
ミリタリージャケットはメンズ服のオリジン的存在だ。種類別のおすすめ24ブランド
兵士の命を守るために誕生したミリタリージャケットは、あらゆる洋服の原型・元ネタとなっているってご存じでした? 人気の種類とおすすめブランドを一挙ご紹介します。
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種類別にミリタリージャケットの特徴を徹底解剖!
ミリタリージャケットとは軍人が着用するジャケットの意味。軍服に使われるディテールデザインやエポーレット、フラップ&ボタンダウンポケットなどを取り入れたジャケットの総称を指します。MA-1やM-65などをはじめとするミリタリージャケットは、メンズファッションにおいても人気が高く、ワードローブの定番として愛用している方も多いでしょう。本記事ではファッションシーンでもお馴染みのミリタリージャケットの特徴を種類別にご紹介します!
■ミリタリージャケット1:MA-1
MA-1とは、1950年代にアメリカ空軍で採用されたフライトジャケットのこと。狭い軍用機内で機材にひっかからないよう装飾を最低限に抑えたシンプルな作りが特徴です。またセージグリーンと呼ばれるくすんだ緑の表地に、レスキューカラーのオレンジの裏地が基本。タフで男らしいルックスはカジュアルスタイルとも相性が良く、今季も引き続き人気です。
注目ブランド1
『アルファ』
歴史的背景にも配慮したい本格派には、ミリタリーブランド『アルファ』の1着がおすすめ。原型に忠実なリバーシブル仕様で、レスキューカラーのオレンジ面でも着用可能です。暖かな中綿素材は着膨れが気になるところですが、こちらのMA-1はコンパクトに仕上がっています。
注目ブランド2
『ナイキ』
スポーツ界の雄『ナイキ』が手掛ける逸品。見慣れた定番ワードローブであるMA-1を、胸元のビッグサイズなスウッシュロゴでスタイリッシュにアップデートしています。ちなみに今作はブラック側とのリバーシブル仕様。大胆な表側とは対照的に、裏面は小ぶりのスウッシュロゴが左胸部分にオンされています。裏表でガラッと印象が変わるので、コーデに応じて使い分けましょう。
■ミリタリージャケット2:M-65
M-65とはアメリカ軍で1965年に採用された寒冷地用のアウターで、デタッチャブルライナーと呼ばれる取り外し可能なライナーや、襟部分に収納できるフードなど高機能なディテールが特徴的。MA-1と並ぶミリタリージャケットの人気アウターで、多くのブランドからリリースされています。最近はM-65をベースにアレンジを加えたデザインも豊富。
注目ブランド1
『ユニバーサルスタイルウェア』
高密度なコットン×ナイロン生地を起用したクラシックな風合いのミリジャケ。やや長めの着丈と肩を落としたサイジングで、トレンド感を落とし込んでいるのも技ありです。その上、ウエストには隠しスピンドルを搭載していますから、シルエットの変化を楽しむことも容易です。生地を撥水加工でフィニッシュするなど、現代的に機能性へのアプローチも好印象!
注目ブランド2
『ビームスプラス』
“ファーストモデル”と呼ばれる、エポレット(肩章)のないタイプのM-65をモチーフとしたこちら。生地にはウォータープルーフ加工を施した中空糸ナイロンのサテン素材を使用しており、悪天候下でも強さを発揮します。カラバリには、主張度満点なウッドランドカモやクールなブラックがスタンバイします。
■ミリタリージャケット3:モッズコート(M-51)
モッズコートは、もともとは1951年にアメリカ軍が野戦用に採用したミリタリーアウター「M-51」。1960年代、ロンドンで流行していたモッズカルチャーによってファッションアイテムとして人気に火がつきました。ロング丈にファーがあしらわれたフード、裾の後ろ部分が魚の尾のようになったフィッシュテールなどが特徴。見た目、機能ともに充実していることから、冬アウターの中でも人気が高いアイテムとなっています。
注目ブランド1
『フレッドペリー』
余計なもたつきをそぎ落としたジャストシルエットで、スラックスやテーパードパンツのような品良いボトムスともマッチング良好! 内側には軽量性&保温性に秀でるプリマロフト素材を使った高機能ライナーブルゾンが付属します。このライナーは自在に取り外し可能なうえ、それ単体でもアウターとして着用可。加えて、ファー部分もデタッチャブルとなっています。
注目ブランド2
『ヒューストン』
こなれた価格ながら、抜群のパフォーマンスを発揮するのがミリタリーブランドのいいところ。日本で初めてフライトジャケットを作ったともいわれる『ヒューストン』のM-51も、暖かなボアライナーを備えた実用性が高い1着に仕上がっています。エポーレットも付いた本格仕様となっており、武骨なM-51が欲しいならチェックしておきたいところです。
■ミリタリージャケット4:N-3B
N-3Bとは、マイナス20度からマイナス30度の極寒地用に開発されたナイロン製ジャケットで、とにかく保温性が高いのが特徴。また、袖先のインナーリブやフラップボタンなど防寒性を高めるディテールも満載です。本格的な機能に加え、武骨なデザインは男らしい着こなしをお好みの方におすすめですよ!
