二大アウターです。

SPONSORED by ブラックレーベル・クレストブリッジ

続きを読む

今ビジネスマンが指名買い。あの“売れ筋メガネ”の限定モデルがお仕事コーデを格上げする

見た目の印象は信頼につながる大事な要素。なかでも顔周りは特に気を使っておきたいポイントです。今こそ『ポリス』のメガネを有効活用して、デキる男を演出しませんか?

SPONSORED by ポリス

続きを読む

袖ありかベストか、それが問題だ。タイオンに学ぶ“使える”インナーダウンの選び方

冬に欠かせないインナーダウンですが、なかでも抜群の品質を誇る『タイオン』は鉄板の選択肢。ジャケット&ベストの両型が揃うので、各々の特性を把握しつつ選びましょう。

SPONSORED by タイオン

続きを読む

RELATED ARTICLES

あなたにおすすめの記事

ACCESS RANKING

アクセスランキング

ITEM RANKING

アイテムランキング

NEW

人気ショップスタッフの
最旬コーディネートをご紹介

人気ショップスタッフの
最旬コーディネートをご紹介

おすすめ記事
TOP