
夏のダナーはサンダルが頼りになる! 旬のリカバリー系からスポサンまで
本職の山系ブーツのみならず、旬のリカバリーサンダルもスポサンも軒並み優秀な『ダナー』。ブーツ譲りの機動力と疲れにくさが自慢ゆえ、ぜひサンダルもお見知りおきを!
そのタフさ、ブーツ譲り。『ダナー』はサンダルだって高スペック
昨今のサンダルにおける一大潮流といえば、スポーツサンダルとリカバリーサンダルですが、これらの出自はいずれもアウトドア。前者は道なき道も歩ける機動力が自慢で、後者は長時間のトレッキングで蓄積した疲労をベースキャンプで回復させることを目的に開発されたものといわれています。そんなアウトドア由来のサンダルにおける真打ちとして注目したいのが『ダナー』です。
同社といえばアウトドアの名靴を多数輩出してきた老舗。1952年にビブラムソールをアメリカ国内で初めて採用した先駆者であることは有名な話です。1979年に世界で初めてゴアテックス採用ブーツ「ダナーライト」の開発に成功したのも同社で、警察やアメリカ空軍にブーツを供給してきた実績も、そのタフさや機動力の高さに対する絶対的な信頼性を示しています。現在同社が手掛けているサンダルにおいても、こうした実績に裏打ちされた性能が担保されていることは言わずもがな。アーチサポート機能で疲労を軽減したり、ロール形状の靴底で推進力をアシストしたりなど、アウトドアブーツ譲りのスペックが盛り込まれています。
そもそも『ダナー』って? そのモノ作りのフィロソフィーとは
1932年に創業し、ロガーブーツや作業靴を手掛けていた『ダナー』に転機が訪れたのは1960年代のこと。当時のアメリカでは自然回帰や健康意識の高まりからハイキングやバックパッキング、登山が脚光を浴び始めていました。同社はこの大きなうねりを捉えるべく生産ラインの見直しを図り、質の高いハイキングブーツを製造できる体制を構築。「エルクハンター」をはじめとするいくつかの登山靴の開発を経て、のちにアウトドア靴の金字塔として語り継がれる名靴「マウンテントレイル(1961年)」がアウトドア専門誌で軒並み高評価を獲得します。同靴は『ダナー』が競合他社に先駆けてビブラムソールを採用したモデルで、そのグリップ力や衝撃吸収性、耐久性の高さが靴自体の性能を決定づけていました。その後開発された数々のブーツも、ソールユニットの性能は極めてハイスペックな設計となっています。言うまでもなく、サンダルにおいては靴以上にソールユニットの性能が履き心地や歩きやすさに直結。この点において全幅の信頼を置ける『ダナー』のサンダルなら、大船に乗った気持ちで街にも山にも繰り出せるに違いありません。
注目したいのは『ダナー』のリカバリーサンダル「ミズグモ」
そんな『ダナー』が手掛けたサンダルの中でも現在、特に人気を高めているのがリカバリーサンダルの「ミズグモ」。2021年に続き、2年連続で発売された『ウィンダンシー』とのコラボコレクションが話題を集めたこのサンダルは、独自開発のソールが秀逸な出来栄え。リカバリーサンダルの真打ちとして、愛用者が増える一方となっています。
「ミズグモ」の履き心地を決定づける心臓部こそが、“ミズグモフォーム”と呼ばれるミッドソール素材です。現在、ハイエンドなトレッキングシューズやランニングシューズにおいては、クッション性と反発力を兼備した設計が大前提になっています。前者は足や膝の負担を軽減する役割を、後者は受けた衝撃を推進力に換える役割をそれぞれ担うわけです。“ミズグモフォーム”は、この衝撃吸収性と反発力をバランス良く備えています。スペックとしては従来のEVA素材から10%軽く、反発力は15%向上。その履き心地は“水の上に立っているかのような履き心地”とも形容されるほど足にやさしく、軽快な歩行を自然にアシストしてくれます。また、アウトソールも特徴的で、つま先のロール形状と独自構造の15mmスリットによって前方へのスムーズな重心移動を促進。加えて、フットベッドは土踏まずの沈み込みを防いでくれる立体形状となっており、長時間歩いた際の疲労低減に効果があります。
▼スライドに加えてトングタイプも。「ミズグモ」のバリエーション2足
1足目
ミズグモ スライド
「ミズグモ」シリーズのサンダルはスライド型とトング型から選べます。こちらは、前者。甲部のセンターに設けたスリットのおかげで足を踏み込んだ際の屈曲がしやすく、側面に設けられたベンチレーションは蒸れの低減に一役買ってくれます。水抜けも良い設計ゆえ、水際での活躍も期待できます。
2足目
ミズグモ フリップ
こちらはトング型。従来のトングと違って足側面の出だし部分の幅が広く、かかとに近い位置から後部を包み込むような形状ゆえにフィット感は上々。土踏まずが沈み込まないフットベッドのおかげもあり、歩行中もパタパタと脱げる心配が少なく、安定して歩くことが可能です。ソールユニットは素材、設計ともにスライド型と同様。
その他にもタイプさまざま。『ダナー』のサンダルおすすめ8選
『ダナー』のサンダルは、リカバリーサンダル以外も粒揃い。キャンプやハイキングで頼れるスポーツサンダルはもとより、街歩きの足元を任せられる大人顔サンダルも歩きやすくて疲れにくく、デザイン良し! ……と、三拍子揃った秀作に出会えます。
