
ハンモックテントで一味違うキャンプ泊。クセになるゆりかご空間で極上の睡眠を
木に結びつけるという斬新なスタイルで話題のハンモックテント。ゆらゆらと揺れる心地良さに加え、荷物を減らせるメリットも。その魅力と選び方をレクチャーします。
荷物が少なくて軽量。寝心地も良いハンモックテントは試す価値あり!
地面ではなく木から吊り下げて設営するハンモックテントは、その名の通りハンモックのような独特な浮遊感を楽しめるのが最大の特徴です。背中を地面につけることがないため、地面の状態を気にせずテントを張ることができるのも魅力のひとつ。さらに通常のテントに比べてパーツが少なく軽量なため、ソロキャンプやバックパッカーの相棒としても注目されており、最近人気上昇中なんです。
ハンモックテントで“空中泊”。実はメリットだらけのアイテムです
空中に浮かんで揺られながら寝る、と考えるとなんだか落ち着かないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際はアウトドア泊においてハンモックテントというのはメリットが盛りだくさん! 早速、その魅力について深掘りしていきましょう。
メリット1
地面の状況に左右されない快適性
普通のテントを設営する場合には、平らで余計な物が落ちていない場所を選ばないといけません。でもハンモックテントならロープを結べる木の幹さえあれば、地面が斜めでも濡れていても、さらには石が落ちていたりしても大丈夫! 一見平らに見えても実は細かい砂利があって、寝心地があまり良くなかった……なんていう残念なことが起こる心配もありません。地面の状況に左右されずに、常に快適な寝心地を得ることができるのはうれしいですね。
メリット2
軽量で持ち運びが楽ちん
地面に設営しなくて良いハンモックテントは、必要なポールの本数が少なく、グラウンドシートも必要ありません。さらにものによってはフレームいらずのタイプも。というワケで、通常のテントに比べてかなりコンパクトに収納できるというのも大きなメリットです。1kg未満の製品も多いので、持ち運びも楽ちん! キャンプの荷物を少なくしたいという人や、できるだけ軽装備で動きたい登山やツーリングの相棒としても重宝します。
メリット3
通気性抜群でとにかく涼しい!
木と木の間に結びつけるハンモックテントは、通常のテントより高い位置に設置できることもあり、風通しの良さはお墨付き。また空中に浮かぶスタイルだけに、地面に背中をつけて寝る必要がなく、背中から蒸れるという心配もありません。文字通り360度方向から、自然の心地良い風を受けられるとあって、暑い季節のキャンプも普段より涼しく快適に過ごすことが可能。メッシュ素材を取り入れたタイプなら、虫を避けながらさらに涼しさを味わえます。
ハンモックテントを選ぶときは素材に注目しよう!
ベーシックなテントと同様、ハンモックテントもその素材はさまざま。それぞれの素材によって得意とする場所や季節などが違うので、自分のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。ここでは、その中でも代表的といえる2つの素材をピックアップして解説します。
素材1
耐久性と軽量性に優れる「ナイロン」
通常のテントでもよく使われるナイロン素材は、その優れた機能性からハンモックテントにもよく使われます。何より生地自体が嵩張らずに軽いため、持ち運びや収納のときにもコンパクトにまとまるのが最大のメリット。さらに摩擦に強く、弾力性も高いので耐久性も申し分ナシ。ただ吸湿性や吸水性は高くないので、汗をかく夏に使用する場合には体がベタつく可能性も。とはいえ、その分乾きやすい素材でもあるので、キャンプ後にテントを乾かす作業は楽になりますね。
素材2
肌触りが良く焚き火にも強い「コットン混」
軽くて扱いやすい化学繊維と、肌触りが良く吸湿性や吸水性に優れているコットンを掛け合わせた素材がこちら。コットンとMIXする化学繊維は、主にナイロンやポリエステルとなります。両方のいいとこ取りができる素材とあって、寝心地の良さと持ち運びやすさの両方にこだわりたい人にはピッタリ。また、ナイロンなどの化学繊維に比べると燃えにくい素材なので、ハンモックテントの近くで焚き火を楽しみたい、という人にもこちらのコットン混素材が正解です。
要確認! キャンプ場によってはハンモックNGの場合も
じわじわと人気が高まっているハンモックテントですが、いざキャンプ場に行ってみたらハンモック禁止で使えない……なんてことも。実はまだハンモックが禁止されていたりハンモック向きの木が少なかったりと、ハンモックテントが利用できないキャンプ場も多いんです。ちなみに禁止されている主な理由は木を保護するため。木に直接ロープを掛けるとかなり負担がかかり、樹皮が剥がれたり傷んでしまったりすることもあるので、ハンモック可のキャンプ場でも緩衝材としてタオルや新聞紙、または専用のツリーウェアなどを使うことをお忘れなく。
初心者歓迎。今買えるおすすめのハンモックテント11選
一般的なテントと同様に、デザインも素材も多種多様に揃うハンモックテント。その中から自分にぴったりなモノを探すのはなかなか難しいですよね。そこで、今購入できるモデルの中からおすすめをピックアップ! ビギナーにも安心な、気軽に使えるハンモックテントを集めてみました。
アイテム1
『ヘブンテント』ヘブンテント
体を真っ直ぐにしたまま寝られるフルフラット式のハンモックテント。腰に負担がかかりにくく、のびのび寝ることができます。付属の蚊帳とフライシートを使えばソロキャンプ用テントとして木のない場所でも使えるので、シーンを問わず愛用可能。また、断熱素材のエアマットレスも装備されているため、防寒効果もバッチリです。ミニマルなハンモックスタイルながら内部に大小複数のポケットも備えており、ちょっとした小物を手元に置いておけるのも便利!