注目ブランド1
『アルファ』
定番のデザインながら、タイトなサイジングとなっているため、スマートに着こなせます。フェイクファーは着脱が可能なので、大人らしい着こなしにも対応してくれる優れモノ。ライトなオリーブカラーも、カジュアルな装いにもってこいです。
注目ブランド2
『ドレステリア』
『ドレステリア』が提案したのは、ファーを取り除いて都会的な顔立ちに仕上げたこんなN-3B。ハリのある素材に小松マテーレによる独自開発の製品染め加工を施したことで、エッジィになり過ぎない温かみのある空気に仕上げているのも特徴です。もちろん、中綿入りで冬もぬくぬく。
■ミリタリージャケット5:デッキジャケット(N-1)
デッキジャケットとは、1940年代から50年代にかけてアメリカ海軍の戦艦搭乗員用に支給されていたジャケット。袖口から風が入らないようリブを袖先内側に採用するなど、甲板でクルーたちを風から守るための工夫が随所に施されています。羽織るだけでラギッドな雰囲気に仕上がるので、アメカジコーデがお好きなら必見です。
注目ブランド1
『ヒューストン』
日本を代表するミリタリーブランド、『ヒューストン』からの1着。ナイロンや肉厚のざっくりとした素材が多いミリタリーアイテムですが、こちらの素材はスエードを使用することで品のある空気も獲得しています。ライニングにはしっかりボアも配されているため、スエードの防風性能と合わせて非常に高い保温力を有しています。
注目ブランド2
『ローター』
パターンから縫製、仕上げまで国内生産にこだわった高品質なデッキジャケット。生地にはタフなバックサテンを採用しており、ヘビロテにも余裕で対応してくれます。しかも、裏地にはモコモコのフェイクファーをあしらっていますから、保温性もかなりのモノ! 左胸には馬蹄モチーフのアップリケをあしらい、アクセントとして機能させました。
■ミリタリージャケット6:G-1
G-1は1930年代初頭に開発されたレザーフライトジャケット。皮革の資材不足によって軍への支給は中断されましたが、今もなお人気が高く、米海軍に愛され続けているモデルです。ファッションシーンに浸透したのは、映画『トップガン』でトム・クルーズ氏が着用したのがきっかけ。日本でも大ブームになりました。男らしさと高級感が入り混じるジャケットは、大人の男によく似合います。
注目ブランド1
『ヒューストン』
光沢・柔らかさ・耐久性の三拍子が揃ったハイクラスなシープレザーを素材にピックアップ。ミリタリージャケットでありながら、リッチで大人っぽい雰囲気を感じさせます。ムートン襟にチンストラップ、アクションプリーツなど、古き良きG-1のディテールを忠実に踏襲しているのもみどころ。一方でシルエットは現代的にモディファイしており、今どきの着こなしにもすんなり落とし込めます。
注目ブランド2
『ホーンワークス』
こちらの価格、まさかのアンダー2万円。リアルレザーを使いつつ、カジュアルプライスを提案し続けている『ホーンワークス』のG-1は、レザーアウター初心者にもおすすめしたい1着です。価格は押さえつつも、見返し部分のナポレオンポケットや脇下のベンチレーションなど各種ポイントは受かりなく踏襲。このコスパは圧倒的です。
■ミリタリージャケット7:ダッフルコート
ダッフルコートは、もともとは北欧の漁夫が着る粗毛一枚仕立てのコートで、木や角でできたトグルボタンを用いているのが特徴です。第二次世界大戦でイギリス海軍の士官用コートとして着用されたことで世に広がりました。今では冬の定番アウターといえるダッフルコート。とくに今季は感度の高い大人を中心に注目度高めです。
注目ブランド1
『グローバーオール』
ダッフルコートの代名詞として世界中で認知されている『グローバーオール』。木製のトグル、レザーパーツのボタンなど、細かなこだわりからもその理由を感じられます。カジュアルさを抑えた細身のシルエットもポイントです。
注目ブランド2
『ナイジェルケーボン』
世界的ヴィンテージコレクター、ナイジェル・ケーボン氏が手掛ける同名のブランドから。元ネタは肉厚で重厚なメルトンを使用した海軍用コートでしたが、今作では軽く取り回しの効くマテリアルが採用されています。そして実は、ダッフルコートに珍しいリバーシブル仕様。裏面は表情のまったく異なるカモを採用しているので、着こなしの幅が広がります。
■ミリタリージャケット8:トレンチコート
トレンチコートは第一次世界大戦のイギリス軍で防水コートとして開発されたモノで、イギリスの『バーバリー』や『アクアスキュータム』のアイテムが有名です。実用性を備えた機能に加え、スタイリッシュなルックスが受け、ファッションアイテムとしても定番化しました。ビジネスはもちろん、カジュアルにも使える汎用性の高さも魅力で、ワードローブに欠かせない存在に。
注目ブランド1
『マッキントッシュ』×『ビームスF』
