
ボアジャケットが流行中! 味方につけたい人気ブランド&コーデ
毎年秋冬になるとボアジャケットの注目度が上がりますが、今季はこれまで以上に脚光を浴びています。うまく味方につけて、着こなしの旬度アップを狙いましょう。
防寒性もトレンド感も◎。ボアジャケットを使わないなんて損!
ボアジャケットは、これまでも秋冬の定番として毎年一定の人気がありましたが、今は起毛系アイテムがメンズトレンドということもあり、とりわけ高い注目度を誇っています。旬度だけでなく、非常に高い防寒性もボアジャケットが持つ強みの1つで、インナーのチョイス次第で真冬でも活用可能。今押さえておけば長く着られるので、優先してチェックしておくべきでしょう。ただ、ひと口にボアジャケットといってもその種類は実にさまざまなので、3タイプに分けておすすめのアイテム&コーデ術をご紹介していきます。
タイプ1:見た目にも暖かさ満点な総ボアジャケット
まず見ていくのは、表地の全体もしくは大半にボアが使われた総ボアタイプ。最も王道的なボアジャケットといえばコレです。モコモコとした風合いで見た目にも温かく、さらに存在感も十分。大人カジュアルとの親和性を考慮するとデザインは過度に主張しないシンプル系をチョイスするのがいいでしょう。
ブランド1
『ファーストダウン』×『フリークスストア』別注 リバーシブルボアブルゾン
旬度満点なオーバーサイズのボアジャケットは、リラックスコーデの良き盟友。しかも、ツリーカモ柄のナイロン面とのリバーシブル仕様となっていますから、この1着でさまざまなスタイリングに対応できます。両面とも胸元には『ファーストダウン』のロゴマークが付属。
ブランド2
『ジェリー』×『ビーミング バイ ビームス』別注ノーカラー ボアダウンジャケット
『ジェリー』の大ヒットアイテムであるノーカラーダウンジャケットを、トレンドのボア素材でスペシャルアップデート! フロントに配置されたプラスティック製クリップが程よいアクセントとなっています。また、中にはダウンがしっかりと充填されているため、保温性はかなりのモノ。
ブランド3
『デサントddd』ボアジャケット
オーセンティックな風貌のボアブルゾンに、各所の素材切り替えでメリハリをプラス! コレ1枚で簡単に個性を演出できます。裏地にデサント社が独自に開発した発熱保温素材「ヒートナビ」を用い、防寒性を一段とアップさせたのもこだわりです。さらに、袖や裾にはパイピングを施してフィット性を向上。
ブランド4
『ユナイテッドアローズアンドサンズ バイ ダイスケ オバナ』フリースジップジャケット
本来はほっこり感強めのボアジャケットですが、ブラックワントーンだとキリッと引き締まった大人っぽい面持ち。素材には耐久性・通気性・保温性の三拍子が揃った機能フリース「ポーラテック クラシック300」を使用しているので、快適性に関しても秀逸です。シルエットは裾のドローコードで微調整が可能。
総ボアジャケットを使った着こなしサンプル
総ボアジャケットはシンプルなデザインでも主張が強いので、着こなしは無駄にゴチャつかせずボアが際立つようにまとめるのが正解です。ハイセンスな大人たちは、そのことをよく理解している様子!
