春は足元を一新!人気革靴ブランドの一足を相棒候補に

長らく続いたスニーカーブームも落ち着き、この春はひさしぶりに革靴に注目が集まる予感。そこで革靴の選び方から大人にオススメのブランドや主要モデルまでを紹介。

春は足元を一新!人気革靴ブランドの一足を相棒候補に

今春は革靴ブームの予感。予習したい選ぶ基準からおすすめの革靴ブランドまで紹介!

最近はビジネススタイルの多様化に伴い、仕事にもスニーカーという人も多い。ドレスコードが緩い会社なら問題ないが、この春はひさしぶりに革靴がブームの予感。となれば、カジュアルなビジネススタイルにも革靴がオススメだ。大人に必要な上品さが演出できるし、ビジネス・カジュアルスタイル問わずに着こなしも格上げできる。ここでは国内外から厳選したブランドと押さえておくべきモデルをピックアップ。春が来る前に、革靴を新調してみては?

どんな革靴がいいの? ライターが選ぶ3つの基準

シンプルで汎用性の高いデザイン&色であること

クセの強いデザインや色は個性やスタイリッシュ感をアピールできる半面、汎用性はイマイチ。また、革靴ならではの上品さを失ってしまうこともある。それではせっかくの革靴も台無しになってしまうので、ビジネス・カジュアルスタイル問わず、シンプルなデザイン&ベーシックな色をセレクトするのが正解だ。デザインならストレートチップやプレーントゥなど、色ならブラックやブラウンが大人の革靴にふさわしい。

自分の足にきちんと合ったサイズを選ぶこと

見た目にこだわるのも間違いではないけど、革靴においてなにより重要なのがサイズ。合っていないと靴擦れになるだけでなく、革靴に余計なシワが入ってしまうこともあるからだ。かかととヒールカップ、ポールジョイントと呼ばれる横幅が合っているかなど、快適な履き心地を得るために細かくチェックする必要がある。同じサイズでもブランドによってフィット感が異なる場合もあるので、必ずフィッティングしてから購入するようにしよう。

履き心地や耐久性を左右する製法にもこだわること

革靴において、私がオススメする製法はふたつ。まず、グッドイヤーウェルト製法は丈夫で型崩れしにくく、なじむと歩きやすくてフィット感も高い。逆にマッケイ製法は屈曲性に優れており、軽量。さらに足を包み込むような履き味が楽しめる。履き心地を重視するのか、はたまた耐久性を重視するのか。自分の重視したいポイントによって、製法にこだわるというのも革靴選びにおいて重要になる。

日々の着こなしと革靴、きちんとマッチしてる?

冒頭で革靴は着こなしを問わないと書いたが、ビジネスシーンとカジュアルなスタイルのどちらで取り入れることが多いかで選択肢は異なる。たとえば最もフォーマルとされているストレートチップ。スーツとは文句なしの相性だが、ジーンズをはじめとするカジュアルウェアにはドレッシーすぎる。逆にローファーはジーンズなどとはマッチするが、スーツによっては浮いてしまう可能性も。革靴の魅力を存分に生かしたいなら、着こなしとの関係性も知っておく必要があるのだ。

ビジネス派に捧げる。質実剛健で上品な革靴ブランドと主要モデル

スーツに合わせる革靴は、その着こなしを引き立てるドレッシーで上品なルックスであることが条件。全体のボリューム感も控えめで流麗なフォルムだと、なおスーツとの相性がいい。

ブランド1

『クロケット&ジョーンズ』

1879年に英国靴の聖地であるイギリス・ノーサンプトンで誕生。靴作りの伝統と哲学が今もなお受け継がれており、熟練職人のていねいなハンドメイドによって生み出される高品質で美しい靴を発信し続けている。

世界中で最も多くの種類のラストを有する『クロケット&ジョーンズ』。なかでも靴作りのデザインバリエや素材選びは、ほかとは一線を画す優れたノウハウを持ち合わせている。また、セレクトショップなどからの支持も高く、別注も積極的に手がけているのも魅力だ。

ビジネススタイルから冠婚葬祭まで、幅広くカバーできる汎用性の高いデザインが魅力の“ケント”。丸みの帯びた小ぶりなエッグトゥで小さめヒールのラスト“341”を採用しているため、抜群のフィット感ながらも細身でシャープな印象を与える。グッドイヤーウェルト製法。

