
加湿器だってデザインが大事。おしゃれさでも選びたい9のおすすめ
乾燥する季節の風邪予防に加え、花粉症対策としても頼れる家電といえば加湿器です。機能性はもとより、インテリア映えにもこだわればおうち時間がより一層充実したものに!
風邪予防や花粉対策にはこれが1番。乾燥が続く現在、加湿器が1台あると良い
空気が乾燥する季節が続いたかと思えば、花粉対策にも気を配らなくてはいけないシーズンがやってくる冬~春。この時期を快適かつヘルシーに過ごすための家電として、加湿器はもはや手放せない存在になってきました。空気が乾燥していると風邪のウイルスが室内に浮遊し、これまた乾燥した喉の粘膜に付着して炎症を起こしやすいという状況に。加湿器で室内に適度な湿度を保つことでこうしたコンディションを改善でき、風邪予防に効果を発揮します。
また、室内の湿度を上げれば、花粉が空気中に飛散しにくい状況を作ることも可能。花粉が水分を含んで浮遊できなくなるため、快適に過ごすことができるのです。今や花粉対策には、空気清浄機より加湿器のほうが役立つという認識が定着しつつあるのはこれが理由。そんな生活必需品としておうち時間をともに過ごすアイテムであれば、確かな機能性に加え、見た目にもこだわりたいものですよね。部屋の中では意外と目立ちますし、デザイン性が高ければインテリアの一部として部屋の雰囲気作りにも一役買ってくれるはず。ということで、以下ではそんな才色兼備な加湿器を見ていきましょう。
用途によって選ぶべし。加湿器の種類別に長所短所を知っておく
ひとくちに加湿器といっても、その種類は意外に多彩。大別すると、加湿方式の違いによって4タイプに分類できます。それぞれ一長一短あるので、使用スタイルによって最適な相棒を選びましょう。
種類1
すぐ加湿、すぐ潤う。「超音波式」の加湿器はローコストで便利
その名の通り、超音波の振動によって水を微細な粒子に変えて放出するのがこのタイプ。スイッチを入れればすぐに空気が潤うのが特徴で、比較的安価なモノが多く、消費電力が少ない方式ゆえにコスパの面でも優秀です。作動音が静かで静音性も高いので、寝室での使用にも適しています。ただし加熱しないため、本体内部に雑菌が発生しやすいという弱点も。水を入れっぱなしの状態で放置せず、こまめなお手入れを心掛けるのが賢明です。
種類2
安全性とランニングコストで選ぶなら、「気化式」を選ぶべし
気化式とは、湿らせたフィルターに空気を通し、水分を気化させることで加湿する方式。洗濯物を室内干しした際に湿度が上がるのと同じ原理を採用しています。加湿する速度はそれほど速くはありませんが、熱を発しないので小さなお子さんがいる家庭でも安心して使えます。また、ファンで起こした風を利用するだけなので消費電力が少なめで、電気代を抑えられます。
種類3
ハイパワー&高加湿。「スチーム式」はかなりパワフル!
タンク内の水を熱して蒸発させ、スチームで加湿する方式。加湿速度が断トツで速いのがこのタイプです。煮沸することによって殺菌効果も得られるので、衛生面でも優秀でも安心感があります。その一方で、消費電力が高いというデメリットも。吹き出し口の温度が高くなりやすいため、小さいお子さんやペットのいる家庭は設置場所の配慮が必要でしょう。
種類4
いいとこ取り。「ハイブリッド式」は何かとそつがない
ハイブリッド式は2種類に分かれます。1つは、加熱式と気化式を融合させたタイプ。これは、加湿フィルターを通す気化式に温風を用いることで、より効率良く加湿ができるようになっています。温風を使ってはいるものの、吹き出し口が暑くならないのがいいところ。安全性と加湿スピードを重視するユーザーには、うってつけの方式です。もう1つは、加熱式と超音波式のハイブリッド。こちらは、ヒーターで温めた水を超音波で蒸発させる方式で、単体の超音波式より早く加湿を行えます。価格帯が比較的安価なのも魅力で、デザインの選択肢が豊富なタイプでもあります。
高いのには理由がある、数万円クラスで探す加湿器の名機
他の家電と同様、加湿器にもハイスペックモデルは存在します。ただ空気を潤すためだけの家電、とあなどるなかれ。あったらうれしい機能を満載した名機は、デザイン性も使い勝手もワンランク上の出来栄えなんです。
1台目
『ダイソン』ハイジェニックミスト MF01
『ダイソン』の高性能扇風機「エアマルチプライヤー」のテクノロジーを使い、加湿した空気を効率良く室内に循環させてくれるのがこのモデル。加湿器の方式として採用しているのは超音波式ですが、バクテリアの温床となるスポンジやフィルターを一切使っていません。その代わりに、本体内でUV-Cライトに水を当て、ミストが部屋に送り出される前に99.9%のバクテリアを除菌するため、クリーンな空気で加湿を行えます。加湿が必要ない季節には扇風機やサーキュレーターとして使えて、音響工学に基づく静音設計も魅力です。
2台目
『バルミューダ』レイン ERN-1100UA