レザーパンツで大人の風格を描き出しながらも、ルーズなフィット感のボアジャケットをオンして巧妙に着くずし。スニーカー&キャップのスポーティな小物使いもカジュアル感アップの一助に。“締め”と“抜き”のバランスが取れた着こなしです。
グレーパーカー&リジッドジーンズの王道アメカジスタイルにフリースジャケットを投入。クールな黒のフリースならば、着こなしに温かみを与えつつも男っぽさを保持できます。トーンが重めなので、足元はロールアップして軽さをプラス。
無地白Tシャツ×ワークパンツと、ベースとなる着こなしはいたってプレーンです。そこに投入したのは、ボリューミーなボア素材のボンバージャケット。余計に着飾らずコーデをミニマルにまとめたからこそ、ボアジャケットの主張が引き立っています。
オーバーサイズなボアジャケットを潔く着こなしている彼。薄色ジーンズ×ボアジャケットの組み合わせは80年代テイストですが、細身のジーンズを選択してシルエットに緩急をつけることで今っぽさも巧みに注入しています。
フリースジャケットを軸に、全身をゆるめシルエットでまとめて今どきムードでコーディネート。ジャケットは黒ですが、襟元&裾からのぞくパーカーのグレー、デニムパンツのウォッシュドブルーが利いているので、不思議と重たい印象はありません。
タイプ2:アメカジテイストの色濃いデニムボアジャケット
表地にデニム、裏地や襟にボアを使ったボアデニムジャケットは、アメカジムード漂うルックスが最大の持ち味。サラッと着るだけで男っぽいイメージを創出できるアイテムです。なお、リジッド仕様よりもラフに色落ちしたタイプに今季は人気が傾倒しています。
ブランド1
『リーバイス』タイプ3 デニムボアジャケット
言わずと知れた名作ジージャンである「タイプ3トラッカージャケット」を、モコモコのボア素材でカスタマイズ! 身頃裏は総ボアとなっていますから、真冬使いにも余裕で対応できます。デニム生地はヴィンテージフィニッシュされていて、最初から長年着古したような風合いです。
ブランド2
『ラングラー』ランチジャケット
ワークテイスト満点なランチジャケットは、男っぽい着こなしにドンズバでマッチ。ゆったりめの身頃&アームホールにより、旬なワイドシルエットを表現しているのも特徴的です。ただし、着丈はショートなのでダボついて見える恐れはありません。濃紺のデニム生地ですから、愛用によるエイジングも楽しみですね。
ブランド3
『ダブルジェイケイ』ボアデニムブルゾン ユーズド
がっしりと織り上げた国産デニムに、イタリアの生地メーカーであるラフィニシオ・ベッカリー社の高品質ボアを組み合わせた逸品。モノトーンカラーで統一されているため、クールな雰囲気を放ちます。高機能保温素材の「シンサレート」を中綿に取り入れていますから、暖かさも随一!
ブランド4
『ビッグマック』×『チャオパニック』別注ボアカバーオールジャケット
左右非対称の胸ポケやアームホールの堅牢な3本針縫製を筆頭に、古き良きディテールが各所に見られるコラボカバーオール。鮮やかなオレンジのステッチによって、緩急あるルックスに仕立てているのもポイントです。なお、身頃裏はボア、袖裏は中綿キルティングとなっています。
デニムボアジャケットを使った着こなしサンプル
直球なアメカジコーデはもちろん、品良いニットと合わせたり、スポーツMIXで攻めたりと、とにかく対応力が高いデニムボアジャケット。ファッショニスタたちも、自由な着こなしを楽しんでいます。
品行方正なタートルネックニットをインナーに使い、ウォッシュドのデニムボアジャケットを大人っぽく着こなしました。ボトムスはリラクシングなスウェットパンツですが、ナローな美フォルムのため着こなしの街っぽさを損ないません。
色褪せ感の強いデニムボアジャケットで味を出したり、ノルディックニットをアクセントにしたりと、単調に見せないように配慮したモノトーンスタイル。ボトムスにスポーティなリブパンを選んで軽快感を出しているのも計算尽く!
