ネクタイを主役に。春らしい色の選び方と好相性コーデ

ノータイのビジネスマンが増えてきたぶん、逆にネクタイをしてるほうがおしゃれに見える現象が起きています。この春は「タイドアップビズ」で差をつけてみては?

ネクタイを主役に。春らしい色の選び方と好相性コーデ

春は春らしく。季節感を楽しむネクタイ選びのポイントをご紹介

ネクタイ選びの基本は「色柄」ですよね。レジメンタル(ストライプ)、チェック、小紋柄、プリント柄など。しかしネクタイ売り場でよく見えてみると「素材」もさまざまあることに気付きます。一般的なシルクのもの意外にも、ウールやコットン、リネンをはじめ「ガルザ」とよばれるメッシュ織りやニットタイなど、いろいろな種類があるんです。それぞれの使い方とともに見ていきましょう。

フォーマルやビジネススーツにはシルクタイ

つるっとした手触りの素材は、一部ポリエステルなどもありますが、多くの場合はシルクです。織り目が見えないほど細かなサテンや、斜めの織り畝が浮くツイルなど、織り方はさまざまですが、上品な光沢が浮き上がるのでフォーマルやビジネスなど、エレガンスを重視するスタイルのときに締めます。

カジュアルジャケパンにはコットンやニットタイを

冬場はウールタイもありますが、春の軽快なタイドアップスタイルには、コットン(綿)やリネン(麻)のマットな素材のタイが似合います。コットンやリネンのジャケットにはシルクの光沢タイではアンバランスですので。さらにカジュアルなスタイルにはニットタイを使うのもいいでしょう。

コーデサンプルから探る。春らしいおしゃれなVゾーンメイク術

それでは実際のスタイリング例から、ネクタイとシャツ、ジャケットのVゾーンコーディネートを見ていきましょう。InstagramやWEARのコーディネート例を見ていけば、Vゾーンのヒントから、おしゃれな組み合わせのヒントがひらめくはずです。

ヒント1

なにはともあれシルクのネイビー無地

意外と皆さん持ってない人が多いんですが、最もベーシックなビジネスタイは、誰がなんといおうと、ネイビー無地のシルクタイです。ネイビースーツでもグレースーツでも、ネイビー無地のタイが絶対的にモダンに似合いますから、トーン違いで何本持っていてもいいでしょう。

ヒント2

ポピュラーなのは日本だけなレジメンタル

おそらくたいていの日本人が最初に選ぶのはこの斜め縞のネクタイではないでしょうか。一般に「レジメンタル」といいますが、本当のレジメンタルは締めたときに左肩から右腰に落ちる斜めのもので、英国軍隊の師団ごとに色分けが決まっていて、その色分けに属しないものは本来「ストライプタイ」です。反対に右肩から左腰に落ちるものはアメリカンストライプといいます。軍属を表すことから、ビジネスマンの所属意識を表すともいわれますが、海外ではあまりポピュラーではありません。スーツやシャツにストライプ柄が使われているときは注意が必要です。

ヒント3

ビジネスマンに一般的なのは小紋タイ

同じ模様が等間隔で並んでいる小紋タイは、水玉タイの系譜といわれています。ちなみに水玉は世界初の柄タイで、同じ模様が整列して並ぶ様子から「秩序」「整然」を表すとされ、これがビジネスの基本姿勢として重視されていたようです。ストライプのスーツやシャツとも合わせやすいので、実はビジネスタイとしては最も使いやすいのですが、おじさんクサイとして嫌われることも多々あるようです。

ヒント4

軽い素材のジャケットには同じ素材のネクタイを

コットンジャケットやシアサッカー、リネン混など、軽い素材のジャケットが豊富にリリースされています。こんなジャケットに、シルクのネクタイをきっちり締めるのはちょっとアンバランスなので、ジャケットと素材を合わせたネクタイを合わせましょう。コットンスーツにはコットンの、リネン混ジャケットにはリネン素材のネクタイといった具合です。写真のようなリネン混ジャケットにはシルク×リネンのシアサッカーネクタイが似合います。

ヒント5

カジュアルタイドアップにはニットタイ

ネクタイは会社に行くときだけのものではないですよね。休日のデートや、ちょっとおしゃれしていきたいパーティーなどには、会社に行くネクタイとは印象を変えてニットタイを締めていくのがいいでしょう。ジャケットも、ベーシックな紺ジャケからカジュアルな柄ジャケまで合わせられますし、シャツもドレスシャツからデニムシャツまで、結構汎用性も高いのです。

春のVゾーンをおしゃれに。今からチェックしておきたいネクタイ10選

ネクタイ選びはネクタイ専業ブランドがおすすめです。プリントタイに強いところ、ニットタイが強いところなど、得意ジャンルがあるブランドもありますので、選びのポイントにしてみてください。