オブジェのような外観が目を引くこちらは、タンクレス構造を採用した気化式加湿器。タンクではなく本体内部に設置された給水ボウルに水を貯める構造で、このボウルは洗剤で丸洗いすることが可能です。カルキなどが白く固まってしまうのを防ぎながら、清潔に使うことができます。また、取り込んだ空気は同社の空気清浄機に採用されている酵素フィルターで除菌してから、湿気を含んだ空気の送風に使用。そのため、部屋全体を清潔に保てます。スマホのアプリを使って、タイマーをセットしたり、帰宅前に加湿を始めたりといった多彩な操作を行うことも可能です。
3台目
『ダイニチ』RXシリーズ HD-RX919
加湿器メーカーの販売シェアにおいて、7連連続でナンバー1という実績を誇る『ダイニチ』。同社を代表する「RX」シリーズのハイブリッド型加湿器です。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップし、素早く加湿できるターボ運転を搭載しています。静粛性にもこだわった設計で、特に秀逸なのは“おやすみ快適”という機能。ボタンを押してから1時間は静けさ優先の運転となり、人間が聞き取れる最初音である10デシベルに限りなく近い13デシベルという最小運転音で可動します。その後、寝付いた後(1時間後)には静音モードを保ちながら加湿運転にスイッチ。就寝中も肌や喉の潤いを保ってくれます。
4台目
『カドー』STEM630i
この超音波式加湿器を手掛けた『カドー』とは、『ソニー』出身のエンジニアと『アマダナ』出身のデザイナーが立ち上げたハイエンド系家電ブランド。それだけに洗練されたデザインが目を引きますが、天井まで(最大220cm)舞い上がるミストで部屋をまんべんなく潤す設計など、新技術も満載です。部屋の湿度は、LEDの発光色によってひと目でわかるので(30%以下は黄色=乾燥、30~50%は緑色=やや乾燥、50%以上は青色=十分な湿度)、結露の防止や電気代の節約に役立てられます。タンク内のカビや細菌を99.9%以上除去する抗菌プレートなどの採用によって、超音波式の弱点である衛生面も改善されています。
1万円台以下でも充実。加湿器だって、コスパで選びたい
機能性とデザイン性の両面で満足度の高い才色兼備な加湿器は、1万円台以下でも手にすることが可能です。
1台目
『アイピックス』ルクシー AHD-148
こちらは、加熱式と超音波式を融合したハイブリッド型加湿器。吹き出し口の高さは、2段階で選べる設計で、床置きするか机上に置くかという設置場所によって使い分けることができます。操作は、タッチパネルかリモコンで手軽に行うことが可能。専用パッドにアロマオイルを垂らせばアロマディフューザーとしても使えて、部屋を心地良い香りで満たすことも。
2台目
『ドウシシャ』クレベリン超音波式加湿器
ラッパのマークでお馴染みの大幸製薬と共同開発したこの超音波加湿器は、クレベリンLEDを搭載。このLEDの光を使って発生させるクレベリン(二酸化塩素)によって空気中に浮遊するウイルスや細菌の除去効果が期待でき、カビ抑制や消臭効果も発揮します。加湿機能とクレベリン発生機能は、同時でも別々でも使うことができます。クレベリンカートリッジの交換目安は、1日8時間の使用で約3か月と経済的。
3台目
『プラスマイナスゼロ』超音波式加湿器 XQE-C011
こちらはLEDライトのほのかな灯りを灯せる設計で、加湿をしながら就寝時のベッドサイドライトとしても使える1台2役のデザインが特徴。超音波で静かに加湿しながら、タンク内の水面がかすかに揺れる様子で目を楽しませてくれます。なお、加湿器を使わない時期はライト単体でも使用可能。アロマディフューザーとしても使えるよう、アロマオイルを垂らすためのトレーを搭載しています。
4台目
『アンドデコ』上部給水タイプ 超音波加湿器
蓋を外して水を注ぐだけの簡単設計で、内部には腐食や劣化に強いステンレスの超音波振動子を採用。より長く使える設計になっています。タンクだけ取り外して丸洗いもでき、タンク内は抗菌性・安全性に富むAg+銀イオン加工を施しているので、清潔な状態で使用可能です。吹き出し口から出るミストは、商業施設などで散布されているドライミストと同じく水の粒子が非常に小さく、素早く蒸発するので家具などを濡らしてしまう心配も無用です。
5台目
『ブルーノ』カルム ミスト
古きよき時代の薪ストーブをミニチュア化したかのような遊び心溢れるデザインですが、こちらも加湿器。ヒーターで水を加熱し、超音波でミストを飛ばすハイブリッド型を採用しています。紫外線を発するUVランプをタンク内に照射して除菌を行う設計を採用、そしてタンク内には銀イオンフィルターを内蔵。ここに水を通すことによる抗菌効果が期待できます。また、イオン交換樹脂が水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムを無力化し、白い粉の発生を抑制してくれるのもうれしい要素といえるでしょう。
紺ブレもビーサンも守備範囲。雑食系服飾ライター
遠藤 匠