英国伝統のトレンチコートをベースとした、『マッキントッシュ』の人気型「モンクトン」に別注。しなやかな肌触りと高い保温性を兼ね備えるライトメルトンを特別に採用しています。ご覧の通りの端正なルックスですから、着こなしの格上げ効果は絶大! その上、付属のウエストベルトを絞ることでシルエットのアレンジを楽しめます。
注目ブランド2
『バナナリパブリック』
大人のサファリルックを得意とする同ブランドらしく、男らしさとエレガンスが同居するトレンチコートをご提案。エポーレットにベルト付きの袖口など、基本的なデザインを踏襲しながら今季らしいリラックスフィットを構築しています。オリジナルの海図プリンを施した裏地をライニングしており、防寒性も上々です。
■ミリタリージャケット9:ピーコート
ピーコートはもともと船乗りのほか、イギリス海軍が艦上用の軍服として着用していたメルトンウール地のコートを指します。トレンチコートと同じくダブルブレストタイプが定番で、幅広のリーファーカラーや碇マークが刻まれたボタンが特徴。現在では、学生から大人まで多くの層から愛されるピーコート。それゆえに大人っぽく洗練したスタイルに着こなすのがポイントです。
注目ブランド1
『ショット』
「ワンスター」に代表されるレザーアウターのイメージが強い『ショット』ですが、実はピーコートも同ブランドにおける名作として認知されています。こちらは定番モデルをややタイトにアレンジし、モダンに着こなせるよう仕上げたもの。素材もややライトなものを使用しています。もちろん、安定のMADE IN USA。
注目ブランド2
『シップス』
ショート丈のピーコートですが、ジャケットはちゃんと隠れる丈感なのでBIZスタイルに取り入れてもOK! 身幅に適度なゆとりを持たせているのも特徴で、厚手なインナーともレイヤリングできます。軽量かつストレッチ性の高いジャージーメルトン素材による、コンフォートな着心地もストロングポイントに。
■ミリタリージャケット10:スカジャン
スカジャンとは、アメリカ軍兵士が横須賀基地駐留時に日本独特の和柄をジャケットに刺繍したモノ。そのうち和柄を刺繍したジャンパーを“横須賀ジャンパー”と呼ぶようになり、アメリカ軍兵の帰国時のお土産として販売されました。スカジャンを“スーベニア(=お土産)ジャケット”と呼ぶのはこのためです。パンチの効いたデザインが特徴のスカジャンですが、最近スタイリングのハズしに取り入れる人が増えています。
注目ブランド1
『アヴィレックス』
『アルファ』に並び立つ、ミリタリーブランドの御所『アヴィレックス』。今作は米国海兵隊がスーベニアでジャケットを作ったら……、と想定して作られた1着です。表面はUSMC、裏面はいわゆるな和柄を配置。素材はレーヨン100%で、スカジャンらしいゆったりとしたドレープ感を堪能できます。
注目ブランド2
『レアセル』
タイガー刺繍がアイキャッチとなる1着は、風合い豊かなベロアを素材にチョイス。ドルマンスリーブやノーカラーといった、今っぽいリラクシングなディテールワークも目を引きます。内側のパイピングにオリジナルの花柄を使うなど、細かな箇所への注力も◎! なお、シルエットはややワイドめに設定されており、カーディガンのようなニュアンスで着用できます。
■フライトジャケット11:L-2B
L-2Bは一見MA-1と同じ。ですがこちらはライトゾーン用のフライトジャケットとして開発されたアウターであり、中綿がないナイロン製の薄手ジャケットです。軽量で見た目にライトなので春のアウターとしても最適。
注目ブランド1
『アヴィレックス』×『ワイパー』
実力派ミリタリーショップ『ワイパー』が『アヴィレックス』にスペシャルオーダー。素材にはハイグレードなナイロンツイルを用いており、ワンランク上のこなれたムードを感じさせます。さらに、ボックスタブやオキシジェンタブといった、レプリカで省略されがちな意匠をしっかり再現しているのも印象的です。カラーは特別採用されたオールブラックで、スマートな着こなしにも難なくマッチ。
注目ブランド2
『ヒステリックグラマー』
MA-1と異なり中綿がないながら、裏地に綿×ポリ素材のスウェットライクな記事をボンディングすることで3シーズン活躍する1着に。これにより保温性能だけでなく素材のハリ感も獲得しており、ワイドな着こなしにもマッチするシルエットに仕上がっています。
■ミリタリージャケット12:CWU-45P
1970年代に米海軍によって開発されたCWU-45P。その最大の特徴は、耐火、耐熱性を持つノーメックス(アラミド繊維素材)を採用している点です。ラウンドカラーのデザインで、ミリタリージャケットの中でもきれいめな印象。
注目ブランド1
『ヒューストン』
初期のCWU-45Pを彷彿とさせる、うねの太い独特なナイロン生地。昔ながらの武骨なシルエットも、オトコっぽい雰囲気を後押しする一因となっています。クラシックなミリタリースタイルを狙うのならば、まさしくこんな1着が最適です。インターミディエートゾーン(-10度~10度)用のフライトジャケットですから、保温性もばっちり!