『クロケット&ジョーンズ』が得意とする、美しいパーフォレーションが目を引くセミブローグの“コベントリー”。このパーフォレーションによってほどよいボリューム感が生まれるためスーツはもちろん、ジャケパンとも相性がいい。グッドイヤーウェルト製法。

ダブルモンクデザインを採用した“ハロゲイト”は、イギリスらしい上品な趣が魅力。ストームウェルトとダイナイトソールで重厚感を演出しているのも見逃せないポイントだ。繊細でなめらかなアニリンカーフの美しさにも注目したい。グッドイヤーウェルト製法。

ブランド2

『ジャランスリウァヤ』

2003年創業と日は浅いものの、業界随一のコストパフォーマンスで高い支持を得ている『ジャランスリウァヤ』。もちろん素材や作りなどにも一切の妥協はない。その技術力の高さは世界にも認められ、現在ではイタリアの高級ブランドのOEMも手がけている。

『ジャランスリウァヤ』の靴はすべてハンドソーンウェルト製法で作られている。これはすくい縫いまでを手縫い、アウトソールのみ機械で施された九分仕立てのこと。優れたクオリティーやスペックに対して、価格はお手ごろというバランスのよさがなによりの魅力。

従来よりもやや甲が低くて幅も狭いラスト“11120”を採用したストレートチップは、『ジャランスリウァヤ』のベストセラーモデル。アッパーにはフランス・デュプイ社のカーフを用い、3万円台とは思えない品格漂うルックスを実現している。ダイナイトソール製。

職人の手によって1つひとつていねいに施されたパーフォレーションが秀逸。アウトソールにはイギリス製のダイナイトソールを用いているので、雨の日でも滑りにくく、グリップ力に優れている。スーツはもちろん、ジャケパンとの相性も期待できる一足だ。

シンプルながらもイギリス靴をほうふつとさせる、重厚感ある顔つきが特徴的なプレーントゥシューズ。キメの細かい品のある光沢が魅力のカーフレザーも、そのシンプルなデザインに引き立っている。アウトソールは凹凸感あるイギリス製のラバーソール。

ブランド3

『三陽山長』

2000年に産声を上げた山長印靴本舗が、2001年に『三陽山長』としてリスタート。“日本人の、日本人による、日本人のための靴”をコンセプトに、高品質な靴を発信し続けている。

日本の伝統職人の匠の技による物作りに定評がある『三陽山長』。どの職人が作ったか内側に目印をつけ、その職人が修理までも担当するというこだわりも相当なもの。また、“友二郎”や“堅三”など、各モデル名が日本語名であることもユニークだ。

アイレット横のスワンステッチと小ぶりのキャップトゥが印象的な“友二郎”は、『三陽山長』のマスターピースといえるモデル。小ぶりなヒールカップや絞り込んだ土踏まずが特徴のラスト“R2010”は、ホールド感にも優れている。グッドイヤーウェルト製法。

見た目は外羽根式キャップトゥという上品なルックスながら、スニーカーのような履き心地が味わえる“堅三”。低反発性のアーチサポート付きインソールや凹凸感あるオリジナルのラバーソールなど、履き心地を向上させる機能も満載だ。セメンテッド製法。

スクエアトゥでスタイリッシュなラスト“R309”とスクエアトゥのクラシカルなデザインのミックス感がポイントの“友之介ラバー”。モデル名にあるとおりソールにはビブラムソールが使われており、グリップ性や耐摩擦性に優れている。グッドイヤーウェルト製法。

カジュアル派のアナタには、デニムやチノパンにもハマる革靴ブランドを

革靴ならではの上品さや上質感がありながら、カジュアルなビジネススタイルにもハマるボリューム感。それこそがカジュアル派が狙うべき革靴だ。その代表ブランドでもある『オールデン』をはじめ、大人にオススメの革靴ブランドを紹介する。

ブランド1

『オールデン』

1884年にアメリカ・マサチューセッツ州で誕生。コードバンをはじめとする厳選された最上級の素材を使い、コンフォータブルなフィット感を備えた靴は、アメリカントラッドを語るうえでなくてはならない存在でもある。

