カーディガン代わりに使える、ニットジャケットに注目

カーディガン代わりに使える、ニットジャケットに注目

ドレスコードの緩和が進み、ジャケットも選択肢の幅が広がった現在。アンコン仕立てのように堅苦しさがなく、着こなしの幅も広いニットジャケットに注目しておきたい。

菊地 亮

2020.03.10

アウター
ジャケット
テーラードジャケット

かっちり感を保ちつつ、洒脱さも覗くニットジャケット

息の詰まるビジネススーツに身を包んでいた平日から一転、休日は装いもリラックスしたいのが本音。しかし、いい年をした大人のオフ着がラフすぎるのも考え物であり、ある程度の品格も保ちたいところである。そこで活躍するのが、カジュアルに着用できるジャケット。春夏の定番としてシアサッカーやリネンを使ったシックな装いも捨てがたいが、ニット編みのそれなら、カーディガン感覚でより気軽に身に着けることができる。

ニットジャケットの魅力とは

ジャケット本来の上品さはそのままに、程良いリラックス感を与えるニットジャケット。このアイテムが大人にハマる魅力を知ることで、この春のアイテム選びもより良いものになるはずだ。

魅力1リラックス感と相反する容姿端麗な趣で、隙のない男を演出

ニット素材とはいえ表情は容姿端麗なテーラードジャケットそのものなので、ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルでも存在感を発揮。アメトラ風に着こなしてもハマるため、オフでのクリーンな着回しも見逃せない。この隙のなさはニットジャケットならではといえるだろう。

写真の1着は、長きにわたりメゾンブランドのアイテムを作り続けてきた『ラルディーニ』お得意のネイビーニットブレザー。さすがと思わせる美しい仕立てに加え、型崩れもしづらいのでインナーにハイゲージのカットソーやサマーニットなどのカジュアルなアイテムを受け止める懐の深さを披露してくれる。

上質を知る大人の服。ラルディーニを着て襟を正す

上質を知る大人の服。ラルディーニを着て襟を正す

アンコン仕立てのジャケットブランドとして、日本はもちろん本国イタリアでも評価の高い『ラルディーニ』。あらためてブランドの魅力についてご紹介しましょう。

池田 やすゆき

魅力2しっかりさせつつ抜け感も作れる、オールマイティさに脱帽

正統派のジャケットやブレザーは、大人としての威厳を保てるものの、休日着としてはややお堅い。できることならカーディガンのような気軽さを感じながらリラックスして着たいもの。それを叶えるのが、ニットジャケットだ。

写真の1着は上と同じく、『ラルディーニ』のニットジャケットシリーズ。上品さを残しながら力まずに着られるのが特徴で、ダブルブレストであるため、品格も十分。

ニットジャケットの着こなし方は

アウターのベースがウールのニット編みだけに、クリーンな白シャツはもちろん、男らしいデニムシャツやタートルネックのニットなど選ぶインナーの幅が広いのも魅力だ。だが、自由に合わせられる利点もある一方で、ハメをハズし過ぎないよう品の良さはある程度コントロールしたい。以下の着こなしが、まさにその好例といえるだろう。

スリーピースの合わせで紳士的な雰囲気を後押し

ニットジャケットにデニムシャツ、ベージュのチノに短靴といった大人の着こなし。これでも十分にファッション性も大人としての威厳も保てているが、ワンランク上を目指すなら写真のようにニットジレを追加したい。スリーピース風に着こなして、より品格をアピールしつつ、容姿端麗なコーデへと昇華してみよう。

大人の品格と威厳を引き立てる、ニットジャケットブランド御三家

上質なニットジャケットに定評のあるブランドの3着を厳選。値は張るものの、すべてにおいて一級品と断言できる質の高さと美しいシルエットは、身に纏えばすぐに納得出来るクオリティを有している。この機会にぜひ、ウィッシュリストへの追加を検討していただきたい。

1着目『ドルモア』ミラノリブニットジャケット

『ドルモア』は、スコットランドのダムフリースにて1770年より続くニットブランドの名門。その確かな技術や品質を生かし、端正な顔立ちに仕上げたアイテムがこちら。一見ベーシックなテーラードジャケットのように見えて、伸縮性の高い目の詰まったミラノリブ生地仕立て。その包容力と清潔感に溢れたアイテムは、春夏のパートナーとして手放せなくなるはず。

2着目『アルテア』サマーツイード ニットジャケット

1892年、ミラノに開店したタイ&シャツの専門店を原点にもつイタリア屈指の老舗。彼らの特徴であるエレガントさ、上質感を落とし込んだ1着は、ニット地らしからぬ優美な雰囲気を漂わせる。しかも、コットンと化繊を絶妙な混合率でMIXした生地はドライタッチで風通しも良く、思わずクセになる着心地。

3着目『ラルディーニ』ミラノリブニットジャケット

『ラルディーニ』が展開する有能なジャケットコレクションに、最近仲間入りを果たしたのがニットジャケットシリーズ。こちらもその1つで、形は定番のノッチドラペルジャケットだが袖口のボタンは取り除き、ふたつのフロントポケットもパッチポケットを採用するなどカジュアルなディテールワークが楽しい逸品に仕上がっている。ジャケットというよりは、ブレザーに近い使い方もできそうだ。

日本のおしゃれを発信するセレクトショップのアイテムにも注目

ファッションの最先端を発信するセレクトショップでも、今季はこぞってニットジャケットをリリース。肩ひじ張らないドレスコードの提案が早くも主流になりつつある中で、各店が満を持して発表する新作を厳選してお届け。フィット感、色味、素材感など、おのおののカラーが出た逸品を今季のワードローブへ、ぜひ。

1着目『ワークトリップ アウトフィッツ グリーンレーベル リラクシング』ニットヘリンボーンジャケット

ヘリンボーン柄がクラシカルかつ上品な印象のニットジャケット。背面のベントや袖口のボタンを省くことで軽やかな着心地を実現し、まるでカーディガンのように気軽に羽織ることができる。ダークグレーは汎用性が高く合わせるモノを選ばないため、基本の1着として持っておきたい。

2着目『ナノ・ユニバース』畦編みニットジャケット

ポリコットン素材を使用したスタンダードなシルエットの1着。畦編みによる凹凸模様が美しく、シンプルなデザインの中にさりげない立体感を生み出している。写真のチャコールのほか、ネイビー、ブラックケイのシックな3色がラインアップ。

3着目『シップス』テックスブリッド ライトジャカード ローゲージ 2ボタンジャケット

リラックス感漂うローゲージニットに、ストレッチ性に優れた機能素材をプラス。そのやわらかなテクスチャー感で着脱時や手持ちで歩く際にも扱いやすく、これからの季節に心強い。立体感のある編柄はコーディネートの巧妙なアクセントになる。

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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