LVCの復刻品で学ぶ、老舗リーバイスの歴史

今シーズン人気再燃のジーンズ。その王道ブランドの筆頭は、何と言っても『リーバイス』です。そこで今回は、ヴィンテージラインの復刻品で、名作501の歴史を紐解きます。

平 格彦

平 格彦

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2015.08.02

『リーバイス』の名モデルを復刻した限定ライン

『リーバイス・ヴィンテージ・クロージング』(以下、LVC) は、『リーバイス』の長い歴史の中で登場してきた501XXを始めとする各時代の名モデルにスポットを当て、復刻生産を行う限定ライン。『ディーゼル』や『RRL』などで要職を務めてきたマウリツィオ・ドナディ氏の指揮のもと、細部までリアルに再現されています。

忠実に再現した復刻ジーンズがマニアの心をくすぐる

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素材や仕様に加え、ユーズド感まで追求して各年代のモデルを再現。コーンミルズ社製の赤耳付きセルビッジデニム、“LEVI’S”の“E”が大文字だった1971年頃までの赤タブ “ビッグ” など、細部まで細やかに復刻しています。(『リーバイス』に関しては先日も解説しているので、そちらもご覧下さい。)

復刻版の501で、1890年~1954年の『リーバイス』を振り返ろう!

Item1

1890年は、501というネーミングが誕生した記念すべき年

1890年は、501というネーミングが誕生した記念すべき年

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ロットナンバー制度を採用したのが1890年。それまで“XX オーバーオール”と呼ばれていたモデルが“501”になりました。最高級の素材を使ったアイテムに“5”から始まるナンバーを付けたのです。また、リベットに関する特許の期限が切れたのもこの年。特許承認の日付がなくなり、現在のリベットの原型が生まれました。

Item2

サスペンダーボタンとベルトループが共存している1933年モデル

サスペンダーボタンとベルトループが共存している1933年モデル

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さまざまな工夫を盛り込み、1933年の501XXにはベルトループが装備されています。ただし、サスペンダーボタン+シンチバックも健在。ベルトを使う若者は、不要なパーツを切り落としたとか。また、レザーパッチの下には白い布地のラベルが付属。全国復興法のロゴ“NRA”は、大恐慌の中でも労働規約を遵守していた証です。

Item3

混沌とする時代の中で赤タブが初めて採用された1937年モデル

混沌とする時代の中で赤タブが初めて採用された1937年モデル

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大恐慌からゆっくりと経済が上向きになってきた1937年。古いものと新しいものが交じり合いながら進化してきた501は、サスペンダーボタンが取り除かれた一方で、シンチバックはまだ付いたままです。またヒップポケットは、座った際に家具やサドルを傷つけずに済む隠しリベット仕様。赤タブも初めて採用されました。

Item4

戦争の影響でシンプルに研ぎ澄まされた1944年モデル

戦争の影響でシンプルに研ぎ澄まされた1944年モデル

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第2次世界大戦中で資材を節約する必要があった年ということで、ディテールを簡素化。ウォッチポケットのリベット、クロッチリベット、シンチ、その周りのリベットなどが省略されました。ボタンも供給が不安定だったため、月桂樹、ブランド名が刻印されたタイプ、無地など、さまざまなボタンを使用していました。

Item5

2本針ミシンを使ったダイヤモンドポイントが特徴的な1947年モデル

2本針ミシンを使ったダイヤモンドポイントが特徴的な1947年モデル

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1930年代モデルと大戦モデルの特徴を兼備する1947年モデル。第2次大戦が終結し、資材が手に入るようになったものの、付属的なディテールのサウペンダーボタンやシンチバックはそのまま省略しています。2本針式の機会が導入され、ヒップポケットのアーキュエットステッチも中央がクロスするダイヤモンドシェイプに。

Item6

東海岸の人にも愛されるよう、機能的なジッパーフライを採用した1954年モデル

東海岸の人にも愛されるよう、機能的なジッパーフライを採用した1954年モデル

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アメリカの西側のみで販売されていたジーンズが、ついに東海岸へ。ジーンズに触れたことがない人も少なくなかったため、多くの人に親しんでもらえるよう、1954年にはジッパーフライバージョンが登場しました。いわゆる501Zです。全体的にゆとりを持たせながら、レッグはやや細めでテーパードされているのも特徴的。

1955年以降の名作モデルを復刻したアイテムも多数!

今回は1954年までの復刻モデル6本を紹介しましたが、それ以降に登場した501の復刻アイテムも『LVC』で発売されています。この記事の反響が大きければ、近いうちに第2弾で1955年以降の復刻品も紹介できるはず。長年のジーンズマニアもにわかジーンズファンも、「いいね!」を押してリクエストをお願いします!

注目編集者
平 格彦

60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者

平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。
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