『オールデン』といえば、医療用矯正靴から発展したモディファイドラスト。フットバランスという独自の矯正サポート技術を採用することで、ほかとは一線を画す快適な履き心地。また、モディファイドラスト以外にもバリーラストなどの傑作ラストも生み出している。

コードバンとスコッチレザーの表情の異なるレザーのコンビネーションが目を引くビームス別注モデル。歩きやすさを追求した人気のモディファイドラストのVチップは、ほどよいボリュームでデニムとも絶妙にマッチする。グッドイヤーウェルト製法。

『オールデン』を代表する“バリーラスト”を用いた不朽の名作“990”。飾りけのないシンプルなプレーントゥゆえに、世界最高峰と呼ばれるホーウィン社のシェルコードバンが引き立ち、唯一無二の存在感を放っている。グッドイヤーウェルト製法。

ホーウィン社のバーガンディのシェルコードバンが美しいタッセルモカシン“563”。『オールデン』で最も細いラスト“アバティーンラスト”を採用しているため、スリップオンタイプながらもカジュアルになりすぎない。グッドイヤーウェルト製法。

ブランド2

『チーニー』

ノーサンプトンで1886年に創業した『チーニー』。ここ数年でいろいろな靴を柔軟に作るブランドへと変貌を遂げ、チャーチのセカンド的な位置づけを払拭している。ドレッシーな革靴も展開しているが、日本ではカジュアルラインであるカントリーコレクションが人気。

最大の魅力は作りとクオリティー、プライスのバランスのよさ。約160もの工程を経て作られた品質の高さをもちながら、価格はお手ごろ。さらに決してカッコよすぎないイギリスらしい武骨なルックスも、『チーニー』の持ち味である。

武骨な面構えが印象的な“ケンゴン 2R”。悪路をものともしないコマンドソールや泥はけのいいグレインカーフなど、カントリーシューズに見られる仕様も特徴だ。現行品番でもっとも古く、英国軍に供給していたラスト“4436”を採用。グッドイヤーウェルト製法。

ダイナイトソールに変更し、ストームウェルトを施したことでカジュアル感を高めた “アルダートン3”。ラストは設立年を冠した“1886”。英国伝統のラウンドトゥとゆとりのあるボールジョイントは、幅広の日本人の足型にもマッチする。グッドイヤーウェルト製法。

ロングウィングチップの”イェルバートフト”とグレインカーフが相まって、より武骨な印象の強い存在感ある一足に。ライニングやアウトソールもブラックで統一することで、クラシックながらもどこかモードな雰囲気も感じられる。グッドイヤーウェルト製法。

ブランド3

『パラブーツ』

1927年にブラジル・パラ港から直輸入されていた天然ラテックスの底材を使った靴を着想し、ブランド名をその港の名からとったフランス発の『パラブーツ』。独自のゴム合成法を開発して特許を取得し、自社でラバーソールを製造する世界で唯一の靴ブランドでもある。

オリジナルのラバーソールを使った『パラブーツ』の靴は丈夫で摩擦に強く、コンフォータブルな履き心地。さらに登山靴用に開発されたノルウェイジャン・ウェルト製法や独自でなめした油分の多いリスレザーなど、全天候に対応するのも忘れてならない魅力だ。

『パラブーツ』の代表作の1つである“シャンボート”。このモデルに採用されている本来は登山靴向けのノルヴェイジャン・ウェルト製法も、ラバーソールに並ぶブランドを象徴する技術の1つ。丸みのある愛きょうのあるルックスは、汎用性が高くて合わせやすい。

武骨な顔つきのダブルモンクシューズ“ウィリアム”。ノルウェイジャン・ウェルト製法とクッション性の高いオリジナルラバーソールとの合わせ技により、抜群の履き心地が楽しめる。アッパーに採用したオイルを十分に含んだリスレザーは、雨に強くて傷みにくい。

クラシカルなローファータイプの“アドニス”は、通気・耐久性に優れたグッドイヤーウェルト製法で作られている。すっきり上品な面構えゆえ、デニムはもちろん、ジャケパンとも好マッチ。美しく磨かれた光沢感あるレザーの風合いにも注目を。

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