MADE IN JAPANの実力派。リゾルトのジーンズ全型とその魅力

MADE IN JAPANの実力派。リゾルトのジーンズ全型とその魅力

2010年の設立以降、ジーンズを普段着にする大人たちを虜にし続けている『リゾルト』。4型のみのバリエーションにこだわった理由と、それぞれの特徴とは?

菊地 亮

2019.02.19

リゾルト(RESOLUTE)
ボトムス
ジーンズ

実力派ジーンズの生みの親。林 芳亨氏が『リゾルト』を設立するまで

2010年の設立とジーンズブランドとしては歴史は浅いものの、マニアの間で国産ジーンズブランドの頂点とも言われている『リゾルト』。その理由に、ブランドを語る上で欠かせない日本ジーンズ界の重鎮、デザイナー林 芳亨氏の存在がある。若き日の『リーバイス』への憧れが発端となりジーンズ作りへの道を歩み始めた林氏は、1988年の『ドゥニーム』の設立に伴いデザイナーとして参加。空前のレプリカジーンズのブームを陰ながら支えてきた。退社後、原点に立ち返る意味も込めて自身のブランド『リゾルト』を設立し今に至る。

色落ちに定評あり! ドゥニームのジーンズコレクション

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1950〜70年代の古き良きヴィンテージジーンズをモチーフとする『ドゥニーム』。ジャパンプライドが息付く逸品は、大人のワードローブにこそふさわしい存在です。

山崎 サトシ

こだわりの宝庫。『リゾルト』のジーンズに込められた林氏の意匠を読み解く

『ドゥニーム』設立から長く国産ジーンズ業界に携わってきた林氏が作り上げる1本だけに、そのアイテムへのこだわりと愛情は群を抜く。ジーンズ通の大人たちも唸らせるポイントは多々あるが、ここでは3つに厳選して紹介していこう。

こだわり1ジャパンメイドへの比類なき執着心

今では上がり続ける生産コストも視野に、生産拠点を国外へと移す企業も少なくない。しかし、『リゾルト』のモノ作りの原点は兎にも角にもMADE IN JAPANにある。丁寧な仕事や細やかな配慮、細部に宿る高等技術を有する日本の職人たちがジーンズ作りに適役であることを知っているからだ。そのため、織布に始まり、染め、縫製、仕上げに至るまでの全工程を中国地方の備後地区で昔ながらの染色法や旧織機を用いて作られているのである。

こだわり2はくほどに違いを実感するオリジナルジーンズ

『リゾルト』のジーンズを手にして実感するのは生地表面の毛羽立ち。実はこの毛羽立ちこそが、自然で味わい深い色落ちを生む最大の要因となる。何度もはいていけば、やがては体へと馴染んでいくのだが、同時に毛羽立ちが残る部分と毛羽が落ちてくる部分とで差が出てくる。その毛羽が取れてくる部分から色が落ちていき、自然と浮かび上がるインディゴブルーの濃淡が巧妙なカラーコントラストを描き出すのだ。

こだわり3定番を目指すからこそ、ラインアップは4型のみ

様々な経験をしてきた大人ならば、永久欠番的なパンツの1本もあるにちがいない。それを、10年後も20年後も手にできるなら、これほどうれしいことはないはずだ。林氏が理想とするジーンズこそが、まさにそれ。だからこそ、同ブランドのラインアップは「710」「711」「712」「713」と4型に限定されている。何年経っても手に入る理想の定番を作り続けたい、という林氏の職人としての強い信念が反映されているのだ。

意志と意図。こだわりぬかれた『リゾルト』のジーンズ4タイプを紹介

『リゾルト』は前述の通り設立当初から全4型で展開しており、そのスタンスは今も変わらない。何年もはき続け、自分らしい“加工”が加わり、そしてまた新たな同型を買い足す。そんなストーリーが楽しめるラインアップは、いずれも大人の審美眼を満足させる良さがある。

モデル1710

『リーバイス』の1960年代のヴィンテージジーンズで知られる、通称“66(ロクロク)モデル”をベースに製作した710。美脚シルエットをうながす程良いタイトさで、『リゾルト』の基盤となるモデルとして君臨している。洗うたびに毛羽立ちが増す当時の生地感を表現することにより、美しい色落ちも堪能可能。丈を切らずにはけるよう、7種類のレングスも用意されている。

ちなみにデザイナー林氏が8か月着用した710がこちら

とても1年かかっていないとは思えない、圧巻の色落ちだ。「1回はいたら1回洗濯」と語る林氏の710は、全体的にインディゴを落としつつサイドシームやステッチ部分に立体的なパッカリングを生み出している。腰回りの揺らめくようなヒゲの入り方も見事だ。おそらくジッポーを入れていたであろうコインポケットのあたりに、氏のライフスタイルの一部を感じることができる。

モデル2711

『リゾルト』の基本となるモデルのひとつである711は、710と比べてやや太めのストレートレングス。こちらは、『リーバイス』のヴィンテージの中でも多くの支持を得ている“XX(ダブルエックス)モデル”をベースにしている。1950年代に見られるインディゴ色の濃いジーンズをイメージし、毛羽立ちのある生地、ボタンフライといった意匠は710と同様。

モデル3712

股上をやや浅めにし、フロントデザインをジッパーフライにした712は、膝から下にかけてテーパードをかけたよりモダンなストレートシルエットと言える。『リーバイス』でいうところの“505”がシルエットとしては近いだろうか。712は生地にサンフォライズド(防縮加工)を施すことにより、購入時の美脚シルエットをキープ。『リゾルト』のこだわりである毛羽立ちが苦手、という人のために、こちらは表面にあらかじめ焼きを入れてある。フロントはジップフライ。

モデル4713

基幹モデルである710をベースに、股上を浅めに設定した1本。710同様、1960年代のジーンズに見られるザラッとしたタッチや毛羽立ち、風合いを表現すべく備後地方で製作された13.75オンスのオリジナル生地で製作。ベルトループ1本1本の盛り上げ縫い、後付けの紙パッチ、本体の織り目の方向と変えて取り付けたコインポケットなど、細部にもこだわりが見られる。

それぞれが唯一無二の仕上がり。『リゾルト』710の色落ち&着こなしサンプル

最高の定番とも言える『リゾルト』のジーンズ。その中でも随一の人気を誇っているのが、定番モデルの710だ。おしゃれな大人たちは710をどのように色落ちさせ、コーディネートへ取り入れているのか。フリークならではの着こなし術を参考にしながら検証したい。

太ももからひざ下に掛けてゆるやかな色落ちを見せる『リゾルト』710。サイドシームのねじれ具合から、長い時間をかけてエイジングされてきた1本なのだとわかる。そんなモノの価値を知る大人の雰囲気を漂わせるジーンズに合わせたのは、茶系の『バブアー』にチェリーレッドの『ドクターマーチン』8ホール。イエローのシューレースも合わせて、足元に遊び心を創出した男の色気を感じさせるコーディネートだ。

メリハリのあるひげを残しつつ、淡い色落ちに仕上げた『リゾルト』は雰囲気満点。こなれ感漂う古着アイテムをトップスに合わせることで、トータルでヴィンテージライクにまとめ上げた。710のシルエットを邪魔しないトップスのサイジングも秀逸だが、艶のある『レッド・ウィング』とのコントラストもまた圧巻。

シームのパッカリングがさりげないアクセントを作る、全体的な色落ちが美しい710。ジーンズの発色の良さを生かして、トップスとネイビーのグラデーションを作り上げた技ありのコーディネートだ。ノーカラーコートやレザーブーツで、脱力しすぎない大人のドレスカジュアルを構築している。

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