
「薄っぺらい」は、褒め言葉。50余年の時を超える正統派ドレスウォッチ
「あなたって、薄っぺらい人ね!」と言われて、喜ぶ男はいないだろう。しかし、腕時計の世界では話が別。薄い腕時計とは、つまりは美しく、技術的に優れた証なのだ。ざっくり言うと、機械式にせよクォーツにせよ、時計がケース内にムーブメントを搭載する工業製品である以上、ある程度の厚みが不可欠。そこをどう薄く作れるかが各ブランドの腕の見せどころで、近年もエレガントな外見と道具としての信頼性を磨き上げつつ、世界最薄の記録は更新され続けている。
ここで紹介するのは、そんな”薄い時計”。その名も「セイコー ゴールドフェザー」だ。1960年のオリジナル発表当時に3mmのムーブメント厚を達成し、秒針と時分針が中央に付く3針時計としては世界最薄を誇ったモデルをリメイク。「羽のように軽く、美しい時計」という従来のコンセプトをそのままに、モダンな色彩感覚を携えて現代に甦った。38.2mm径のケース外周に対し、ケース厚は7.4mm。ジャケットの袖口にすんなり収まるその姿は、気品に満ちた正統派ドレスウォッチの佇まいだ。
今回の復刻にあたっては、バリエーションの豊富さにも注目したい。まずレギュラーモデルとして、グリーン、ピンク、ブルー、レッドと4カラーのダイヤルがスタンバイ。さらには、『ナノ・ユニバース』との限定コラボカラーや、ツリーのオーナメントやプレゼントのパッケージをイメージしたクリスマス限定モデルも登場する。レギュラーのグリーン&ピンクとクリスマス限定モデルにはそれぞれ30.2mm径のレディースも用意され、ペアウォッチとしても活用できそうだ。当然、ギフトにも良いだろう。「あなたって、やっぱり素敵な人ね!」となるかどうかは、あなた次第だが。
Text_Naoki Masuyama
セイコーウオッチ(株)お客様相談室
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SCXP132、SCXP142は各1000本限定。SCXP144は300本限定。

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