
バブアーのコーデを攻略しよう。人気4定番の着こなし術をファッショニスタに学ぶ
冬の街を席巻している『バブアー』。ですが、周囲とコーデがカブるとおしゃれの楽しさも半減します。そうならないよう自分なりの装いを楽しむヒントをご紹介しましょう。
大人気ブランドゆえに。『バブアー』のコーデ術を学んで“カブり”を防止
例年通り、今年の冬も『バブアー』のジャケット&コートが街に溢れそうな予感。そうなると必然的に、周りとコーデがカブる確率が高まることが予想されます。とりわけ人気の高いモデルともなれば、“だだカブり注意報”の発令対象。そこで本記事では、自分流のアレンジを加えるためのお手本として洒落者たちの着こなしをチェック。特に人気のある4モデルの持ち味を理解したうえで、それをありきたりに見せない装いに落とし込むことが肝要です。そのヒントが『バブアー』巧者な大人たちの装いに散りばめられているので、ぜひ参考にしてみてください!
『バブアー』の代名詞。「ビデイル」のコーデ“基礎”と“変化球”
これで『バブアー』デビューする人も多い、1番人気のモデルといえば「ビデイル」。サイドベンツや袖口内部のアジャスターといった古き良き乗馬コートの意匠を継承しつつ、テーラードジャケットの裾がちょうど隠れる着丈を採用しているのが特徴です。なお、現在では細身のシルエットをお好みの方用に「ビデイルSL」も用意。理想のシルエットによって使い分けましょう。
「ビデイル」のコーデ1
ジャケット代わりに羽織って、クラシカルかつ新鮮に
前述のように「ビデイル」はジャケット映えする着丈で、「ビデイルSL」を選べばシルエットもすっきりして見えます。なので、ジャケットの上にオーバーコートとして羽織ると見栄えします。ただ、その方法論は正攻法。なので、周りとカブるのも必然といえます。その点、こちらのコーデのようにジャケット代わりに羽織ってしまえばそれだけでグッと新鮮な印象に。ジャストサイズならスラックスとの相性も良く、タイドアップの装いにおけるハズしとしても有効です。
「ビデイル」のコーデ2
ワイドパンツの脱力感を抑えてシックなカジュアルに
「ビデイルSL」の縦にストンと落ちるすっきりシルエットは、ルーズな印象に傾きがちなワイドパンツの引き締め役にもうってつけ。ゆったりとした下半身のシルエットに対し、腰から上をシュッとした印象に持っていけるので、大人らしいカジュアルに仕上がります。仕上げにボーダー柄のカットソーで爽やかさを足せばオイルドクロスの重さも払拭でき、周囲とひと味違うスタイルを印象付けられます。
「ビデイル」のコーデ3
ミニマル服を合わせて、都会的なスタイルに変換
「ビデイル」自体が普遍的なデザインゆえに、王道感のあるトラッドアイテムを合わせてしまいがち。そこを逆手にとって、『コモリ』のシャツやパンツのようにミニマルな服を合わせたのがこちらの装い。この方法論も、カブりを回避するという意味では効果的でしょう。「ビデイル」の流行に左右されないデザインは都会的な服にもスッと馴染み、どこか上級者感のある大人カジュアルを演出できます。
ちょっと長い、がかなり効く。「ビューフォート」のコーデサンプル
「ビデイル」と見分けがつかないという声も聞く「ビューフォート」ですが、似て非なるものなのでお間違いなく。実は印象がかなり違います。最大の違いは、「ビデイル」よりも10cmほど長い着丈。また、袖口にリブがないので印象としてはグッとスマートに見えます。レングスの長さによってカジュアル感も緩和されるので、よりクラシカルな雰囲気に振った着こなしを楽しめます。
「ビューフォート」のコーデ1
ブリティッシュトラッドの基本を抑えつつ、抜け感を加味
ヒップまで隠れる「ビューフォート」の丈感が本領を発揮するのは、やっぱりテーラードスタイル。ダブルブレストジャケットの重厚感もしっかりと受け止め、ブリティッシュテイストを味方につけた装いを楽しめます。スラックスはテーパード系を選び、レングスを短めに設定することで抜け感をプラス。こうすることで、現代的なバランスの英国スタイルに仕上がります。
「ビューフォート」のコーデ2
ワイドパンツとの合わせは、裾のクッションで個性出し
「ビューフォート」の長めの着丈は、もちろんワイドパンツとも相性抜群。パンツのレングスはジャストでも悪くはないのですが、このコーデのようにあえて裾周りにクッションを作ってあげることでさりげない個性を加味できます。ニットやパンツの柄にクラシックな味を加えるとオイルドジャケットにも自然と馴染み、コーデ全体にまとまりが生まれます。
「ビューフォート」のコーデ3
あえて爽やかな雰囲気に振ると、より印象的な装いに
