英国老舗ブランドのオリジンを、現代的にブラッシュアップ

英国老舗ブランドのオリジンを、現代的にブラッシュアップ

2018.09.15 21:00

ラベンハム(LAVENHAM)
アウター

キルティングとは何かという話から始める。キルティングとは昔から羽毛布団などに取り入れられていた加工で、2枚の布地の間に中綿を挟み、防寒性や装飾性の観点からそれらがずれないようにステッチを施したものをそう呼んでいる。薄手でもしっかりと熱を遮断する機能性が魅力だ。普段から鍋敷きやブランケットなどでよく目にしているが、その歴史は古くエジプトやロシアなどでは防寒用の服、敷物として活用されていた。

そんなキルティングが我々のよく知るジャケットの形に仕立てられたのは、実はごく最近のこと。1972年に英国ブランド『ラベンハム』が、それまでラベンハム・ラグ社として作成していたホース・ブランケットを乗馬愛好家たちの声に応える形で作成したのが始まりだ。なお、当時は愛馬とお揃いのジャケットを羽織ることがステータスとされていた。その後、同ブランドは1978年に「ダイヤモンド・キルティング・ジャケット」を発表。それまでトレーニングウェアとしての位置づけだったキルティングジャケットに、ステッチの美しさでファッション性を取り入れた画期的な1着だった。それから約40年、現代に至るまでキルティングジャケットの第一人者的ブランドとして『ラベンハム』は今なお各国の紳士から高い人気を獲得している。

そんな『ラベンハム』のなかでも、オリジンと呼ばれるモデルがある。それが今回、ドメスティックブランド『イールプロダクツ』が別注をかけた「ミルデン」だ。その最大の特徴は、ゆったりとしたサイジング。細身一辺倒にならない昨今のトレンドにもマッチするクラシックなフォルムで、厚手のニットやスウェットの上からでもゆうゆうと羽織れるカジュアル向けの一品でもある。

『イールプロダクツ』ではこの着丈を短めに設定。ワイドパンツにも似合う、ショート丈へとブラッシュアップを図った。さらに、通常はコーデュロイを使用するバインディング(縁取り)にも光沢ある4オンスのナイロンを採用。前立てのスナップボタンにはプラ素材ではなくブラスを使用することで、高級感も漂わせる。そのボタンにも、表面に馬のロゴを刻印するという今別注ならではの特別な仕様が。普遍的で特別な1着を追求する『イールプロダクツ』ならではの徹底された細部へのこだわりは、別注においても生かされているようだ。

2018年秋冬、実は「ミルデン」に別注をかけたのは『イールプロダクツ』のみだという。温故知新と言うが、古きのなかに現代的な要素を見いだす独自の着眼点もまた、『イールプロダクツ』の強みなのかもしれない。

DATA

イールプロダクツ中目黒

03-6303-0284

東京都目黒区東山1-8-6 2F

http://eel-co.jp

10月中旬発売。全国卸先&中目黒直営店で販売予定。各44,000円(税抜)

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