
レッドカードのジーンズは、なぜおしゃれな大人に愛されるのか? その定番と別注モデルを網羅
ジーンズにこだわる大人が支持するブランドの1つに、『レッドカード』があります。その理由とともに、押さえておくべき逸品と着こなしのサンプルを解説しましょう。
ジーンズのスペシャリストが手掛ける『レッドカード』
2009年にスタートした『レッドカード』。立ち上げた本澤裕治氏は、大手ジーンズメーカーの『エドウイン』に10年在籍し、その間に基幹モデル「503」の企画に参加。その後は名門『リーバイス』に6年在籍し、王道モデルの「501」を担当しています。つまり、『レッドカード』はジーンズを熟知した人物によるブランドということ。モノとして150年の歴史を持つジーンズに敬意を払いつつ、最新の技術も取り入れて“進化版リアルデニム”を提案しています。
『レッドカード』は日本の繊細な感性を体現する、職人の加工技術をリスペクトしていることでも有名です。カラーナンバー(品番)に、職人の名前を入れているのもそのため。もちろん数々のジーンズに触れてきた氏のこだわりが生きているのもさることながら、こんなモノ作りへの姿勢が長年はき込んだようなリアルなヒゲやアタリを生み出しているのです。アパレルやファッションの関係者からも評価が高く、各ブランドやショップからは別注品が定期的にリリースされています。
ほかのブランドでは味わえない『レッドカード』の魅力とは何か?
『レッドカード』の魅力を具体的に紹介していきましょう。その見どころはとてもここで語り尽くせるモノではありませんが、主なポイントの3つに絞って解説します。上質な生地ならではのソフトな触感や軽やかな着用感、日本人にマッチするシルエット、圧巻の仕上がりなのにリアルクローズに根差したプライスという要素を兼ね備えたジーンズは、選ばない理由が見当たりません。
魅力1
柔らかな素材感と軽やかなはき心地
『レッドカード』で採用しているデニム生地は、基本的にMADE IN JAPAN。カイハラデニムを始め、世界に誇れる最高峰の生地を厳選しています。また、コットン100%のオーセンティックな生地だけでなく、ポリウレタンを混紡したストレッチデニムも使用。ライトオンスの薄手な生地も活用し、はき心地を疎かにしていません。高品質な素材ならではの質感が快適な着用感にもつながり、ブランドの人気を後押ししています。
魅力2
日本人の体型を研究しつくしたシルエット
すでに紹介したとおり、『レッドカード』のプロデューサーは長年ジーンズブランドに関わってきた経歴の持ち主。素材としてのデニムだけでなく日本人ならではの体型の特徴も熟知しているため、その知見を定番モデルのシルエットなどにも反映しています。ドメスティックブランドならではのキメ細かい配慮によって完成にいたった美しいシルエットは、スタイルをより良く見せてくれるもの。それもあって『レッドカード』は、レディースでも人気の高いジーンズブランドでもあります。
魅力3
加工にもこだわりつつ、リアルクローズとしての価格を実現
前述のとおり、職人による加工にも徹底してこだわっている『レッドカード』。最新の技術によって実際にはき古したような味感を実現しています。さらに生地も上等となれば、いわゆるプレミアムジーンズと呼ばれる高価なブランドと間違われても仕方ありません。しかし、実は価格帯の中心は2万円強。圧倒的なコストパフォーマンスも、長年ジーンズ業界に関わってきた本澤裕治氏の経験や人脈があってこそだと容易に推察できます。それこそ、『レッドカード』が唯一無二のジーンズブランドだといわれる所以です。
