
メンズのオフィスカジュアルに最適な靴とは? 3つのタイプ別におすすめ15足を厳選
メンズの間でもオフィスカジュアルスタイルが広く浸透した今。しかし靴はスーツのときと同じまま……なんて方もいるのでは? 意外と悩ましい靴選びの最適解を探ります。
メンズのオフィスカジュアルにはどんな靴を履くのが正解?
ビジネススタイルの多様化に伴い、昨今推奨されているオフィスカジュアル。そもそも社内で仕事をするのに適したシンプルな服装を指し、ビジネスカジュアル=ビジカジに比べると少しカジュアルなのが特徴です。となると、どんな靴を履けば良いのか……? 意外と悩ましいものです。企業によって服装の基準は異なるものの、オフィスカジュアルではTシャツやポロシャツ、チノパンといった軽装もOKとされています。そんな装いには、かっちりとした革靴ではなく、スニーカーやローファーなどのカジュアルな靴がマッチするんです。
どんな視点で選べばいい? オフィスカジュアルに合わせる靴選びのポイント
スニーカーやローファーなどのカジュアルめの靴がおすすめとはいえ、休日と同じ感覚でセレクトするのはいただけません。ここではオフィスカジュアルに適した靴選びのポイントを解説します。
ポイント1
色は着こなしを邪魔しない定番カラーがマスト
オフィスカジュアルといっても、あくまでも仕事着。そのため、休日に合わせるような派手な色は避けるのがベターです。革靴同様、黒やブラウン、ネイビーといった定番色をセレクトしておけば、まず間違いはないでしょう。スニーカーの場合は、着こなしに軽やかさや清潔感をプラスできる白という選択もアリです。
ポイント2
デザインを問わず、オフィスカジュアルにはレザー製を
スニーカーなどのカジュアルな靴がOKということは、素材も何でも良いのでは? と思うかもしれません。しかし、オフィスカジュアルは来客にも対応できるよう、最低限の節度を守ることが大切。となると、選ぶ素材は大人の品格やきちんと感を醸し出せるレザー製がベストです。ちなみに、最近よく見かけるエコレザーでも問題ありませんよ。
ちなみに……
オフィスカジュアルにこんな靴はNGです
ビジネススタイルの中では自由度の高いオフィスカジュアルですが、避けるべき靴があります。それがサンダルです。肌見せ面積の少ないレザー製のグルカサンダルならOK、というイメージがあるかもしれませんが、基本的にサンダルはすべてNGと心得ましょう。また、奇抜な色や柄、デザインもビジネスにはふさわしくありません。
タイプ別にセレクト。オフィスカジュアルにおすすめしたい15足
それではオフィスカジュアルにふさわしい靴を見ていきましょう。ここでは「スニーカー」「ローファー」「ハイブリッド靴」という3つのタイプ別におすすめを厳選。自分の好みやスタイルに合った一足に、きっと出合えるはずです。
▼タイプ1:軽快ながら上品見えする「レザースニーカー」
最近はビジネスシーンでもスニーカーが浸透してきていますが、セレクトには注意が必要。レザー製&定番色というのはもちろん、外部の装飾も極力控えめなものが好ましいです。そうすればスニーカーならではのスタイリッシュさはそのままに、革靴のような上品さも手に入れられますよ。
アイテム1
『ジ・オニツカ』COURT-T F
『オニツカタイガー』が2019年より展開しているラグジュアリーライン『ジ・オニツカ』。こちらは、1973年に発売されたテニスシューズをデザインベースにしたもの。コートシューズのアッパーデザインによるクラシカルな雰囲気と、上質なスムースレザーとヌバックによる上品な面持ちは、オフィスカジュアルとも相性抜群です。ソールのかかと部分には衝撃緩衝性を高めるαGEL Foamを搭載。
アイテム2
『アディダス』スタンスミス ラックス
