
街を疾走! 人気急上昇中のE-バイクがウケている理由とおすすめモデル
パーソナルな移動手段やアクティビティとして注目を浴びているE-バイク(イーバイク)。通勤・通学はもちろんツーリングもばっちり楽しめる万能ギアについてご紹介します!
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最近耳にするE-バイク(イーバイク)って何モノ? 電動アシスト自転車との違いは?
電動アシスト自転車とE-バイク(イーバイク)の違いを簡単に説明すると、日常使いを想定したママチャリ型が電動アシスト自転車、スポーツ走行に適した設計と性能を有するものがE-バイクといったところでしょうか。そもそも電動自転車の歴史は1993年に『ヤマハ』が発売した「PAS」にはじまります。当初、日本では買い物や通勤・通学の足として電動自転車を利用するのが一般的で、スポーツモデルといえば『パナソニック』が2006年にチタンフレームのMTB(マウンテンバイク)を電動化した「チタンフラットロードEB」をリリースした程度でした。
そんな中、2010年にヨーロッパでスポーツ走行を想定したフレームに『ボッシュ』製のドライブユニットを搭載したモデルが登場。ロードバイクやMTBは自分で漕いでナンボ……というそれまでの風潮が変わり、2015年には『ヤマハ』が国産初の電動ロードモデルの「YPJ-R」を発売します。その後も『ミヤタ』や『ブリヂストン』などの国産メーカーからさまざまなE-バイクがリリースされ、最近は中国メーカーの製品も増えて群雄割拠の様相となっているのです。
そうなると、どのモデルを選べばいいかが不透明になってくるもの。しかし、まずは急がず焦らず、急成長を遂げてきたE-バイクとは何モノかを順に追って見ていくことにしましょう。
ママチャリ型との違いを性能から深掘り。E-バイクならではの特徴とは?
上でも触れたように、いわゆるママチャリ型と比較して突出したスポーツ性能を特徴とするE-バイク。ここではより具体的に、E-バイクの性能面での強みを大きく2つに分けつつ掘り下げていきましょう。
E-バイクの特徴1
スポーツ性能に特化した設計
いわゆるママチャリ型の電動自転車は坂道や重い荷物を載せた状態でも疲れにくく時速20km以下で走ることを想定しており、メンテナンス性を考慮した設計になっています。また、またぎやすさを重視した低床フレームを採用しているのが一般的です。
それに対してE-バイクは走行性能を追求し、ペダルを踏んだときの力がダイレクトに推進力につながるフレームや設計を採用。加えて変速ギア付きのため、バッテリーが切れたときも少し重めのスポーツバイクとして走らせることが可能です。また、日本では時速24km以上の速度が出ている際はアシストしてはいけない……と法律で定められているため、漕ぎ始めや坂道など力が必要なシチュエーションを中心にアシストしてくれるようになっています。
E-バイクが出始めた頃はまだマニアックなアイテムだったため選べる製品にも限りがありましたが、現在はロードバイク型からMTB型、小径車までさまざまなフレーム形式をラインアップ。制動力に優れるディスクブレーキや路面の衝撃を吸収するフロント/リヤサスペンションを搭載したモデルなど、それぞれの走行シーンに合わせた機能を有するモデルも増え、オーナーの好みに合わせて選ぶことが可能となっています。
E-バイクの特徴2
ロングツーリングにも対応した高効率なアシスト
一般的な電動自転車の走行距離は、20kmから60km程度。なお、搭載されるバッテリー容量自体は電動自転車でもE-バイクでもさほど変わりはありません。むしろスポーツ走行に特化したE-バイクの場合、あえて小さめのバッテリーを搭載することもあります。
しかし、踏力を効率的に推進力へと変える設計や変速ギアを有するE-バイクはバッテリー消費が圧倒的に少ないのが特徴。また、そもそも自転車としての性能に優れるE-バイクは電動アシスト機能の速度上限である時速24kmを超えて高速走行する機会が多いもの。そのため航続100kmは当たり前で、モデルによっては1回の充電で実走行300kmを超える車両も存在します。
ツーリングでは1日の走行距離が100kmを超えることもザラ。しかしE-バイクなら、体力差のあるカップルがツーリングに出かけるときに使用したり、重たい道具を積んで高低差がある山へキャンプに行ったり……といったシチュエーションでもバッテリー残量を気にせず乗ることができるのです。
乗り心地にも直結。E-バイクはドライブユニットの違いで3タイプに大別
E-バイクはドライブユニットの搭載方式によって、アシスト感やライディングフィール、価格帯まで変わってきます。それぞれの特徴を押さえて、自分が求める1台を精査しましょう。なお、以下に記された「~マウント」はE-バイク上でどの位置にユニットが配置されているか、「~ドライブ」は前輪・後輪のどちらをフォローしてくれるのかを示しています。
タイプ1
E-バイク初心者にもおすすめしたい「センターマウント リヤドライブ」