注目ブランド2
『アルファ』
身幅&袖幅に余裕があるUSサイズなので、ゆったりと着こなしたい人にもってこい! トレンドのワイドパンツとも合わせやすいシルエットとなっています。頑丈なヘビーナイロンツイルだったり、収納力に長けた大型ポケットだったりと、機能面も極めて秀逸。胸元にはブランドお得意のロゴワッペンが付属しますが、これは好みに合わせて脱着できます。
この記事の掲載アイテム一覧(全23商品)
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『アルファ』 MA-1 TIGHT
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『ナイキ』 スウッシュ ボンバー ジャケット
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『ビームスプラス』 中空糸 サテン M-65 ジャケット
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『フレッドペリー』 フィッシュテールパーカー
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『ヒューストン』 M-51パーカ モッズコート
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『アルファ』 N-3B フライトジャケット
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『ドレステリア』 ガーメントダイ N-3Bブルゾン
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『ヒューストン』 スエードN-1 デッキジャケット
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『ローター』 バックサテン デッキジャケット
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『ヒューストン』 G-1レザージャケット
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『ホーンワークス』 G-1フライトジャケット
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『グローバーオール』 モンティ
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『ナイジェルケーボン』 モンゴメリー コート
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『マッキントッシュ』×『ビームスF』 別注 モンクトン ライトメルトン トレンチコート
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『バナナリパブリック』 クラシック トレンチコート
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『ショット』 753US ピーコート 24オンス
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『シップス』 リラックスフィット ポリメルトン ジャージー ダブルブレスト ピーコート
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『アヴィレックス』 スカ ジャケット USMC
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『レアセル』 ドルマンスリーブワイド スーベニア ジャケット
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『アヴィレックス』×『ワイパー』 L-2Bフライトジャケット リミテッドヴィンテージ
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『アルファ』 ボンディングL-2B
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『ヒューストン』 CWU-45Pフライトジャケット
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『アルファ』 CWU-45/P フライトジャケット
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