
出張バッグ12選。選び方と1泊、2泊、1週間の期間別おすすめ
ビジネスシーンにおいて出張はつきもの。現地では臨機応変な対応が求められる。ならば、出張用のバッグ選びにも相応の配慮が必要。行き先や期間に沿った相棒を備えたい。
ハードワーカーこそ、出張バッグはマストハブ
今や、ネットインフラの拡充によりコミュニケーションツールは無数に広がった。リモートで作業を行うケースも少なくない。とはいえ、現場把握やクライアントワークのために出張することもあるだろう。年間のスケジュールに組み込まれている場合もあれば、突然のケースもある。国内か、はたまた海外か。日帰りか、長期滞在か。できる男はあらゆるシーンを想定し、それに見合ったバッグを常に準備しているものだ。
出張バッグの選び方。押さえたいのは、この3ポイント
ひとえに出張といっても、期間や行き先によって持ち物の種類や分量は変化する。あらゆるシーンを想定し適切なバッグを備えておくことが肝要で、それによりいざというときに即行動へと移せるのだ。自身のラインアップに一抹の不安を覚えたら、以下の押さえておくべきポイントを意識し、ぜひとも追加購入を検討していただきたい。
ポイント1
容量:出張バッグにおいて“大は小を兼ねる”は通用しない
海外出張を視野に入れると、大型のスーツケースは持っておくにこしたことはない。とはいえ、日帰りや1泊出張では手に余る。しかも、勝手をよく知るオフィスとは違い、出先では想定外の事態も考えられる。必要最低限の装備で、いかに効率よく行動できるか。出張では、“大は小を兼ねる”といった定石が通用しないケースもあると心得たい。
ポイント2
素材:タフさが求められるビジネスマンの出張。だからこそ素材にこだわりを
ビジネスの場において第一印象がモノをいう、とは常々言われてきた常識。ただ、出張ともなると同様に意識しておくべきことがある。移動が増え、土地勘のない場所を走り回ることも考えられるし、都市部とは気温が大きく異なる土地へ行く場合もあるだろう。そうなると、やはりタフさは大いに我々を安心させ、仕事へ集中させる要因となるはずだ。
ポイント3
収納:“PC専用スペース”は現代だからこそ必須
もはや、社外でもパソコンは必携。メールのチェックやスケジュールの確認は言うに及ばず、現地での調べ物、データ整理、資料作成なんてこともざらにある。プレゼンをする機会だってあるかもしれない。ならば、精密機器を外部の衝撃から守るための専用スペースは重要な確認事項。バッグ内でかさばるコード類の収納スペースもチェックしたい。
出張期間別にセレクト。出張バッグのおすすめ12選
出張バッグに必要なポイントは概ねわかってもらえただろう。では、どのシーンを想定し、いったいどんなアイテムを手に入れるべきか。ここでは、考えうる場面に沿い、前述のポイントを踏まえたアイテムを紹介する。
▼ケース1:日帰り&1泊2日には多用途バッグを
日常と変わらない持ち物で事足りる日帰り出張。必要なものは現地調達でもカバーできる1泊出張。さほど用意するアイテムがない短期の出張ならば、大荷物を受け止める容量よりも、さまざまな役割を兼任するオールマイティな2WAYや3WAYバッグが重宝する。移動時はリュックタイプで、クライアントとの打ち合わせはブリーフケースで。その柔軟さができる男を暗にほのめかす。
アイテム1
『モノクル』×『ポーター』ブリーフケース
普段使用しているブリーフケースと遜色ないルックス。その一方で、大量の資料だけでなく、アンダーウェアやソックス、替えのシャツといったビジネストリップに必要なアイテムも優に受け止める懐の深さがなんとも頼もしい。また、衝撃からパソコンを守る専用スペース、カード類の収納に役立つデタッチャブルパースも付属する。
アイテム2
『ビエッテ フォー ユナイテッドアローズ』3WAY バッグ
国内屈指のセレクトショップ『ユナイテッドアローズ』の店頭には多彩なアイテムが並ぶ。それらを世界中から探し、買い付けてくるのが敏腕バイヤーたちだ。そんな彼らの経験に基づいて作られたのがこのバッグ。ショルダー、手持ち、リュックの3WAY仕様で、物を取り出しやすい間口の広さ、小分け収納に便利なアウトポケットなど、使いやすいことこの上なし。
アイテム3
『サムソナイト』×『グリーンレーベル リラクシング』別注 トートバッグ
「荷物が少ない」という方には、幅広い用途に対応できる、全体的にゆとりのあるサイジングで製作されたこちらがおすすめ。内側にはシンプルなオープンポケットとPC専用空間を併設。両サイドにはペットボトルや折りたたみ傘をしまえる縦長ポケットを加え、背面にはICカードなど、頻繁に使うものを収納できるポケットも配置した。肩にかけられるハンドルの長さも絶妙。
▼ケース2:2泊3日には30~45Lのバッグ&スーツケースが重宝する
2泊となると相応の準備は必要だ。Tシャツや下着は複数持ち歩き、会食など仕事以外の時間もできることからスーツ以外のコーディネートも用意しておいたほうがいいだろう。社内や家族へのお土産を購入することで、帰りの荷物が増えることも想像できる。そうなると、30~45Lの容量が1つの目安となるだろう。
