
日本デニム業界の今を担う実力派。ジャパンブルージーンズに熱視線
“欧州目線の国産デニム”という独特の立ち位置から、デニム業界に新風を吹き込んでいるのが『ジャパンブルージーンズ』。本格派も洒落者も虜にしてしまう、その魅力とは?
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国産デニムは飽和状態? いやいや『ジャパンブルージーンズ』があるでしょう
綿花の栽培や藍染め、織物産業が発達していた地域のメーカーがその伝統を生かし、良質な日本の国産デニムを生み出していることは海外の服飾業界においても広く知られること。本格志向のデニムを手掛けるドメスティックブランドも、珍しくない存在となりました。こうした中、従来の職人気質路線とはまた違うスタンスでデニムを手掛けながら、通も納得のクオリティを担保したブランドとして脚光を浴びているのが『ジャパンブルージーンズ』です。
テキスタイルメーカーからの躍進。逆輸入的に成長した『ジャパンブルージーンズ』
『ジャパンブルージーンズ』の出自は、デニムの名産地として世界的な知名度を誇る岡山県・児島地区のテキスタイルメーカー。当時「コレクト」という社名だった同社は、旧式の力織機を用いた昔ながらのデニム生地を製造していました。転機となったのは、2000年代後半のこと。当時はまだ世界的に認知されていなかった日本製デニム生地を売り込むべく海外の展示会に出展していた同社は、パリの展示会で接点を持ったイタリア人デザイナーから運命的なオファーを受けることに。そのオファーとは、自社の生地を使った製品の参考商品として展示していたジーンズを売ってほしいというもの。以後も同様のオファーを受けるようになった同社は一念発起し、ヨーロッパの地でデニムブランドとして出発することを決意。『ジャパンブルージーンズ』というブランドの立ち上げに至ります。
欧州で勝負するべく立ち上げられたブランドゆえ、手掛けるアイテムにも地域性や文化が反映。欧州では日本市場で伝統的に愛されてきた温故知新なストレートではなく、より洗練されたスタイルが求められていました。それゆえに同社のジーンズは、そのシルエットからヨーロッパデニムを思わせるスタイリッシュさが感じられる作りに。それでいて日本製デニムにしか表現し得ない本物志向の作り込みを踏襲した独特の立ち位置のブランドとして、感度の高い現地のファッショニスタにも受け入れられるようになりました。そして、欧州デビューの1年後となる 2012年には日本国内でも展開を開始。逆輸入的なスタンスのデニム作りは、日本の洒落者の間でも脚光を浴び始めています。
廃材利用にリサイクルサービス。『ジャパンブルージーンズ』は環境と人に寄り添う
染色を多用し、製造時の水の使用量が多いなど環境に負荷のかかりやすいデニム。『ジャパンブルージーンズ』ではデニムブランドの責務として、環境にやさしいモノ作りに取り組んでいます。それは時代のニーズに応えた結果ではなく、デニム製品の良さを生かすべく自然発生的に始まったものなのだとか。その取り組みの1つが、2021年から始めたリペアサービス。単なる補修だけではなく、リメイクもメニューとして受け付けています。また、大量廃棄されるバナナの茎部を繊維として再利用した「バナナデニムコレクション」の開発など、テキスタイルメーカーという強みを生かした動きも積極的。ちなみに、本格志向のブランドはプライスも上がりがちですが、同社はさにあらず。欧州に本格的なデニムの良さを知ってほしいという思いから、地元・岡山の工場の協力を得て価格を抑えています。気軽に手に取れる本物である点も人気の理由でしょう。
『ジャパンブルージーンズ』は肝心の素材にもこだわりアリ。代表的な4種を紹介
元々テキスタイルメーカーということもあり、デニム地にも一家言アリ。世界各国より取り寄せた上質なコットンを用いて、デニムにすることを念頭に置いて紡績。天然藍の色合いにこだわった染色を施し、旧型のシャトル織機によりゆっくり丈夫に織り上げていく……。ここでご紹介するのは、そんな真面目な工程を経て生み出された4種のデニム地。ブランドの特徴である、素材によって色を変えられた“耳”にも注目してチェックしてみてください。
素材1
コートジボワール綿
こちらは、ヘビーオンスのコートジボワール綿。テンションを弱めて織り上げることで、手織りに近い風合いに仕上げています。初めは表面にザラつきがあり、はき込むほどに肌に馴染んでいきます。生地の目付けは、4種類の中で最もヘビーウェイトな16.5オンス。
素材2
アメリカ綿
こちらはアメリカ綿。テキサス産の綿を強めの撚りをかけて紡績し、独特のムラ感を表現しています。打ち込みも強く、はき込んでも硬さや強度を保てる生地として作られています。生地自体の目付けは、コートジボワール綿ほどではないながらしっかり厚みのある14.8オンス。
素材3
アフリカ綿
繊維自体が長い超長綿を採用した「アフリカ綿」の生地は、しなやかでやさしいはき心地を楽しめるが魅力。デニムらしい青色も特徴的で、経年変化による色落ちでブレンドされている茶綿が浮かび上がってくるのもお楽しみの1つなのだとか。目付けは、軽やかな12.5オンス。
素材4
アメリカ×オーストラリア綿
アメリカ×オーストラリア綿は、味のある色落ちを楽しめるよう生地表面に凹凸が出るように織り上げつつ伸縮性を持たせた新感覚のストレッチ素材です。旧式織機で扱うのが難しいとされる伸縮性のある糸を使い、昔ながらのデニム生地のような表情に仕上げられている点に職人の技術力の高さが感じられます。
『ジャパンブルージーンズ』の代名詞、「サークル」はシルエットも豊富!