こちらも、テニスシューズをベースにしたコートシューズ。誕生してから50年以上も愛され続けている名作の「スタンスミス」です。シンプルで汎用性の高いデザインが特徴的。今作はアップデート版の「スタンスミス ラックス」で、メタリックなロゴなどでラグジュアリーに昇華しています。オリジナルモデルはヒール部などのグリーンがアクセントとして効いていましたが、こちらはブラック。ビジネススタイルにもマッチしやすくなっています。
アイテム3
『リプロダクション オブ ファウンド』ジャーマンミリタリートレーナー
シンプルなスニーカーの代表的タイプとして挙げられるのが「ジャーマントレーナー」。1980年代にドイツ軍でトレーニングシューズとして採用されていた靴です。全体としてはシンプルでありつつも、つま先のイタリアンスエードがさりげないスパイスになっているバランスが絶妙。メインの素材はイタリアンフルグレインレザーで、上質感を湛えています。『リプロダクション オブ ファウンド』は軍用トレーニングシューズの復刻を得意としているブランドで、デザインソースの品名、国名、年代まで明記。
アイテム4
『フットザコーチャー』別注ノンスポーティ スニーカー
こちらもモチーフは「ジャーマントレーナー」ですが、さらに品良くブラッシュアップ。レザーソールで格上げしています。アッパーもキメの細かい北米産のステアハイドで、エレガントな面持ち。実は「ナノ・ユニバース」による別注品で、”カジュアルからきれいめのスタイルまでマッチするレザースニーカー”を目指して開発されました。だからこそ、オフィスカジュアル用として最適。品質に定評のある人気ブランドが製作したので、完成度も折り紙付きです。
アイテム5
『アルフレッド バニスター』究極のベーシック レザースニーカー
モデル名が示す通り、究極的にベーシック。デザイン要素を最小限に抑えたミニマムなルックスが魅力です。アッパーには肉厚なカウレザーを用い、ツヤ感も備えているのでエレガント。バルカナイズ風のモールドソールが快適な着用感をもたらします。履き口からチラッと覗くブラウンのライニングも本革で、透湿性や耐久性が抜群。価格もリーズナブルなので、持っていて損のない逸品です。
▼タイプ2:着こなしの格上げ効果も期待できる「ローファー」
ビジネススタイルのローファーというと、上品でスマートなフォルムのものをセレクトするのが一般的。しかし、オフィスカジュアルの場合は、休日に取り入れるような少しボリュームがあるタイプもマッチします。ここではコインローファーからビットローファーまで、さまざまなデザインを厳選。
アイテム6
『ハルタ』カジュアルローファー 920
創業以来、MADE IN JAPANのモノ作りにこだわっている『ハルタ』を代表する定番ローファーは「6650」。ただし、ビジネス用としてこれから買うなら大人顔の「920」がイチ押しです。少しロングノーズにしているため、つま先がスタイリッシュな印象。さらに、ガラス加工のカウレザーで高級感がアップしています。ヒール以外のソールがレザー製で、かなりエレガントなムードです。
アイテム7
『ジャラン スリウァヤ』タッセルローファー 19S
本場英国仕込みの品質と、それにまったく見合わないリーズナブルな価格設定で絶大な人気を集める『ジャラン スリウァヤ』。好評だったタッセルローファーをブラッシュアップさせたこちらのモデルは、すっきりとしたアッパーとタッセルデザインが上品な仕上がり。大人にぴったりな端正なルックスなので、着こなしの格上げ効果を狙えます。
アイテム8
『グリーンレーベル リラクシング』フレンチローファー
光沢感の美しさとブラウンの発色が絶妙なスムースレザーを使ったローファーは、フレンチテイストのエレガントな見た目でいて撥水機能を備えた優れモノ。適度にボリュームのあるラバーソールは安定感もあり、ビジネスからカジュアルまで幅広い着こなしで活躍すること間違いなし。
アイテム9
『パラブーツ』コロー
