“いい大人”がローファーを選ぶワケを考えてみた

“いい大人”がローファーを選ぶワケを考えてみた

ファッショニスタから多く支持を集めるローファーだが、なぜおしゃれなメンズはこぞってコーデに取り入れるのだろうか。今回は“いい大人”が選ぶそのワケを考えてみた。

菊地 亮

2015.11.01

レザーシューズ
ローファー

ローファーの魅力は、“革靴らしからぬ革靴”。それが最大の強み

ローファーの魅力は、“革靴らしからぬ革靴”。それが最大の強み

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足元にクローズアップしていえば、大人としての威厳は革靴によってもたらされることがほとんど。冠婚葬祭からビジネスの場、パーティーシーンにいたるまで、おそらく誰もがレースアップの正統派シューズを選ぶだろう。それに比べ、シューレースがなく、モカ縫いのローファーには自由なイメージがあると言える。大人が愛してやまない理由も、きっとそこにあるのではないだろうか。

なぜ“いい大人”はローファーを選ぶのか

なぜ“いい大人”はローファーを選ぶのか

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ジョージ四世の狩猟の休憩時に履く靴として誕生したなど、諸説語られる起源や、英語で“怠け者”という意味であることからも分かるように、締め付けることなくラフに履けるところに誰もが親近感を抱く。つまり、上品さがあって堅苦しさがない普段から気軽に履けることが、大人を惹きつける理由だろう。
ご覧のようにカジュアルなボトムの引き締めにも効果は絶大。大人としての威厳と自由を手にするなら、やはり格式の高い名門の一足はどうしても外せないだろう。特に次の2ブランドのローファーは一度は手にしていただきたい。

Item1『ジーエイチバス』のペニーローファー

『ジーエイチバス』のペニーローファー

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誰もが若かりし頃、1876年にボストンで創業をスタートした老舗の一足に憧れを抱いたに違いない。“原点”とも称されるほどに高い実力と知名度を誇ったこちらは、アッパーとサドルを結びつけるビーフロールが特徴的。ペニーローファーの王道デザインだけに、スラックスはもちろん、ジーンズやチノパンにも抜群の相性を誇る。

合わせて読みたい:
これぞ名作! ローファーの元祖ジーエイチバス

Item2『レペット』のローファー

『レペット』のローファー

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バレエシューズでよく知られる『レペット』は、すべての工程を職人の手で丁寧に仕上げることでも知られる。そのスタンスは、もちろんキング・オブ・ポップを偲んで作られたこちらのローファーも同様だ。脚をシュッと見せる2㎝のヒール、やさしい履き心地を誘発する裏地のキャンバスなど、細部へのこだわりはさすがのひと言。

すべて知っている? ローファーとひとえに言ってもいろいろある

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気軽に履けて礼節も保てるとあって、1950年代にはアメリカ東海岸の多くの学生たちが愛用していたローファー。そこで人気を博したのが写真のペニーローファーで、誰もがこの形を真っ先に想像するだろう。

ただ、ローファーはほかにもさまざまなタイプがある。これだけあればスタイリングもきっと楽しくなるに違いない。街中でよく見かける4つのローファーをここで紹介しよう。

Model1ペニーローファー

ペニーローファー

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学生から大人まで世代を問わず愛される、ローファーのなかでも特に多く見られるタイプ。呼び名には諸説あり、ひとつは1950年代のアメリカの学生が1セント硬貨(ペニー)を甲の切れ込みに差し込み、ファッションの主張として取り入れたことから名づけられた説。また1930年代には2セントで電話がかけられたため、緊急時用にそれぞれの靴の切れ込みに忍ばせたという説もある。

Model2タッセルローファー

タッセルローファー

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甲部分に飾り房の付いたデザインが印象的なタッセルローファー。タッセルローファーは1948年にアメトラシーンを牽引してきたアメリカ革靴の雄『オールデン』によって誕生したシューズ。起源はハリウッド俳優が革ひもに房飾りが付いた靴を、シンプルなデザインにできないかという依頼から。このローファーは、アメリカ東海岸で学生時代をローファーで過ごしたビジネスマンや弁護士が紐靴のようにフォーマルで、ローファーのように軽快であるタッセルローファーを愛用していたことから、弁護士の靴と呼ばれることも。

Model3ビットローファー

ビットローファー

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甲部に馬具の形を模した金属飾りを付けたスリッポン、それがビットローファー。1966年にイタリアの高級ブランド『グッチ』が金属の小勒(馬のハミの一種)をサドル部分にデザインしたことからビットローファーは誕生した。このビットローファーはスーツスタイルでもカジュアルスタイルでも利用できることから、1970年代から80年代にかけてアメリカのビジネスマンに愛され、広く浸透した。

Model4ヴァンプローファー

ヴァンプローファー

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通称“コブラヴァンプ”と呼ばれるこちらは、モカ縫い以外の装飾を一切施さず、トゥ部分がやや跳ね上がったスリッポン。1950~1960年代、アイビールックのお供にと誕生し、武骨で男らしいルックスがひときわ目をひいた。ちなみに、海外ではヴァンプローファーのことをベネチア地方の伝統的な手漕ぎボートを連想させるため、ベネチアンと呼ばれている。

一味違う一足を。そんな願望を叶えるのもローファーの魅力

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気軽に履ける革靴だからこそ、各ショップやブランドは素材や色でさまざまなアレンジを試みている。その多様さも魅力の一因といえるだろう。例えば、『ルイス』から発表されたこの一足を見ていただきたい。アッパーはいたってベーシックなペニーローファーだが、そこへスニーカーソールをプラスすることで、今日的な着こなしにもすんなりとなじませることができる。

カモ柄を大胆に配した、『ディ・メッラ』のローファーはインパクト大

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『ルイス』のほかに、こちらも紹介したい。こちらの一足は、リゾートシューズでもよく知られるイタリアはナポリの老舗、『ディ・メッラ』のモノ。上流クラスの高級感溢れるスタイルを提案するこちらの一足は、エレガントなフォルムをそのままに、全体へ施したカモ柄が抜群に効いている。無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムは、どのスタイルにも難なくフィット。カラバリの豊富さもポイントだ。

メンズファッション各誌で編集・執筆を行うかたわらWEBマガジンのディレクションも行うなどジャンルレスに活動。無類のスポーツ好きで、特にサッカーへは熱い情熱を注ぐ。
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