新興ラグジュアリーブランドの腕時計

新興ラグジュアリーブランドの腕時計

大型で人目を驚かすような大胆な意匠……贅沢に作り込まれた姿は、まさにラグジュアリーと呼ぶにふさわしい……そんな新興ブランドの成功の秘密に接近します。

黒野 一刻

2015.03.07

腕時計

クォーツショック以後に伸びてきた新しいブランド

今、高級腕時計を語る際に、どうしても外すことのできない新興のブランドがあります。クォーツ時計の台頭で腕時計が大衆化してから、ブランドの歴史が始まり、時代に逆行して成功を収め、機械式腕時計の復興に寄与したブランドです。『フランク・ミュラー』、『ロジェ・デュブイ』、『ウブロ』がその代表的なブランドです。

贅沢というだけでなく、創造性が豊か

どの時計もメカニズム一辺倒ではありません。『フランク・ミュラー』は腕に添う樽型のトノウ カーベックスケースなど外装のレベルも高く、『ロジェ・デュブイ』はその迫力ある文字盤の意匠に目が釘付けに。『ウブロ』は近年の“フュージョン”コンセプトに基づく異素材の使い方が際立ちます。いずれも創造性いっぱいです。

クロコダイル柄をケースに刻む『フランク・ミュラー』トノウ カーベックス アイアンクロコ

『フランク・ミュラー』は「20世紀で最も成功した時計師」と言われる天才が、みずからの名を冠して築き上げたブランドです。複雑機構もこなしますが、外装もこのトノウ カーベックスのように、造形美にあふれる時計を数多く展開。この時計は、ケースにクロコダイル革のようなパターンを刻む、驚きの仕上げを見せつけます。

クロコダイル柄をケースに刻む『フランク・ミュラー』クレイジーアワーズ

フランク・ミュラー氏個人は大変に優れた時計師で、数々のコンプリケーション(複雑機構)を作り上げました。この時計は、一見して時刻インデックスがランダムに配されており、毎時0分に時針が文字盤上をジャンプするように移動。時計の常識を破る計時方式で、『フランク・ミュラー』ならではのコンプリケーションです。

“時”をユーモアたっぷりに見せる『ロジェ・デュブイ』オマージュ オートマティック

このブランドも天才を謳われる時計師の名を冠しており、現代的でダイナミックな文字盤デザインと伝統的で美しいムーブメントが融合した時計作りにより、揺るぎのない地位を築き上げました。このオマージュは、ブランドのルーツモデルで、インデックスのデザインや文字盤のサンレイ装飾が強烈なインパクトを与えます。

ブランドの原点をリニューアル『ウブロ』ビッグ・バン ウニコ チタニウム

仏語で“舷窓”を意味する『ウブロ』は、2004年に“フュージョン”(融合)というコンセプトに基づき、素材をミックスさせたビッグ・バンを登場させました。この時計はケースの前面とケースバックがチタン、側面がグラスファイバーの“融合”モデルであり、自社製ムーブメント・ウニコを搭載した第2世代モデルです。

『ウブロ』クラシック フュージョン クラシコ ウルトラシン

『ウブロ』は1983年の創業から、舷窓のようなベゼルを採用するなど独自のスタイルを作り上げてきました。この時計は、そのスタイルを“フュージョン”コンセプトで再解釈。薄型のエレガントな時計にビッグ・バンのテイストを取り入れました。この時計は、手巻きムーブメントで、一段と薄型かつ優雅な仕上がりを見せます。

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