爽やかな足元を演出したいときにおすすめなのが『パラブーツ』の定番コインローファー「コロー」。名作のデッキシューズ「バース」が原型であることをステッチワークなどが物語っています。水に濡れたデッキでも滑らないマリンソールを採用し、オールソール交換が可能なのもうれしいポイント。過酷な環境にも耐える堅牢性がありながら、軽快さや屈曲性にも秀でていて履き心地は快適です。
アイテム10
『セス』ボリュームソール ローファー
定番人気のレザーローファーをボリュームソールでアップデート。トレンドライクで脚長効果も期待できるシューズに仕上げています。ソールは厚めですが、他のデザインがシンプルなのでビジカジスタイルにも難なくマッチ。履き心地を重視した素材選びも特徴で、使い込むほどに足馴染みが良くなります。「アダム エ ロペ」の雑貨レーベル『セス』のアイテムで、価格が比較的リーズナブルなのもうれしいポイント。
▼タイプ3:革靴とスニーカーをドッキングした「ハイブリッドシューズ」
上品な見た目でありながら、履き心地はスニーカーのよう。そんなハイブリッドなモデルは、オフィスカジュアルとも抜群の相性。ローファーからダブルモンクまで、最近はデザインのバリエーションも豊富なので、好みや着こなしに合わせてセレクトできるのも魅力です。
アイテム11
『コールハーン』オリジナルグランド ウイングチップ オックスフォード
ハイブリッドシューズを世に広めた功労者といえば『コールハーン』。さまざまなタイプの靴をラインアップしていますが、ここではクラシックな印象が強いウイングチップをピックアップ。華やかな品格を備えたアッパーに対し、ソールは機能的で軽量性、クッション性、グリップ性を併せ持っています。高反発なクッショニングのインソール、ナチュラルな屈曲性を実現した作りなど、どこを取ってもハイレベルです。
アイテム12
『ヒロシツボウチ』×『メンズビギ』別注 ドレスシューズ
こちらもメダリオンのウイングチップシューズがベース。クラシックなアッパーにスニーカーソールを組み合わせた逸品です。現代的なデザインとMADE IN JAPANの品質を組み合わせた革靴作りに定評のある『ヒロシツボウチ』ならではの製靴技術を用いつつ、『メンズビギ』のセンスでアレンジ。高級感溢れる繊細なフォルムはキープしつつ、アッパーの裏側にメッシュスポンジを採用するといった工夫を取り入れて履き心地も追求しています。
アイテム13
『クラークス』ドナウェイプレイン
クラシックなプレーントゥとスポーティな靴ひもとのコンビネーションが目を引くデザイン。シンプルなルックスなので汎用性も高く、デイリーに使いやすいのもポイントです。アーチをサポートするContouredComfortフッドベッドを搭載したことによる、最高のクッション性も魅力的。
アイテム14
『エコー』エスティー.1 ハイブリッド
デンマーク発の『エコー』はプレミアムコンフォートシューズブランド。スニーカーライクな履き心地のビジネスシューズを得意としています。この「ST.1(エスティーワン)」シリーズではSHOCK THRU(ショックスルー)テクノロジーを搭載し、反発性と衝撃吸収性を従来より15%アップ。クッション性や安定性も抜群で、アナトミカルラストが快適な着用感も約束してくれます。アッパーはプレーントゥのダービー靴(外羽根式シューズ)で少しカジュアルな印象ですが、だからこそオフィスカジュアルにマッチ。
アイテム15
『メゾンマルジェラ』エアソール プレーントゥシューズ
こちらもプレーントゥのダービーシューズがベースですが、ソールが独創的。エアソール仕様でヒール部分が透けて見える仕上がりです。とはいえ、アッパーはいたってエレガント。光沢のあるカウレザーを採用しています。ビジカジスタイルにマッチしながらハイエンドなモード感も演出できる稀有な存在。『メゾンマルジェラ』フリークで、オンでも身に着けたい人はこんなシューズで取り入れではいかがでしょう?
