
バブアーのキルティングアウターはもうチェックした? 今狙うべき10着を厳選
ワックスドクロスに代わる『バブアー』の選択肢として注目したいキルティング。定番とは一味違うその魅力を知れば、この秋冬の相棒に指名したくなること請け合いです!
英国の名門『バブアー』は、キルティングモデルも見逃せない
『バブアー』の代名詞といえば、英国王室御用達のハンティングウェアとして愛されてきたワックスドコットン製のジャケット。創業の地・サウスシールズの漁師や労働者のために開発された防水服を出自とする同社のワックスドジャケットは、第一次・第二次大戦中に英国軍に供給されたことでその防水性能の高さが広く認められることに。その後、乗馬用として開発された「ビデイル」などの代表作は栄誉あるロイヤルワラントを獲得しており、同社の名声はこのワックスドジャケットによって高められたといっても過言ではありません。
ですが、そんな名作に肉薄する人気を誇るのが、キルティングのアウター類です。言うまでもなくキルティングアウターも、乗馬やハンティングを出自とするもの。それゆえにその佇まいやディテールには多くの共通点があります。実際、ワックスドジャケットの人気モデルと同型のキルティングジャケットも存在しており、英国文化の薫りを変わらず味方につけられる点も魅力といえます。そのうえで、中綿入りの表地によってワックスドジャケット以上の保温力を得られ、着心地も軽やか。2着目の『バブアー』、あるいは周りとの違いを印象付けられる『バブアー』としても、キルティングを選択肢に入れる価値大といえるでしょう。
『バブアー』のキルティングアウターはココが魅力!
ここからは、『バブアー』謹製のキルティングアウターならではの魅力を深掘り。ワックスドコットンとはまた違った恩恵を得られるアイテムであることを、3つのポイントから読み解いていきます。
魅力1
英国ムード漂う上品なルックス
『バブアー』のキルティングアイテムは、ダイヤモンドキルトの表地とクラシカルな意匠で構成された、英国らしい上品な佇まいが魅力。ワックスドコットンがどちらかというとワイルドで粗野な雰囲気を持つのに対し、きめ細かい化繊ツイルなどを採用したキルティングは軽快かつ都会的な印象に。たとえそれがハンティング由来の意匠を満載した1着であってもワイルド感は和らいで見え、きれいめな装いやビジネス服にも馴染みやすくなっています。
魅力2
ノンオイルなので気兼ねなく着られる
『バブアー』の定番であるワックスドコットンは、染み込ませたオイルによって防水性を担保した生地。そのため、特有の匂いがあり、ベタつきもあります。最近のものはオイルの配合を変え、かつてより匂いやベタつきが軽減されたといわれていますが、それでも他の服にオイル汚れがついてしまうのが心配なことも。また、他者の服を汚してしまう可能性のある満員電車や匂いが気になる飲食シーンなどでは配慮や気遣いも必要です。その点、キルティングはノンオイル生地なので、そこまでデリケートになる必要なし。ワックスドコットンならではの“味”ももちろん魅力的ですが、使い勝手の良さにおいてはこちらに軍配が上がります。
魅力3
名門ならではの普遍的なデザインを踏襲
同じ英国生まれで人気を二分する『ラベンハム』のキルティングアウターは、前立てがスナップボタンだけなのに対し、『バブアー』ではリングファスナーにストームフラップを備えたワックスドジャケットと同じ仕様のモデルも展開しています。また、チンストラップ付きの上襟なども踏襲されており、『バブアー』らしい世界観を変わらず印象付けることが可能。素材は違えど、流行に左右されず末長く着られる普遍的デザインであることは変わりありません。
キルティング素材の『バブアー』10選。ジャケットからベストまで一挙紹介
キルティング『バブアー』の魅力がわかったら、お次は好みの1着を見つけるネクストステップへ。ワックスドコットンでお馴染みの定番モデルと同型のアイテムに加え、ベストやブルゾンを含めた選択肢は意外と豊富。良き相棒候補となる10着をピックアップしました。
アイテム1
ビデイルSLキルトナイロン
『バブアー』の看板アウターとして名高い乗馬用ジャケット「ビデイル」。本作はそのスリムフィットモデルの表地を、キルティングに変更したモデルです。厚手のニットを着てももたつかないラグランスリーブはもとより、馬の鞍にまたがった際に邪魔にならないサイドベンツ、防風性に富む袖リブといった伝統の意匠は変わらず踏襲。一方で、表地は軽量でほんのり光沢のあるナイロンツイルの採用しており、都会的な装いとの親和性が高い仕上がりに。
アイテム2
リッツデールSL ナイロン キルティング ジャケット
