スーツケースの選び方。容量や、素材による違いを解説

スーツケースの選び方。容量や、素材による違いを解説

夏の旅行に向けてスーツケースを新調したいけど、どんなタイプを選んだらいいのやら……。そこで容量から素材、機能にいたるまで、スーツケースのあれこれを徹底解説。

近間 恭子

2017.06.07

バッグ
スーツケース・キャリーバッグ

スーツケース選びは、まず最適な容量を見つけることから

スーツケースで選ぶ際、まず悩むのが容量。荷物の量は人それぞれだし、目的や季節によって選ぶサイズは異なってきますが、おすすめは旅行日数を目安にする選び方です。1泊=10Lを目安に、1泊2日から長期旅行まで、それぞれに最適な容量を伝授します。

1泊2日なら、20〜30Lが最適な容量

“大は小を兼ねる”ということわざがありますが、国内での1泊2日の旅行には15〜25Lの容量で十分。逆に大きすぎると隙間ができ、移動中にスーツケース内で荷物が散乱してしまいます。それにこの容量なら機内持ち込みもできますし、移動もスムーズに決まるはず。荷物が多いときの日帰り出張にもおすすめですよ。

3泊4日の旅行は35〜50Lを目安に

3泊4日となると国内だけでなく、近場のアジアやビーチリゾートに旅することも考えられますよね。となると着替えもそれなりに必要ですし、変圧器などの国内旅行には必要ない荷物が増えるってことも。さらにお土産などで荷物が増えることも想定すると、容量は35〜50Lのスーツケースだと安心かと思います。

7泊8日の旅や長期出張なら、大容量の75L以上を

アメリカやヨーロッパ、オセアニアなど、長期休暇を利用して1週間以上の旅へ。航空会社やシートのクラスによって預けられる量が異なりますが、すべての荷物をひとつのスーツケースで解決させるなら75L以上が理想的です。重量オーバーにならないためにふたつ持ちって手もありますが、大人ならひとつにまとめるのがスマートかと。

機内持ち込み可能なのは、3辺の合計が115cm以内

飛行機の旅で面倒なのが、預けた荷物をピックアップするとき。なかなか自分のスーツケースが出てこなくてイライラ(笑)。そんな事態を避けるなら、機内に持ち込むのがベター。ただ、大きさに制限があり、一般的には100席以上の飛行機はスーツケースの3辺の合計が115cm以内、100席未満の場合は100cm以内となっています。

容量の次にチェックすべきは、スーツケースのタイプ

ハードケースorソフトケース

日本ではスーツケースというとハードケースですが、海外ではソフトケースを好んで使用している人が多数。どちらが自分にふさわしいか、メリットとデメリットを参考に検証してみましょう。

ハードケース

■メリット
・ソフトケースよりもハードな素材でボディが丈夫
・ロック機能がしっかりとしているので安心
・外部からの衝撃に強く、その衝撃が荷物にひびきにくい
■デメリット
・傷がつきやすく、凹みなどが目立つ
・強い衝撃によって、ボディがヒビ割れしてしまうことも
・両面開きは使いやすいけど、全開にしないと荷物の出し入れができない

ソフトケース

■メリット
・素材が柔らかくて軽量で、柔軟性がある
・片面開きなので、荷物の出し入れするときに場所を取らない
・取り出し頻度の高い荷物を入れるのに便利な外部ポケット付き
■デメリット
・衝撃が伝わりやすい柔らかい素材ゆえ、割れ物などは壊れやすい
・ナイフなどの鋭利なもので、引き裂かれる心配がある
・キャスターが2輪のものが多く、移動しにくい

ファスナーorフレーム

スーツケースはファスナーかフレームのいずれか。前者はソフトケース、後者はハードケースに多く使われています。見た目だけでなく、使い勝手も異なるのでチェックしよう。

ファスナー

■メリット
・ファスナー部分の布が衝撃を吸収して壊れにくい
・全開にしなくても中の荷物が取り出せる
・フレーム部分が布のため、比較的軽い
■デメリット
・ファスナーや布から水が染み込む心配がある
・刃物などで引き裂かれる可能性がある
・安価なスーツケースだと、ファスナー部分が壊れやすいことも

