条件は3つ。アウトドアブランドのアウターの選び方

条件は3つ。アウトドアブランドのアウターの選び方

山と街を分ける境界線がなくなったとはいえ、機能偏重の目線だけで選んだアウトドアアウターでは街着としてふさわしくない。そこで、双方をフォローする選びのコツを伝授。

菊地 亮

2016.11.30

アウター
アウトドアファッション

街で着るならアウトドアウェア“らしくない”モノがいい

最大の特徴が過酷な環境に耐えうる機能面だけに、これまでの山アウターは見た目がどうしても武骨一辺倒になる。それを生かすのもひとつの手だが、街になじませることを考えればスタイリッシュなルックスを求めたいところ。シックなワントーンやスマートなシルエットなど、山アウターに見せない創意工夫が施されたアイテムが狙い目。

条件1:モノトーン、ネイビー、グレーを選び、大人っぽさとトレンド感を手に入れる

通常であれば、山アウターは遭難などの緊急事態も考慮し鮮やかな色を選ぶのが通例。その背景や自由を謳歌するスタンスがあるからこそ、カラフルなものを選ぶ人が多いかもしれないが、都市で着るならワントーンのシックなカラーがハマりやすい。それならアウトドア色が薄れると共に大人っぽさも打ち出せるのだ。

アイテム1『ザ・ノース・フェイス』エレバスジャケット

最高レベルの保温力を誇る光電子(R)ダウンを使用したファーティングジャケット。保温性はもちろん、ハリコシのあるタフな素材、防水浸湿性などの機能性はアウトドアブランドならでは。落ち着きのあるネイビーなら、大人っぽく着こなせる。

アイテム2『パタゴニア』メンズ・ウインドスィープジャケット

H2Noパフォーマンス・スタンダードを採用した平織りのナイロン/ポリエステル製シェル素材の2層構造のおかげで、風雨や雪にも対応するマウンテンパーカー。シンプルなデザインなのでタウンユースにも◎。

アイテム3『コロンビア』ビーバークリークジャケット

雨や汚れを弾くプロテクション機能オムニシールドを搭載。取り外し可能なフードや大きめのポケットなどアウトドア要素の強いデザインだが、ブラックならシャープな印象で街着としてもすんなり馴染む。

レトロ顔で高機能。コロンビアのマウンテンパーカーが今っぽい

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山崎 サトシ

アイテム4『クレッタルムーセン』ヴィードブレイン

汗をかきやすい背中には通気性の良い素材、その他の部分には肌触りを追求した素材を採用したハイブリッドなアノラックジャケット。胸元の赤がアクセントになっている。

コーデ1

『ザ・ノース・フェイス』のマウンテンパーカーをストリートに落とし込んだ好例。全身モノトーンでまとめることで、シャープな印象に仕上げている。ハットでこなれ感もプラス。

コーデ2

ホワイトやライトグレーを中心にまとめ、トレンド感とともに軽やかさもプラスした巧妙な演出が。ニットキャップやマウンテンパーカーを合わせながらも、洗練された印象にまとめている。

コーデ3

『シエラデザイン』のネイビーカラーのマウンテンパーカーを主役に据え、ほかのアイテムをモノトーンでまとめた。グレーを中心に選ぶことで、どことなく柔らかな印象を作り出している。

コーデ4

『パタゴニア』のマウンテンパーカーに『キーン』のユニークと、アウトドアブランドをメインにコーディネート。にもかかわらず、本気アウトドアっぽく見えないのは、シンプルなデザインとなシャープな色使いのおかげ。

条件2:コラボ&別注でファッション性を高めたアイテムを

アウトドア愛好家のリアルな意見をフィードバックさせ、それを実現させる技術を有する専業ブランドの実力は誰もが認めるところ。だからこそ、多くのブランドやショップがこぞって別注やコラボを企画する。そうして誕生した逸品は、高い機能性と今どきなルックスを兼ねた才色兼備な一着といえるだろう。

アイテム1『シエラデザイン』×『アイボリーコート』アーバンコートリミテッド

『シエラデザイン』定番の60/40クロスを使用し、アウトドア要素は残しつつもスタイリッシュなデザインでアーバンな雰囲気に。今季トレンドであるオーバー気味のサイズ感もポイント。