アイテム2
『カクーン』シングル オレフィン
鳥の巣からインスパイアされたというデザインがなんともユニーク! ヨットの帆にも使われるオレフィン生地を使用しており、紫外線や色褪せに強く耐久性も抜群です。また、木にロープを結んでカラビナで留めるだけという設置の簡単さもあって、アウトドアだけでなく室内や自宅の庭などで使う人も増えています。こちらのシングルサイズのほか、大人2人で使えるダブルサイズもラインアップ。
アイテム3
『ブッシュメン』ブッシュベッドハンモック
軽量なナイロン製で持ち運びやすい、蚊帳付きのハンモックテントです。こちらの蚊帳は、蚊だけではなくノミやダニなどの小さな虫の侵入も防げるようキメ細かい網目になっており、アウトドアシーンで気になる虫対策は万全! これなら虫が多い森林でも安心してキャンプを楽しめるはず。また頭上にはポケットが付いており、貴重品やちょくちょく使う物を入れるのに重宝します。
アイテム4
『DDハンモック』DDフロントラインハンモック
ソロキャンプやツーリングキャンプで人気の『DDハンモック』ですが、なかでも初心者におすすめなのが、このフロントライン。軽量なポリエステル製のベースと、虫対策に最適な蚊帳の組み合わせになっており、両サイドのファスナーで素早く出入りできるのが魅力です。タープやアンダーブランケットなど、ハンモックテントと一緒に使える別売り品も充実。お手頃価格なので、まずはお試しでハンモックテントを使ってみたいという人にはうってつけです。
アイテム5
『ヘネシーハンモック』エクスペディション A-SYM ZIP
カナダのインテリアデザイナーによって創立された『ヘネシーハンモック』。世界中で特許を取得しているという左右非対称なデザインが特徴的ですが、意外にもハンモック内のスペースが広く、横向きに寝るのも寝返りを打つのも楽々! こちらのスタンダードモデルは、日差しから守ってくれるフライシートと虫を防ぐメッシュの蚊帳が付いており、快適な睡眠は間違いありません。ちなみに木がない場所でも、トレッキングポールがあればビィビィサック(寝袋にかぶせて使う簡易シェルター)として使うことも可能です。
アイテム6
『ECアウトドア』アウトドアハンモック
素肌に触れても快適な70Dナイロンを採用。耐久性と防水性を高めつつ、肌触りの良さも両立させたハンモックテントです。高密度ポリエステルメッシュの蚊帳に加え、雨の日でも安心な防雨カバー付きとあって、天候に左右されず幅広いシチュエーションで使えるのが優秀! 屋根となる蚊帳部分にはアルミ合金ポールを差し込むスタイルなので、地面に設営して普通のテントとして使うことも可能。木の有無を気にする必要がないのも高ポイントです。
アイテム7
『イーストヒルズアウトドア』ハンモック
こちらもハンモックに防虫ネットとタープがセットになった全天候型タイプ。タープは3m四方の大型で、突然の雨でもテントをしっかりカバーしてくれる優れモノです。全体に付いた両面ファスナーのおかげで、ハンモックへの出入りも簡単! また耐久性・通気性に優れたタフタパラシュート生地を三重縫製することで、約1kgの本体で300kgの耐荷重を実現しています。1人で広々と使うのはもちろん、カップルや家族2人でもゆったりと過ごせる広さです。
アイテム8
『ローソンハンモック』ブルー・リッジキャンピングハンモック
フルフラットになるハンモックテントの中でも、米海軍や登山家などにも愛用者が多いのがこちら。ハンモックテントとしても通常のグラウンドテントとしても、多目的に使えるデザインが自慢です。ハンモックの張り方次第で沈み具合を調節でき、さらに独自のサスペンションシステムのおかげで設置も簡単。ストラップの幅が広く、木を痛めにくいのもプロからの支持が厚いポイントです。
アイテム9
『フライトップ』1~2人用アウトドアハンモックツリーテント
4本の木に結びつけることで、まるで通常のテントのような広々としたフラットスペースを実現可能。ハンモックテント特有の荷物の置き場所に困るという問題も、これなら気にする必要がありません。4面に高密度メッシュ素材を配し、通気性も虫対策もクリア。その上、フライシートも付いているので天候に左右されず、独特の浮遊感をのびのびと楽しむことができます。アルミポールを使って組み立てるタイプなので、木がない場所ではそのままグラウンドテントとしても使用可能。
アイテム10
『キャプテンスタッグ』ホリデイ モスキートハンモック
