世紀を超えて愛される名品に、ほんの少しの“遊び心”を

世紀を超えて愛される名品に、ほんの少しの“遊び心”を

2018.11.06 21:00

ティソ(TISSOT)
腕時計

歴史において1つの時代の区切りでもある、100年。現代から遡ること100年前の日本といえば、限られた情報源のなか手探りで西洋化に邁進し、第一次世界大戦や米騒動が起こっていたような開拓と発展の時代であった文化や経済、技術といった各分野で発展や変化を遂げるのに、100年とは十分過ぎるほど長い時間なのである。その膨大な時流のなかにありながら、変わっていく環境をものともせずに人々から愛され続ける品があるとすれば、それを“本物”と呼ぶのではないか。そう、例えばスイスの名門腕時計ブランド『ティソ』の顔の1つ、“バナナ・ウォッチ”のような。

同モデルは1916年の発売以降これまでも復刻の機会を幾度か得てきたものの、そのデザインの根幹は大きく変わっていない。"バナナ・ウォッチ”の由来ともなった、アール・ヌーヴォー様式の曲線的造形を特徴とする長方形ケース。そこに載せられた個性的なアラビアインデックスに、流れるようなラインを描くスペード針。これら“バナナ・ウォッチ”を形作る独特なデザインは、今見てもなお新鮮だ。2017年に誕生100周年を経て、アーカイブデザインが忠実に復刻された際には各メディアがこぞって取り上げた。

そんなバーゼル・ワールドでのお披露目から1年後。2018年11月1日に、日本だけで手に入るスペシャルエディションがリリースされたというのだから見逃せない。

今回の日本限定モデルは、ベースのデザインはそのままに、洗練されたホワイトフェイスとモダンなネイビーフェイスの2型をラインアップ。それぞれのカラーでベルトの仕様を変えるなど、細かな仕事に老舗ブランドの矜持が垣間見える。エナメル調の光沢が優雅さを演出するホワイト文字盤に合わせて、柔らかな風合いのブラックベルトを合わせた1本などはとくに、思わず背筋を正してしまうほどにエレガントだ。もちろんベルトまでネイビーで揃えた1本も素晴らしく、力強いクロコダイルの型押しが腕元で精悍さを主張する。

特別なのは、何も腕時計そのものだけではない。本モデルを購入すると、雑誌や広告などで活躍中のデザイナー・遠山晃司氏によるスペシャルイラストをケースバックに刻印してもらえるキャンペーンを実施しているのだ。歴史を感じさせる文字盤面に対し、見えない箇所に洒脱なディテールを秘めた1本は、遊び心を解する大人にとってまさに好適と言えるだろう。

Text_Daisuke Kobayashi

DATA

ティソ/スウォッチ グループ ジャパン

03-6254-7361

https://www.tissotwatches.com/

刻印サービスは500名限定。キャンペーン実施店舗など、詳細はオフィシャルサイトをチェック。

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