
保温性もタフさも随一。コマンドセーターを取り入れて男をアゲよう
保温性能とタフネスを兼ね備えたミリタリー由来のアイテム、コマンドセーターは、武骨な印象を演出するのに最適なアイテム。その魅力をたっぷりご紹介していきます。
価格はカジュアル、でもしっかり保温。一度知れば手放せないコマンドセーターとは
肌寒くなってくると新調したくなるもののひとつにセーターがありますが、もし男らしさと実用性を求めるならコマンドセーターが有力候補に挙がります。別名ミリタリーセーターとも呼ばれ、その名前からもわかる通り、兵士が着用するために開発されたセーターです。第二次大戦時にイギリス軍が採用したものがルーツとされており、その後アメリカやヨーロッパなどさまざまな国で同様のセーターが採用されることとなります。イギリス軍やNATO軍では現在も現役で使われており、その武骨なデザインからファッションアイテムとしても重宝。日本国内でも多くのブランドからコマンドセーターモチーフのアイテムがリリースされています。
軍隊が冬用のインナーとして採用しただけあって、コマンドセーターは抜群の保温性を有しています。また、戦場というハードな環境に耐えられるように補強をあしらうなど、タフな作りになっているのも特徴。さらに、伸縮性に優れているので体の動きを妨げないというメリットもあります。見た目の武骨さだけでなく、確かな機能性を備えていることもコマンドセーターが世の中に受け入れられた理由といえるでしょう。
機能性十分。コマンドセーターを形成する、特徴的な3つのポイント
コマンドセーターはミリタリーウェアをルーツとしていますが、その枠にとどまらず世界中で広く親しまれています。なぜ、それほど人々に受け入れられたのか。ここからは、その理由について詳しく解説していきましょう。
ポイント1
防寒性能重視。体にフィットするサイジング
コマンドセーターは基本的にウール100%の糸で編み上げられています。畦編みという編み方を採用していますが、リブ状に凹凸が出るため、横方向の伸縮性に非常に優れているのが特徴。これにより、ぴったりとフィットしながらも、体の動きを妨げない独特の着心地を実現しているのです。また、畦編みは独特の重厚感を醸し出すうえ、防寒性と耐久性に優れるというメリットもあります。
ポイント2
タフさを追い求めた、生地の切り替え
他のセーターと一線を画すポイントが、生地の切り替えです。装備を担いだときに負荷がかかる肩周りや擦れやすい肘部分にコットンなどで当て布をすることにより、強度を高めているのです。実用重視のディテールですが、生地の切り替えが絶妙なアクセントとなるため、1枚で着ても印象的な着こなしに仕上がるのです。これもまた、コマンドセーターの魅力のひとつといえます。
ポイント3
その出自によって異なる、デザインの変化
コマンドセーターはイギリスがルーツですが、世界各国で採用され、国ごとに独自の進化を遂げています。例えば、写真のドイツ軍のコマンドセーターは、肩の切り替えに階級章を付けるためのエポレットを装着していたり、胸元にフラップポケットを備えていたりするなど、オリジナルの機能が追加されています。ひと口にコマンドセーターといっても、そのありようは多種多様。自分の好みに合った1枚を見つけるのも、このアイテムならではの楽しみでしょう。
鉄板の軍モノブランドから、ニットの定番まで。今着たい5つのコマンドセーター
コマンドセーターは本物のミリタリーものを新品や古着で入手することもできますが、民間向けに作られたものやブランドが独自のアレンジを施したものも発売されています。ここでは、軍モノブランドのアイテムから人気ブランドのアイテムまで、今着たい5着のコマンドセーターを厳選してご紹介していきましょう。
1着目
『ヒューストン』コマンドセーター
ミリタリーウェアに特化したジャパンブランド『ヒューストン』の定番アイテムであるコマンドセーター。ボディにアクリルとウールの混紡素材を使用することで、優れた防寒性と耐久性を実現しています。ミリタリーらしい武骨さを残しつつ、タイトになり過ぎない絶妙なシルエットで上品な印象も醸し出しています。
コマンドセーターならではのポイント、補強パッチをショルダー部分とエルボー部分に配置。本体もパッチもブラックカラーに統一しているため、目立ちにくく、さりげないアクセントとして目を引きます。実用性も兼ね備えており、重い荷物を背負うなど、作業時に着用するのもおすすめです。
2着目
『ロスコ』アメリカ軍GI Vネックコマンドセーター
70年近い歴史を持ち、アメリカの陸海軍のサプライヤーも務めたことがある本格ミリタリーウェアブランド、『ロスコ』のコマンドセーター。こちらはアメリカ軍のGI用Vネックコマンドセーターを復刻したモデルで、ボディにはアクリル素材を100%使用することにより、ふんわりとした着心地に加えて摩擦などに対する耐久性・速乾性を備えています。
肩と袖には補強のためのパッチをオン。肩には階級章を付けるためのエポレットも付属します。ボディは伸縮性の高い畦編みになっており、締め付け感がないうえ、体にフィットして美しいボディラインを演出。Vネックのデザインは、シャツなどをレイヤードして着こなすのにも最適です。
3着目
『ケンプトン』NATO軍タイプ コマンドセーター
1922年創業の歴史あるイギリスのニットメーカー『ケンプトン』のコマンドセーター。NATO軍が採用しているものをベースに、襟元をタートルネックに、袖をセットインスリーブにアレンジしています。特筆すべきは、ショルダー部分のパッチ。ハリスツイードを用いることで、コマンドセーターらしさを保ちつつも本気過ぎないカジュアルな雰囲気に仕上げています。
ショルダーパッチにはヘリンボーン柄のハリスツイード生地を採用。ハリスツイードを象徴するタグもアクセントになっています。また、エルボーパッチをあえて省略することでシンプルに仕上げているのもポイント。タートルネックと相まって、トラッドかつ大人っぽい雰囲気で着こなすことができます。
4着目
『ジェームスシャルロット』パークレインジャーセーター
イギリスのパークレインジャー部隊にも納入されていた実績がある、本格派のコマンドセーター。ざっくりとした畦編みのボディが武骨な雰囲気を漂わせています。ラグランスリーブのラインに沿った大ぶりなショルダーパッチとエルボーパッチには、丈夫なスエード素材を採用することで耐久性をアップ。
肘部分には、楕円形のスエードパッチを採用。ボディとのカラーコントラストが効いており、絶妙なアクセントになっています。スエードの上質な素材感は、暖かみのあるウールとも好相性。フィールドテストを繰り返しているので、耐久性の高さや着心地も申し分ありません。
5着目
『エルエルビーン』コマンド・セーター
イギリス陸軍の特殊空挺部隊、S.A.S.が採用していたコマンドセーターにヒントを得て、デザインされた1枚。暖かく丈夫なメリノウールを100%使用して畦編みで編み上げられており、体に心地良くフィットします。フロントの襟元部分にはボタンがあしらわれており、開け閉めすることで着こなしの印象を変えることも可能です。
肩と肘は丈夫な平織りコットンのパッチで補強しています。肩部分のパッチは背中まで回り込んでいるため、後ろから見たときのインパクトも抜群。クールなグレーのカラーリングは、都会的で洗練された印象も演出します。『エルエルビーン』が手掛けているだけあって、どこかアウトドアテイストが漂うのも魅力。
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『ヒューストン』 コマンドセーター
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『ロスコ』 アメリカ軍GI Vネックコマンドセーター
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『ケンプトン』 NATO軍タイプ コマンドセーター
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『ジェームスシャルロット』 パークレインジャーセーター
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『エルエルビーン』 コマンド・セーター
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