『レッドカード』の基本となるジーンズ、「リズム」と「ライダー」を押さえておこう
ブランドの特色を把握したところで、メンズコレクションにおいて象徴的なジーンズ2種をピックアップ。この後のコラボジーンズのベースにもなっている「リズム」と「ライダー」は、『レッドカード』を語るうえで欠かせない存在です。
1本目
『レッドカード』リズム
『レッドカード』を語るうえで外せない名作モデルが「リズム」。スリムストレートなシルエットをベースにしながら、膝下からテーパードを効かせた美しいフォルムが特徴的です。また、股上はやや浅めに設定。ウエスト周りがスッキリして見えるように計算しています。また、基本的にはコットン100%の上質で正統派なデニム生地を使用し、色落ち具合や加工感にもこだわって展開。大定番の人気モデルということで、別注品のベースになることもしばしばです。
2本目
『レッドカード』ライダー
「リズム」に次ぐ人気の定番モデルが「ライダー」。スキニーに近い細身のスリムシルエットが大きな特徴です。シャープなフォルムで、程良くレッグラインにフィットするため、美脚効果も望めるモデルです。細身の作りですが、ストレッチデニムを起用しているので動きやすさは上々。ブランドこだわりの加工感も秀逸で、ヴィンテージな表情とモダンなシルエットが共存します。あらゆるコーディネートをスタイリッシュに見せてくれること請け合いです。
人気ショップ&ブランドも続々。『レッドカード』の別注モデルをピックアップ
大定番2本を押さえたら、そこからショップ&ブランドが独自のエッセンスを加えた別注モデルもチェックしましょう。ベースが良いからこそ、アレンジが映えるというもの。今年の“買い足しジーンズ”としても検討したい、5本をピックアップ。
1本目
『レッドカード』×『シップス』別注 ジャストレングス ストレッチ スリムテーパードデニム
老舗セレクトショップ「シップス」との別注アイテムはもはや恒例。この1本は日本人の体型に合わせて微調整を加え、腰回りや膝下のフィット感を高めながらレングスを少し短くアレンジしています。その一方、『レッドカード』の特徴であるリアルなヴィンテージ感は継承。独自の削り加工を駆使してリアルなエイジング感を表現しています。
2本目
『レッドカード』×『アバハウス』別注 デイワン スキニー デニム
『レッドカード』には「リズム」と「ライダー」以外にもメンズモデルやユニセックスモデルがあります。そのうちの1本が「DAY 1(デイワン)」。ウエスト周りに適度な余裕を与えながら、「リズム」よりも強めにテーパードを効かせたリラックススキニーフィットが特徴的です。細身になっている分、レディースでもっとも人気があるストレッチ性の高い生地を採用。窮屈とは無縁の軽やかな着心地を実現しています。この別注品は、製品染めが独特で、細部の加工やアタリによってニュアンスのあるブラックに仕上げています。
3本目
『レッドカード』×『ブルーワーク』別注コットンデニム 5ポケットスリムパンツ
セレクトショップ「トゥモローランド」のプライベートブランド『ブルーワーク』による別注品も継続的にリリースしています。この1本は、『レッドカード』ならではの美麗なスリムシルエットはそのままに、リアルなユーズド加工を追求。実際に着込んで生まれたようなヒゲやハチノスが圧巻です。「レッド」と「ブルー」という対照的な色の名前を冠したブランドのコラボなのもおしゃれ!
