人気高騰。改めて知るチャンピオンのスウェットシャツ

スウェットシャツ株の高騰やスポーツミックスのトレンドによって『チャンピオン』が再注目されている。そこで、同ブランドの魅力をここで改めて検証してみたい。

人気高騰。改めて知るチャンピオンのスウェットシャツ

多くの大人たちが魅了される『チャンピオン』。今改めて、その魅力に迫ってみた

スウェットシャツをはじめ、大人のワードローブに欠かせないと言っても過言ではない、『チャンピオン』。なぜそれほどまでに、大人たちがハマるのか、その魅力について解説する。

魅力1:『チャンピオン』というブランドのバックボーンに惚れ込む

もはや身近な存在過ぎてイマイチ見過ごされがちだが、『チャンピオン』は長い歴史をもち、スポーツシーンのみならずアメリカンカルチャーの一翼を担ってきた重要な存在。濃厚な背景を掘り下げることでその重要性を見直したい。

『チャンピオン』は1919年、ニューヨーク州ロチェスターで誕生した。創業者は、エイプ&ウィリアム・フェインブルーム兄弟で、元はチャンピオン・ニッティング・ミルズ社というセーターを販売する会社だった。そして、屋外労働者の防寒着としてウール下着を開発。それが米軍の目に留まり運動用ウェアとして採用される。スウェットシャツの原型だ。以後、カジュアルウェアとして学生たちの間で流行。爆発的ヒットを記録し今にいたる。

今では気軽に手に取れるアスレッチクウェアとして知られる、『チャンピオン』。今にいたる認知度のきっかけとなったのは、米軍からも注目されるほどの品質の高さ。そんなアイテムを周りも放ってはおかず、程なくして大学としての最初の顧客、ミシガン大学とのビジネスが始まる。そして、コーチたちの口づてにより一気に知名度を上げていった。

各大学内の生協(生活協同組合)で販売されたことで、一気に広まっていったスウェットシャツ。それを提供していたのが『チャンピオン』で、いわばスウェットシャツの原点ともいえる。“キング・オブ・スウェットシャツ”と称される所以もそこにあり、ナンバーや学校名をプリントするレタリング加工を開発したのも実は同社だ。それにより、これまで下着のイメージが強かったアイテムをアウターとして着るきっかけになったともいわれている。

魅力2:キング・オブ・スウェット。『チャンピオン』のリバースウィーブこそ至高

これまでにもさまざまなブランドがスウェットシャツを発表してきたが、それでも『チャンピオン』はトップの座に君臨し続けている。要因のひとつとして挙げられるのは、リバースウィーブの開発だろう。そのすばらしさをここでは述べていきたい。

1930年代初期までのスウェットシャツは、一般的にタテ織りで製作されていたため洗濯をした後に激しく縮んでしまう傾向にあった。創業当初からオリジナルのメンバーだったサム・フリードランド氏は、1934年、横向きに織ることで積年の問題を解消することに成功。さらに横縮みを防止するため両脇にリブ編みを施した。それが、激しい動きにもしっかり対応する効果を生み4年後に特許を取得。その製法は今なお継続され同社の代名詞になっている。

リバースウィーブの長所は、何も縦縮みしないだけではない。激しい動きにも柔軟に対応する丈夫さも多くの学生から大人たちまでをとりこにしてきた。綿と化学繊維を絶妙な配合で仕上げた肉厚な生地に加え、今では定番となっている縫製部分に採用した2本針ステッチもその要因を担っている。それを1940年代のリバースウィーブにいち早く採用しているところがキモといえるだろう。ほかにも着心地を高めるべくフラットシーマという縫製方法で作られている点もポイントに。

古着好きの間では、時代性を見極める1つの要因になっているタグ。ゴールする人間の絵が描かれたランナーズタグは50年代に採用されたものとして広く知られ、60年代に入るとそのランナーが頭文字の“C”の中に描かれるようになり、それが今日の“C”の起源になったといわれている。もっとも代表的なものでいえば、単タグとして分類される青タグが挙げられる。1970年代のリバースウィーブによく見られ、マニアも垂涎のディテールに。

魅力3:普遍的かつ上質に。いつもの着こなしをクラスアップさせるアシスト力

時代とともにシルエットなどのブラッシュアップは図られているものの、作りやデザインは変わらない。だからこそ、色あせることなく大人たちのワードローブに収まり、今のコーデにもフィットする。その強みは、ファッショニスタたちの着こなしを見れば一目瞭然。

スウェットシャツとブラックジーンズの潔いシンプルなコーディネート。定番的アイテムの組み合わせでも、トップとアンダーのシルエットにメリハリをつけることでシャレ感を醸し出すことができる。ロールネックも今どき。

昨今の着こなしの主流であるワントーンで仕上げ、すがすがしさを演出。爽やかになり過ぎないようインディゴブルーのデニムアイテムを取り入れた点がキモで、インナーのスウェットシャツに深い濃紺を選んだところもお見事。