フレーム

■メリット
・空港で手荒に扱われても壊れにくくて丈夫
・雨などの水が侵入しにくい
・ロック部分がしっかりしているので安心感がある
■デメリット
・一度フレームが歪むと、それ以降の開閉が困難になる
・開閉するとき、スーツケースを寝かせて全開にしないといけない
・ちょっとした荷物を取り出したいときに不便

キャスターは2輪or4輪

スーツケースの底面に施されたキャスターは、2輪と4輪がほとんどです。好みや使う用途によってどちらも魅力的なので、下記のメリットとデメリットを参考に。

2輪

■メリット
・車輪が大きいことが多く、凸凹とした道や段差に強い
・電車やバスの走行中に揺れたとき、ストッパーなしでも動きにくい
・歩行時の音が比較的静か
■デメリット
・歩行が一方向のみで小回りが利かない
・斜めにして引いたとき、ボディが地面に擦ってしまうことがある
・スーツケースが重いと腕に負担がかかる

4輪

■メリット
・360°回転するものが多くて押すだけで前に進み、荷物が重くても気にならない
・人ごみや狭い道路などでも小回りが利く
・4輪のスーツケースをふたつ持ちでも歩行が快適
■デメリット
・歩行中の音がうるさい
・道の悪いところでは歩行がしにくい
・ストッパーがないタイプは、坂や電車の中で手を離すと動いてしまう

ほかにも重視したい機能とは

容量や素材、キャスターの形状などだけでなく、ほかにもチェックすべき機能があります。そこでTASロックから内部収納まで、あると確実に役に立ち、快適も生み出す機能をご紹介。

アメリカ旅行にはTASロックは必須です

アメリカの空港を利用する場合、鍵をかけてはいけないというルールがあります。でも、鍵をかけないのって不安ですよね? TASロックはそんな不安を解消できる機能で、空港で検査する際にTAS職員が特殊なツールで鍵を開けることができるのです。つまり、TASロック機能があれば鍵をかけたままスーツケースを預けられるってわけ。

荷物を固定するベルトや仕切り付きであること

今まで外側の機能ばかりでしたが、もちろん内部の機能でも重視すべきことがあります。そのひとつが、荷物をきちんと固定するベルトや仕切り付きであること。これがないとスーツケース内は、荷物が散乱してしまいます。それに割れ物が破損してしまう確率も上がってしまうんですよ。なので、スーツケースに必須の機能なのです。

ハンドルの長さを調整できる

スーツケースを歩行させるときに意外と重要なのがハンドルの長さ。自分の身長に合っていないハンドルだと、移動の際に負担だけでなくストレスも感じてしまうんですよ。ただ、身長に合ったものをドンズバで見つけることはかなり難しいので、ハンドルは何段階かに調整できるものだといいかと思います。

人気ブランドの定番モデルを一挙公開

スーツケースを新調するなら、やっぱり信頼感のある人気ブランドがいい!ってことで、『リモワ』や『サムソナイト』など、スーツケースが人気ブランドの定番モデルをご紹介します。

合わせて読みたい: 大人のスーツケースはブランドにこだわる。旅を豊かにする名品10選

ブランド1『リモワ』

“キング・オブ・スーツケース”とも称されているドイツ発の『リモワ』が誕生したのは1898年。1950年にリリースしたグルーヴ加工が施されたアルミニウム製のスーツケースによって、人気を不動のものにしました。ちなみにこのグルーヴ加工は、今ではブランドを象徴するデザインのひとつとなっています。

合わせて読みたい: おしゃれな大人を魅了する、リモワのスーツケースとは

アイテム1トパーズ

『リモワ』といったら、やっぱり“トパーズ”ですよね。アルミニウム製ならではのクールなルックスが好みという男性も多いのでは? 使い込むほどに味わいが増すという経年変化が楽しめるのもいいんですよ。やや重いのが難点なものの、360°回転の4輪キャスターなので歩行時も重さを感じることなく快適です。
サイズ:高さ55×横40×マチ20cm
重要:4.6kg
容量:32L