4本目
『レッドカード』×『ナノ・ユニバース』別注 リズム プラス
「リズム」のレングスを3cmほど短く設定しているのが「リズム+(プラス)」です。足元のクッションを省くことで汎用性を高め、幅広いシーンに対応するように配慮。ドレス感のあるコーディネートをカジュアルダウンしたい際にも重宝します。今回の別注ではインラインにないカラーを展開。ダークアンバーと名付けたブラックの加工デニムが落ち着いたムードです。イエローをトッピングしてヴィンテージ感を増したインディゴブルーも展開しています。
5本目
『レッドカード』×『ビームス』別注 ブラザー
人気のセレクトショップ「ビームス」も、『レッドカード』との別注品を何度もリリースしています。このアイテムは、少しゆるめなテーパードシルエットの「ブラザー」がベース。定番の「リズム」より股上を2cmほど深く設定しつつ、ウエスト部分を内側に入れ込んでスッキリとまとめたフォルムで支持を集めたモデルです。別注によってレングスをやや短くアレンジし、足元のルーズ感を低減。その一方、ウエストにドローコードを配したイージーパンツ仕様でステイホームやワンマイルにも対応しています。見た目は味感たっぷりですが、吸水速乾性の高い機能的なデニム地も採用。
サンプルコーデに学ぶ『レッドカード』をはきこなすためのヒント
ジーンズ専業ブランド『レッドカード』や、その代表作やおすすめアイテムをインプットした後は、実際のコーディネートサンプルを紹介。シンプルな着こなしから個性的な大人カジュアルまで、参考になるスタイルを厳選して解説します。
コーデ1
ジャスト丈「リズム」を、クリーンな大人カジュアルにマッチング
美脚テーパードシルエットに定評のある「リズム」を、『シップス』がジャスト丈に調整した1本を着用。ノンクッションではけるジャスト丈はミニマルなローファーとの相性も抜群で、ベルトレスで合わせたタックインシルエットをよりシャープに見せてくれます。大人の休日スタイルに、『レッドカード』が似合うという好例です。
コーデ2
「リズム」のジャスト丈アレンジで、初夏のサンダルスタイルがグッと大人顔に
上のスタイルでは革靴を合わせてクリーンに仕上げていましたが、ジャスト丈に設定した「リズム」はラフなトングサンダルの足元も1つ大人に見せてくれます。テーパードの効いたシャープなシルエットも、シンプルなスタイリングの中でさらに強調。ややオーバー気味に羽織ったシャツとのメリハリも、洒落感をあおる一要素となっています。なお、こちらは『エディフィス』の別注。
コーデ3
ジーンズですから。もちろん、アメカジスタイルとの相性は抜群!
リアルなヴィンテージ加工にこだわる『レッドカード』。当然ながら、アメリカンカジュアルを意識したスタイルには抜群のマッチングを見せるわけです。MA-1風のライトなブルゾンにボーダーTを合わせたシンプルな着こなしの中で、“ならでは”の加工が凄みと存在感を描き出しています。
コーデ4
ジャケットスタイルのハズしとして『レッドカード』を活用
シルエットが美しい『レッドカード』のジーンズは、ジャケットスタイルをカジュアルダウンするキーアイテムとしても最適。ユーズド感はあってもフォルムが上品なので、テーラードジャケットと難なく馴染みます。このコーディネートでは、加工感のあるインディゴブルーのジーンズを選びつつ、ジャケットもシャツもブルー系でまとめて爽やかなイメージを演出。白いスニーカーで清潔感や軽快感を高めています。
コーデ5
ブラッドの『レッドカード』で下半身を引き締めたお手本!
どんなにボリューミーで個性のあるアウターを使ったコーディネートでも、下半身がスッキリした黒いパンツなら引き締まって見え、全身が大人なバランスにまとまります。その典型がこれ。パンツはもちろん、『レッドカード』のアイテムです。スマートなシルエットに加えてレングスもジャストなブラックジーンズは、かなりスッキリした印象。存在感のあるアウターを引き立てつつ、全体的に落ち着いたムードに導いています。
この記事の掲載アイテム一覧(全7商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『レッドカード』 リズム
-
『レッドカード』 ライダー
-
『レッドカード』×『シップス』 別注 ジャストレングス ストレッチ スリムテーパードデニム
-
『レッドカード』×『アバハウス』 別注 デイワン スキニー デニム
-
『レッドカード』×『ブルーワーク』 別注コットンデニム 5ポケットスリムパンツ
-
『レッドカード』×『ナノ・ユニバース』 別注 リズム プラス
-
『レッドカード』×『ビームス』 別注 ブラザー
掲載アイテムをもっと見る(-5商品)