着こなしの参考に。オフィスカジュアルのコーデと足元の好サンプル
最後に上記でピックアップした3タイプの靴を取り入れた着こなし例をご紹介。おしゃれときちんと感、さらには好印象も手に入れられるコーデばかりなので参考になるはずです。
▼「レザースニーカー」を合わせたコーデ例
スタイリッシュなオフィスカジュアルに仕上げるなら、足元はレザースニーカーをチョイスするのがベスト。特にスニーカーはシンプルなスタイリングと相性が良く、革靴とはひと味違う都会的なムードを漂わせることができますよ。
コーデ1
白スニーカーを軸にした清潔感あるカラーリングが好印象
スニーカー×Tシャツはカジュアルすぎるイメージですが、こちらはパンツも共地のセットアップになっており、かつ知的なネイビーなので休日とは一線を画す上品さを醸し出しています。スニーカーも同色で揃えても良いですが、あえて白をチョイスすることで清潔感もアピール。
コーデ2
きちんと感と軽やかさのバランスが絶妙な足元が成功のカギ
ネイビーのセットアップには白スニーカーを合わせることも多いですが、シックな黒だとよりきちんとした印象を与えます。さらにアウトソールは白なので、軽やかさを演出しているのもポイント。インナーは細かなボーダーのニットTシャツという選択もおしゃれです。
▼「ローファー」を合わせたコーデ例
オフィスカジュアルコーデを品良く格上げする効果もあるローファー。トップスが半袖でもきちんとした印象に仕上がるので、来客がある日は特に頼りになるはずです。ここではそんな内勤日におすすめのコーデ例をピックアップしました。
コーデ3
上品さと洒落感を両立させたオフィスカジュアルコーデ
ポロシャツ×チノパンにローファーを合わせてトラッドを意識したオフィスカジュアルコーデに。さらに注目すべきは胸元。スカーフをコンパクトにセットすることで、洒脱な印象をグッとアップさせています。メガネやバッグもローファーと色をリンクさせているのも◎。
コーデ4
着こなしの軽やかさに合わせた素足履き風の足元が技アリ
オフィスワークでも適度にきちんとした着こなしで臨みたいという人には、ローファーはぴったりなアイテム。半袖シャツとスラックスとの相性も良く、淡色で構成したスタイリングを品良く引くき締めてくれます。あえての素足履き風で抜け感をプラスしたのもお見事。
▼「ハイブリッドシューズ」を合わせたコーデ例
革靴のような見た目のハイブリッドタイプは、基本的にどんなオフィスカジュアルにもマッチする万能選手。ジャケットコーデはもちろん、ビジネスではややカジュアルな着こなしでも品良く格上げすることができます。そんな特性を生かした好例をチェック。
コーデ5
ハイブリッドタイプなら王道のジャケパンにも難なく対応
ネイビージャケットとグレースラックのジャケパン定番の合わせにも、ハイブリッドタイプの革靴は好相性。しかもデザインはローファーで、かつインナーがTシャツなので適度にカジュアルダウンさせることにも成功しています。
コーデ6
ハイブリッドシューズでトップスのカジュアルさを程良く和らげる
襟にラインが入ったポロシャツはややカジュアルな印象。しかしローファーライクなハイブリッドタイプの靴とコットンパンツのおかげで、オフィスカジュアルに適したコーデに昇華させています。大人っぽくてシックなモノトーンカラーで構成しているのもGOOD。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『ジ・オニツカ』 COURT-T F
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『アディダス』 スタンスミス ラックス
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『リプロダクション オブ ファウンド』 ジャーマンミリタリートレーナー
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『フットザコーチャー』 別注ノンスポーティ スニーカー
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『アルフレッド バニスター』 究極のベーシック レザースニーカー
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『ハルタ』 カジュアルローファー 920
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『ジャラン スリウァヤ』 タッセルローファー 19S
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『グリーンレーベル リラクシング』 フレンチローファー
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『パラブーツ』 コロー
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『セス』 ボリュームソール ローファー
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『コールハーン』 オリジナルグランド ウイングチップ オックスフォード
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『ヒロシツボウチ』×『メンズビギ』 別注 ドレスシューズ
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『クラークス』 ドナウェイプレイン
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『エコー』 エスティー.1 ハイブリッド
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『メゾンマルジェラ』 エアソール プレーントゥシューズ
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