まずはデイキャンプなどでハンモックテントを試してみたいという人には、こんなハンモックに蚊帳をプラスした、シンプルなタイプが最適。コンパクトな収納サイズに500gという驚きの軽さで、収納も携帯もお手軽なのが最大の魅力です。耐荷重80kgの1人用かつお手頃価格、さらにカラーバリエーションも揃うので、家族の人数分購入して夏キャンプの寝袋代わりにするなんていうのもあり!
アイテム11
『テンマクデザイン』焚き火ハンモック
オリジナルのV字フレームと立体裁断を取り入れ、底面にはほぼ伸びないTCコットン素材を使うことで、安定感のあるスペースを実現。楽に寝返りができるうえに火に強い素材なので、焚き火の近くで使えるのも魅力です。フルクローズにメッシュ、さらには開放的なフルオープンと3つのスタイルが楽しめるとあって、オールシーズン快適! 中央には小窓が付いており、フルクローズでも外が眺められるのも良いですね。
ハンモック泊をより快適にするアイテム3選
木に吊るすだけでリラックススペースが作れるハンモックテントですが、さらに快適にあの浮遊感を楽しむのであれば、いくつか持っておきたいアイテムが。ワンランク上のハンモック泊を実現するためのおすすめアイテムを、厳選してお届けしましょう。
アイテム1
タープ
トップ部分が蚊帳になっているタイプが多いハンモックテントですが、そのままでは雨や強い日差しがダイレクトに入ってきてしまいます。そこで、ハンモックをカバーするようにタープを張れば、天候の変化にも柔軟に対応可能。また、上から落ちてくる枝や葉っぱを防ぐという役割も担ってくれるとあって、快眠のためにもぜひ用意しておきたいアイテムのひとつです。
アイテム2
アンダーキルト
風通しが良いというハンモックテントのメリットも、それが寒い季節となるとデメリットに。であれば、防寒対策としてハンモック泊にはアンダーキルトを備えておくことをおすすめします。別名、アンダーブランケットとも呼ばれるこちらのアイテムは、保温のためにハンモックの背面を包み込むようにつけるもの。キルトの素材はさまざまなので、使うシーズンなどに合わせて選びましょう。
アイテム3
ギアスリング
快適なハンモックテントではありますが、唯一ともいえる弱点が荷物の置き場所がないという点。荷物だけ地面に置きっぱなしにすると、盗まれる危険性や、水に濡れたり汚れがついたりする可能性もあるため避けたいところ。そのために役立つのがギアスリングです。これは荷物を入れるための小さなハンモックで、ハンモックテント本体に付けるだけでOK。これなら荷物を雨や汚れから守れるうえに、ハンモックの上から手を伸ばせば荷物を取ることができますね。
この記事の掲載アイテム一覧(全11商品)
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『ヘブンテント』 ヘブンテント
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『カクーン』 シングル オレフィン
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『ブッシュメン』 ブッシュベッドハンモック
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『DDハンモック』 DDフロントラインハンモック
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『ヘネシーハンモック』 エクスペディション A-SYM ZIP
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『ECアウトドア』 アウトドアハンモック
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『イーストヒルズアウトドア』 ハンモック
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『ローソンハンモック』 ブルー・リッジキャンピングハンモック
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『フライトップ』 1~2人用アウトドアハンモックツリーテント
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『キャプテンスタッグ』 ホリデイ モスキートハンモック
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『テンマクデザイン』 焚き火ハンモック
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