「リッツデール」は、キルティングジャケットの定番として展開されているモデル。前出の「ビデイル SL」がリングファスナーとストームフラップを備えた前立てなのに対し、こちらはスナップボタンのみの仕様で、ワックスドジャケットのインナー使いもしやすい作りになっています。着丈は38サイズで70cmとやや短めのため、ジャケットの上にコートとして羽織るというより、カジュアル使いメインのアウターとして人気があります。
アイテム3
リッツデール SL ロング ナイロン キルティングジャケット
前出の「リッツデールSL」をビジネスシーンでも着用したい場合は、ロング丈を採用したこちらのモデルを。本作の着丈は38サイズで86cmというサイレングス(太もも丈)を採用しているため、ジャケットの裾がすっぽり隠れてくれます。スナップボタンで開閉できるサイドベンツも深めに入っており、通勤電車などで着座する際も窮屈感は一切なし。
アイテム4
パウエル キルテッド ジャケット
キルティングの暖かく軽やかな着心地と都会的なルックスを同時に享受できるのが、こちらの「パウエル」。セットインスリーブを採用したテイラードフィットのボディは、着用した際にジャケットのような洗練されたシルエットを描き出してくれます。襟型は精悍さ際立つスタンドカラーで、襟ぐりに丁寧にあしらわれたパイピングが高級感を醸成。マイクロフリースのライニングが施されているため、見た目の以上の保温力が期待できます。
アイテム5
ドム キルト キルティング ジャケット
ワックスドコットンでも展開しているショート丈モデルの「ドム」。身幅やアームホールにゆとりを持たせたうえで着丈を短めに設定(Mサイズで68cm)したバランスは、今どきなビッグシルエットで着こなすにはうってつけ。前立てはストームフラップなしのリングファスナーのみの仕様で、ワークテイストをほんのり印象付けることも可能です。
アイテム6
マーデン キルト キルティング ジャケット
総裏仕様のタータンチェック柄によって、英国テイストをさりげなく印象付けられるのがこちらのモデル。チンフラップ付きのコーデュロイ襟を立てれば、その裏側からチェック柄が顔を覗かせます。前身頃には左右のウエルトポケットのほかにフラップ付きの左胸ポケットも施されており、ボタン付きの内ポケットも合わせて活用すれば、手ぶら外出も叶います。
アイテム7
ギルロック キルト
オン・オフの両方で主役を任せられるのが、ジャケットの裾がちょうど良い塩梅で隠れてくれる着丈(Mサイズで77cm)とテイラードフィットを採用した「ギルロック」。ウエストに少し絞りを効かせたシルエットが都会的な印象を与える一方、両肩をコーデュロイで切り替えたハンティングウェア風の仕立てがどこか男らしさを感じさせるアクセントに。
アイテム8
キルテッド リブカラー ベスト
季節の変わり目に重宝し、寒さが厳しい真冬にはインナーとしての活躍が期待できるのが、ナイロンキルティングのベスト。単品で着たときの見栄え良しなリブ襟は、インナー使いした際にはアウターの襟に干渉しない点も魅力です。前裾のポケットはスナップボタンのフラップ付きなので安心感があり、マチも設けてあるので収納力も申し分なし。
アイテム9
テンバー キルト
こちらの1着は、襟とボディが共布で、シャツジャケット感覚で着られる仕立てが特徴的。左胸のフラップポケットや背ヨークのある後ろ身頃といった、シャツ見えが期待できるディテールが満載です。表地も裏地も滑りが良くて光沢感あるポリエステルツイルゆえ、都会的な着こなしにもすんなり馴染んでくれます。
アイテム10
スティーブ・マックイーン コレクション キルティングジャケット
本作は、かつてスティーブ・マックイーン氏がバイクやクルマのレースに出場する際に着用していたハリントンジャケットを、キルティングボディに落とし込んだ1着。マックイーン氏は、1964年に当時の東ドイツで開催されたインターナショナル・シックスデイズ・エンデューロというバイクレースに米国チームの一員として出場し、その際『バブアー』のワックスドジャケットを着用していたことが有名です。本作にはその歴史を物語る意匠として、 “BARBOUR TEAM , S.McQUEEN 1964"と刺繍されたロゴパッチが施されています。
程良く上品なコーデ術。キルティング『バブアー』のおしゃれな着こなし方とは
キルティングの『バブアー』にどんなバリエーションがあるのか把握できたところで、その着こなしサンプルをピックアップ。武骨さと上品さを併せ持つアイテムの魅力を最大限に生かすべく、洒落者たちのコーデからヒントを探りましょう。
コーデ1
単丈キルティングで、ワークテイストの大人見えを叶える!