あえて英国テイストに振らない変化球的コーデの良きお手本がこちら。テクニックとしてはいたって簡単で、白パンツとの合わせで爽やかさを加えるだけ。パンツを細身にすることで、「ビューフォート」特有の丈感やボリューム感が際立ち、メリハリのあるシルエットを作れます。マフラーもボリューム感の出る巻き方にしてあげると、上半身と下半身のコントラストが強調されて洒脱な印象に。
『バブアー』の新顔コートといえば。ロング丈の「ニューバーレー」はこう着こなす
乗馬用コートの着丈を長めに設計した新定番として、今季各ショップにお目見えしているのがこの「ニューバーレー」。膝がすっぽり隠れるロングコートで、たっぷりとしたフォルムとセンターベントが特徴的な意匠になっています。ショップによって生地違いのモデルも展開していますが、どれも旬なシルエットを簡単に獲得できるモノばかり。ここまで着丈が長いとどんなパンツのシルエットも許容してくれるので、あらゆる着こなしに落ち着きをもたらしてくれます。
「ニューバーレー」のコーデ1
長丈の重厚感を味方につけつつ、肩の力の抜けた装いに
ロングコート特有の重厚感を持ち味とするがゆえに、スーツ映えするのは言わずもがな。タイドアップと相性の良さはもちろん抜群ですが、カブりを回避するという意味では、このコーデのようにタートルニット合わせのビズカジスタイルで変化をつけるのが有効打に。ドレスシューズではなく、あえての白スニーカーでカジュアルを加味する技もぜひお手本に。
「ニューバーレー」のコーデ2
シャツにバサッと羽織るだけで、サマになる
あれこれ難しいこと考えなくてもコーデが決まるというのも、この長丈コートの強み。ご覧のようにシンプルなシャツにバサッと羽織るだけで、絵になるオフィスカジュアルスタイルに落とし込めます。『バブアー』以外をオイルドクロスに馴染むモノトーンにしておけば、足元はスニーカーでも違和感なく溶け込み、存在感のある佇まいが完成します。
「ニューバーレー」のコーデ3
カジュアル色の強いニットスタイルにも、品格が宿る
ミリタリー見えするカーキのワイドパンツに、ニットと白インナーのレイヤード。秋冬のメンズスタイルの王道ともいえるセットですが、そこに1着「ニューバーレー」を羽織るだけでグッとクラシカルな装いへと昇華されます。ポイントは、ネックと裾に程良く見える白の分量。特に首元がグッと詰まった白インナーの功績は大きく、カジュアルながらこなれた大人の空気を醸し出しています。
人気急上昇中。超短丈の『バブアー』、「スペイ」を洒落者が着てみたら
変化球として目下赤丸急上昇中なのが、こちらの「スペイ」です。アーカイブに保存されていたフライフィッシング用ジャケットがベースになっているということで、『バブアー』では最短のショート丈シルエットが特徴。それでいて身幅やアームにゆとりを持たせたバランスが時代感にマッチしているのが人気の理由でしょう。着丈の短さから合わせるインナーを選びますが、うまくハマるとレイヤード巧者な着こなしを演出できます。
「スペイ」のコーデ1
裾からのちょい見せで、レイヤード上手なスタイルに
短い着丈を逆手にとって、ロング丈のロン白Tを裾からちょい見せしたのがこちらのコーデ。パンツのシルエットをすっきりとまとめ、配色をモノトーンでまとめているので決してルーズな印象に傾かず、こなれた印象のスタイルに落とし込めています。ちょっと遊びが欲しいときは、写真のようにハットで色を足すくらいに留めておくのが好バランスです。
「スペイ」のコーデ2
インナーの二重奏で、重ね着上手な装いに
「スペイ」の短丈からのシャツ裾見せは一見難しく感じますが、その下に着た同系色のアイテムと一緒にちら見せすることでバランスの良いレイヤードを演出できます。シャツは襟なしのノーカラーを選びつつ、アウターの袖口から裏地のブリティッシュチェックを見せるといった見どころの演出も、周りとの違いを出すうえで効果的。パンツのシルエットは、ワイド系が自然と馴染むようです。
「スペイ」のコーデ3
奇をてらわず“普通”に着こなすのが、逆に新鮮かも
実は、短丈ブルゾン感覚で気楽に着られるというのも「スペイ」の良いところ。難しい技を駆使しなくても、この写真のようにジーンズにニットといういつもの着こなしにパッと羽織るだけで雰囲気のあるカジュアルコーデが完成します。ジャストサイズで着ればニットの裾も出過ぎず、ちょうど良いバランスに。こういう自然体のコーデこそが、1番おしゃれに見える……、というのもあながち間違っていないかもしれません。
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