ブランドの顔として、同社のデニムの魅力が詰め込まれているのが「サークル」シリーズです。4種類のシルエット(クラシックストレート、ストレート、テーパード、スキニー)があり、素材も上でご紹介した4種類から選べますが、共通する特徴といえるのが腰周りのフィット感を高めた“カーブベルト”。これは、元々レディースのパンツで採用されていたディテールをメンズに落とし込んだもの。直線を描いた従来のベルトのようにウエスト部分が浮かず、腰に沿ってフィットするように丸みを持たせているのが特徴です。
また、「サークル」に限らず、ブランドを特徴づけるディテールとして覚えておきたいのがインシームに採用されたロイヤルブルーのステッチ。ちなみに、旧式織機で織ったセルビッジデニムの証しとなるステッチの配色も、前述の通り生地によって微妙に変更されています。ロールアップの際、『ジャパンブルージーンズ』の一本であることを主張してくれることでしょう。
シルエット1
クラシックストレート
「クラシックストレート」は、太腿から膝にかけてゆとりを持たせたシルエットが特徴。全体にやや太めで、股上も深めという王道感のあるバランスに仕上げられています。とはいえ、膝下に少しだけテーパードがかかっているため、ゆったりはけるシルエットでありながら野暮ったさはまったく感じません。
シルエット2
ストレート
「ストレート」は、裾に向かって真っ直ぐ落ちるクセのないシルエットが特徴的。とはいえ、膝下にはわずかなテーパードがかけられており、はいた際に脚のラインをすっきり見せてくれます。程良く細身のシルエットは国内のみならず海外でも人気が高いのだとか。
シルエット3
テーパード
膝から裾にかけてグッと絞り込んだシルエットによって、シャープな脚のラインを描き出せるのが「テーパード」。細身ではあるものの、腰やヒップ周りにはゆとりを持たせているため、実はがっちり体型を含め体型を選ばず無理なくはくことが可能です。
シルエット4
スキニー
「サークル」シリーズにおける最細シルエットに位置づけられるのが、こちらの「スキニー」。ですが、決してピタピタにはならず、脚のラインが出過ぎない細さが絶妙です。また、はきやすさにこだわった結果、ストレッチの効いた柔らかな生地(アメリカ×オーストラリア綿)のみを採用。タイトさを感じさせない、快適なはき心地を享受できます。
「カリフ」に「プレップ」etc.。『ジャパンブルージーンズ』はその他も名品揃い
主力となる「サークル」シリーズ以外にも、名作パンツが揃い踏みしています。大人も納得の手堅いジーンズ群から、キャラ立ちを狙える個性派までをずらりとご紹介。
モデル1
「カリフ」シリーズ チュラビスタ
アメリカ西海岸のビーチを感じさせる加工を施し、各モデル名にもカリフォルニアの街の名を冠した「カリフ」シリーズ。こちらは「チュラビスタ」というモデルで、ブランドの中では最もワイドなシルエットを採用しつつ、爽やかな色落ちで軽快さの付与にも成功しています。股上が深く、太腿と膝をゆったりさせたシルエットは今の気分にもぴったり。
モデル2
「カリフ」シリーズ ヴィスタ
本作は、タイトストレートを描きながら裾周りに抜け感を加えたアンクルカットジーンズ。細身ながら股上が深く、腰周りがピタピタになることなくはくことができ、ストレッチデニム地のおかげで締め付け感もありません。修理をしながらはき込んだ10年物を思わせるリペア加工や味のある糸落ちも、出色です。
モデル3
「カリフ」シリーズ サンタモニカ
深過ぎず浅過ぎもしない、股上から裾に向かってゆるやかなテーパードをかけたシルエットはすこぶるクリーン。左右の太腿を横切るように施されたダメージ&リペア加工こそハードですが、端正なシルエットのおかげで悪目立ちせずはくことが可能です。本作もストレッチデニム仕立てゆえ、脚の動きに追従してよく伸びてくれます。
モデル4
「プレップ」シリーズ プレップテーパード
その名の通り、プレッピースタイルにも映える品の良さを盛り込んだデザインが持ち味の「プレップ」シリーズ。その中の1本となる本作は、太腿周りをタイトに仕上げ、そのまま裾に向かってすっきりシェイプさせた細身のトラウザース風シルエットに仕上げられています。裾上げなしでもジャストやアンクル丈ではけるレングス設定を採用。
モデル5
イージーパンツ シン-デニム
独自の染色技術を駆使し、洗濯を繰り返しても色落ちしない生地として仕上げた“シン-デニム”を採用。パンツ自体は5ポケットのものではなく、深みのあるインディゴカラーが映えるトラウザース顔のイージーパンツに仕立てられています。シャツやジャケットとも相性が良く、ビジカジスタイルにおいてもデニム愛をアピールできます。
この記事の掲載アイテム一覧(全9商品)
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『ジャパンブルージーンズ』 「サークル」シリーズ クラシックストレート
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『ジャパンブルージーンズ』 「サークル」シリーズ ストレート
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『ジャパンブルージーンズ』 「サークル」シリーズ テーパード
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『ジャパンブルージーンズ』 「サークル」シリーズ スキニー
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『ジャパンブルージーンズ』 「カリフ」シリーズ チュラビスタ
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『ジャパンブルージーンズ』 「カリフ」シリーズ ヴィスタ
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『ジャパンブルージーンズ』 「カリフ」シリーズ サンタモニカ
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『ジャパンブルージーンズ』 「プレップ」シリーズ プレップテーパード
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『ジャパンブルージーンズ』 イージーパンツ シン-デニム
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