適応気温別に分類。ミリタリーフライトジャケット13選

適応気温別に分類。ミリタリーフライトジャケット13選

ミリタリーフライトジャケットは使用する環境に応じて防寒性能が決められています。それを基準に選べば、季節や用途に応じた最適な1着を手に入れることができるはず。

髙須賀 哲

2019.12.29

アウター
ジャケット
ミリタリージャケット
冬の着こなし・コーデ

適応温度って何? フライトジャケットとの関係は??

戦闘機や爆撃機などに搭乗するアメリカ軍の兵士の体を守るために作られたのがフライトジャケットです。一言で説明してしまいましたが、飛行するエリアや高度、季節によって外気温が大きく異なるため、いくつかの温度帯に分けてフライトジャケットの仕様が決められています。その基準となるのが“適応温度”と呼ばれるもので、下記5段階のレベルに分かれています。

・30~50度  :ベリーライトゾーン
・10~30度  :ライトゾーン
・-10~10度 :インターミディエイトゾーン
・-30~-10度:ヘビーゾーン
・-50~-30度:ベリーヘビーゾーン

適応温度別に紹介。機能美に長けたミリタリーフライトジャケット13選

適応温度はあくまでミリタリーでの基準。当然、日常生活にそのまま当てはまるわけではありません。しかし、どのフライトジャケットがどのゾーンに対応したものかを知ることで、選択肢がある程度定まりますし、服に込められた意味やロマンも感じられることでしょう。

▼適応温度30~50度:ベリーライトゾーン

30~50度という適応温度からもわかるように、夏季に飛行したり、熱帯地域で作戦活動をしたりするために作られたフライトジャケットです。素材は薄手で風通し良好なコットンが基本で、汗ばむほどの暑さにも対応する作りとなっています。

アイテム1『バズリクソンズ』AN6551

1940年代にアメリカ海軍が開発した夏用のフライトジャケットであるM421の後継モデルがAN6551。フロントに配された4つのフラップポケットや背中にあしらわれたアクションプリーツが特徴的。薄手のコットン素材なので、幅広いシーズンで着用できます。

アイテム2『フェローズ』17S-PJ-7758-P

1950年代に登場した夏季用フライトジャケットの7758をベースにした1着。ハリのあるツイル素材をボディに採用しており、左肩に配したシガーポケットが特徴となっています。他にも両胸に配されたワッペンや背中のリアルなステンシルプリントなど見どころが満載。

アイテム3『フェローズ』M-421

サマーフライトジャケットの名品であるM-421をデニム素材でアレンジした1着。フロントの3つのパッチポケットや背部のアクションプリーツ、タロン社製のジッパーなど、細部にまでこだわり抜かれています。タイトめなシルエットなので着こなしもスッキリして見えます。

▼適応温度10~30度:ライトゾーン

比較的、低高度を飛行する際に着用されるフライトジャケット。防寒性はさほど高くなく、機動性を重視したデザインが特徴的です。中綿やボアがあしらわれていないモデルが多く、秋口から冬にかけて気軽に羽織ることができます。

アイテム4『マージン』L-2

名品として知られるA-2の後継モデルとして1940年代に開発されたフライトジャケットが、ナイロン素材を採用したL-2です。こちらは、オリジナルとは異なり、中綿を入れることで保温性を確保。シルエットも細身でスタイリッシュに仕上げられています。

アイテム5『トイズマッコイ』A-1

1920年代に登場し、フライトジャケットの元祖とされているのがこちらのA-1。写真のモデルでは重厚なホースハイドをボディに使用。フロントには水牛の角を削り出したボタンを配し、襟元や袖口にニットをあしらうなど、時代を感じさせる素朴な作りが魅力です。

アイテム6『アヴィレックス』A-2

言わずと知れたフライトジャケットの名品。完成度の高さから現在もカジュアルアウターとして人気を博しています。写真のモデルはボディにソフトなカウハイドを使用しており着心地も快適。伝説的な部隊であるフライングタイガースのパッチでアレンジされています。

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▼適応温度-10~10度:インターミディエイトゾーン

英語で“中間”を意味するインターミディエイトという名称の通り、ライトゾーンとヘビーゾーンの間の温度帯に適したフライトジャケットです。氷点下での着用も考慮し、中綿やボアなどをあしらって保温性を確保しています。

アイテム7『アルファ』MA-1

近年、リバイバルを果たしたことも記憶に新しいMA-1。1950年代にアメリカ空軍が開発したもので、機能的なデザインが多くの人に愛されています。写真のアイテムは今どきなビッグシルエットにアレンジしつつもシガーポケットなど機能的なディテールをしっかり踏襲。

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アイテム8『エフアールツー』B-6

1930年代にアメリカ軍に採用されたB-6をベースにした1着。ボディにはムートン素材を使用しており保温性抜群ですが、計算されたシルエットにより動きやすさを確保すると同時にシャープな着こなしを可能にしています。襟元にあしらったベルトもアクセントに。

アイテム9『バズリクソンズ』B-10

B-6の改良型がこちらのB-10。ボディにはムートンの代わりにコットンツイルを使用し、ライニングにアルパカの毛を用いて保温性を高めています。こちらはムートンの襟や動きやすさを実現する脇下のマチまで、オリジナルのディテールを忠実に再現しています。

▼適応温度-30~-10度:ヘビーゾーン

生命の危険が想定されるほどの極寒地域で着用することを考慮して、防寒性を追求した重厚なデザインとなっています。分厚いシープスキンを使用したり、中綿を丈夫なナイロン素材で包み込んだりとさまざまな工夫が凝らされています。

アイテム10『エヌハリウッド』×『アルファインダストリーズ』別注 N-3B

防寒性に優れたミリタリーアウターとしてカジュアルスタイルに定着しているN-3B。こちらは『エヌハリウッド』と『アルファインダストリーズ』がコラボした1着で、70年代のテストサンプルをモディファイしたもの。裏地にはタイガーストライプがあしらわれています。

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アイテム11『バズリクソンズ』B-3

1930年代に採用されたB-3ジャケットの初期モデルを忠実に復刻。ボディにはシープスキンを使用し、ポケットや袖の補強、ベルトなどには色違いのホースハイドをあしらって2トーンに仕上げています。首元をガードする大きな襟とストラップも特徴的。

アイテム12『トロフィークロージング』B-9

1940年代に開発され、短期間だけ採用されていたのがこちらのB-9。表地には細畝が特徴のミリタリーコードレーン、裏地にはアルパカの毛を配しているのが特徴です。さらに、本モデルでは日本の『河田フェザー』が手掛ける最高峰のダウンで抜群の保温性を実現しています。

▼適応温度-50~-30度:ベリーヘビーゾーン

氷点下数十℃という極限環境での活動を可能にする最高峰の保温性能を備えたフライトジャケットです。日本の冬ではまず必要とならないほどの保温性を誇りますが、そのミリタリーならではのオーバースペックぶりが男心をくすぐります。

アイテム13『ワイツーレザー』B-7

1941年に極寒地用のジャケットとして開発され、わずか1年だけ採用された希少なモデルを再現。ホースハイドとムートンのコンビネーションによる重厚なルックスもさることながら、ジップポケットやフロントボタンなどの特徴的なディテールの再現度合いも秀逸です。

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男性ライフスタイル誌「Free&Easy」の編集に8年間携わり、2013年にフリーランスの編集・ライターとして独立。紙媒体・WEB媒体を問わず、メンズファッション、ライフスタイルに関する記事を執筆しているほか、アパレルブランドのカタログやWEBビジュアルのディレクションも手がける。
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