最も一般的なのが、自転車のボトムブラケット(ペダルの根元部分にあるパーツ)付近にドライブユニットを組み込み、フレームにバッテリーを据える方式。ペダル付近にモーターを設置することができるため、踏み込みに対してダイレクトなアシスト力を発揮することが可能となっています。そのため“ペダルは軽いけれどグングン前に進む”といった印象のアシストフィーリングを生み出すのです。また、車体の重心に近い位置にあるため、全体のウェイトをバランス良く設計できるのもメリット。そのため最も普通のロードバイクに近い乗り味を備えていますが、やや高価になる傾向があります。
タイプ2
後ろから押してもらっているような「リヤマウント リヤドライブ」
電動アシスト自転車の登場初期からあるタイプで、リアタイヤの中心にあるハブというパーツにモーターを組み込むことで後輪を直接アシストする方式です。エネルギー効率も良好で、シンプルな構造のため比較的低価格に作ることができ、フレーム設計の自由度が高いのも魅力。後輪そのものを回してアシストするため、自転車を後ろから押してもらっているような感覚を味わえます。デメリットとしては「センターマウント」と比べて重心から遠い位置に重いモーターがレイアウトされるため、全体の重量バランスが悪くなる傾向にあります。
タイプ3
グリップ力、直進安定性能に優れる「フロントマウント フロントドライブ」
フロントタイヤのハブに電動モーターを搭載する方式がこちら。ライダーが漕いだ力は普通の自転車と同じくチェーンを通じて後輪を駆動、それに加えて前輪をモーターが回す方式のため、前から引っ張られているようなアシスト感があります。
また両輪で推進力を得るため、タイヤが路面をつかむグリップ力や直進安定性に優れる一方、フロントタイヤが重くなる分ハンドリングが重くなるというデメリットも。そのためスポーツ走行を前提としたE-バイクの場合は、もともとハンドリングが極めてクイックな小径車のミニベロで採用されることが多いようです。また、『ブリヂストン』の「TB1」のように、坂道を下ったりブレーキをかけたりしたときにモーターを利用してバッテリーを充電する機能を備えたモデルも存在します。
内蔵か、外付けか。見た目でも考えたいE-バイクのバッテリー搭載方式
E-バイクのバッテリー搭載方式は、大まかに分けてフレーム内蔵タイプと外付けタイプに大別されます。内蔵タイプはルックス的にもスポーティさを崩しにくい半面、バッテリーの取り外しや容量に制限があるモデルが多い傾向にあります。一方で外付けタイプはダウンチューブやシートチューブ(それぞれ、フレームの一部)にバッテリーを装着する形状のため取り外しがしやすく、バッテリー容量の自由度が高いのも特徴です。
また、外付けタイプのドライブユニット製造の大手である『ボッシュ』では同社のユニットを採用した車両に使える大容量バッテリーも販売しています。必要に応じて、それらの純正互換バッテリーに付け替えることも可能です。
機能はもちろん、ルックスもGOOD。E-バイクの人気&注目車種10選
2018年以降、多様なメーカーが一気に参入してラインアップが増えたE-バイク。ここではスポーツ走行に適したモデルから、ストリートでカッコよく乗れるコンセプチュアルなモデルまで人気車種をご紹介いたします!
アイテム1
『ヤマハ』 ワバッシュ RT
電動自転車市場をけん引してきた『ヤマハ』。同社が2022年に発表したばかりの最新作が「ワバッシュRT」です。フレーム内蔵式バッテリーを搭載しており、ヨーロッパで高い評価を得ているドライブユニット「PWseries ST」を国内モデルでは初めて採用しています。アップライトなポジションに、『シマノ』製11段変速のGRXコンポーネントや油圧ディスクブレーキ、サスペンション付きのドロッパーシートポスト(サドルの高さを工具なしで、かつ乗ったまま変えられるアイテム)といった機能を搭載しており、アクセサリを取り付けるためのダボ穴も各所にセット。キャンプ道具やアウトドアグッズを積んだツーリングにも対応してくれます。
アイテム2
『ブリヂストン』 TB1e
14.3Ah相当のバッテリーと回生充電機能の組み合わせで、最長200kmの航続距離を確保する電動クロスバイク。フロントモーターによる両輪駆動のおかげで下り坂や直進安定性にも優れており、しゃかりきになって漕ぐというよりも、まったりとポタリングして長距離を走るのにちょうど良いスペックが魅力となっています。ロードバイクでは付いていないことが多い泥除けやサイドスタンド、ロックやLEDライトが標準装備されているため、通勤・通学やウーバーイーツの配達はもちろん、ロングツーリングまで活躍してくれます。
アイテム3
『パナソニック』 XM-D2V
アシスト機能のおかげで山道もスイスイと登れて、野山を駆け巡る爽快感を気軽に味わえるのが電動MTBの魅力。こちらは前後に160mmの可動域を誇る衝撃吸収性を有するサスペンションを搭載した、国内メーカー唯一の電動フルサスMTBです。ペダルを漕がずともギアを変えられる、内装2段変速を採用したダイレクトドライブユニットを搭載。、スポーツバイクらしいスタイリッシュなフォルムを実現する、セミインテグレーテッドバッテリーを取り入れた高剛性なアルミ製フレームも見ものです。
アイテム4
『ベスビー』×『ルコック スポルティフ』PSA1
グッドデザイン賞2017をはじめ、海外でもさまざまなデザイン賞を受賞した、『ベスビー』のエントリーモデルにしてベストセラーがこちら。すっきりとした美しいフォルムのアルミフレームと高性能バッテリーを搭載しており、満充電で約90kmの航続が可能です。リヤドライブ形式ならではの後ろから押されるような乗り心地も、一度味わうとクセになりそう。ちなみにこちらは、『ルコック スポルティフ』とコラボした2022年の300台限定モデルです。
