高感度な大人をつくる!スエードアイテムの着こなし方

高感度な大人をつくる!スエードアイテムの着こなし方

ウールやレザー、コーデュロイなどなど、秋冬の定番素材を使ったアイテムは多々ある。ただ、今選ぶなら男らしくもあり、上品さも暗に伝えられるスエードものがオススメだ。

菊地 亮

2015.10.12

アウター
ジャケット
レザー・ライダースジャケット

表革とはまた違った趣がある、スエード素材とは

スエードとは、もともと動物の皮革の裏側をサンドペーパーでバフがけして細かく起毛加工したモノ。つまりは、レザー(表革)の裏側。主として小牛の皮を用いるが、傷などのため銀面の状態が良好でない原皮を使用することも多い。
銀面がついた皮の裏面を起毛し、銀面を残して仕上げたモノを銀つきスエード、肉面しかない床革を毛羽立たせて仕上げたモノを床スエードと呼ぶ。また、表面の仕上げが非常に細かいモノをシルキーと呼ぶ。

大人の着こなしに味方する、スエードの特徴

レザーと比べるとその趣には大きな違いがあり、艶っぽさよりはむしろカジュアルさがのぞくため、普段からでも取り入れやすい。しかし、キャンバス地などと比べるとドレス感が高いため、カジュアルすぎない印象を与えるのにもってこいの素材でもある。

注意したい、スエードの取り扱い方

前述のとおりスエードは革素材のため、適度にメンテナンスする必要がある。革が乾いてきたと感じたら、革用の栄養&防水効果のあるスプレーを使用してケアし、部分的に汚れが目立ってきたら専用の消しゴムでクリーニングする必要があるので要注意。クリーニング後は防水スプレーをかけて、しっかり保護して。

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髙須賀 哲

スエード素材はアウター、トップス、シューズで取り入れるのが定石

今シーズンのファッションアイテムとして主に見られるスエード素材のモノは、アウター、トップス、シューズの3点。いずれも大人の着こなしにマッチするアイテムなので、ぜひチェックしていただきたい。

スエード素材のアウター

冬コーデの主役であるアウターは、スエードアイテムが多く展開されている。今季はインディアンジュエリーブームに乗ってアメカジが注目されていることもあってか、特に多く見られた。

Item1軽アウターに威厳をのせる裏革の存在感

スエードに対してさほど馴染みのない人なら、入門編として軽めのアウターから試してみるのもいい。シャツジャケットのようなアイテムなら、アウターとしてはもちろん、真冬ならインナーとしても活躍してくれる。『アトウ』のこちらは、ボリュームを抑えたラインなのでそれも可能。ドミット入りのため型崩れもしにくい。

Item2着こなしを柔らかに見せるスエードのアシスト

全体をモノトーンでまとめれば、にわかにモダンさが漂いはじめる。そこにレザーを加えソリッドに仕上げるのもひとつの手だが、普段着として着るにはスエードアウターのようなカジュアルさが欲しいところ。こちらのコートは、丈感もほどほどに、ノーカラーといった旬ディテールも搭載しているため気軽に袖を通せそう。

Item3ステンカラーコートをスエード素材で、という新たなアプローチ

レインコートから派生したといわれるアイテムだけに、綿、ポリエステル、ナイロンといった素材が主軸。ただご覧のように、スエード地にすることで温かみのある表情が生まれる。しかもこちらのコートはスマートなシルエットで野暮ったさはほぼ皆無。内側にプリマロフトという高機能羽毛を搭載しているため保温性も抜かりなし。

Style1

スエードレザージャケットのベージュカラーを主軸に、全体をウォーム感ある色で統一。今の季節らしいブラウンコーデに仕上げた。

Style2

上品なルックスのスエードブルゾンは、グレーカーキの珍しいカラー。ボーダーカットソーにリジッドデニムを合わせて、品のよさが漂うカジュアルスタイルに昇華した。

Style3

『リーバイス』のサードタイプGジャンをスエード素材で仕立てたジャケットは、アメカジライクな着こなしと相性抜群。アースカラーでまとめて、雰囲気ある着こなしにまとめた。