アイテム2サルサ

職人技とハイテクの融合”というコンセプトのもと、2000年にデビューしたのが“サルサ”です。初めてポリカーボネートを使用したことでも話題になりましたよね。で、このポリカーボネートの魅力は、耐久性や耐衝撃性に優れていながらも軽量なところ。つまり、より身軽に旅を楽しめるモデルなのです。
サイズ:高さ74×横48×マチ26.5cm
重量:4.3kg
容量:78L

アイテム3サルサ デラックス

“サルサ”のシンプルな内装に、機能的なディバイダー(仕切り)を2枚プラスした“サルサ デラックス”。荷崩れしにくいというスーツケースとしての機能性をより高めたモデルといえます。また、ディバイダーはポケット付きなので、細かなものや書類などの整理に役立つんですよ。さらにマットな“サルサ”に対し、“サルサ デラックス”は光沢感があるのも特徴。
サイズ:高さ56.5×幅44.5×マチ25.5cm
重量:4.2kg
容量:47L

ブランド2『サムソナイト』

1910年にアメリカ・デンバーでスタートしたトラブルバッグメーカーで、スーツケースの世界No.1シェアを誇るリーディングカンパニーとして君臨。極限まで軽さを追求した“コスモライト”をはじめとするハードケースだけでなく、“オプティマム”などのソフトケースも展開しています。そのラインアップの豊富さはさすがのひと言!

アイテム1コスモライト

『サムソナイト』史上、最強で最軽量といわれているベストセラーモデル“コスモライト”。スーツケース業界では『サムソナイト』が独占使用している素材”カーヴ”を採用することで、驚きの衝撃耐性と軽さを実現しているんです。また、貝殻の強さにインスピレーションを得た独特なシェルデザインも印象的。
サイズ:高さ75×幅51×マチ31cm
重量:2.6kg
容量:94L

アイテム2ピクセロン

“ピクセル”のデザインにインスパイアされた、細かなドットパターンが特徴的なモデル“ピクセロン”。スタイリッシュで洗練された雰囲気ながらも主張は控えめなので、世代や性別に関係なく取り入れられるスーツケースです。ボディは軽量で丈夫なポリカーボネート。さらに機動性の高いダブルホイールや収納しやすい内装など、トラベラーが求める機能もすべて装備しています。
サイズ:高さ55×幅36×マチ24cm
重量:2.7kg
容量:34L

アイテム3オプティマム

余裕なキャパシティと軽い使い心地が魅力のモデル“オプティマム”。ソフトケースながらも4輪キャリーなので小回りが利き、移動中にストレスを感じることなくスムーズです。雨や汚れから守るラゲッジカバーやフロントに設けられたタブレットPCポケット、TASロックなどの使い勝手を向上させる機能も満載。
サイズ:高さ64×幅46×マチ30cm
重量:3.2kg
容量:77L

ブランド3『トゥミ』

1975年に創業した『トゥミ』は、デザインと機能性を兼ね備えたさまざまなアイテムを展開。高い耐摩擦性を誇るFXTバリスティックナイロンをはじめ、ディテールやパーツの多くを独自に開発・設計しているのも『トゥミ』の強み。ビジネスバッグ同様、スーツケースにもかなり力を入れており、その品質の高さもお墨付きです。

アイテム1アルファブラボー

『トゥミ』を象徴するFXTバリスティックナイロンを採用した“アルファブラボー”のスーツケース。マチ幅を最大28cmまで拡張できるエキスパンダブル機能を備えているので、旅先で荷物が増えても安心です。360°回転する4輪用ホイールを本体の凹部分に取り付けることで、重心を低く保ちながらも安定した歩行を実現。
サイズ:高さ56×幅35.5×マチ23cm
重量:4.1kg
容量:31L

アイテム2テグラライトR

最高レベルの耐久性と耐衝撃性を備え、さらには軽量で操作性も高いコレクション“テグラライトR”。ボディに使用している“テグリス”は、通常の熱可塑性ポリプロピレン複合素材に比べて約15倍の耐衝撃性をもち、強度や衝撃吸収性にも優れています。また、ハードケースではあまり見られない、フロントポケットを設けているのもポイント。
サイズ:高さ73.5×幅52×マチ2cm
重量:5.9kg
容量:86L

