ボタンダウンシャツ|選び方・コーデ完全網羅ガイド

あらゆるシーンにおいて活用できるボタンダウンシャツは、大人のライフスタイルにおける揺るぎない定番。当記事では選び方からコーデに至るまで徹底的に解説していきます。

ボタンダウンシャツ|選び方・コーデ完全網羅ガイド

はじめに確認。ボタンダウンシャツとはカジュアル向き? ビジネスにもあり?

20世紀初頭に、ポロ競技用のウェアをヒントに誕生したボタンダウンシャツ。襟先のボタンは乗馬の際、風にあおられてもめくれないようにとの配慮から生まれたディテールなんです。その出自からもわかるとおり、本来の印象はややスポーティーかつカジュアル。ですが、最近はドレスコードの緩和もあり、よほどかしこまった場面を除いてはビジネスでの着用も問題なしとされています。

ボタンダウンシャツを選ぶための3か条

続いては、ボタンダウンシャツを選ぶ際に気にしておきたいポイントを解説。下記の要素を意識して選んでみてください。

ポイント1

持っておいて間違いないのは、”オックスフォード素材”

一口にボタンダウンシャツといっても、その素材は実はさまざまなんです。その中でもまず持っておいて確実なのは、定番のオックスフォード素材のモデルです。ビジネスとカジュアル、どちらのシチュエーションでも違和感なく着られますし、肌触りの軽い織り地なので着心地も良好。日常着として多彩なメリットを備えているんです。“迷ったらオックスのボタンダウン”。そう考えて間違いありません。ただし、あまりに洗いなどの加工が激しいものは仕事着使いしにくいのでご注意を。

ポイント2

着回し力を考える場合は、”定番デザイン”が鉄則

色々なシーンで活用できるボタンダウンシャツを着回さない手はありません。しかし、いくら着回しやすいアイテムとはいえど、あまりに突飛なデザインでは難しいのが実際のところ。オン・オフの両使いを視野に入れているのであれば、白・サックスの無地やギンガムチェック、ストライプなど、定番的デザインのボタンダウンシャツをピックアップするのが良いでしょう。これらはビズコーデからカジュアルスタイルまで、柔軟にフィットしてくれるはずです。

ポイント3

当然、“仕立てが良いもの”をセレクトしたい

昨今はかなりプライスを抑えたお手頃なモデルも多く登場していますが、“安かろう、悪かろう”なボタンダウンシャツは当然NG! やはり大人たるもの、クオリティーにはこだわりたいところです。使われている素材であったり、ソーイングであったり、あるいはちょっとしたディテールであったり……。誰しもが持つアイテムだからこそ、確実に差別化を図れる逸品をチョイスしたいものです。仕立ての良いシャツに袖を通すことは、気分を引き締めるうえでも有効的!

色や柄で印象が変わる、ボタンダウンシャツ

ボタンダウンシャツは王道的なワードローブだけに、デザインのバリエーションがかなり広め。また、色や柄の違いで印象は大きく変わってきます。ここではその中でも特に使い勝手が良いデザインをご紹介。どれも着こなしの振り幅を広げてくれます。

パターン1

単色無地

最もスタンダードで使い勝手の良いデザインが、この単色無地。ご覧のとおりプレーンなルックスですのでスーツからカジュアルアウターまで合わせられますし、対応できるシチュエーションも実に多彩です。ストールなどの小物での味付けもしやすいのも大きなメリット。お気に入りを何枚か持っておくことをおすすめします。

パターン2

クレリックシャツ

クレリックシャツとは身頃に色、もしくは柄の入った生地を使い、袖&カフス部分を白地に切り替えたシャツのこと、1920年代に大流行したアイテムで、ビジネスシャツの大定番です。最近はカジュアルシーンでの着用も多く見られますね。程よくメリハリのきいたデザインなので、取り入れれば着こなしにリズムを生みことができます。

パターン3

ストライプ柄

カジュアル使いはもとより、極端に太い柄でないかぎりはビジネスシーンにも溶け込んでくれるストライプ柄も、大人の着こなしにおいて強い味方となってくれる存在です。どちらかというとトラディショナルな印象な柄なので、クラシックテイストの着こなしに用いるのが◎。また、装いをシャープに見せる効果を備えているところも、ストライプ柄の利点です。