スエード素材のトップス

今の時季はアウター代わりに、冬にはインナーにと活躍するスエード素材のトップスは、シャツやパーカーで展開。アウターと同様に、温かみのあるカラーと合わせるのがセオリーだ。

Item1ロングシーズンの活躍が見込めるシャツ

シャツは秋から春にかけて活躍してくれる心強いアイテム。スエード地のそれなら、普段から身につけるコットン地と比べインパクトは十分で、温もりも確保できるためきっと重宝するはず。『フリークスストア』の1枚のように、バンドカラーならすっきりと着られ、表面の毛羽立ちは内側からのアクセントにも効果的といえる。

Item2アンダーウェアにスエードという選択肢を

スエード地は、表革ほどヘビーではないにせよ印象としては強めだからアウターのイメージが強い。ただ、『ドゥニーム』が提案するスエード裏毛素材のカットソーであれば、肌への負担もなくリラックスしながら着ることができる。スイス軍のヴィンテージカットソーをモチーフにつくられている点も、男心をくすぐられるだろう。

Item3定番を攻めるなら、ウエスタン調の1着

ヴィンテージウェアで多く見られるスエードアイテムの代表格が、ウエスタンシャツタイプのもの。『マージン』のゴートレザーを採用するこの1着は、伝統あるディテールを踏襲しつつ、バンドカラーに変更することでトレンド感も取り入れた今日的なアイテム。

Style1

スエード素材のカットソー調アイテムは、普段のTシャツと同じ感覚で取り入れば問題なし。小物にインディアンジュエリー調のモノを取り入れれば旬の雰囲気にまとまり、ジャケットのインナーならカジュアルダウンも果たす優れモノ。

Style2

モックネックカットソーにスエードシャツを重ね、薄色デニムと『コンバース』でまとめたトレンドの着こなし。小物にビーズネックレスとハットを加えて、新タイプのアメカジにまとめた。

Style3

珍しいスエード生地のパーカはヴィンテージアイテム。キャップでストリート感を演出しつつ、大人の品を演出するスラックスでバランス感を調整した好例。

スエード素材のシューズ

コットンやナイロンほど普段から手にするアイテムではないだけに、ややハードルが高い印象をもつ人だっているかもしれない。となれば、まずはド定番といえるシューズからチャレンジしてみてはどうだろう。例えば、比較的馴染みのあるシューズや被り物なら手に取りやすいハズ。

Item1スエード素材の代名詞ともいえるシューズといえば『クラークス』

ドレスシューズのようなフォルムと表情ながら、スエードならではのカジュアル感が大人の足元にマッチする『クラークス』のデザートブーツ。飽きのこないシンプルなデザインは、第2次大戦中イギリス陸軍に従軍していたネイサンクラークによるモノ。

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Item2カジュアルアイテムを大人顔に見せるのがスエード素材の魅力

今シーズンも引き続きブームのスニーカーだが、カジュアルなアイテムだけあって大人が選ぶ時には安っぽく映らないモノを選ぶ必要がある。スエードを採用した『ニューバランス』のM1400は革靴同様の高級感と表情が楽しめて、履き心地は快適さを実現した珠玉の1足。

Item3スエードのドライビングシューズで品とカジュアルさを手に入れる

表革でも馴染みのあるドライビングシューズは、大人としての威厳を保ちながら機動力も発揮できる、我々にとってなくてはならない靴。こちらの1足のようにマイルドなベージュであれば、秋冬のコーディネートへトレンドや軽快さを加えることができる。しかも、非常に柔らかな牛革のスエードを使っているため足馴染みもいい。

Style1

タートルネックにGジャンを合わせたバランス感が今っぽいスタイリングは、足元にスエード素材のスニーカーをセレクトして雰囲気をキープ。ドレスシューズだときれいめに偏るところを見事調整する、スエードスニーカーならではの特長をうまく活かした。

Style2

スニーカーだと崩しすぎてしまうし、レザーシューズだとかしこまりすぎる。そんな時に役立つのがスエード素材の1足だ。ジャケパンスタイルの上品さを保ちながら、少し遊びのある着こなしを演出する。

Style3

トレンドのミリタリースタイルに合わせた黒パンツと同色のスエードシューズが、季節感をアピール。ハットやメガネといった小物の色を統一することで、独特の洒落感を出している。

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近間 恭子

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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