ショート丈のジャケットは、今どきのワイドパンツと合わせるとバランス良く着こなせます。こちらのコーデはその好例。デザイン自体がカバーオール風なので、ワークテイストとのパンツともすんなり馴染みます。それでいてダック地とはまた違う品の良さがあるおかげで、大人らしい印象も担保。着心地も軽やかなので、ランニングシューズでスポーティさを付与しても見栄え良し。
コーデ2
クラシックに徹して、英国テイストを味方につける
『バブアー』の持ち味である英国テイストを味方につけるなら、こちらのコーデが良きお手本に。落ち着いた配色のスラックスやニットに加え、小物として加える帽子もハンティングで英国感マシマシに。キルティングのクラシックさをセンス良く印象付けています。ワイドめのパンツやサボサンダルでさりげなく抜け感を出しているのもお見事。
コーデ3
あえてフレンチな印象に振れば、新鮮さ際立つ装いに
キルティング『バブアー』の上品さは、実はフレンチテイストとも相性良好。このコーデのようにボーダー柄をインナーに投入したうえで白パンツ合わせてあげれば、キルティングの男らしさをほんのり残しつつも都会的なフレンチカジュアルに落とし込めます。パンツは細身でも悪くないものの、ワイドパンツで少しリラックスした印象に振ってあげた方が今の気分にもぴったり。
コーデ4
どこかに英国風味を足せば、ストリートっぽい装いにも対応可能!
ストリートっぽい装いにキルティング『バブアー』はさすがに無理!? と思いきや、さにあらず。ご覧の通り、パーカーやニット帽といったアイテムにも意外と馴染んでくれます。その際、パンツをチェック柄にするなど、どこかに英国テイストを取り入れてあげるのが吉。これだけで全体がバランス良くまとまり、ストリートスタイルの大人見えも叶います。
コーデ5
ベストをインナー使いする際は、英国柄で援護射撃を
ベストをジレ感覚でインナー使いするときは、こちらのコーデのようにひと手間加えるのがおすすめ。ポイントはシャツの柄選び。無地ではなくチェック柄を選ぶことで、キルティングが放つ英国テイストを上手に味方につけています。シャツをタックアウトし合わせたブルゾンもカジュアル寄りですが、それでも品良く見えるのはブリティッシュな薫りを生かしていることに起因します。
コーデ6
タートル合わせで、センスを感じさせるビズスタイルを構築
スーツに合わせる際、ぜひ参考にしたいのがこちら。注目したいのはインナーで、コーデュロイ襟と同色の黒タートルネックを合わせているのがポイント。キルティングとタートルネックが双方の品の良さを引き立て合い、それでいてシャツとはまた違うリラックスした印象を醸してくれます。全体の色数を減らし、落ち着いたムードに持っていっているのもセンス良く見せるうえでの勝因に。
この記事の掲載アイテム一覧(全9商品)
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『バブアー』 ビデイルSLキルトナイロン
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『バブアー』 リッツデールSL ナイロン キルティング ジャケット
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『バブアー』 リッツデール SL ロング ナイロン キルティングジャケット
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『バブアー』 パウエル キルテッド ジャケット
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『バブアー』 ドム キルト キルティング ジャケット
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『バブアー』 マーデン キルト キルティング ジャケット
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『バブアー』 ギルロック キルト
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『バブアー』 キルテッド リブカラー ベスト
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『バブアー』 スティーブ・マックイーン コレクション キルティングジャケット
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