パターン4

ギンガムチェック柄

マドラスチェックやタータンチェックといったほかのチェック柄と比べ、コンパクトで上品なイメージを持つギンガムチェック。それゆえに、+CLAP Men世代の定番であるきれいめカジュアルと抜群の相性を発揮します。特にアメトラ系のコーデとのマッチングは申し分ありません。ジャケパンコーデとの親和性も高く、その存在は頼もしいかぎり。

パターン5

グラフチェック柄

グラフ用紙のように細かな格子柄であることから、その名が付いたグラフチェック。別名でラインチェックと呼ばれることも。こちらも、非常に使いやすいチェックパターンのつに挙げられます。どことなく落ち着いた雰囲気を持っていることに加えて、遠目だと無地に見えるシンプルな柄なので、柄物と合わせても喧嘩しづらいんです。

ビジネスシーンでの着こなしポイントをチェック

確かに、ボタンダウンシャツをビジネスシーンで着用することは珍しくなくなりました。とはいえ、最低限押さえておくべきポイントは当然あります。ここからは、ビジネスシーンで着こなす際に知っておきたいルールを解説していきましょう。

ポイント1

襟先のボタンは外さない

ボタンダウンシャツの象徴である襟先のボタンは、BIZシーンでは外さないのが基本。ここを外した状態で着こなしてしまうと、オンスタイルがかなりくだけた雰囲気に見えてしまいます。だらしないビジネスマンという印象を周囲に与えないためにも、きちっとボタンをとめておきましょう。

ポイント2

ノータイでの着こなしがベター

ポロ競技用のスポーツシャツを起源に持つボタンダウンシャツは、本来タイドアップして着るアイテムではありません。昨今は許容され始めていますが、マナー違反と思われるケースもありますので、できれば避けた方が良いでしょう。アンタイドコーデ用のシャツとして使うのが正攻法です。

冠婚葬祭での着用は避けるべし

ポイント3

冠婚葬祭での着用は避けるべし

前述のとおりスポーツ寄りのシャツであるボタンダウンシャツを、フォーマルシーンで着るのは×。礼服としてはふさわしくありません。これは失礼にあたりますので、大人のマナーとして覚えておきましょう。結婚式二次会のような、正装で望む必要のないカジュアルパーティーでは着用してもOKです。

▼ビジネス向け。ボタンダウンシャツの着こなしサンプル

ここからはビジネスシーンでの着こなしサンプルをピック。昨今は少しリラックスしたビズコーデがトレンドですが、カジュアル寄りなボタンダウンシャツはまさにそんな装いにぴったり。街でもボタンダウンシャツで抜け感を出した大人が多く見られます。

ラフさと引き締め感のバランスが絶妙

ボタンダウンシャツやパッチジャケット、そしてボトムスはデニムと、リラクシングなアイテム構成でトレンド感を打ち出したビズコーデ。さらに、全体のカラーをブルー系でシンクロさせることで、一体感もすきなく演出しています

王道的ジャケパンコーデを軽快に見せる

ネイビージャケット×グレースラックスはジャケパンの王道的なコーディネートですが、たたずまいが少し重く見えることも。そうならないよう、中にアンタイドでボタンダウンシャツを合わせることで、ひとさじの軽快感をミックスしています。

春夏はこんなクールビズコーデに挑戦したい!

表情豊かなドビーストライプのボタンダウンシャツを主役に据えた、スタイリッシュなクールBIZコーデ。ベルトやシューズといった小物のカラーをブラウンで合わせるなど、基本に忠実なところも好感が持てますね。

淡い色合いに徹して清潔感たっぷりに!

こちらも一足早い春夏コーデ。ボタンダウンシャツ、スラックスともに淡いカラーをチョイスして、クリーンな印象を創出しているのが高ポイント。シンプルでありながらも、センスの良さが光っているスタイリングです。黒の挿し方もグッド。

単調になりがちなオンスタイルに遊び心を注入

どうしてもウィークデイの着こなしはお決まりになってしまいがち。ですが彼はシアサッカージャケットやギンガムシャツ、カットオフの白パンなど、ニュアンスあるアイテムを使うことで、遊び心あるスタイルを形成しています。

併せて知りたい。カジュアルに着こなすポイントとは

ここからはカジュアル編をお届け。まずは、ボタンダウンシャツをカジュアルに着こなすための3つのポイントを紹介していきます。どれも難しいテクニックではありませんので、今日から早速取り入れてみてください!