今季も人気のデニム・オン・デニムコーデ。ジャケットは淡色、対するボトムスは濃色と、デニム同士ながら上下で色のトーンに差を出してリズミカルに装っています。タートルネックをインナーに挿したレイヤードで立体感を出しているのもお見事。
フェード感のあるデニム地のボアジャケットに、リラックス感のあるテーパードパンツ、『ヴァンズ』のオールドスクールを合わせてストリート感の薫る着こなしに昇華。ホワイトのボアに合わせ、Tシャツ、ソックスも白で揃えて統一感のあるコーデを構築している点も見習いたいポイントです。
ボアジャケット、ジーンズともにビンテージ感のある見栄え。ともするとハードに仕上がりがちな薄青同士のデニム・オン・デニムですが、落ち着きあるグレーのインナー&赤茶系のレザーシューズでシックなイメージをブレンドして、バランス良く帰結させています。
タイプ3:こなれ感漂うコーデュロイボアジャケット
ナチュラルな起毛感を備えるコーデュロイ素材を表地に使ったモデルは、スタイリングにこなれた印象をもたらしてくれるアイテム。しかも、主張控えめなアースカラーのモデルが多く、ボアジャケットビギナーでも挑戦しやすいんです。今年は数あるボアジャケットの中でもとりわけリリースが多く、秀作がよりどりみどり!
ブランド1
『ビームス』コーデュロイ ボア コーチジャケット
アクティブ&スポーティーな印象の色濃いコーチジャケットを、中畝コーデュロイとボアで冬らしくブラッシュアップ。表地・裏地の両方にストレッチ性を持たせているため、コンフォート性にも秀でています。ややゆとりを持たせたフィット感で、ストリート系コーデとも相性良好!
ブランド2
『ローター』コーデュロイ ボアランチジャケット
太畝コーデュロイ×肉厚ボアのコンビネーションにより、武骨なイメージを描き出した1着。胸元のロゴをチェーン刺しゅうであしらったり、オリジナルのドットボタンを合わせたりと、職人気質な意匠も『ローター』ならではです。信頼置けるMADE IN JAPANというのもキモ!
ブランド3
『リー』ボア ストームライダー
ブランドを代表するベーシックモデルである「ストームライダー」。こちらの1品は、ゆるっとしたビッグシルエットやユニークなカラーコーデュロイで、巧みに今っぽさを落とし込んでいるのが魅力です。身頃&袖ともかなり余裕のある設計となっていますから、レイヤードスタイルにもうってつけ!
ブランド4
『グラム』リバーシブルコーデュロイボアジャケット
オーセンティックなカバーオールに、『グラム』のセンスを注入。上襟コーデュロイ×下襟ボアというヒネリの効いたアプローチや、今季らしいドロップショルダーフォルムがなんとも洒脱です。そのうえ、今作は利便性の高い両A面デザイン。裏面は身頃ボアと袖キルティングによる切り替え仕様で、ガラっとテイストが変わります。
コーデュロイボアジャケットを使った着こなしサンプル
ボアとコーデュロイ、2つのトレンド素材を競演させたアイテムだけに、高感度な大人たちもこぞって愛用。デニムやワークパンツといった、普段のワードローブとも組み合わせやすいのもこのアイテムの大きな強みです。
ありそうでないコーデュロイで上下を揃えたセットアップコーデ。上はコンパクト、下はルーズというAラインシルエットを構築することでスマートさの漂う着こなしに。シックな色みのアイテムが多いなかで、チラリと顔を見せるボアのホワイトが軽妙なアクセントとして利いています。
下手を打つとやんちゃに見えがちなストリート系の着こなしですが、彼はボアジャケットを筆頭に落ち着いたカラーリングでまとめることにより大人っぽく昇華。あまりにもベーシック過ぎるとやや退屈に見えてしまうので、インナーで柄を効かせました。
カットオフジーンズ×ボアジャケットのコンビネーションで70年代風のスタイルに。“コテコテ”なクラシックカジュアルになってしまわないよう、端正なタートルニットを合わせてきれいめ感もフォローしました。
ボトムスにウールパンツをピックアップして、コーデュロイボアジャケットの起毛感と呼応させました。これにより季節感は増しましたが、やや重厚に映るので無地スウェット&スニーカーでほのかにアクティブ感も注入。
カジュアルな印象が強いコーデュロイボアジャケットですが、着丈が長めなので大人っぽい印象にまとまります。渋めのカーキカラーが今季らしさと男らしさを演出するのをアシスト!

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TASCLAPでの執筆本数NO.1ライター
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