1足目
エム マザマ
スニーカーと同等のクッション性と推進力を得られるソールを合体させた、ハイブリッド型。Z字にクロスさせたストラップで確かなフィット感を担保する一方、ハニカム構造のメッシュライナーで通気性を高めつつ水抜けも良好な設計になっています。メッシュ部分には伸縮性を持たせているため、締め付け感も少ない快適な履き心地です。
2足目
オレゴン ストラップ
つま先と足首の2点で足をホールドする、シンプルかつ安定感抜群のストラップサンダル。採用したビブラム社のアウトソールは従来廃棄されていた製造時のスクラップをMIXしたコンパウンド素材となっており、心地良いクッション性能をもたらすフットベッドにもリサイクルEVAを採用。サステナビリティに配慮した設計になっています。
3足目
リバーベッド2
スライドサンダルにスポサンの機動力を持ち込んだ、新感覚のサンダル。甲部は3本のストラップに分割し、面ファスナーで個々のフィット感を調整できる設計となっています。そのうえでかかとのホールド感を高めるストラップを追加し、歩きやすさを向上。独自開発のアウトソールは、先代モデルよりさらに柔らかになったフットベッドとの相乗効果により心地良いクッション性が担保されています。
4足目
ロストコースト ミュール
ハイブランドも手掛ける人気再燃中のミュール型も、『ダナー』謹製となればビブラム社のメガグリップソールにより一段上の歩きやすさを享受できる作りに。側面から立ち上がるアッパーで甲部を広範囲で包む設計を採用しているため、スリッパ型ミュールにありがちなフィット感の物足りなさも解消されています。
5足目
ピトック グルカ
美しく整った牛革のシボを贅沢に使い、クラシカルな様式美を感じさせるデザインに落とし込んだグルカサンダル。ですが、そこは『ダナー』のこと。軽量にしてクッション性に優れるビブラム社のEVAフレックスソールで軽快な足取りをサポートし、インソールによって衝撃吸収性を底上げしたフットベッドで長時間履いた際の疲れを軽減してくれる設計となっています。こんなところにも、同社のスペックに対するこだわりが宿っています。
6足目
ピトック ストラップ サンダル
こちらは、前出の「ピトック グルカ」のソールユニットに対し、太さに変化をつけた3本のストラップを乗せ替えた一足。アンティーク加工を施した大型メタルバックルも、横顔に力強さをもたらすアクセントに。革自体も肌当たりがソフトなものが選ばれていますが、フットベッドに加えてアンクルストラップの内側にも柔らかなクッションが内蔵されているため、足にやさしい履き心地を享受できます。
7足目
ピトック クロッグ サンダル
脱ぎ履きが苦にならず、リラックス感を印象付けられるクロッグサンダルにも『ダナー』ならではのこだわりが散りばめられています。オイルをたっぷり染み込ませたプルアップレザー製甲部は、上質にして武骨さを感じさせる絶妙な仕上がり。共革のストラップをかかと側に回すことでくるぶし回りのフィット感を高めています。ソールユニットは前出の「ピトック ストラップ サンダル」と同様に、軽さとクッション性に秀でたビブラム社のEVAフレックスソールを採用。
8足目
『ダナー』×『フラワーマウンテン』エム マザマ
こちらは、日中混合デザイナーによる無国籍かつ攻めたデザインが海外でも人気を博す『フラワーマウンテン』とのコラボモデル。スニーカーとサンダルのいいとこ取りを叶えた「エム マザマ」に対し、自然にインスパイアされた配色を取り入れることで清々しい印象に導いています。スポーティさを払拭する効果も期待できるので、コーディネートの幅も広がりました。
この記事の掲載アイテム一覧(全8商品)
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『ダナー』 エム マザマ
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『ダナー』 オレゴン ストラップ
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『ダナー』 リバーベッド2
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『ダナー』 ロストコースト ミュール
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『ダナー』 ピトック グルカ
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『ダナー』 ピトック ストラップ サンダル
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『ダナー』 ピトック クロッグ サンダル
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『ダナー』×『フラワーマウンテン』 エム マザマ
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