ポイント1

袖のロールアップでくだけ感を増幅

袖のロールアップは簡単にして効果絶大なテクニック。ラフにまくりあげるだけで、ボタンダウンシャツコーデがグッとこなれたムードへと変化します。どんなテイストのスタイルにも使えるテクですので、積極的にやってみましょう。まくった手元に小物をプラスするのもおすすめ。

ポイント2

サイズ感は“ちょっとゆるめ”で

ここ最近のカジュアルシーンは、ゆるめのサイズ感がビッグトレンド。よって、ボタンダウンシャツもややゆったりとしたサイズ感で着こなすと、今っぽい雰囲気に仕上げることができます。ただ、ゆるすぎは子供っぽく映るので 、“気持ちゆるめ”ぐらいを狙いましょう。

ポイント3

カジュアル度の高いボトムスと合わせる

写真のようなミリタリーパンツやジーンズ、スウェットパンツといった、カジュアル感の強いボトムスをもってくるのも休日っぽさアップに効果的。特に、無地のボタンダウンシャツは柄のボタンダウンと比べてカジュアルに着こなすのが難しいので、ボトムスの選択がかなり重要となります。

▼カジュアル向け。ボタンダウンシャツの着こなしサンプル

街のファッショニスタたちは、ボタンダウンシャツをどうカジュアルに着こなしているのでしょうか。きれいめ派からカジュアル派まで、どの人のスタイルも参考になること請け合い。彼らからコーデのヒントを盗みとってください!

ステンカラーコートとの重ね着で大人っぽい趣に

テンセル素材を使ったステンカラーコートを、ボタンダウンシャツにオン。品行方正なアウターとのレイヤードで、大人っぽさに磨きをかけています。トラッドに偏りすぎないよう、ボトムスにはクールなスキニーパンツをもってきました。

白ボタンダウンシャツで軽さを出したセットアップ

コーデュロイ素材の暖かなセットアップを主役使い。それでいてまったく重たく見えないのは、インナーに軽やかかつスポーティーなイメージの白ボタンダウンシャツを挿したおかげです。ダブルブレストの少しひねりのきいたニットベストも好アクセント。

ところどころ見える“ぬき”がお見事

一見すると端正なジャケットスタイルですが、各所にハズし要素が散りばめられています。あえてボタンダウンシャツの裾を外に出したり、ローファーを素足で履いたり。カチッとした中にのぞく絶妙な“ぬき”が、着こなしを洗練させて見せます。

デニムボタンダウンでコーディネートにアジ足し

チェック柄のジャケット&ジレで茶目っ気を出したスタイリング。そこに合わせているボタンダウンシャツは、オックスやブロードといった定番素材ではなく、なんと色落ち加工のデニム。ポップさの中にアジも香り立つ、小粋なたたずまいです。

モノトーンコーデに緩急を生むギンガムチェック

グレーやブラックといったモノトーンのアイテムを中心にコーディネートし、クールなニュアンスに仕上げました。インナーで投入したギンガムチェックボタンダウンシャツは、単調になりがちな無彩色コーデに緩急を与える役割を果たしています。

アメカジのニオイが漂う、大人カジュアルの理想形

洗いの入ったステンカラーコートに、ミリタリーパンツを合わせて。これだけでも味わい深い雰囲気ですが、中に配したユーズド加工のデニムシャツがさらに垢抜け感を高めます。こんな深みのあるアメカジコーデが大人の理想ですね。

パーカを引き立てるべく、ボタンダウンシャツはシンプルに

スタイルのメインは、上に羽織った色鮮やかなトリコロールパーカー。その存在感を引き立てるため、ボタンダウンシャツはシンプルな無地サックスをチョイスしました。ライトベージュのパンツも、着こなしの放つクリーンな雰囲気に合っています。

