メイド・イン・ジャパンの実力派。リゾルトのジーンズ4型の魅力と違い

メイド・イン・ジャパンの実力派。リゾルトのジーンズ4型の魅力と違い

2010年の設立以降、ジーンズを普段着にする大人たちを虜にし続けている『リゾルト』。4型のみのバリエーションにこだわった理由と、それぞれの特徴とは?

菊地 亮

2017.10.05

リゾルト(RESOLUTE)
ジーンズ
着こなし・コーディネート

実力派ジーンズの生みの親。林 芳亨氏が『リゾルト』を設立するまで

『リゾルト』を語る上で欠かせないのがデザイナーの林 芳亨氏である。若き日の『リーバイス』への憧れが発端となりジーンズ作りへの道を歩み始めた林氏は、1988年の『ドゥニーム』の設立に伴いデザイナーとして参加。空前のレプリカジーンズのブームを陰ながら支えてきた。退社後、原点に立ち返る意味も込めて自身のブランド『リゾルト』を設立し今に至る。

こだわりの宝庫。『リゾルト』のジーンズに込められた林氏の意匠を読み解く

20年以上も国産デニム業界に携わってきた林氏が作り上げる1本だけに、そのアイテムへのこだわりと愛情は群を抜く。デニム通の大人たちも唸らせるポイントは多々あるが、ここでは3つに厳選して紹介していこう。

今では生産コストも視野に、生産拠点を国外へと移す企業も少なくない。しかし、『リゾルト』のモノ作りの原点は兎にも角にもメイドインジャパンにある。丁寧な仕事や細やかな配慮、細部に宿る高等技術を有する日本の職人たちがデニム作りに適役であることを知っているからだ。そのため、織布に始まり、染め、縫製、仕上げに至るまでの全工程を中国地方の備後地区で昔ながらの染色法や旧織機を用いて作られているのである。

『リゾルト』のジーンズを手にして実感するのは生地表面の毛羽立ち。実はこの毛羽立ちこそが、自然で味わい深い色落ちを生む最大の要因となる。何度も足を通していけば、やがては体へと徐々に馴染んでいくのだが、同時に毛羽立ちが残る部分と毛羽が落ちてくる部分とで差が出てくる。その毛羽が取れてくる部分から徐々に色が落ちていき、自然と浮かび上がるインディゴブルーの濃淡が巧妙なカラーコントラストを描き出すのだ。

様々な経験をしてきた大人ならば、永久欠番的なパンツは1本や2本はあるにちがいない。それを、10年後も20年後も手にできるなら、これほど嬉しいことはないはずだ。林氏が理想とするデニムこそまさにそれ。だからこそ、同ブランドのラインアップは「710」「711」「712」「713」と4型に限定されている。何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたい、という林氏の職人としての強い信念が反映されているからだ。

意志と意図。こだわりぬかれた『リゾルト』のジーンズ4タイプを紹介

『リゾルト』は設立当初から全4型で展開し、そのスタンスは今も変わらない。何年も履き続け、自分らしい“加工”が加わり、そしてまた新たな同型を買い足す。そんなストーリーが楽しめるラインアップは、いずれも大人の審美眼をうならせる良さがある。

モデル1710

『リーバイス』の1960年代のヴィンテージデニムで知られる、通称“66(ロクロク)モデル”をベースに製作した710は、『リゾルト』の基盤となるモデル。レングスは細身のストレートで、洗うたびに毛羽立ちが増す当時の生地感を表現することにより美しい色落ちも堪能可能。丈を切らずにはけるよう、7種類のレングスも用意されている。

モデル2711

『リゾルト』の基本となるモデルのひとつである711は、やや太めのストレートレングス。こちらは、『リーバイス』のヴィンテージデニムで多くの支持を得る“XX(ダブルエックス)モデル”をベースにしている。1950年代に見られるインディゴ色の濃いジーンズをイメージし、毛羽立ちのある生地、ボタンフライといった意匠は710と同様。

モデル3712

股上をやや浅めにし、フロントデザインをジッパーフライにした712は、膝から下にかけてテーパードをかけたよりモダンなストレートシルエットと言える。生地にサンフォライズド(防縮加工)を施すことにより、購入時の美脚シルエットをキープ。これまでのモデル同様洗うほどに立ってくる毛羽は、あらかじめ焼きを入れている。

モデル4713

710をベースに股上を浅めに設定したモデル。710同様、60年代のジーンズに見られるザラッとしたタッチや毛羽立ち、風合いを表現すべく備後地方で製作された13.75オンスのオリジナル生地で製作。ベルトループの盛り上げ縫い、後付けの紙パッチ、地の織り目の方向と変えて取り付けたコインポケットなど細部にもこだわりが見られる。

オールシーズンはきたい。『リゾルト』のデニムコーデサンプル集

最高の定番とも言える『リゾルト』のジーンズを、おしゃれな大人たちはどのようにコーディネートへ取り入れているのか。ベテランならではの着こなし術を参考にしながら、秋冬、春夏に分けて検証したい。

▼『リゾルト』の秋冬コーデ

サファリ風のジャケットにビーンブーツという選択が、男らしさと旬のアピールにひと役買っている。濃紺ジーンズが打ち出す程良く品のある表情が、都会的な着こなしへとランクアップさせた大きなポイントに。

カジュアルな印象の強いジーンズであっても、美脚&濃紺の1本ならドレスアイテムともウマが合う。ステンカラーコートにジャケット、そしてインナーには白シャツをというチョイスはまさに好サンプル。

ネイビーを軸としたよりアーバンライクなジーンズの着こなし。容姿端麗なジーンズを生かして、アウターはシャープなシルエットの1着を選び、ハットでグッと大人っぽく仕上げている。随所にのぞかせた赤も効果的な差し色に。

パーカーやジーンズ、さらにはキャップと、おなじみのカジュアルアイテムを選んでいるものの、子供っぽく見えないのはコートとジーンズに濃紺のデニム地を選んでいるおかげ。爽やかさと味わい深さをワンスタイルでバランス良く表現している。

ブリトラ的解釈によって仕上げたジャケパンスタイル。ウールスラックスを合わせたいところだが、濃紺のジーンズを選んだ点がカギ。クラシカルなトップスを引き締めるいいつなぎ役になっている。

▼『リゾルト』の春夏コーデ

Tシャツ×ジーンズのシンプルな組み合わせで攻めた潔いコーデ。まるで長年履きこんだかのような1960年代のデニムを再現した細めのストレートシルエットで、色落ち加減が美しく『リゾルト』の存在感を発揮している。

カーキのTシャツに合わせたジーンズは、色落ち加減がいい頃合い。男らしさが香るアイテムばかりだと野暮ったくなりがちだが、ジーンズの美ラインによって不安をさらりと解消している。

シャンブレーシャツにジーンズと、アイテムチョイスはどちらもワーク出自。しかし、そこに洗練さを感じるのは、上下のメリハリあるトーンやビタミンカラーのニットを肩掛けした着こなしの妙によるもの。

Tシャツにシャツを羽織った定番ファッションではあるが、程よくブリーチのかかった美シルエットのジーンズと『パラブーツ』の組み合わせによってモダンな印象に昇華。

白シャツとジーンズの王道的スタイリングも、“いまさら”感を抱かせないのは、随所に取り入れたトレンドによるもの。程よく色を落としたジーンズを筆頭に、シャツはバンドカラーのロング丈を選出した点が巧妙だ。

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