『フェアファクス』

日本を代表するネクタイブランドです。日本、イギリス、イタリアのファクトリーと協業して都会的なネクタイをラインアップしています。芯地がしっかりあるので、結びやすく、ほどけにくいのも特徴的ですね。無地のシルクタイは色出しが日本人の肌色になじみやすいものが多く、誰にでも似合うはずです。

『ドレイクス』

英国製50オンスロイヤルツイルシルクで有名なタイブランド。50オンスロイヤルツイルシルクとは1インチ四方の重さのことで、一般的には36とか40とかなので、かなり厚地ということです。しかもネクタイ生地は通常、バイアス使い(斜め45度使い)するのですが、この角度が微妙に傾いていて、それがまた独特の手触りを生むといわれています。ディンプルが深く入るともいわれていて、重厚なスーツに似合うネクタイが揃っています。

『フィオリオ』

ミラノのネクタイブランドで、ニットタイが有名。いろいろなブランドのニットタイを請負いで生産しているので、たいていのニットタイはここのものだと思ってもらってもいいはずです。シルクのニットは手で握るとキュッと鳴くのが特徴です。夏場に締めても暑苦しく見えないし、カジュアルなスタイルに使ってもかなりしゃれています。

『ステファノビジ』

ミラノのネクタイブランドで、色柄はもちろん、素材もシルクからウール、コットン、リネンなど、とにかくそのコレクションの幅広さが有名です。三代続く歴史があるため、色柄には昔の生地のアーカイブを復刻したものなど、最近流行りのヴィンテージ調のものが多く見えられます。小紋柄もヴィンテージっぽいものから、現代的なものまでさまざま。余談ですが、現当主ステファノさんの奥様は日本人で、本人も大の日本贔屓ですので、日本の流行や、日本人に似合う色柄をたくさんリリースしてるんです。

『フランコバッシ』

北イタリアに位置するコモ湖周辺は、良質な水が得られるため、イタリア生地の産地として有名です。フランコバッシは、コモでも有名なネクタイメーカー。トレンドや、流行の取り入れ方が巧みなブランドで、セレクトショップなどで、「なんか、これとか今っぽいかも」と思って手に取ると、たいていフランコバッシだったりします。クラシック柄なのに、現代的なアレンジがされていたりして、たとえば下のネクタイも、千鳥格子なのにブルーとブラウンの色使いで、しかも大柄になっていたりします。

『ビームス F』

ビームスの大人服部門を扱うビームスF(FはFUTURE)。ネクタイに限らず、ビジネススタイルからドレス、フォーマルまで、トレンドセッター的なブランドなので、毎シーズンチェックしておくと、時代にそくした大人のファッションスタイルができます。ネクタイのラインアップも、毎シーズン、旬の色柄・素材を揃えています。

『シップス』

日本のセレクトショップの先駆けといわれるシップス。ドレス部門は比較的コンサバティブで、日本人なら誰でも着こなしやすいラインアップです。タイのラインアップも「普通だけど、ちょっとおしゃれ」という気負わない色柄揃い。最近は白をうまく使った色柄が多く、夏場のクールビズでもあえてタイドアップして涼しく使えそうですね。

『ユナイテッドアローズ』

ビームス、シップス、ユナイテッドアローズでセレクトショップ御三家ですね。とくにユナイテッドアローズは、ハイセンスなラインアップが多く、トレンドの打ち出しも個性的です。ちょっとモードな印象もあって、ワンランク上のおしゃれができる品揃え。ネクタイひとつとっても、人とは違いった一本を見つけられます。ちなみに今季はパステルカラーのVゾーンをおすすめしています。

『アトリエF&B』

フランスでは国外に工場を移すメーカーが多いなか、こちらは現存する唯一のフレンチネクタイブランド。どこかイタリアの艶っぽさやイギリスの伝統とはひと味違うフレンチシックなネクタイをラインアップしています。ベースカラーと柄色の組み合わせが、ほかとはちょっと違いったり「こんな色のコンビネーションあり?」と驚かせるような新鮮な色柄も揃っています。

★『ポールスミス』

英国王室から爵位を与えられたロンドンのデザイナーズブランドは誰もが知るところでしょう。英国の伝統的なブランドは、あまり変革を好まないため、昔から同じようなものばかり創りだすのですが、デザイナーたちは伝統に対抗しながら新しいクリエイションを生み出しています。『ポールスミス』はその旗手的存在で、若いデザイナーからもリスペクトされています。このブランドのネクタイはプリント柄が得意で、その色柄のモダンさは「誰が見ても明らかにおしゃれ!」と一目瞭然。こちら花柄は夜遊び風ですが、会社にしていくようなストライプタイも、意外性のある色のコンビネーションでリリースされています。

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