おなじみのスウェットシャツでも、ブラックを選ぶことでより新鮮に見せられる。それをうまく活用し、全体をモノトーンで統一しながらモードライクにスタイリング。トップスの丈感で遊び心を表現したところも気が利いている。

グレーのスウェットシャツと濃紺ジーンズを採用した王道スタイル。“今さら”感が出ないのは、シックなステンカラーコートと足元の抜け感によるもの。レザーサンダルを採用し、ソックスでポイントを作る上級テクが光る。

往年のアメカジを思わせる、スカジャン×スウェットシャツのコンビ。インナーの色を拾ったアウターを採用したことでよりまとまって見える。そこへ、トレンドのワイドボトムスをプラスしながら今の空気にマッチするよう仕上げた。

魅力4:大人が求める、オーセンティックな定番たち

大人たちは、“本物”を手にすることがゆくゆくは得することをよく心得ている。『チャンピオン』はその筆頭格といえるかもしれない。スウェットシャツをはじめ、1着は手にしておきたい同ブランドのベーシックアイテムを紹介したい。

リバースウィーブスウェットシャツ(赤タグ)

肉厚な生地感、長めのリブ、ハギのないショルダー、セットインスリーブなど、リバースウィーブの魅力を存分に堪能できる“ザ・『チャンピオン』”的一着。こちらは、大学、米軍、ナショナルチームなどでも活躍してきた伝統直径のモデルのメイド・イン・USAライン。

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クルーネックスウェットシャツ

『チャンピオン』の代名詞であるリバースウィーブ仕様で、あらゆるものをそぎ落としながらもっと手軽にアイテムを楽しんでほしいとリリースされたベーシックモデル。裏地はまるでタオルのような質感のため着心地は抜群。裏起毛のような裏地で保温性にも優れる。

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リバースウィーブ ジップアップパーカー

着回しに活躍するジップアップパーカー。コットン100%裏毛素材を使用したやわらかい着心地、しっかりとした肉厚感、伸縮製にも優れたストレスフリーな動きやすさは『チャンピオン』ならでは。

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リバースウィーブパーカー

名作リバースウィーブのパーカーバージョン。着込むほどに徐々になじんでいく11.5オンスの生地を使い、手元へはおなじみのロゴをオン。同作の良さを生かしながら、ショルダーをドロップ気味に仕上げるなどモダンな要素を取り込んでいる。

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リバースウィーブ スウェットパンツ

スポーツウェアとして絶大な支持を得た『チャンピオン』。こちらのスウェットパンツは代表的なアイテムのひとつに数えられる。生地はスウェットシャツでも採用している横編みのリバースウィーブ。ふっくらとした生地感や柔軟さなども長きにわたり支持を得ているヒミツ。

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魅力5:人気セレクトショップとのコラボも充実

『チャンピオン』のコレクションに魅了されているのは、何も我々だけではない。シーンのトレンドをいち早く体現する人気セレクトショップもまた心引かれ、ショップ独自の“色”を加えながら特別にオーダーしている。

『チャンピオン』×『ナノ・ユニバース』

『ナノ・ユニバース』との2016年の別注アイテムは、“デュプリケートコレクション”と題して展開。これまでの別注作品で高評価を得ていたサイドポケット付きのスウェットプルオーバーを再び採用し、左裾に独特なアートワークを落とし込んでいる。

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『チャンピオン』×『ジャーナルスタンダード』

1940〜60年代のアイテムを復刻させたラインとして注目を集める“ロチェスターライン”。ジャーナルスタンダードではその一着を選び、アルカリウォッシュ加工で古着っぽさを徹底的に追及。襟タグはランニングタグを使い、Cワッペンも色落ちさせる徹底ぶり。

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『チャンピオン』×『フリークスストア』

着れば着るほど味が出る、インディゴ染めで仕上げたこちらのスウェットシャツ。10オンスの裏毛生地を採用した、程良い厚みとやわらかな生地感はきっと病みつきに。

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『チャンピオン』×『ビームス』

いつもなら胸に落とし込むプリントはカレッジロゴが定番。ただ、ビームスは数あるアメコミのスーパーヒーローたちの映画タイトルをあしらった。しかも、袖口には左にいつものCワッペンを、右にはキャラクターたちのアイコンのワッペンを加えている。

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『チャンピオン』×『エディフィス』

こちらは『エディフィス』別注の第2弾作品。生地は、パイル地の中でもとりわけ薄手で伸縮性もある裏毛素材のフレンチテリーを導入。従来のスウェットシャツとは一線を画す、袖のカットオフやサイドポケットがユニークなアプローチ。裾のロゴも注目したい。

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魅力6:ぶれなかったポリシーと継続性

今最前線で活躍されているデザイナーの方々に話を聞くと、「後世に残るような」「古着としてまた十数年後に袖を通せるものを」といったコメントをよく聞く。その方々に共通していえるのは、モノ作りにおいてしっかりとした軸があること。『チャンピオン』には、同じような意志を感じる。確かにアイビーやランといった時々のトレンドに後押しされた部分もあるだろうが、継続性や普遍性が最大の魅力であり、その代表がリバースウィーブなんだと思う。

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