アイテム4
『エフシーイー』3WAY ビジネスバッグ
アウトドアを背景としたモノ作りによりシーンでも揺るぎない信頼を得る『エフシーイー』。そのこだわりはこちらのビジネスバッグにもしっかり落とし込まれている。素材には、コーデュラ社の中でもトップクラスの強度を誇るバリスティックを起用。エキスパンド機能によりマチ幅が6cmもアップするため、容量に合わせて調整できるのもいい。
アイテム5
『キャビンゼロ』ミリタリー 44L バックパック
2012年、トロリーケースに変わる新たなキャビンラゲージを、とのコンセプトのもとロンドンにて設立された専門ブランド。軽量性に強いこだわりを持ち、頼もしい容量がウリのミリタリーシリーズで、とにかく持ち運びがしやすい。旅行者の要望をもとに作り込まれているため、使うほどにその利便性を感じられるはず。
アイテム6
『マムート』カーゴ トロリー 30
1862年、スイスに誕生したアウトドアブランドは堅実かつ高品質なプロダクトに定評がある。こちらもまた同様で、キャリーバッグタイプながらサイドハンドルがつき、機内持ち込みも可能なコンパクトサイズがうれしい。とはいえ、大小多数のポケットにPC専用ポケットも装備。大きく頑丈なホイールも移動時に大助かりだ。
▼ケース3:1週間の出張バッグは85L以上が安心
長期出張では、さまざまな人間と出会い、現地での長距離移動も往々にして考えられる。となれば、フォーマルウェアは当然常備しつつ、動きやすいカジュアルな服装も数パターン用意。海外となれば時差ボケ対策も踏まえ、街中をランニングできるようにスポーティなアイテムも必要になってくるかもしれない。リラックスできる空間演出のアイテムも加えるとなると、85L以上の容量を目安に選んだ方がいいだろう。
アイテム7
『ブリーフィング』H-100
移動中のアクシンデントにも耐えうる強度は、トリップバッグの必須項目。その点、『ブリーフィング』は、航空機や医療機器にも使用される耐衝撃性、耐熱性、難燃性に優れるポリカーボネートを採用。凹凸のあるデザインによりその強度を一層高めている。内部に付属するグルーミングラックなど、気の利いたアクセサリー類も旅をさりげなくフォローしてくれる。
アイテム8
『リモワ』サルサ マルチホイール スーツケース 87L
創業120年の歴史を誇るドイツの老舗は、2019年にロゴやシリーズを一新。新たなモデルが続々登場している。サルサシリーズもその1つ。世界初となる電子タグ、リモワ・エレクトロニック・タグが搭載され、スマホとの連動により自宅にいながら荷物のチェックインが可能。これで、空港でもチェックインカウンターの長蛇の列に並ぶことはない。
アイテム9
『ロンカート』キャリーバッグ 100L
MADE IN ITALYらしい、流麗な気品漂うフォルムが美しい『ロンカート』のキャリーバッグ。ボディには柔軟で耐久性にも優れるピュアポリカーボネートを使用。スムーズな移動を生むダブルキャスター、握りやすく外部からの圧力による破損も回避するフラットハンドル、不正なこじ開けや水にも強さを発揮するダブルファスナーなど、細部への作り込みも素晴らしい。
▼番外編:携行したいサブバッグは、見た目と機能で選びたい
ホテルをベースにしながらその周辺を移動する際に持ち歩くものといえば、スマホや財布、文庫本といった細かいものが中心。そこでスーツケースをガラゴロするわけにはいかない。となれば、かさばらず、機能的で、大人びたビジュアルを備えたサブバッグがあるとこの上なく便利だ。
アイテム10
『ベルーフ バッゲージ』ジッピー 2.0 サコッシュ
サイクリストのためのバッグを作り続けてきた『ベルーフ バッゲージ』。その特性を存分に発揮するこちらは、コンパクトなサイジングながら立体的なパターンによって容量もしっかり確保。本体の素材にはDURON(TM)を、YKK製の止水ファスナーを取り入れているため、軽量ながら耐久性や耐水性にも優れる。
アイテム11
『ピーク パフォーマンス』ライトベルトバッグ
「ホテルからちょっとそこまで」または「軽くランニングを」、なんていうときでもこれさえあれば必要最低限の荷物を気兼ねなく携行できる。ストラップはストレッチ性に優れ、長さの調整も可能なため、たすきがけや腰に巻くなど着用スタイルは自由自在。内部に備えたコンパクトジップポケットも、鍵や小銭などを入れておく際に便利だ。
アイテム12
『コートエシエル』サコッシュバッグ
日本のみの限定で販売される『コートエシエル』のサコッシュ。ミニマルなモデルながら、iPad Airも収納可能なサイズが心強い。素材に使われているのは、同ブランドではお馴染みのECO YARN。撥水性もある素材だけに、出先の急な天候の変化にも余裕で対応できる。スタイルを選ばず合わせられるシックなオールブラックのビジュアルも出色。

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