アイテム5
『ターン』 ヴェクトロン S10
有名フォールディングバイク(工具なしで折りたためる自転車)メーカー『ダホン』から派生したE-バイクブランドの最新モデルです。『ボッシュ』のドライブユニットに『マグラ』の油圧ディスクブレーキを採用することで、スポーティかつ安定感のある走行性を実現。2022年モデルではオプション扱いだったリアラックとフェンダー、チェーンガードが標準装備になり、街乗りから泊まりがけのツーリングまで対応してくれます。20kg超とやや重さがあるため、輪行用(専用袋に入れて交通機関で持ち運ぶこと)というよりも、場所を取らずに室内保管するための機能として考えてはいかがでしょう。
アイテム6
『ミヤタ』 ロードレックス i 6180
1890年創業の老舗自転車メーカーが作る最新型グラベルロード(オンロード、オフロードを問わず走れるドロップハンドルのスポーツバイク)です。バッテリー内蔵フレームによる低重心化&スタイリッシュなデザインに、最大60Nmのトルクを発生させる『シマノ』製のドライブユニット「E6180」を搭載。『ミヤタ』の「ランドナー」でもお馴染みの、オフロードでも安定して走れるやや太幅な650B×45Cサイズのタイヤを装着しています。全体として、クラシックかつモダンなテイストの一台に仕上がっています。
アイテム7
『ロカフレーム』 マカミ
東京発のストリート系E-バイクブランドが作る「マカミ」は、5段階でアシストレベルを調整できるドライブユニットと、走行時にスムーズに変速できる『シマノ』製の7段ギアを搭載。ミリタリーバイクからインスパイアされた独特のフレームデザインは型式認定を取得しているため公道走行もOK で、大手自転車店でメンテナンスを受け付けてくれるのもうれしいところです。
アイテム8
『トランスモバイリー』 ウルトラ ライト ネクスト206
リヤドライブを採用し、折りたたみ時のサイズが810×500×650mmで重量約13.5kgと、最小・最軽量クラスのコンパクトさを実現したフォールディングモデルがこちら。自動車に積むのも楽ちんなだけでなく、その気になれば輪行することも十分に可能な重さのため、電車で移動した先でツーリングを楽しむ……なんてことも可能です。
アイテム9
『ブルーノ』 エーツール
小径ホイールを採用したミニベロでありながら、50kg以上の耐荷重を誇る大型リアキャリアを採用する電動アシストカーゴバイク。リアキャリアにはチャイルドシートの装着も可能で、標準装備のスチール製正立スタンドは最大左右5度の傾きでも倒れない安心設計となっているなど、荷物や子供を乗せて出かけることに特化しています。ドライブユニットは『シマノ』製で、強めにアシストするモードでも約80km航続距離を誇る超大型バッテリーを搭載。
アイテム10
『ベネリ』 ミニフォールド ダート16
イタリアの老舗自転車/モーターサイクルメーカーにして、現在は中国資本のもとで復活を遂げた『ベネリ』のミニベロ。オフロード仕様の前後サスペンションと悪路に強いブロックタイヤを装備しており、車に積んで運べばキャンプサイトでの移動用としてもおすすめです。ネット通販でありがちな並行輸入のみのメーカーと違って国内正規代理店もきちんと存在しているため、アフターサービスが万全なのもうれしいところです。
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『ヤマハ』 ワバッシュ RT
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『ブリヂストン』 TB1e
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『パナソニック』 XM-D2V
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『ベスビー』×『ルコック スポルティフ』 PSA1
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『ターン』 ヴェクトロン S10
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『ミヤタ』 ロードレックス i 6180
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『ロカフレーム』 マカミ
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『トランスモバイリー』 ウルトラ ライト ネクスト206
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『ブルーノ』 エーツール
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『ベネリ』 ミニフォールド ダート16
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