同系色のレイヤードは素材感の対比で見せる

ホワイト系同士のレイヤードですが、ベストはボア、ボタンダウンシャツはオックスフォードと、素材感に差があるので抑揚のある印象です。また、ボトムス&シューズはアースカラーを選び、着こなしに温もり感を加味しました。

旬なブルー系カラーでスタイルを形成

ウェアはもちろん、小物に至るまでブルー系カラーでシンクロさせた今季らしいワントーンスタイル。ラフなアイテムを多用した着こなしですが、ボタンダウンシャツを第一ボタンまで閉じることで、さりげなくキッチリ感もまとわせています。

ネイティブ柄を引き立てた引き算コーデ

白のオックスフォードボタンダウンシャツ×ベージュスキニーパンツの簡潔な組み合わせによって、アウターのネイティブ柄を引き立てることに成功! 技ありの引き算コーデです。ハット&シューズの黒で引き締めたのもキーポイント。

選んで間違いなし! 鉄板ブランドの名品7選

最後は、ボタンダウンシャツの定番ブランドが放つ逸品を厳選リコメンド。どれも間違いないクオリティーを備えているので、大人スタイルの頼もしいパートナーとなってくるはずです!

『ブルックスブラザーズ』

1818年にNYで創業された『ブルックスブラザーズ』は、ボタンダウンシャツを初めて世に送り出したブランドとして有名。その道のオリジンが手掛けるボタンダウンシャツは、必ず持っておきたいところです。このモデルは高級綿として知られるスーピマコットンを使用しており、肌触りは快適そのもの。独自加工によりノンアイロンで着られる点も高評価です。

『インディビジュアライズドシャツ』

ニュージャージー州・バースアンボイで、カスタムメイド専門のファクトリーとして1961年に誕生したシャツブランド。現在も百貨店や高級紳士服専門店のカスタムオーダーシャツを手掛けています。サイドの細巻き縫いやコンストラクションヨーク(外側に縫い目が見えない袋縫い)など、職人技が光るオックスフォードシャツはオンでもオフでも装いを格上げしてくれること確実。

『トミーヒルフィガー』

1984年に、トミー・ヒルフィガー氏が自身の名を冠して設立した米国ブランドの雄。伝統的なアメリカンファッションにモダンな要素を融合した、高感度なコレクションで人気です。こちらのボタンダウンシャツは、前立てからチラリとのぞくカラーテープが程よいデザインスパイスに。加えて、胸ポケットにはお得意のフラッグロゴがあしらわれています。

『ポロ ラルフローレン』

+CLAP Men世代にはなじみ深い、米国を代表するファッションブランド。設立から半世紀が経つ今も、世界中で愛され続けています。ボタンダウンシャツはブランドを象徴するアイテムの1つで、こちらのチェック柄ボタンダウンはややゆったりとしたスタンダードフィット。薄手のコオックスフォード素材なので、オールシーズン活躍してくれます。左胸にはポニー刺しゅう入り。

『ギットマン ヴィンテージ』

米国が誇る名門シャツブランドとして名高い、1978年創業の『ギットマン ブラザーズ』。同ブランドのアーカイブを現代的なアプローチで表現すべく、2009年より始動したのが『ギットマン ヴィンテージ』です。この1枚も、モチーフは『ギットマン ブラザーズ』が創業した当時の古き良きモデル。シルエットは今日的にアレンジされています。

『セーブ カーキ ユナイテッド』

『セーブ カーキ ユナイテッド』は、デビッド・ミューレンが2006年にNYにて創設。その製品はどれもアメリカ国内で生産されています。チノパンで名をはせるブランドですが、実はシャツ作りにも定評アリ。程よく肉厚なコットン素材を駆使した1枚は、ウォッシュド加工で仕上げられており、最初から着込んだような雰囲気を楽しむことが可能です。

『サイ ベーシックス』

日高久代氏と宮原秀晃氏によって2000年に発足されたジャパンブランド『サイ』。そのベーシックラインとして、2007年から展開されているのが『サイ ベーシックス』です。着用モデルでは、中国西部のトルファン地域で採れる最高級綿を惜しみなく使用。余計なディテールを省いたミニマルなデザインだからこそ、素材の良さが際立っています。

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