アイテム2『ウールリッチ』×『シップス』アークティックパーカー

こちらのベースとなっているのは、1970年代に『ウールリッチ』が発表したUSAモデルのアークティックパーカー。ディテール部分まで再現しつつ、シルエットを現代的にアレンジ。

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TASCLAP編集部

アイテム3『アークテリクス』×『ビームス』THETA ARジャケット

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山崎 サトシ

アイテム4『マナスタッシュ』×『ビーバー』イーベント シェルタージャケット

米国シアトルのアウトドアブランド『マナスタッシュ』とコラボしたマウンテンパーカーは高機能な逸品。表地にパーテックスシールドDVファブリック、メンブレンにイーベントを採用しているため、防風性に優れ、透湿防水機能も発揮。

コーデ1

マウンテンパーカにリブパンのアクティブな合わせだが、シックなグレーを選択することで大人びたルックスをしっかりキープしている。内側の鮮やかな挿し色も効果的な一手。

コーデ2

カモ柄をあしらうことでストリートライクなビジュアルにシフトしたマウンテンパーカが中心。そのテイストを生かし、バケットハットやスニーカーを起用しながら90年代風なスタイリングに。

コーデ3

鮮やかなカラーとロング丈によりアノラックパーカをタウン仕様に。色のインパクトが強い分、インナーはモノトーンのボーダー、ボトムスはアースカラーでバランスをとっている。

コーデ4

原色3カラーの合わせ技がポップな印象の『マナスタッシュ』×『ビーバー』の別注マウンテンパーカー。それだけでも目を惹くが、あえて柄シャツを合わせたところが上級者。

条件3:アウトドアでお馴染みの素材から距離を置いてみる

アノラックしかり、マウンテンパーカしかり。これまでのアウトドアアウターは、防水性なども考慮し大半がナイロン素材を採用している。確かに防水性、防汚性、耐久性など機能面を重視するなら最適な素材といえるが、これをウールなどに変えることで見た目がグッと上品になり街着としての体裁を保てる。

アイテム1『ワイルドシングス』×『アメリカン ラグ シー』3レイヤーコート

撥水性・浸湿性に優れた3レイヤー生地を採用しているが、表面を起毛しマットに仕上げているため、スタイリッシュな見た目が実現。無駄のないミニマルなデザインでシックに着こなせる。

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山崎 サトシ

アイテム2『スノーピーク』キャンピングユーティリティジャケット

ウールに耐風性の高いフィルムをラミネートした3レイヤーのトレンチコート。スマートな見た目にくわえ、撥水性・浸湿性に優れたハイスペックな機能も持ち合わせる逸品だ。

アイテム3『ヘリーハンセン』ユニセックスクラシックフリースフーディー

見た目も実際にも暖かな、フリース素材のマウンテンパーカー。ブランドの『ヘリーハンセン』はフリースの元祖のひとつとされる『ファイバーパイル』素材の生みの親だ。

アイテム4『コロンビア』×『チャオパニックティピー』リバーシブルジャケット

見た目にも暖かなボアブルゾンは、なんと2wayで使えるお得なアイテム。裏面は『コロンビア』独自に開発されたオムニシールドを搭載したナイロン素材を使用しており、ハイスペックな機能性も魅力。

コーデ1

『ワイルドシングス』別注コートを着用したこちらのコーデ。マットな生地感とロング丈が落ち着きを醸し出し、上品で大人っぽい着こなしに仕上げている。セットアップと相性良し。

コーデ2

圧縮により密度を細かくしたニット地のアノラックにニットとシャツを合わせた、大人が好む定番スタイルに。オリーブのボトムスやビットローファーが、コーデの格上げを後押し。

コーデ3

よりカジュアルな雰囲気で普段使いしやすいフリースジャケット。見た目もウォーミーでやわらかい印象に仕上がる。ジョガーパンツとニット帽でスポーティにスタイリング。

コーデ4

『パタゴニア』のフリースジャケットを主役にコーディネート。細身のパンツや『ナイキ』のエアモックなどでアーバンな雰囲気に味付けし、こなれ感たっぷりの着こなしに。

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地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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