アイテム3トゥミV3

“トゥミV3”は『トゥミ』史上、もっとも軽量なハードケースのコレクション。何層にも重ねられた特別なポリカーボネートの混合素材を用いているので、軽い持ち味ながらも耐久性にも優れています。360度方向へスムーズな歩行を可能にする埋め込み式の4輪デュアル・スピニング・ホイールを搭載するなど、『トゥミ』ならではの高い機能性も装備。
サイズ:高さ66×幅44.5×マチ25.5cm
重量:3.7kg
容量:59L

ブランド4『ゼロハリバートン』

1938年に創業した『ゼロハリバートン』は、アメリカ発のスーツケース・ラゲッジ専門ブランド。1969年にアポロ11号が月面着陸に成功した際、月の石を入れて持ち帰った“月面採取標本格納器”が『ゼロハリバートン』だったことから、その名が世界中に知れ渡りました。アルミニウム製のハードケースがお馴染みですが、近年ではコーデュラ・バリスティックナイロン製などのソフトケースも展開。

合わせて読みたい: そのタフさが男らしい。ゼロハリバートンのおすすめキャリーケース&バッグ

アイテム1ジオ アルミニウム

幾何学柄を意味する、モダンで革新的なモデル“ジオ アルミニウム”。ダブルリブと美しいフォルムも魅力のモデルです。アルミニウムのボディは強度が優れているだけでなく、使うほどに味わいが増すという経年変化が楽しめます。ストッパー付きの4輪キャスターなど、使い心地も考えられた優れた機能も満載。
サイズ:高さ73.7×幅50.8×マチ25.4cm
重量:6.9kg
容量:68L

アイテム2ゼロエアー

軽いだけでなく、持つ・運ぶを楽にするテクノロジーが詰め込まれた“ゼロエアー”。滑るように動くキャスターや長時間使用しても疲れにくいハンドルなど、楽な使い心地を実現する機能が搭載されています。また、アルミニウムのような重厚感ある見た目でいて、ポリカーボネートならではの軽い持ち味という点にも注目を。
サイズ:高さ53.3×幅38.1×マチ20.3cm
重量:2.2kg
容量:31L

アイテム3プロファイル

堅牢な高密度コーデュラ・バリスティックナイロンを採用したソフトケース。タブレットPCポケットやジャケットを収納できるガーメントケース付きなど、ビジネストリップの使用も視野に入れたさまざまな機能が搭載されています。下部のファスナーを開けると、収納容量がアップするというのも見逃せないポイント。
サイズ:高さ55×幅36×マチ22cm
重量:4.9kg

ブランド5『プロテカ』

日本発のバッグメーカー『エース』から、ラゲージブランドとして2004年に誕生。頑なに日本製にこだわり、高感度なデザインと品質の高さを融合したスーツケースを発信しています。デュアルオープンシステムやサイレントキャスターなどの画期的な機能は日本人ならではの発想であり、日本製だから実現できたといっても過言ではありません。

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アイテム1360S

通常、ハードケースは一方開きですが、『プロテカ』の“360S”はあらゆる角度から荷物の出し入れが可能という革新的なスーツケース。空港や移動中にちょっとした荷物を取り出したいときなど、さまざまなシーンで圧倒的な使いやすさ。サイレントキャスターやベアロンホイールにより、静音性に加えて取り回しの軽い歩行を可能にします。
サイズ:高さ49×幅34×マチ25cm
重量:2.8kg
容量:32L

アイテム2360フレーム

360°オープンスタイルの“360S”に対し、“360フレーム”は左右どちらからも開けられるデュアルオープンシステム(特許出願中)を搭載。さらに軽量・硬質のマグネシウム合金フレームを採用することで、高い剛性と機密性も実現しています。ポケット付きの仕切りを両面にあしらった使い勝手のいい内装も魅力。
サイズ:高さ60×幅44×マチ27cm
重量:5.1kg
容量:65L

アイテム3エキノックス ライト ユー

『プロテカ』のなかでも高い人気を誇る“エキノックス ライト”シリーズ。こちらは素材やパーツを改めて見直すことで、さらなる軽量化に成功しました。それでいてマグネシウム合金フレームによる剛性の高さはそのままってのがミソ。メッシュポケットやオリジナルの立体ハンガーが付属するなど、充実した内装も見逃せません。
サイズ:高さ66×幅47×マチ34cm
重量:5kg
容量:96L

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